~新大陸地方、火山地区....
グツグツグツグツグツ・・・・・
(溶岩湖に囲まれた陸地上で、体を「タイヤモード」に丸めて横になり、なにやらソワソワした様子の爆鎚竜)
アングリーアッシュ「・・・・・・・・・・」ゴロゴロ・・(パンダがタイヤに掴まってゴロゴロしてる様な感じで、まるまってソワソワしてる)
??「そんなに心配か?アッシュよ」
アングリーアッシュ「うむ・・・お前はどう思う?ヴォルガトロン」ゴロゴロ・・
ヴォルガトロン「大先生のことだ。心配なかろう」(溶岩湖からスパイホッピング(頭部を水面に出し、辺りを見渡すためと言われる行動)をしている兄貴)
アングリーアッシュ「うむ・・・しかし、わざわざ客将であられる大先生が向かわずとも・・・それほどにシュレイドの秘宝が気になるのだろうか・・」ゴロゴロ・・
ヴォルガトロン「どうかな。それ以上に俺の目は、今回の秘宝奪回という、闇クエストを一斉配信してきた砂漠の都市に向けられる」ちゃぽり・・(あのつぶらな瞳で遠い目をしながら、顔面を半分「湯」に浸ける)
アングリーアッシュ「うむ・・・ロックアラックの酒場といえば、ギルド非公認の訳ありクエストを配信する委託場だと聞いたことはあるが、我らのフィールドにその伝達が来たのは始めてだ」ゴロゴロ・・
ヴォルガトロン「伝達人となった侵入者に心当たりは?」
アングリーアッシュ「まるで知らん。俺が非狩猟エリアの洞窟を歩いていたら、いつの間にか奴が立っていた。勿論、エリア中にはラスがばら撒いた「地雷粘菌」があるにも関わらず、それを掻い潜り、気配を消して俺を追尾していたんだ」
ヴォルガトロン「男の特徴は確か・・頭の先っぽが尖ったハンターだそうだな?」
アングリーアッシュ「そうだ。コードネームを「肉まん」というらしい。所属はサザンゴッド。依頼内容と共に、ご丁寧に自己紹介もしていったその男は、闇クエストの内容を告げると、俺が手を下す前に、モドリ玉で消えていった。まったく忌々しい狩猟文化だ」
ヴォルガトロン「・・・・・・。何故、箱庭の犯罪都市に棲む者が、伝達の代行を買ったのか・・気にならんか?」
アングリーアッシュ「サザンゴッドの愚者はゼニーで動くという。大方、あの身のこなしを採用されて、伝達人を請け負ったのだろう。おそらくは他のフィールド勢力にも依頼を飛ばしているだろう。となれば・・」
ヴォルガトロン「抗争目的か?確かにシュレイド最後の秘宝ともなれば、闇ルートにより多額で捌ける。争奪戦は必至だが、モンスターのみで構成される我々には、物質世界のレギュレーションなど関係ない。依頼人の肉まんという男は、それを知っていて火山に来た・・・となれば、やはりフィールド勢力同士の内輪揉めをさせるのが目的か・・」
アングリーアッシュ「大先生はそれを承知で行かれた。だから心配なのだ・・・」ゴロゴロ・・(いじけている様な感じでゴロゴロする)
ヴォルガトロン「流石に我らではタンジアは遠すぎる。大先生はミリシアを代表して出向いてくれたのかもな」
アングリーアッシュ「先のファイヤーウォーで、俺たちミリシアの名が大陸に広まった今、更なる兵士の増加を促すプロパガンダに・・大先生自ら・・・やはり心苦しい」
ヴォルガトロン「大陸を転々としていた大先生を客将として高待遇で快く迎え入れた、お前に対する、恩返しなのかもしれん」
アングリーアッシュ「ああ・・。大先生はカイルスへの武術指導だけにあらず、その広い見識を我らにも教示下さる。まるで出来の悪い不良息子を諭すように、深い愛情をもってな・・」
ヴォルガトロン「侠を重んじるという、東方出身の大先生ならではの気配りだ。侠客とは、まさに大先生のようなお方を指す言葉なのであろう。なに、例え他の勢力と抗争になろうとも、大先生・・・蘇乞兒(そかし)に勝てるハンターやモンスターなど、新大陸には存在しないさ」
アングリーアッシュ「・・・・・・・・・・」
ヴォルガトロン「まだ心配か?」
アングリーアッシュ「いや・・・。新大陸には・・・・とすれば、胸騒ぎがすると旅立たれた大先生の察するものとは・・・・」(真上に見える淀んだ空を見上げる爆鎚竜と溶岩竜)
グツグツグツグツグツ・・・・・・
「あたちのモンハン日記」
~黄金大剣は衰亡への誘い~
~Port Tanzia....
んぼーーーーーーーーーーーー
(蒸気機関を示す真っ黒な煙をブリッジ上の煙突から吐く外輪船型の空母戦艦)
ダミアン「よぉ~し、キャプテン!もういいぞ!」(広い甲板の上からブリッジに向かって叫ぶ、頭の毛をリーゼント風に固めている茶アイルー)
もちろん海賊Jコスを纏ったネコ船長「ぶわっはっはっはっはっ!!そう心配せずとも、帰りもこのグレート・ネコトリア号を無事に帰還させてみせるわ!!このキャプテン・ニャーロック様がな!!ぶわっはっはっはっはっ・・歯!!」キラ~ん(黄金の前歯が光る)
ダミアン「頼りにしてるぜ」
縞々のセーラー服を着た船団員猫「なんてカッコつけてニャすけど、本名は「漣末吉(さざなみ・すえきち)」っていう平凡な名前ニャんすよ」こそこそ(とダミアンに耳打ちをする、右頭部を深く刈り上げ、顎鬚を三つ編みし、頬髯を蓄えた、土着感の強い一重細目の獣人)
ダミアン「海の猫ってのは虚勢を張りたがるものさ。さて、帰りの動力も異常はないみたいだし、後はフレッカーさんを待つだけだな」あむっ(ボロボロのタバコを咥える)
船団員猫「しかしエンジニアってのも大変でニャすな。点検の為とはいえ、危険な航海を共にしいといけないでニャすからな」
ダミアン「製造に携わったのはうちの工房だ。当然の義務だろ?」シュボッ(甲板を利用してマッチを着火し、タバコに火を点ける)
船団員猫「この船はダミアンさんが設計したでニャすか?」がさり(徐ろに懐から取り出したジェリービーンズの袋を開け、ダミアンに勧めるもやんわりと断られる)
ダミアン「いんや。この船はうちの工場長が、ずいぶん前に設計したものさ。その図面通りに組み立てただけだよ」ふかぁ~
船団員猫「へぇ~。ずいぶんと優秀ニャ工場長さんでニャすな。でも、「ニャして」一緒じゃないでニャすか?」ぐにぐにぐに(ジェリービーンズを頬張ってる)
ダミアン「ん・・・なぁ~に・・つまんねぇお国事情ってやつさ・・。マジでな」フゥーーーーー(吐いたタバコの煙が潮風に流されていく)
船団員猫「・・・・・・おい!早く積荷を終わらせるでニャす!!」(港と甲板を繋ぐ架け橋の板上で大樽を転がす人間達に声をかける)
ダミアン「さぞいいもんだろうな。人型の従者を顎で使う気分ってのは。大樽の中身はなんだ?」
船団員猫「黄金芋酒でニャす。ニャんでも猛豚様に献上する品だとか」
ダミアン「まめだねぇ・・フレッカーの旦那も。ってことは、黄金大剣も献上品か・・。確か陛下は宝剣がお好きだと聞いたことがある」
船団員猫「金品で忠誠を買えるなら安いもんでニャす」ししししし
ダミアン「おいおい。今の台詞、革命の大天使様に知られたらギロチンもんだぞ?」フゥーーーーー
ぴしっ(なんだか改まる船団員猫)
ダミアン「??」
船団員猫「フェイリンメイリン国の未来は、あなたの様なリベラル派の猫が再構築していくべきだと、フレッカー氏は強く推奨されておられました。権力だけによる寡頭制は終焉を迎え、猫眠は国家にとらわれない民主主義に基づいたコモンローの範囲内で、私的所有権と自由市場を権利能力平等な立場で築き上げ、私的自治を管理する・・・これぞ猫民の為の、猫民による、近代私法の三大原則だと自分は理解しています」
ダミアン「・・・・・・。あんた、名前は?」すぅ~・・・
船団員猫「耶律恵烈頭(やりつえれっど)と申します。お望みとあらば、労働猫党結成に必要な食客を大陸中から集めてみせるでニャす」にこ(風貌とは似つかわしくない笑顔が見る者をほっこりさせる)
ダミアン「フッ・・覚えておくよ」フゥーーーーー
わああああああああ・・・!!
ダミアン「なんだ!?」
耶律恵烈頭「オークション会場で「ニャにか」あったようでニャす」む~(双眼鏡で港町を見下ろしている)
わあああああああああああ!!
(オークション特設テント内から一目散に逃げてくる紳士淑女達)
ロージー「アランさん!さっきのやっぱり銃声だったんだよ!!」ダッダッダッダッダッ(遁逃する人々を避けながらテントに向かっていく)
アラン「ひっく・・何かあったのは間違いねぇが・・・うぷ・・その前に飲み過ぎちまって吐きそうだ・・」へろへろへろ(スタミナゲージ赤の走り方)
ガルグイユ「もぉ!ちっかりちゅるでちゅ、ひげのおじちゃま!!」てぇ~ん(リュックから身を乗り出し、ヒゲ猫の頭を前脚でひっぱたく)
ファイヤージンガー「あれ見ろ!!」ぴしっ(葉っぱの手で指差す)
ダッダッダッダッダッダッダッ
(逃げ惑う群衆に紛れ、黄金大剣を抱えた白黒のデブ猫をおんぶしながら、港に向かって走っていくユクモ装備のハンター)
ロージー「ポールさんだ!!」
ファイヤージンガー「それに金ピカの成金大剣を抱いた悪徳猫も一緒だ。一体どうなってんだ?」
アラン「事情は知らねぇが、旦那の野郎、交易船に乗り込むつもりだな・・うぷっ」
ガルグイユ「とにかく追いかけるでちゅよ!!」てぇ~ん(横で休んでいるアランの頭をまたひっぱたく)
~オークション特設テント内....
スラッシュ「ひいふうみい・・・ギッ。一匹足りねぇっチャ」(テントの入り口付近は横たわるデスギアハンター達の鮮血により、血みどろになっている)
エリオット「逃がしてしまったようだね」
クイーン「黄金大剣とその持ち主もね」ブーーン(苛立ちを表す様に、手に持つアサルトボウガンを投げつける)
エリオット「追いかけよう。きっと港に向かったはずだ」
??「待て」
エリオット「!?」バッ
カーブー「何があったのか・・説明願おうか」ザッ(襟元を直しながら、颯爽とクイーン小隊の後ろに立つユクモ装備のドボルヘルム)
しーーーーーーーーーーん・・・
カーブー「どうした?」
しーーーーーーーーーーん・・・
カーブー「・・・・・(逃げられたんだな・・・)」
ダッダッダッダッダッダッダッダッ
(黄金大剣を胸に抱くデブ猫をおぶりながら港に添って走るポール)
ポール「この戦艦はあんたのだろ!?」ダッダッダッダッダッ(背後には巨大な空母戦艦が停泊している)
フレッカー「人聞きの悪い。これは立派な交易船ですぞ?平甲板なのは、現在交通手段で「流行り」の飛空船を着陸させる為であって・・」ぶつぶつ
ダミアン「フレッカーさん!何があったんすか!?それにその人型は・・」(甲板上から叫ぶ)
ポール「事情は後で説明する!!すぐに出航してくれ!!」バッ(ジャンプ一番、甲板に搭乗する)
エリオット「いたよ!!あの大きい船だ!!」ダッダッダッダッダッ
クイーン「ボウガンを投げ捨ててきたのは失敗だったかも」ダッダッダッダッダッ
スラッシュ「任せろっチャ」しょり~~ん(ナイフサイズの呪王剣を掲げる)
ビョウーーーーーーーーーーーン
(甲板上に立つポールがおぶっているデブ猫に向かって、一直線に飛んで行く呪王剣)
ポール「!!」
カキーーーーーーーーーン
(突如、目の前に現れたハロルドが、黄金のおやすみハンマーで呪王剣をなんなく弾き返す)
スラッシュ「ギッ」すこーーーーん
(戻ってきた呪王剣が足下に突き刺さる)
ハロルド「んべぇ~~~~~」しゅたっ(あかんべえをしながら甲板上に着地するモスフェイクを付けた少年)
クイーン「またあの子だわ。あの身のこなし・・・只者じゃないようね」やれやれ
エリオット「ガノトト級に戻ろう。今ならまだ追いつける。急ごう!」ダッ
ダミアン「キャプテン!!緊急出航だ!!」
ニャーロック「任せな!!グレート・ネコトリア号・・・・発進!!」グッ(発進の合図と共に両肘をカッコよく引く)
んぼぼ~~~~~~~~~~~~~~
(けたたましい汽笛を鳴らしながら急発進する空母戦艦)
耶律恵烈頭「ニャニャニャ~~~~」コロコロコロコロ(推進力に耐えられず、甲板上を転げまわる船団員猫達)
ぼぼ~~~~~~~~~~~~~
(港を離れていく空母戦艦を岸沿いに追いかけていく鈍足のロージー)
ファイヤージンガー「急げ、お嬢!!旦那がいっちまうぞ!!」
ロージー「ひいこら・・死んでまうわ・・」ひいひい
ガルグイユ「頑張れおねえちゃま!!おじちゃまも・・・」くる(振り返る)
おええええええええええ
(海に向かって吐いているヒゲ猫)
ガルグイユ「・・・・・・・・・」(哀れみを通り越した呆れ顔で、それを静観している謎のサメ型生物)
んぼぼ~~~~~~~~~~~・・・
(大海原に消えていく空母戦艦)
ガルグイユ「あ~んもう!!行っちゃったじゃないでちゅか!!」ぷんすか
ロージー「ひい・・ひい・・・だめ・・お兄ちゃんも心配・・・」ぜえぜえ
「お~~~~~~~い」
ファイヤージンガー「噂をすればだぜ」
カーブー「みんな無事か!?」ダッダッダッダッ(騒然としている港町を駆けてくる)
ガルグイユ「大丈夫でちゅ!しょれより、一体何があったでちゅか!?」
カーブー「オークションの途中で、突然戦闘になったんだ。おそらくは黄金大剣を狙った犯罪組織の犯行だと思うが・・・ポール・ベインズも同じ場所にいたようだ」
ファイヤージンガー「旦那は何か騒動に巻き込まれたに違いねぇな。きっと」
カーブー「確かに怪しげな連中の声はしたが・・彼は何処に?」
ロージー「黄金大剣を持ったデブ猫さんと一緒に、たった今出航しちゃったの!ほら、この汽笛を鳴らしている船よ!!」んぼ~~~~~~~
カーブー「競りに買った獣人が乗ってきた蒸気船か・・・となると、ポール・ベインズは黄金大剣を守る為に、搭乗した可能性が高いな」
ガルグイユ「と考えた方がいいでちゅね」
アラン「なんだぁ~?」(港沿いで屈んだまま、水中を覗いている)
ファイヤージンガー「どうした?珍しいもんでも吐いたか?」
アラン「翠水竜が泳いでやがる。こんな港沿いを」ほれあそこ
ロージー「どれどれ」むぅ~(双眼鏡(陽子から1万Zに購入した逸品)で海を見る)
スイスイスイスイスイスイ・・
(港から少し離れた場所に、明らかに巨大な翠水竜の背びれが浮いている)
ロージー「でか金冠サイズだよ!!」
アラン「そんな「物騒な」ものが、この人集りの多い港を襲わずに黙っていくもんかね」げふぅ~
カーブー「物騒なもの・・・いや、待てよ」
ガルグイユ「おにいちゃま!もちかちたら、あの時の水竜と同じ「お船」かもちれまちぇん!!」
ロージー「あの時って・・東方に向かう途中、襲撃してきた暗黒団の・・!」
カーブー「アランさん!!船の方角は!?」ダッ
アラン「9時の方向だが・・おめぇまさか!?」
カーブー「はちょらえ~~~~~~~!!」びょ~~~~ん(飛び込み体勢で豪快に海へ飛び込む)
ざぼぉ~~~~~~~ん
ロージー「お兄ちゃん!!」
バシャーンバシャーンバシャーン
(実に軽快なクロールで翠水竜へ接近していくドボルヘルム)
ファイヤージンガー「そういやクソ兄貴って中学時代、水泳部だっていってたな」
たしっ
(背びれに掴まるドボルヘルム)
アラン「ほぉ。海でも大した「嗅覚」だ」
カーブー「お前たちはスサノオと合流して、空から・・おぼぼぼぼぼ!!」ゴボゴボゴボゴボ・・(潜水していく翠水竜と共に海中へ消えていくドボルヘルム)
ロージー「お兄ちゃん!!」
んぼ~~~~~~~・・・・・・・
(目の前の海域には、遠くタンジアを離れていく空母戦艦の小さな後ろ姿だけが見える)
ファイヤージンガー「ぼやぼやしてんな!クソ兄貴の言うとおり、スサノオと合流して追いかけんぞ!!」
ロージー「うん!!」
んぼぼ~~~~~~~~~~~~~~
(大海原の上をしゅぽしゅぽと両舷側の外輪を回しながら進むグレート・ネコトリア号)
フレッカー「いやぁ~。重ね重ね助かったよ」しゅとっ(黄金大剣を抱いたまま、軽快にポールの背中から甲板上へ着地するタキシード姿の白黒デブ猫)
ポール「どう致しまして。だが、まだ油断は出来ないぞ」チャッ(ボウガンのスコープで海を捉える)
ハロルド「でっけぇ~船。ウルの野郎にも見せてやりてぇな」きょろきょろ(背中に金色のおやすみベアを背負い、モスフェイクを付けたまま船を見回しているブレザー姿の少年)
ダミアン「フレッカーさん。何があったんですか?よりにもよって人型を乗せるなんて」
フレッカー「なに。この秘宝を手に入れようと現れた盗賊共の魔の手から、彼らが救出してくれたのだよ」
ダミアン「盗賊・・?」
ハロルド「アクアパラダイスモーテルだよ。通称、孤島のマフィア。聞いたことない?」きょろきょろ
ダミアン「・・・・・お前らはどこの勢力だ?」
ポール「オークションに参加してた只のハンターだよ。成り行きでこうなった。勿論、ボディガードとしての報酬は頂くつもりだ」チャッ(ボウガンのスコープを覗いたまま海を警戒している)
フレッカー「私の護衛は皆やらてしまった。どうかね?乗船してしまったついでに、水没林の港に着くまでの航海を共に楽しむというのは」ふむ・・(黄金大剣を鑑賞している)
ポール「まさに乗りかかった船とはこのことだな。報酬金は任せるよ」チャッチャッ(実に手慣れた動きを見せながら、ボウガンの向きを変えつつ周囲を警戒している)
フレッカー「まずはこれまでの働きに1万ゼニー。もう1万ゼニーは水没林に無事、到着してからということで」
ハロルド「契約成立だな」たしっ(にんまり笑いながらフレッカーと契約の握手を交わす)
ダミアン「信用出来るんですか?」
フレッカー「彼らの素性はどうあれ、利害が一致したのは事実だ。帰路の航海を楽しもうじゃないか。誰か、この黄金大剣を倉庫へ。それから彼らにブレスワインを」したたたたたた(軽快な動きで黄金大剣を船内に運ぶ猫達)
船団員猫「おぼっちゃまは何をお飲みになられますかニャ?」
ハロルド「元気ドリンコ大ジョッキ♪」
ダミアン「ふぅ~ん・・・」ぷい
ヒョオオオオオオオオオオオ!!
(雲の上を舞う飛行物体の影)
??「見えたぜ!!おっしょさんの予想通りの航海ルートだ!!」ビュオオオオオオ(赤い甲殻上に掴まりながら下を見下ろしている七色の盾虫)
??「どぉ~れ。直に他の賊共も追いつく頃じゃろうな」ビュオオオオオオ(そう喋るどこか見慣れた黄色い嘴の下には、長くて白い立派な髭が風になびいている)
??「混戦を待ってるのか?」かじかじかじかじ(「けしょけしょ」な口で甲殻上の老廃物を食べていると思われる)
??「アッシュには義理がある。火山圏の力を見せしめ、ミリシアの名を、この騒動の風評に乗せてやらんといかん。どれ、先にあの海の上に浮かぶ小さな狩猟エリアに挨拶しに行こうかの、メタルフィストよ」
メタルフィスト「ぶちかましてやろうぜ!!」
ポール「どうやら追跡はないようだな」
ハロルド「・・・・・・・」ぼけぇ~(口を半開きに呆けている)
フレッカー「坊や、どうかしたかね?」ふぉんふぉんふぉん(ワイングラスを回してる)
ハロルド「なんか来るぞ!!」はっ
ダミアン「ああ?なんにも見えねぇぞ。これだから人型のガキってのは・・」
ギョウウウウウウウウン!!
ハロルド「上だ!!」
ポール「!!」
ダシャーーーーーーーーン!!
(船団員猫をふっ飛ばしながら平甲板に着陸してきた見るからに老いた怪鳥。七色の盾虫を咥えている嘴の下には長い立派な白髭を垂らし、よぼよぼな両まぶたの上には白眉(はくび)を生やしている)
船団員猫「ニャニャ~~~~~~」ばしゃーーーーん(大海原に落とされる猫たち)
耶律恵烈頭「お~~~~~っと」ゴロゴロゴロゴロ
フレッカー「おやおや」(太っているから風圧に耐えられたらしい。ダミアンはその太いお腹にしがみついている)
??「ふむ・・・・・」きょろきょろ(よぼよぼな目で周囲を確認する老怪鳥)
ポール「クック・・!!」チャッ(凶針を向ける)
メタルフィスト「図がたけぇぞぉおおおおおおお!!控えやがれぇえええええええええ!!!!」
ハロルド「知的生命体のクンチュウ!?」ガガーン
メタルフィスト「こちらにおわす御方をどなたと心得る!恐れ多くも、東方怪鳥武芸の始祖、蘇乞兒(そかし)様にあらせられるぞ!!それが分かったら、とっととひれ伏しやがれぇええ!!!!」
蘇乞兒「ホッホッホッホッホッホッ」
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★お詫びの知らせ:今回記事の更新が遅れたことをここにお詫びいたします
理由は「下書き記事に更新ボタンをポチっとなするのをし忘れた」という極めて単純なイージーミスによるものですお楽しみにされていた読者の皆様方に深くお詫びいたします
よって「作者死んだ説」も事実無根です
そんなわけで次回の「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事はさ!?
6/10(金)0時更新 たぶんなぜなにあたモンのおコーナー
をお送りいたします♪ほいだらさ、次回もちゃんと作者が更新出来る様に「滝行」をして祈願をしておくれよ(人に甘えないで自分がやれ)
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「黄金大剣は衰亡への誘い/PART6」の巻
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