どうぼ。あたモン作者です突然ですが、今日は先日行われた『Cygames〜キングオブコント2016』の個人的評価と感想を述べていきたいと思います。
結論から申すと「過去最悪の爆発力に欠ける大会」だったのかなと・・。地上波という電波を使い、スポンサーがついた権威あるべきショーレースにも限らず、それに値したレベルにネタが追いついていないという印象を受けました。なんかスカッとしないというか、「まぁこの中だったら、優勝者はこのコンビかなぁ・・」という「消去法による審査決定」であって、第2回(2009年)の東京03さんや、第5回大会(2012年)のバイキングさん、そして昨年のコロコロチキチキペッパーズさんのように、コントの最中に「あ。多分この人達が優勝だな」と視聴者が感じざる得ない「笑いの爆発力とそれに見合った会場の雰囲気」を創りだすユニットが一組もいなかった大会だったような気がします(個人的には第6回大会(2013)、第7回大会(2014)からも同じ印象を受けました)。
今大会は10組中、5組が初出場でしかもその殆どが全国には知られていない芸人さんばかりで、おそらく同大会やお笑い番組を愛している方の中には「今回、明らかに目玉がないけど大丈夫かな・・」という不安を感じた方は多いと思います。本大会開催前に土屋輝之さんがメディアに対し、「準決勝の審査員て誰?」という発言(というか率直な疑問でしょう)をして(http://news.livedoor.com/article/detail/12008493/参照)、Yahoo!ニュースにも取り上げられていましたが、これは多くのお笑いファンが感じていた疑問であり、直截的な代弁でもあると捉える事も出来ます。全く個人的な憶測なのですが、こと今大会に関していえば、あまりにも芸能事務所と大会主催者側との癒着ばかりが感じられ、所謂「今年はうちの事務所はこいつら推すから。後は決勝での結果、及び視聴者の判断に任せましょうや」的なプロットを観る者に感じさせてしまうくらい、結果、実力が伴っていなかったコンビばかりだったような気がします。各コンビの所属事務所を見ても「ついにソニー枠が来たか・・」とか余計な憶測ばかりが飛び交い、大会のステータスを下げ、そんなに無理して「新たなスター」を生み出さなくても良いのではないか、とさえ感じてしまいました。仮に出場結果を純粋に捉えたとして、ロッチさんやジャルジャルさんはそんなにダメなネタを準決勝で見せたのだろうか?という疑問と同時に、初出場のコンビが果たしてそれを超えるネタを見せたのか?という疑問も生まれます。
昨今の同大会から個人的に感じることのひとつに、「ライブのネタ」を「テレビ」に持ってきてもダメなのになぁ・・という印象があります。冒頭でも申した通り、同大会はスポンサーがついたテレビの「お笑いコンペティション」なわけで、やはりどこかPOPな新鮮さがないと視聴者は受け入れてくれないと思います。笑いの形は千差万別にしても、やはり今後テレビで活躍したいのであれば、やりたいこと、見せたいもの以外の「強引にでも」観る者に感染させてしまうくらいのインテンシティは絶対に必要です。結果、過去の優勝者は大会を通して、審査員及び視聴者により多くのインパクトと笑いを与えた人達が勝ち取っているわけで、それは過去の大会の点数が証明しており、殆どの優勝者は二位のコンビに比べ50点以上の差をつけて優勝しています(第1回大会は除く)。昨年こそ、コロチキさん、バンビーノさん、ロッチさんによる三つ巴でしたが、今思えばやはりレベルの高い大会ではあったのだなと改めて感じます(その証拠に作者は、昨年の大会をHDDが擦り切れるくらい何度も観たものです)。今回も接戦(二位ジャンポケさんとの差は6)だったのですが、明らかに全大会とは数字以上のネタの中身が違った大会だったと思いますし、審査員の方々の「あまりにもお茶を濁したようなコメント」がそれを物語っていたのではないでしょうか。おそらく30代の頃の一番尖っていた頃の松本人志さんなら、バッサリ切り捨てる視聴者をスカッとさせるようなコメントを残していたでしょうか、かつてのM-1グランプリのような的確なコメントすら引き出せるコンビが今大会にはいなかったのも明らかです。求め過ぎてしまうのも酷なのですが、そこはやはりテレビショー。スポーツ選手に結果ばかりを求めてしまうのと同様、芸人さんにも「単純に面白かった!」と言えるネタを期待してしまうのは作者だけではないはずです。「そのくらいのネタなら「エンタ~」や「じわじわチャップリン」でいいじゃん」と思わせてしまっては優勝どころか爪痕すら残せないと思います。こと今大会で個人的に残念だったのは、かまいたちさんの二本目が何度もテレビで観たことあるネタだったことです(「嘘やん・・
」と、思わずスポットライトが当たった瞬間に思ったお笑いマニアは多いはず・・)全大会のジャンポケさん同様、テレビで散々擦り散らしてきたネタを決勝に持ってきても・・結果が物語っていますよね。更に昨今では「本来専門外」であるはずだろうリズムネタを無理やり取り入れたりと、一発で爪痕を残してやろうという意識がダメな方向にいってしまっているユニットも多く、今大会に限って言えば、昨年ロッチさんが一本目に見せた「期待させるループによる笑い」を意識し過ぎたのではないかと感じてしまうネタも幾つかありました(裏を返せば、昨年のロッチさんの同ネタがそれほどのインテンシティを植え付けている結果とも言えます)。こと大会をよりテレビ的に盛況なコンテンツとして見せるだけなら、ジャルジャルさんやロッチさんが「いるだけ」で、開催前から各メディアで盛り上がっていたでしょうし、生中継のコンペティションもより引き締まったものになっていたでしょう。お笑いマニアのマイノリティは初登場組を支持し、マジョリティが支援する「既にテレビで活躍している」芸人に対しどんなネタを持ってくるのか!?という分かりやすい構図にもなったはず・・。やはり悔やまれてなりません
否定的な要素ばかりが開催前から感じられた同大会でしたが、ポジティブな面ではどうでしょうか?例えば優勝者であるライスさんの今後の活躍は期待出来るでしょうか?過去の優勝者で、今も現役で「メジャー」で活躍されてる芸人さんの特徴としては、ネタ終わりのダウンタウンさんとの「絡みのマッチング」がスムーズかつテレビ的だったのが印象的です(角田さんとか小峠さんとか、全然無名だったにも限らず面白かったのが印象深いです)。おそらくお笑いマニアは、ネタ終わりのフリートークにも注目しているはずで、残酷かもしれませんが、そこで笑いをとってしまうのもその人が持っている「タレント性」なのですよね・・。M1然りキングオブコント然り、二位以下でも売れてしまう芸人さんは、そのタレントとしての風格を兼ね備えている一握りの存在だからです(当然、自分を上手に見せるギミックや、しっかりとした芸人としてのコンセプトを考え、きっちりとそれを実行している方々も多く存在しますが、それもれっきとした努力の賜物です)。純粋なネタ番組が激減している昨今のテレビ界では、フリートークの上手さは欠かせず、また見ている人への自己紹介でもあると思います(これは番宣に来ている俳優さんやミュージシャン達にも言えるでしょうか)。これはネタを売りにしている芸人さんにとっては目の上のたんこぶで、より選民的なテレビ業界を構築していっているのもまた事実ですが、やりたくないこともきちんとこなせる人が評価を受けるのは企業同様、視聴者にもその人間力が伝わるからこその魅力であり、それが人気の糧となるのです。近年では如何にしてSJWを納得させる実力を身につけ、それを裏切らない高感度を維持出来るのかがタレントのパーソナリティに求められがちですが、これは芸能界だけにあらず、一般社会にも影響を及ぼしています。なんだか忍耐力を試されてる気がしますが、それが現代の抱えている社会問題のひとつであるのもまた事実。景気が良ければ市民の趣味嗜好も変わり、それに対する評価もまた変わるのですが、今は辛抱の時期として受け止め、我々も尽力しないといけません
閑話休題。ライスさんの今後です。どうでしょう・・あのネタの宝庫であるシソンヌさんでさえもフリートークに苦しみ、ネタ見せ以外のバラエティではお見かけすることはあまりありません(個人的には今大会中、結局見てて安心したのは、CM中のシソンヌさんのネタでした)。R1チャンピオンの多くがメジャーから消えてしまったのと同様(今年のザコシショウでさえ、もはや時の人扱いに・・)、ショーレースに勝てば「安定」を保証されるわけではなく、いつまでもぬるま湯に浸かっていられるほど芸能界の温度はぬるくありません。今後のライスさんが業界という「釜」にどう適応し、万人が愛するふっくらご飯に仕上がっていくのかどうか注目です。
なんとなく上手にしめることが出来たので(ベタですが)、今日はこりでおしまいにしたいと思いますと同時に、かねてよりお笑い番組に関する記事を書きたいなと思うていたので、今後とも「余裕」があればモンハン二次創作に関係なく、「あたちとお笑い」の記事をUPしていきたいと思います(とは言ってもブログの主題ではないので、トップページの更新欄には載せず、検索等で閲覧して下さった方々に少しでも楽しんで貰えれば幸いです)。
ほんじゃあね(実にフレンドリィな感じで)
ひと読みしたならポチっとな
皆さんの激アツ一票があたモンの原動力♪
↧
キングオブコント2016/個人的評価と感想を述べてみよう♪
↧