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「カエルのガマ隠れ/前編」

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クンクンクンクン・・
(暗がりの中、鼻をピクつかせる緑色の毛をしたブルドッグのでかい顔面)

六本木「ドウダ、ブルオウガ。ニオウカ?」(目の前にあるブルドッグのお尻に向かって話しかける派手な色のインコ。周りは薄暗く、土壁が見えていることから、どうやらかなり小さい洞穴の中のようである)

ブルオウガ「ボフ」こくり(小さなダンジョンに体をすっぽりハマらせながら真剣な表情で頷く緑色のブルドッグ)

六本木「ヨシ。ソノママススメ」こつんドキッ(嘴で緑色の毛をしたブルドッグのお尻を突き刺す)

ブルオウガ「BOWWOW!!」(振り向いて怒ろうとするも全身が穴にぴったりハマっている為、身動きできない)

ジェイムズ「よせ。怒らせるんじゃねぇ。こいつが暴れて、穴が崩落しちまったら俺たちゃ生き埋めだぜ?」(角先がリーゼントのように曲がったドスヘラクレスが「二足立ち」しながら六本木に話しかける。また、その隣では同じく「二足立ち」をしている王族カナブンが小さな松明を片手に持っている)

六本木「ハハハハハ。ジョウダンダ。GO、ブルオウガ」


ずるずるずるずる・・・
(小さなダンジョンに「すっぽりハマった」緑色のブルドッグのお尻が、四方をこすらせながら前進していく)


ドスヘラクレス「よし、続こうぜ。金子」

金子「ケショリ」ボオオオオオ炎(松明を目の前にある緑色の毛をした尻尾に近づける)


じゅっはぁ(尻尾に火をつける)


ブルオウガ「BOWWOW!!」

ドスヘラクレス「バカ!よせ!今のバウワウはマジで怒った証拠だぞ!!」ケショケショ(と笑う金子)

六本木「カネコハ、イゼン、ブルオウガノ、「ドッグフード」ヲ、ネラオウトシテ、カエリウチニ、アッタノダ。ダカラ、ブルオウガニ、ウラミガアル。ユルシテヤッテクレ」ひょっひょ~~(隣でおどけたダンスをかます王族カナブン)


よぉ。俺の名前は六本木。UBUの家に住んでやってる、鳥網>オウム目のインコだ。なに?なんだってこんな「珍妙なメンバー」で「珍妙なダンジョン」にいるのかって?それはだな・・


ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・


金子「ケショ?」

ドスヘラクレス「ケショじゃねぇ!!てめぇが犬っころを怒らせるから、ダンジョンの天井が・・」


ドシャーーーーーーーン!!
(崩落してきた土の下敷きになるドスヘラクレスと王族カナブン)


六本木「ジェイムズ!!カネコーーーーーーー!!」(その背後で尻尾をフリフリさせている緑色の犬のお尻)




カネコーーーーーーーーー!!




ネコーーーーーーー




コーーーーー




ォォォォ....









バーーーーーーーーーン!!
「あたちのモンハン日記」

~ハードボイルド★バード探偵シリーズ~










~ダンジョン崩落より数時間前、あたちファーム....


ちゅんちゅん青い鳥
(川岸の砂利の上で何やら密談をしている鮮やかな色のインコと、ショッキングピンクのカエル)

六本木「ナニ?ヒトサガシ、ナラヌ、カエルサガシヲ、シロト?ミス、アマコ」

アマコ「はい・・。実は行方不明になってしまった息子を探し出して欲しいのです」ううう・・(泣いているショッキングピンクのカエル)


この少し風変わりな、両生綱>無尾目な夫人は、ガマノアマコ(♀)。狩猟社会では『釣りエサとして使えるカエル』でお馴染み、釣りカエルの一種であり、そして知的生命体種だ。彼女とは最近、この動物の「憩いの場」である農場を通じて知り合った。


六本木「サン(息子)・・タシカ、ナマエハ・・」

アマコ「ヒキ吉です」しくしく


そうだった。彼女はいつも自慢の一人息子の話をしていた。ん?カエルの子が一人なわけないだろう、だって?普通はそうだろうな。しかし、彼女もまたれっきとした知的生命体種だ。事情は人間同様、複雑。つまり離婚したってわけさ。その前の男ってのが、絵に描いたような甲斐性なしでな。普通種の愛人を作って、この農場から出ていこうとしたところ、まだ「オタマ」だった子供達もまた、父親について行こうと「川流れ」しちまったというわけさ。そんな中、唯一、母親の下に残ったのがヒキ吉だったいうわけだ。


六本木「ナゼ、イナクナッタ?」

アマコ「ヒキ吉は、それはもうオタマジャクシの頃はまあるく可愛くて、聞き分けのいい子でした・・」

六本木「タシカニ、オタマハ、マアルイナ」

アマコ「そんなヒキ吉にもやがて四肢が生え、「陸上生活」が出来るほどに成長し、立派な「釣りカエル」へ育つやいなや、「どうして将来的に釣られなきゃいけねぇんだ!このクソババア!!」って言ったっきり、飛び出して行ってしまったのです・・」うううう・・・


なんてこった。肉体は大人になっても、「食物連鎖の人身御供」になるってことを受け入れるには、まだメンタルが追いついていなかったんだ。この動物界の苦悩と怪訝は、ヒエラルキーの頂点に立っていると勘違いしている人間には到底、理解出来ないだろうな。


六本木「ソレデ、イツゴロカラ、イナクナッタノダ?」

アマコ「もうかれこれ一週間以上も・・まだ冬眠の時期ではないにも関わらず・・」ううう・・


本来ならば、暖かくなるこれからが「ゲコリ時」だし、「旬」のはず・・。ただの反抗期にしては家出が過ぎる・・。となれば、何かの事件(人的&動物&モンスター被害)に巻き込まれた可能性が高いが・・。


テケテケテケテケ・・

そこで俺のとった行動は?

1.息子を探すのを引き受ける
2.見捨てる
3.やんわりと息子はもう帰ってこないと告げる
4.アマコを食べる


おっと。テキストアドベンチャーじゃあなかった。これはゲームじゃない。一刻も早く隣人の悩みを解決してやるさ。


六本木「ワカッタ。オレノナカマニモ、キイテミヨウ」

アマコ「よろしくお願いします」へこり


ざっぱぁ~~~~~んあせる
(筋力が発達した後ろ足を跳ね、勢い良く川に飛び込んでいくアマコ)


六本木「サテ・・・」

??「相変わらずお人好しなバードだな」

六本木「ン・・」ちら(鳥っぽく首をひねらせて見る)

ジェイムズ「話は聞かせてもらったぜ」(遠くの御神木の枝上に寝そべっている)

六本木「ナラバ、ハナシハ、ハヤイ。テツダッテハ、クレマイカ?」ブブブブブブブDASH!(木の枝よりこちらへ飛んでくるドスヘラクレス)

ジェイムズ「あんたには借りがあるからな。俺っちで良ければ手伝ってやるぜ」しゅたっ煙(羽を収納した上翅(じょうし)は黄金色に輝いており、その表面には「レウスのドクロ型タトゥー」をいれている)

六本木「ヨシ。ソウトキマレバ、ホカノナカマモヨボウ。
ユクモアベンジャーズ、アッセンブル!!




~20分後、あたちハウス...
$あたちのモンハン日記

六本木「ヨクゾ、アツマッテクレタ。ドウシショクン」


バベーーーーーーーン!!
(ふわふわラグの上に並ぶは、二足立ちをした屈強なドスヘラクレス、同じく二足立ちで残りの四本の腕を前に組んだ王族カナブン、そして緑色の毛をしたブルドッグであった)


金子「カナカナ。カナブッソンむかっ

ジェイムズ「なんでブルドッグも一緒なのかって、怒ってるぜ?」ハッハッハッハッハッDASH!(と息を切らしている緑色のブルドッグ。首には「ものすごい鋭利な」棘状型のパンキッシュな首輪を付け、ネームプレート(ギター型)には「BULLOGA(ブルオウガ)」とヘビメタなフォントで刻まれている)

六本木「ソウ、オコルナ、カネコヨ。ドウシテモ、イヌノ「キュウカク」ガ、ヒツヨウナノダ」

ブルオウガ「ボフッ」フフン(自慢げな顔を見て、ラグの上にツバを吐く金子)

ジェイムズ「何をしたらいいんだ?早くしねぇと、家主(=UBU)が帰ってくるぞ。俺ぁ、あいつが苦手なんだ」

六本木「ジツハ、ヒトサガシ、ナラヌ、カエルサガシヲ、テツダッテホシイノダ」

ブルオウガ「ボフフ?」

六本木「ソウダ。カエルダ。リンジンノ、ムスコガ、ユクエフメイニ、ナッタ。ソコデ、ミンナノ「チエ」ト「チカラ」ヲ、カシテホシイノダ」

ほほぉ~~~・・・
(と頷く虫達と犬)

ジェイムズ「なるほどな。それで犬っころの嗅覚が必要ってわけか。で?俺達は何をすればいい?」

六本木「キキコミダ。ムラ、ソシテ、ケイリュウチクヲ、カタッパシカラ・・」

ブルオウガ「・・・・・・・・」クンクンクン(ラグの匂いを嗅いでいる)

ジェイムズ「早速、探知開始ってか?このラグに染み付いてるのは猫共のおしっこの臭いと、家主のあんまんの甘い匂いくらいだろう?」はっはっはっはっはっ(金子も笑う)

ブルオウガ「バウバウ!」ガリガリガリガリ(ラグを「掘ろう」とする)

ジェイムズ「バカ!よせ!家主にバレたら、大剣で八つ裂きにされて、干し首にされちまうぞあせる

六本木「マテ。ブルオウガ、「シタ」カラ、ナニカガ、ニオウノダナ?」

ブルオウガ「ボフッ。バウワウ」こんこんドキッ(ラグを叩く)

ジェイムズ「ラグの下から両生類の匂いがするって?」はて・・(金子も考える)

六本木「ラグの下・・・ソウカ!!「チカツウロ」カ!!」


そうだ。あたちハウスの床下には「甲虫サイズ」の穴が空いている。これはオルタロス偵察部隊が伝令をする為に掘られたもので、村の外に繋がっているんだ。ユクモの災難以後は、獣人たちがこの穴を「アリの巣方式」で掘り広げ、今では獣人たちの緊急用脱出ルートとしても採用されている。また村の各ポイント(村長宅、カーブーんち等、番地別に設定)にも繋がっていて、勿論、あたちハウスと集会浴場を繋ぐアーチの途中にある「ダストシュート」にも通じているんだぜ。え?なんで人間も通れるサイズの穴にしないのか?だって?それは穴を大きくしたら、地盤が緩くなってしまい、村全体が崩落してしまうからだ。そうなったらさすがの村長さんだって黙っちゃいないだろうよ。


ドスヘラクレス「へぇ・・村の下にそんな通路があったなんてな・・。俺達(コガネムシ科)は、そんな深くまで穴は掘らないからな。知らなかったぜ」


うんちくだが、ジェイムズをはじめとするドスヘラクレスは、甲虫目、コガネムシ科、カブトムシ亜科に属していて、王立古生物書士隊が分類した「生態樹形図」にもちゃんと掲載されているんだ。


金子「ケショケショ。カナケッソ、クソーン」

ジェイムズ「ああ、その通りだ。カエルが地下にいるっていうのは信じるが、どうやって床下へ入るんだ?ラグを引き裂いたら、それこそ俺達が八つ裂きにされちまう」やれやれ(とする金子)

六本木「アソコヲ、ミヨ」ちら(鳥っぽく首をひねらせて見る)


ぽへぇ~~~~~ん
(天井から鳥かごが吊るされている奥、家の柱の下に、オルタロスが通過出来るくらいの穴が空いている)


ジェイムズ「俺達は入れそうだが、こいつはギリだな・・」ちら(ハッハッと息をしている緑色のブルドッグを見上げる)

六本木「ブルオウガニハ、ナビゲートヲ、シテモラワネバナラナイ。ナントカ、オシコモウ」


せぇ~の・・うんしょっうんしょっDASH!
(柱の下に空いた穴の中に、緑色のブルドッグを「頭から」入れようと、そのお尻を押し込むインコ、カブトムシ、コガネムシの絵)

ずるずる・・ずるずる・・
(穴の中に体を擦り合わせながら「むんずむんず」と入っていく緑色のブルドッグのお尻)

六本木「ヨシ、イイゾ。オレタチモ、ハイロウ」おお~~(いつの間にか松明をかざしている金子)


こうして俺達は、家出をした釣りカエルのヒキ吉を探す為、地下通路へ入ったというわけなのだが・・・



六本木「ジェイムズ!!カネコーーーーーー!!」


パラパラパラパラ・・・煙
(天井から土埃が落ちてくる下の道は、てんこ盛りの土砂の山によって塞がれている。山越しにブルオウガのお尻が見える)


ブルオウガ「ボフ?」(突っかかっているから後ろの状況が分からない)

六本木「シヌナ!!フタリトモ!!」ざしゅっざしゅっDASH!(嘴で土を掘り返そうとする)


ドガアアアアアアアアアアン!!
(土砂の山が一瞬にして吹っ飛ぶ。その爆風によってブルオウガのお尻にぶつかる六本木)


六本木「ナンダ!?」パラパラパラパラ・・

ジェイムズ「ゲホゲホッ!死ぬかと思ったぜ」ケショケショ(と、ツバを吐いている金子の無事な姿も)

六本木「イッタイ、ナニガ・・・・ハッ!!」


バベーーーーーーーーーーン!!
(土埃の中に、「二足立ち」をしている蝿らしきシルエット(片手に「釘バットタイプ」の棍棒をぶら下げている)が浮かび上がる)


六本木「ボブ!!」

ボブ「ブッブッブッブッブッブッ」(頭の左右に「固定」されている青い大きな複眼をミラーボールのようにラメラメと光らせながら、その無表情な顔をもってどうやら笑っている様子だ)

六本木「ボブヲ、ヨンデオイテ、セイカイダッタナ」ぱぁ~んドキッ(翼でボブとハイタッチをかます)

ジェイムズ「どうやって土砂を壊したんだ?」ケホッケホッ

ボブ「ブッブッ」ブンブンDASH!(棍棒を力強くスイングしてみせる)

ジェイムズ「ナイススイング。助かったぜ」こつんドキッ(ボブと拳を叩き合わせるジェイムズと金子)

ブルオウガ「バウバウ」ハッハッハッハッ(すんごいよだれ)

ジェイムズ「おう、お前も心配してくれたのか。もう大丈夫だ。さぁ、早いところ、ターゲットを探し出そうぜ」ぽんはぁ(ブルオウガの緑色のお尻を撫でてやる)


ずるずるずるずる・・・
(体を擦りながらダンジョン内を進むブルオウガのお尻に続く、インコと虫達)


ブルオウガ「クンクンクンクン」ハッハッハッハッDASH!


ずるずるずるずる・・・
(左右に二分された通路を右へ入っていくブルオウガのお尻)


ジェイムズ「暗いのに嗅覚だけで迷いなく道を選択してやがる」

六本木「サスガダナ」ふん(と、つまらなそうな顔をする金子。ボブは相変わらず仏頂面なブッチャー顔をしている)


ずるずるずるずる・・・
(むんずむんずと進んでいく緑色のお尻。尻尾をフリフリさせている)


ジェイムズ「こうして見てると、犬ってのも可愛いもんじゃねぇか」ふん(と、むくれる金子)


ぎゃあああああああああああああああああ
(はっきり「ぎゃあ」と叫んでいる声がお尻の向こう側から聞こえる)


六本木「ドウシタ!?」

ジェイムズ「前で何かあったに違いない!!」ぎゃあああああああああ(ブルオウガはまだ悲痛の叫びをあげている)

六本木「ドウスレバ・・・」ぎゃあああああああああ


テケテケテケテケ・・・

1.見捨てる
2.鳩のような顔して知らんぷりをする
3.ジェイムズをぶん殴る
4.そうだ。金子を前に・・


六本木「カネコ!!オマエノデバンダ!!」ぎゃあああああああああ

金子「カナクソーン!!」バッsss


もごもごもごもごもごはぁ
(土壁と密着したブルオウガの体の脇をなんとかすり抜けて前に行こうとする金子)


ジェイムズ「頑張れ!金子!!」ぎゃあああああああああ

金子「カナ・・カナ・・・カナ!!」バッDASH!(ブルオウガの顔の横に飛び出る)

ジェイムズ「金子!!前はどうなっているんだ!?」

金子「・・・・・ハッ!!」


ザベーーーーーーーーーン!!
(ブルオウガの顔面いっぱいに引っ付いている紫と緑のまだら模様を施した巨大グモ)


金子「タランチュラーーーーーーー!?」ガガーーンびっくり(はっきりと喋った)



★ユクモノタランチュラコケズニイラズンバ
あたモンオリジナル大陸生物。節足動物門>鋏角亜門>クモ綱>クモ目>コケズニイラズンバ科 の毒蜘蛛である。鋏角目>スキュラ科でお馴染みネルスキュラ(影蜘蛛)はモンスターのタクソン(分類群)に入るので種族こそ違えど、節足動物門とその構造は似ていると思われる(影蜘蛛と呼ばれているのが何よりの証拠であろう)。ユクモノタランチュラコケズニイラズンバはその名の通り、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」のことわざが意味するように、「危険をおかさなければ決して倒すことは出来ない危険なクモ」というメタファーを名前に含んでいる。サイズは30cm~50cm。全身は紫と緑のまだら模様で、全体に棘状の繊毛が生えている。この繊毛は自身が吐く糸より細かい為、糸の粘着力に対し繊毛一本一本が反発することで、糸の上を自在に這い回ることを可能にしている。頭胸部の単眼が通常のクモは真珠のように丸い単眼が横並びであったり、大小上下の単眼がそれぞれ意味を成すように配列しているのに対し、ユクモノタランチュラコケズニイラズンバは不気味なことに「黄色単眼が縦に8つ」並んでいるのだ。古のユクモの民は、このユクモノタランチュラコケズニイラズンバを森で見かけたら、「決して目を合わせるな!目が合ったらキモを抜かれる!」と言って回ったそうな。実際には目の「呪力」こそないが、彼らは恐ろしく獰猛な捕食者で、あらゆる「肉(皮下組織全般及び内臓器官含む)」を好み、モンスターであろうが人間であろうが好き嫌いはしないという。捕食の仕方はターゲットの呼吸器に張り付き、窒息させ弱体化したところに、強靭な鎌状の上顎(鋏角)を突き刺し、猛毒を注入して絶命させるという非常に徹底した手口である。性格は狡猾にして残酷な捕食行為を厭わないハンティングマキャベリスト。もしも君が暗闇の森の中で、異形な縦型信号機の如く、「8つに光る黄色の警告灯」を目撃したのなら、大人しく持参しているこんがり肉をそっと地面に置き、すかさずエリアアウトすることを強く勧める。捕獲しようものならそれこそ「虎穴に入らずんば~」の精神をもって対峙しなければ、フィールドにまたひとつ「なぞの骨」が展示されることになるだろう...。

補足:食材としてはまったく使えず、煮ようが焼こうが煮沸消毒しようが、「食った瞬間死ぬ」。



ブルオウガ「ぎゃああああああああああああ」(顔面に紫と緑のまだら模様を施した巨大グモが引っ付いている)

金子「タランチュラーーーーーーー!?」ガガーーンびっくり


ジェイムズ「タランチュラだと!?」ぎゃああああああああ

六本木「ブルオウガヲ、オソッテイルノカモシレン・・!!」ぎゃああああああああ


ブルオウガ「ぎゃああああああああああああ」ギリギリ・・ギリギリ・・(顔面いっぱいに引っ付いた巨大グモが息の根を止めようと、八本の脚に力を込め、ブルオウガの顔を圧縮していく)

金子「カナカナカナカナ・・汗」じりっ


ジェイムズ「金子!!状況を教えろ!!」


ブルオウガ「ぎゃああああああああああああ」ギリギリ・・ギリギリ・・!!

金子「カナ・・・・」


ジェイムズ「おい、まさか金子の野郎、ブルオウガを見殺しにする気じゃ・・」


ブルオウガ「ぎゃああああああああああああ」ギリギリ・・ギリギリ!!(圧迫する脚の隙間から、鬱血した顔の肉がはみ出している)

金子「・・・・・・・・・・・・・」ぎゃあああああああああ


六本木「カネコ!!ヨクキクノダ!!」


金子「ケショ・・」ハッびっくり


六本木「キサマガ、ブルオウガニ、ウラミヲイダイテイルノハ、ヨクワカル!!ダガ、イマノソノピンチヲ、ノリコエナケレバ、キサマノ「ジソンシン」ハ、タダノ「イコン」ニナリハテヨウゾ!!」


金子「!!」


ジェイムズ「ブルオウガがピンチなんだろ!?今それを救えるのはてめぇしかいねぇ!!そいつと何があったのか知らねぇが、てめぇが命を救ってやって、借りを作ってやりゃいいじゃねぇか!!」


金子「・・・・・・・・・・」ぽわぁ~ん(ふんぞり返って笑う金子の前で跪くブルオウガの絵を想像している)


ジェイムズ「だがな、金子!!関係性にイニシアチブをとったからって、相手を隷属化出来ると思ったら大間違いだぞ!!肝心なのは、てめぇが持つ、そのプライオリティを相手にも譲ってやることなんだ!!持ちつ持たれつ!!それこそが共存の理念であり、仲間を思いやる友情ってもんだろうが!!」


金子「!!!!」バリーーーーンドンッ(邪な妄想が砕け散る)


六本木「ニクシミハ、ニクシミシカ、ウマンゾ、カネコ!!「シュ」ヲコエタ、フカイ、アイ・・・ソレガ、シンノ、インテリジェンスダ!!」


金子「・・・・・・・・・・」ちら

ブルオウガ「ぎゃあああああああああああああ」ショキーーーーーン!!(巨大グモが強靭な上顎(鋏角)を突き出し、ブルオウガのしわしわのおでこを刺そうとする)

金子「カナクソーーーーーー!!」バルルルルルルルDASH!(鞘翅(前翅)を開き、羽ばたいていく)

ユクモノタランチュラコケズニイラズンバ「ゲボッ?」ちら(縦に並んだ気持ち悪い8つの目で振り返る)

金子「カナカナカナカナ~~~~!!」ビュオオオオオオオオンsss


ズシャアアアアアアアアぎくっ
(巨大グモの黄色い単眼を硬い鞘翅の先端で切り裂く)


ユクモノタランチュラコケズニイラズンバ「ゲボオオオオオオオオオオオ!!」


パッはぁ
(たまらずブルオウガの顔面を離すタランチュラ)


ブルオウガ「ブルルルル・・・汗」ひゃ~~ひゃ~~(息をたくさん吸う)

金子「カナーーーーー!!」バルルルルルルルDASH!(飛翔しながらブルオウガに何かを指示する王族カナブンのその勇姿は、まさにアベンジャーズのファルコンのようにも見えなくもない)

ブルオウガ「ボフッ・・」ちら

ユクモノタランチュラコケズニイラズンバ「ゲボオオオオオオオ!!」ブワッDASH!(また襲い掛かってくる)

ブルオウガ「BOWWOW!!」(鋭い切歯と犬歯を剥き出しに大口を開く)


ガジッぎくっ
(渾身の咬合力をもって、正面から巨大グモに噛み付く緑色のブルドッグ)


ユクモノタランチュラコケズニイラズンバ「ゲボオオオオオオオオオオオあせる」(縦に並んだ8っつの目から「タランチュラのナミダ(精算アイテム)」を流す)


ずるずる・・ずるずる・・DASH!
(瀕死状態を示すように、足を引きずりながら洞窟の奥へ消えていく巨大グモ)


ブルオウガ「フゥ~~~~~~~~~~~~」

金子「カナ~~~~汗」しゅとっ(額の汗を拭いながらブルオウガの前に着地してくる)


べろんあせる(王族カナブンを舐める大きなベロ)


金子「カナ・・?」ちら

ブルオウガ「ボフフフフフフフ」

金子「・・・・・・・カナナナナナナナナ」

ジェイムズ「おい!大丈夫か!?」みょりみょりはぁ(と、ブルオウガの体と土壁の間を塗って出て来るドスヘラクレスと銀蝿、遅れてインコ)

六本木「ン?」


ボフフフフフフフフフ
カナナナナナナナナナ

(笑い合う王族カナブンと緑色のブルドッグ)


ジェイムズ「やれやれ。どうやら問題は片付いたようだな」(ボブは腕を組んでその微笑ましい光景を眺めている)

六本木「ヨシ!ソウトキマッタラ、クエストヲ、カタヅケヨウゾ!!イクゾ!!ユクモアベンジャーズ!!」おお~~~!!

To Be Continued青い鳥




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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?

6/17(土)0時更新 「カエルのガマ隠れ/後編」

をお送りいたします♪ほいだらさ!次回もPCの前にアッセンブル!!(そう叫ぶ顔はクリス・エヴァンスみたいな顔して)








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