~とあるあたちのユクモ商店街....
ちゅんちゅん ちゅんちゅん
(小鳥の鳴き声が聴こえるほど商店街は閑散としており、また、半分近くのお店が「やってるのかやってないのか」判別し難い運営状態の中、通りを練り歩く撫子装備の「顔がまあるい女」と黒猫の相棒)
UBU「しけたもんね。団体様がいない期間ってのは」ちゅんちゅん
BBB「店の爺さんや婆さんにとっちゃ、次のツアー客が来るまで休みを取れるいいチャンスさ。だいたい年寄りにしてみれば、売れようが売れまいがあんまり関係ねぇしな。人が来てくれれば、それだけで嬉しいんだよ」ちゅんちゅん
UBU「こらこら。村をどこぞの限界集落みたいに言うんじゃないよ。ユクモはまだまだ観光地として現役ばりばりなんだから」
BBB「村長もよ、思い切って飛行船の直通を許可すりゃいいのによ。そしたらわんさか都市のギャル達が村を訪れるようになるぜ」いっひっひっひっひっ
UBU「離着陸場を作るのに、近隣の森林を伐採しないといけないでしょうが。それが村の不文律、つまり掟に反するのよ。訪問するのが大変だからこそ、ローカルエリアの希少価値は高まるものよ?だからギルドだって、護衛ハンターのビジネスモデルを認めてるのよ」
BBB「道中、山林の雷狼竜にお気をつけください♪当警備会社のボディガードは、選りすぐりの現役ハンターと契約を交わし、皆様の身の安全を徹底保証!お客様目線のリスクマネジメントをご提案、お客様に感動と喜びのツアーをご提供致します♪ってか?くだらねぇ。いっそクルセイダーズのモンスター達に盗賊でもやらせて、ボディガードの質を測ってみるのも、おもしれぇんじゃねぇか?」いっひっひっひっひっひ
UBU「バカ言ってないで、これでも一応パトロール中なんだから、しっかり目を配りなさいな」
ささっぱくっ
(通りすがりの饅頭屋から、ゴマ団子を颯爽と盗み食いする。店主の爺ちゃんは全然気づいていない)
BBB「俺たちゃ村の自警団♪信用ならねぇギルドと違って、無償でお前たちを守ってやるぜぇ~~♪」いっひっひっひっひっひっひっ!!
UBU「そのいやらしい笑い方。あんた最近、多いよ?ササユも心配してた」あむあむ
BBB「マジでか!?気をつけねぇとな・・・欲求不満なのかも・・・」げんなり
UBU「去勢でもして、ひよこ寺の僧侶にでもなれば?」ひょっひょっひょっひょっひょっ
BBB「お前だって。集会浴場のじいさん(=ギルドマネージャー)みたいな品のねぇ笑い方じゃねぇか。もうちっと、同じ年頃のギャル達を見習って、女子力を磨くんだな」いっひっひっひっひっ
UBU「あら失礼。スキル「女子力」なら、デフォルトでいつでも発揮出来るわよ?ねぇそれよりビー。あたちさ、最近、「あんまんわらべ唄」っていうのを全大陸に広めようと思ってるんだけどさ、聞いてくれる?」
BBB「あ、カーブーだ」ほれ、あそこ
ふむ~~~~・・うんむ~~~~・・・
(と、おそらく雑貨屋さんと思われる店頭で、食器やらを手に取って吟味している、ご存知ドボルヘルムのクソ野郎)
UBU「なんだ、あのクソ野郎。柄にもなく、お皿なんか見てやがる。盗みでも働く気かな」ブッ(公道でつばを吐く)
BBB「現行犯でしょっぴいてやろうぜ。それで奴が投獄されたらよ、毎月、あいつの母ちゃんの名前を借りて、俺の手編みのセーターを送ってやる」こそこそ(ひとんちとひとんちのせまっこい間に入って監視をする黒猫とそのイカれた主人)
カーブー「う~~~~む。これもいいが・・・少し値段がなぁ・・」(王が使うような「豪壮な」金ピカ皿を手に取って眺めている)
店主と思われるアイルーのばあちゃん「びた一文まけないよ」ふん(店の奥に見える居間で寝転がり、煙管を吸いながら仏頂面で宣告する)
カーブー「よく言う。胡散臭い骨董品をよくも集めたもんだ」こち~~ん(煙管が飛んできてヘルムにぶつかる)
BBB「どうやら窃盗じゃないみたいだな。つまんねぇ。行ってみようぜ」ひょっ
カーブー「う~~~~ん・・どうしたものか・・」う~~~ん
UBU「なにしてんのさ。あんまん専用のお皿でも探してるわけ?」ザッザッザッザッ・・(まるで輩のように登場するあんまん女とその相棒)
カーブー「いやいや、これはUBUさん」へこへこ(地主に挨拶する感じみたく媚び諂うドボルヘルムの表情)
BBB「珍しいじゃねぇか。食器を買いにきたのか?」
カーブー「ああ。家を再築したのはいいが、中身がまだ整っていなくてね・・。家具なんかは、バ中のPTAの人たちがくれたんだが、食器が揃っていないんだ。普段、買わないから、何がいいのやら・・・」う~む・・
UBU「あたちがみてやるよ♪これは?」ひょっ(さっきカーブーが持ってたの同じ「豪壮な」金ピカ皿を手に取る)
店主と思われるアイルーのばあちゃん「びた一文まけないよ」ふん(さっきと同じ格好のまま宣告する)
UBU「ケッ。どうせ盗品だろうが」こち~ん(煙管が飛んできて、撫子【布冠】の頭上に激しくぶつかる)
カーブー「できれば数枚欲しいんですよ。フォークとかナイフも」う~~む
BBB「おめぇ一人暮らしだろうよ。まさか!同棲するなんて言うんじゃねぇだろうな!?」
カーブー「違うよ。ロージー達が新築祝いにご馳走を持って今日の夜、うちに来るんだよ。さすがに食器がないとご馳走も台無しだろう?」お、これは・・(「漢」と書かれた大皿を手にする)
UBU「ちょい待ちな」グンッ(カーブーの後ろヘルムの両角を両手で力強くひっぱるあんまん女。「いたっ」って表情を浮かべるドボル)
カーブー「なんすか?」いちちちち
UBU「あたち、そのパーティー、お呼ばれしてないし」じーーーーー
カーブー「・・・・・・・・。じゃあ、そういうわけで、良いお年を」ちゃっ(イケメン挨拶をかまし、その場を去ろうとする)
UBU「来年までやり過ごそうとしてんじゃねぇ!!」グンッ(またしても後ろヘルムの両角をひっぱられるカーブー)
カーブー「いてててててて!!なんすか!?」グググググ・・
UBU「呼べ!!パーティに」ググググググ!!
カーブー「分かってはいたが、なんて馬鹿力な女なんだだからこそのハンターというわけだが・・」ググググググ・・
UBU「悪口!!」グンッ!!
カーブー「いででででででで!!もげる」ググググググ!!
UBU「じゃあ呼べ!!」グングン!!
カーブー「ぎゃああああああ!!わかりましたよ!!UBUさんも、来ますか!?」
UBU「いく♪」ぱっ
はぁ・・はぁ・・・(商店街の往来でへたり込むカーブー。それをにこにこしながら見下すUBU。黒猫は雑貨屋さんの隣にあるお茶屋さんの若い娘と談笑している)
UBU「ねぇ!ビー!!カーブーんちでパーティーだって!!」
BBB「なに!?カーブーんちでパーティー!?」イェ~イ♪(若い娘と小躍りする)
カーブー「いや、パーティーなんて大それたものじゃなくて・・」
UBU「ねぇみんな!!カーブーんちでパーティーだって!!」なんだ?なんだ?(ぞろぞろと集まってくる村人達。通りすがりと思われるアームレスリング平川の姿も見える)
カーブー「いや、だから、どちらかと言うと、こじんまりした身内だけの新築祝いというか・・」
UBU「みんな!!準備しましょう♪」お~~~~~~♪
ズドドドドドドドドド!!
(準備をする為、各々の家の中に散っていく村人達。UBUとビーは手を繋ぎ猛ダッシュで商店街エリアをアウトしていく)
カーブー「完全に嫌な予感しかしない・・」買わないなら出ていきな(と、アイルーのばあちゃん店主に追い出される)
「あたちのモンハン日記」
~「カーブーんちでパーティー!?」の巻~
~渓流狩猟エリア4(旧居住区)内、カーブーんち....
どっ・どっ・どっ・どっ♪つったかた♪
(まるでクラブサウンドみたいに重厚な「太鼓の音色」が、旧居住区エリアに反響する中、カーブーんちの前に建てられた櫓を中心に、盆踊りをしている村人達。また、火を焚いてファイヤーキャンプを楽しんでいる者も「多く」いる)
チェルシー「にゃんだかお祭りみたいで楽しいにょ♪」ぼおおおおおお(燃え上がる焚き火の中に、マシュマロが「三連」に刺さった串を入れる)
静香「こういう行事の準備って、ほんとにユクモの人たちは早いよねぇ~♪」んぼおおおおお(更に火力を増す焚き火越しに盆踊りをしている大人達を見つめる、ショッキングピンクのガールズ用撫子装備を纏った幼女)
バステト「マァ~マ♪パァ~パ♪」(地べたにちょこんとお尻を付けて座りながら猫指を指す向こうでは、フラワーと鉄平が仲睦まじく盆踊りを踊っている)
フラワー「お祭りっていいわね♪」どんつかたった♪
鉄平「ああ。ユクモめかしい雰囲気、最高だぜ♪」どんつかたった♪(踊る背後ではBBQをしているコノハ達、村のティーンの姿も)
コノハ「あ~美味しい♪ほら、謎肉じゃない、ほんとのお肉よ、ナズガ♪」(隣にいる黒いスカジャンタイプの撫子装備を着た、前髪ぱっつん系ロングストレート(黒×赤の2トーン)の女子に「三連肉」を勧める)
ナズガ「やめとく。あたし、あんまんダイエット中なの」ずずず・・(スムージーみたいなドロドロの白い液体が入ったグラスを飲んでる)
コノハ「なにそれ?どうせUBUちゃんに勧められたんでしょ?やめときなよ、そんな変なダイエット方法」
ナズガ「そう?結構、効果あるみたいだけど・・・飲む?あんまんスムージー」(口の周りが白くぺちょぺちょになっている)
コノハ「ただの炭水化物ジュースじゃん・・」やめとく・・
ヨッコ「お!やってるやってる♪どう?楽しんでるかね」こんばんわぁ~(と、コノハ達)
ササユ「お魚屋さんからおすそ分け貰ってきたの♪板前さん達が捌いてくださるって♪」ほら(と、活きの良いサシミウオを見せる。その背後で腕をくんでわろうている、お馴染み釜飯専門店「禅」の板前三巨頭の姿)
ヨッコ「村の外で祭りをやるなんてはじめてだわ~」あむっ(BBQの串を頂く)
カーブー「これこれ。祭りじゃあないぞ」(家の前で棒立ちしている)
ササユ「でも、川村君が主催したお祭りだって聞いたわ」がしゃーーん!!(その後ろでは三巨頭が実に手際よく「携帯用調理セット」を展開している)
カーブー「だからお祭りじゃないって。本当はロージー達と身内だけで・・」
ナズガ「あ!ローズダンテ先輩よ♪」(櫓の上に向かって指を指す)
どんつかたった♪どんつかた♪
(櫓の上で太鼓のビートを刻むアームレスリング平川の横に、狩猟笛(凶琴【秋嵐】)を構えた橙色の撫子装備を纏ったロージーの姿が見える)
ロージー「・・・・・・・・・・」こくり(平川と目を合わせ互いに頷く)
どぅるどぅん♪どぅるどぅん♪どぅるどぅん♪どぅるどぅん♪
(実にBPMの速い16ビートを刻む平川)
フラワー「あら、曲調が変わったわね」
べんべろべんべん♪べんべけべんべん♪
(琵琶のような音色の笛を全力で吹き始めるロージー)
ナズガ「UHHHHH~~~♪超クール!!」べんべけべんべん♪どぅるどぅん♪どぅるどぅん♪
ヨッコ「ダンスパーティーの開幕よ!!それいけぇ~~!!」きゃああああああ♪(と勢い良く乗り込む女子達)
カーブー「いや・・だから・・・ほんとは、こじんまりした新築祝い的な・・」(がっくし肩を落とす隣で微笑むササユ。その隣ではサシミウオを華麗に捌く焼方の姿も)
ぎぃ~~~~~~~~・・・・・・・
(実に不気味な感じでカーブーんちのドアがゆっくり開く)
カーブー「??」ちら
「ようこそ・・・お化け屋敷へ・・・やでぇ~・・」(ドアの中から「明らかに」すあまの声がする)
村人「おい!肝試しみたいだぞ!!」
女子「入ってみましょう♪」
わぁ~~~~~~~♪ずどどどどどどどどど
(っと、土足でカーブーんち(新築)に入っていく村人達)
カーブー「おいおい・・」
ぎゃああああああああああ
(家の中では、よほど恐ろしい現象が起きているようだ)
カーブー「はぁ・・・・・・」ぽん(笑顔で肩を叩くササユ)
バッサ!!バッサ!!バッサ!!バッサ!!
(突如、明らかに飛竜の「それ」の音が近づいてくる)
スサノオ「せんぱぁ~~~い!!こんちゃ~~~っす!!」バッサバッサ!!
アマテラス「まほっ♪カーブーちゃんちでパーティーだって聞いたの♪」バッサバッサ!!
バサ雄「新しい家を建てたんだって!?」バッサバッサ!!
バサリン「お父さんが、少しだけならパーティーに顔を出して来てもいいって言ってくれたんです♪」バッサバッサ!!
ぎゃあああああああああああ
(モンスターの襲来を受け、当たり前のリアクションを見せる村人達)
トンコ「みんな平気ニャ!!」ばぁ~~~ん(カーブーんちの中から豪快に窓を開けて叫ぶトンコのその姿は、王冠を被った骨みたいな衣装を着ていることから、お化け屋敷内で「スケルトンキング役」を担当していることが窺える)
ザンコ「あのモンスター達はわたくし達、バベル中学の生徒ですわ!!」(同じく叫ぶ「ミノタウルス」のコスプレをしたザンコ)
リカ「だから安心してパーティーを続けてくださぁ~い♪」(同じく、頭に包丁が突き刺さった「血みどろの裁判官」を演じている)
村人「なんだぁ~バ中の生徒か~」
村人「おら、てっきり「野生」かと思ったずら」
ロージー「じゃあ、気を取り直して、次のナンバー!!いくわよ!!」こくり(頷くアームレスリング平川)
カッカッカッカッ♪(1・2・3・4)
べんべろべんべん♪べんべろべんべん♪
(再開された音頭に合わせて踊りだす村人達)
すあま「ほな、仕事に戻ろか」ばたん(窓を締め切る為、一瞬見えたすあまの頭は「無数の蛇で出来たパーマ」であったことから、ゴルゴンのコスプレをしているようだ)
ぎゃああああああああああああ
(再びカーブーんちの中から惨劇を示唆する悲鳴が聞こえる)
バサリン「すごい盛り上げってますね♪はい、これお父さんから新築祝いの「燃石炭」です♪」ごとんじゅううううううう
(家の屋根の上に熱々の燃石炭を置く)
カーブー「こらこら屋根が燃えてしまう!!」
バサ雄「はっはっはっはっ。今日もカーブー先輩は面白いなぁ~」ぶーーんぶーーん(感極まり、尻尾を振り回すと家にぶつかりそうになる)
カーブー「こら!!そこで尻尾を振るんじゃあない!!」ぷんすか
アマテラス「まほ?カーブーちゃんたら怒ってる」やぁ~ねぇ~
スサノオ「そんなことより姉ちゃん!!俺達も踊ろうぜ!!」フォーーーー!!(と、人混みに紛れてツイストをかます蒼火竜)
アマテラス「まぁ、スサノオったら!まほ子だって負けてないんだから♪」YEAH~~~~♪(両翼を掲げて踊りの中に「イン」する陽気な桜火竜)
どしん!!どしん!!どしん!!どしん!!
(火竜の姉弟が参戦したことで、あたりにすんごい地響きが起こり、カーブーんちが小刻みに揺れ動く)
カーブー「あああああ家が!!」グラグラグラグラ!!(隣では揺れながらも、慎ましくお茶を飲みながら笑っているササユの姿)
すあま「なははははは。めっちゃおもろいやん♪」グラグラグラグラ!!(激しく揺れる家の中で、げらげら笑っているゴルゴンすあま。背中には「メデゥーサの弓」を背負っている。他の村人達は振動によりすんごいシェイクしている)
トンコ「耐震設備がしっかりしたおうちニャ」グラグラグラグラ!!
ザンコ「UBUさんの家も、こちらを参考にもう一度、建て直しましょうか」グラグラグラグラ!!(転がりながら笑っているリカと村人達)
カーブー「こら!!スサノオ!!アマテラス!!もうちょっと大人しく踊りなさい!!」ぷんすか
アマテラス「え~~!?聞こえなぁ~~い!?」どしん!!どしん!!(自分達の足音で聞こえないらしい)
カーブー「悪夢だ・・・こんなことで家を壊してしまっては、せっかく家を建ててくれたアンソニーさん達に申し訳ない!!」
すたこらさっさっさ~~~~
(すんごい揺れてる家の中に入っていくカーブー)
ササユ「??」(にこにこしながら焼きトウモロコシを食べてる)
おりゃあああああああああああ
(ユクモノノダチをひっさげ、雄叫びと共に外へ出てくるカーブー)
カーブー「この呪われた新築祝いに参加出来ないアンソニーさんの為にも、俺は守る!!この家を無法者の魔の手から守ってみせるぞ!!」ジャキーーーーン(満点の月夜に向かってキラキラの刃を向ける。隣では笑顔で拍手してるササユの姿も。エリアは以前として賑やかな音楽と共にすんごい揺れている)
To Be Continuedランキング参加中なんだ!みんなの激アツ一票で応援してくれよな!!
次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
8/28(月)0時更新 「カーブーんちでパーティー!?/後編」の巻
をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回もあんまんスムージーを「朝から」飲んで、シャキッとしながら読も見よう
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「カーブーんちでパーティー!?/前編」の巻
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