
水没林南部に駐留するユクモクルセイダーズは、フェイリンメイリン国の苛烈な排斥運動から逃れてきた先住民族及び難民を引き続き匿っていた。この中には新たな大陸を求め、海を渡る決意をした者も多く、これを受けたクルセイダーズ臨時指揮官サミュエル・アンダーソンは、アラン小隊に彼らを無事、海岸まで護衛する任務を与える。かくしてアラン小隊は、拠点から護衛出来る範囲の難民を引き連れては海岸まで行き、旅路を見送った後、また拠点に戻り、次の移住希望者達をまた海岸まで送るという往復任務の最中にあった...
ドスン・・ドスン・・
(夕暮れの湿地帯を何やら俯きながら歩く金火竜の首には、ユクモノシリーズに身を包んだ黒髪ショートの女性が「女の子座り状態」で腰を下ろし、同じく疲れ果てた様子を見せている。その後続には桃毛獣と河狸獣が続き、各自「四輪タイプの荷車」を引いている。また、桃毛獣が牽引する荷車の縁には、銃身の長い対物ライフルの銃口が立てかけられており、荷車の上では、その持ち主だと思われるサングラスをかけた茶色の毛をした獣人が寝転がっているのが見える。対し、河狸獣が牽引する荷車の上では、「謎のサメ型生物」が首だけ出して周囲の様子を子供みたいに楽しんでおり、その隣では「謎のサメ型ランス」に腰を下ろしたネブラネコシリーズを纏ったあやしげな獣人が、何やら両目より「肉球型の投影ディスプレイ」を空中に映し出し、それを自分の肉球でフリックしている様子だ)

ニャーク「・・・・・・・・・・・・」フィンフィン


張虎「・・・・・・・・・・・・」(「抜刀モード」でない為、休眠中(=死んでる状態)である)

ガルグイユ「綺麗な夕日えしゅね・・・」ガラガラガラ・・(つぶらな瞳に投映される夕日)

アラン「ずごぉ~~~~・・・んごごごごご・・・・」ZZZZZ・・(猫みたいに丸くなって寝ている。いや猫だから)
エリーゼ「・・・・・・・・・・」こっくり・・こっくり・・

テツ「呑気なもんだよ。おいら達だって眠いのを我慢してるのにさ」ふぁ~~あ・・

彭関越「眠らせてやるずら。いざとなった時、髭猫人や女公子には体以外にも、頭を働かせてもらわないと困るずら。休める時に休んで・・・ごほっごほっ!」

アルテミス「あたしゃ、あんたの体の方が心配だよ。先に飛んで帰ってようか?あたしが一緒だと、龍粉がきついだろ?」ドスン・・ドスン・・
彭関越「平気ずら。ローズ小姐がくれた薬の効力が弱まってきただけずら。拠点に帰ったら眠る前にまた飲むずらよ。だから仲良くみんなで帰るずら♪」ガラガラガラ・・
ガルグイユ「そうえしゅよ!金のおねえちゃまも、河狸しゃんも悪くないえす!!悪いのは、みぃ~んな、危ない細菌兵器を作ったギルドなんえすから!!」ぷんすか
テツ「おいらも賛成~♪きつくなったら、おいらが関越の分も引いていってあげるよ!」ガラガラガラ

アルテミス「フッ・・。ボスが好きそうな親睦会だね。ニャーク、あと「送迎」する難民は何人残っているんだい?」
ニャーク「14名。次の「便」で、ツアーの終了だ」しょるるるるる

彭関越「この調子で無事に終わるといいずらね」ガラガラガラ・・
テツ「おいら達が留守中に、一回だけ拠点が狙われたけど、それ以来は敵さんも大人しいしね。出来れば、ずっとそうしていて欲しいもんだよ」ふぁ~~あ
アルテミス「ならいいけどね。けど、ミッチの話によれば、迎撃隊の総大将ってのは、相当たちの悪いメス猫だって言うからね。きっとまたやり返してくるに違いないさ」
ニャーク「今までのカレン・アレンの戦術的思考をパターン化してみた」ムイ~~~(と、目から肉球型の投影ディスプレイを映し出す)
彭関越「興味深いずらね。それによると、次はどんな戦法で襲ってくるずらか?」
ニャーク「予想出来るのは・・・」
??「伏兵・・」
ニャーク「正解だ」ちら
エリーゼ「ZZZZZZ・・・・・」こっくり・・こっくり・・
アルテミス「半分寝ながら軍議が出来るんだよ。まったく大した才能だ」ドスンドスン(相棒の才能を自分のことのように誇らしげに歩いて行く)
彭関越「伏兵ともなれば、それは移動中の敵に対して行うものずらよね?」ガラガラガラ・・
ガルグイユ「ほいえしたら、サメ君達が危ないえしゅか?」ガラガラガラ・・
アルテミス「嘘だろ?敵さんは拠点の向こう側なんだ。海岸沿いに来るためには、相当な迂回をしてこなけりゃならないし、隠れていようが、馬や猫の匂いですぐに分かるさ」
テツ「そうそう。伏兵なんて、相手が人間だけで構成された部隊に対してだけさ!こっちは嗅覚が鋭いアランに、レーダー機能を搭載したニャークだっているんだよ?」
ガルグイユ「もし敵が来たところで、サメ君やほんもののおにいちゃま(=張虎)が蹴散らしてやるえしゅよ!!」え~すえすえすえす♪(ギザギザの歯を見せながらわろうている)
アラン「竜くせぇ・・・・」ぴくぴく(よだれを垂らして眠りこけながら、両耳をそれぞれ違う角度に傾け、まるでレーダーのように四方の音を聴き分け、更には鼻をピクつかせながら感覚を研ぎ澄ましている)
彭関越「え?」
ニャーク「エマージェンシー、エマージェンシー。四方にモンスター反応確認」ふぃ~んふぃ~ん

彭関越&テツ「えま~じぇんしぃ~?」きょとん
ズアアアアアアアアア!!
(突如、一行を囲う密林の中から姿を見せる、雌火竜、迅竜、恐暴竜、尾槌竜の凶暴な姿)
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
ボギャアアアアアアア!!
(咆哮をあげながら猛進してくる雌火竜)
ビョワッ!!ビョワッ!!ビョワッ!!
(両眼を真っ赤に光らせ、軽快な跳躍力をもって接近してくる迅竜)
アンギャアアアアアアアアア!!
(食欲旺盛なTレックスばりによだれを垂らしながら雄叫びをあげる恐暴竜)
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
(ショベルカーのように土を抉りながら迫りくる尾槌竜の巨大な顔面)
テツ「囲まれた~~~~

彭関越「クソ・・薬を飲んでいたから奴らの龍のにおいが探知出来なかったずら・・!」
ニャーク「それだけじゃあない。密林内に獣人の一軍と思しき伏兵を確認」ピピピピピ・・
ボギャアアアアアアアアア・・・
(双眼鏡視点。金火竜一行に四方より襲いかかっていくモンスター達の姿)
ドラモンド「きひひひひひ。作戦成功だぜ」じーーー(密林の中、馬上より双眼鏡を覗いている、見るからに素行の悪そうなモヒカンメラルー。野性味溢れる「骨と皮ベース」の無骨な鎧を着ており、背中には一対のハンドアックスを背負っている)
茶毛の猫蛮兵「自分らも突撃しますか?」ギュリッ(両角が垂れ下がった砲弾型の兜(眼鏡状の顔当て付き)を被った猫蛮兵が、馬上で磨き上げられた大きなヘッドを持つ巨大な両手斧を握っている。またその背後には、まだかまだかと目を光らせてずらりと並ぶ猫騎馬隊の姿も)
ドラモンド「まだだ。遠路はるばる、この為に野生のモンスターをここまで飼いならしてきたんだ。まずは様子を見ようぜ」フフ・・
ドウンドウンドウン!!
(足を踏ん張りショットガンのように火球を連発する雌火竜)
エリーゼ「なに・・なんの音・・?」う~ん・・(低血圧な人)
アルテミス「しっかり掴まってな!!」ガアアアアアアアア!!
ボウン!!
(飛来してきた三発の巨大なファイヤーボールに向かって火球を吐くアルテミス)
エリーゼ「ええええええええええ!?」ぐるん


ドワアアアアアアアアアン!!
エリーゼ「なになに!?なんなのぉ~~~!!」モワモワモワモワモワ(硝煙に包まれていく一同)
テツ「起きたようだね」モワモワモワモワモワ
アラン「ボニーの「肉球ビンタ」で起きるよりかはマシだよ」ふぁ~~あ・・ガション

ニャーク「まだくるぞ!!」モワモワモワモワモワ
彭関越「鮫王、出番ずら」ガション

張虎「待ってました!!起動完了だぜ!!」ドウィーーーーン

アラン「ニャーク!敵の位置は!?」
ニャーク「二時の方向、迅竜!!九時方向、恐暴竜だ!!」
ズガアアアアアアアアアン!!
カーーーーーーーーーーン!!
(スーパースロー。激しい硝煙の中、アラン小隊を中心に右方向より襲いかかってきた迅竜の頭部目掛けて、シャークキング付きの渾身のストレートを浴びせる彭関越。同時に迅竜の頭殻が部位破壊を示すように飛び散っていく。対局、大口を開けながら九時方向に現れた恐暴竜の口の中に、対物ボウガン独特の雷轟と共に拡散弾を発射するアラン)
ごくっ(カラ骨弾薬を丸呑みする恐暴竜)
アラン「脅威のレベル10だぜ」にや

ボギャアアアアアアアアン!!
(腹部から破裂するように爆発した恐暴竜の肉片が飛び散る)
アラン「くせええええええええ!!」ぼちゃぼちゃ


ガルグイユ「あまりかんちんできない狩猟法に、バチが当たったんえす」ぷんすか
アラン「ファイヤーウォーの時に暗黒団が落としていった戦利品さ。安心しろ。今ので最後の一発だよ。ニャーク!他のモンスターは!?」びゃっ

ニャーク「六時の方向、ドボルベルクだ!!」キュウウウウウウウン!!(背後では怯むように着地後退していくナルガクルガの姿も)
テツ「おいらにお任せ!!コンガララ・トランスフォーメーーーーーーーーション!!」(往年のスーパーロボット搭乗員の決め台詞みたく)

バリリリリリリリリ!!
(淡々とした解説口調で:丈夫な桃毛獣のセンマイを持つ、ババコンガ・テツは、天然の高圧電力を胃袋内で帯電貯蔵できるようになり、その体内電力、つまり膨大な雷属性パワーを放出させることで、金色のエレクトロコンガララ(略称:エレクトララ)にコンガララ・フォームすることが出来るのだ!)
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
(大地を削りながら顔面ごと突っ込んでくるドボルベルク)

テツ「顔のでかい貴様は、俺に触れることすら許されない」(エレクトララになったテツの人格は、その自信から極めて尊大かつ傲慢になるのだ!)
スッ・・(黙ってお尻を向ける金毛獣王)
バフーーーーーーン!!
ビリビリビリビリビリ!!
(電荷を帯びた爆発性のあるおならをドボルベルクの顔面にかます金毛獣王。腕を組んだその顔は、厳格たる王者そのものである)
ギャアアアアアアアアアアア
(と、はっきり鳴くドボルベルク)
アラン「ハッハ~~~!!でかしたぜ、ゴールデンボーイ!!」カーーーーン


ボガアアアアアアアン!!
ドガアアアアアアアン!!
(全身の所々に突き刺さった榴弾の爆破を帯びながら、顔には集中的な水鉄砲を喰らい、たまらず後退していくドボルベルク)
エリーゼ「形勢逆転ね!」ギュリギュリギュリ・・・バシューーーーーン

ドワアアアアアアアアン!!
(ビームを帯びた矢が雌火竜の頭殻を部位破壊する)
茶毛の猫蛮兵「大将、もう我慢出来ねぇ。猫騎馬隊に号令を」ボギャアアアアアア!!(密林内にも反響するモンスターの悲鳴)
ドラモンド「待てって、ライアン。こっからがお楽しみじゃねぇか」ドガアアアアアアン!!
アルテミス「同族のよしみがあるうちに引き返すんだね!!」バギャアアアアアアン

「ボギャアアアアアアアアア!!!!」
(咆哮と共に更に目が赤くなる迅竜)
アルテミス「!?」
ショッパァアアアアアン!!
(振り向きざまに、必殺尻尾叩きつけ攻撃を見せる迅竜)
彭関越「危ないずら!!」バッ

ガシーーーーーーーーーーン!!
(鋭利な迅竜の尻尾を右腕にはめたシャークキングでガードし、金火竜を庇う河狸獣の後ろ姿)
エリーゼ「援護するわ!!」カシャン

ボウウウウウウウウウン!!
(アルテミス目掛けて火球を吐くリオレイア)
アルテミス「嘘だろ!?まだやるっていうのかよ!!」
彭関越「鮫王!!」ガッ

張虎「ウォーターシャーーーーーーク!!」
グボオオオオオオオオオオオ!!
(河狸獣が右腕にはめたシャークキングの口から、凄まじい放水が吐き出され、火球を尽く消化してしまう)
エリーゼ「彭!!横!!」
彭関越「!?」バッ
ガアアアアアアアアアア!!
(飛びかかってきたナルガクルガに倒される河狸獣)
アルテミス「しつこいんだよ!!」バッ

ドワアアアアアアアアアン!!
(カウンター気味にアルテミスの横っ面が爆破する)
エリーゼ「アルテミス!!」グラッ・・
アルテミス「ちぃっ・・・・!!」ちら(硝煙があがる首を仰け反らせながら、火球を放った敵を捉える)
ドスンドスンドスンドスン!!
(突進強襲を仕掛けてくるリオレイアの眼も真紅に染まっている)
アルテミス「ガアアアアアアアアアア!!!!!」
ドシャーーーーーーーーーン!!
(突進してきたリオレイアの首を噛み砕くアルテミスもまた、タックルの衝撃で地面に叩きつけられる。エリーゼはその衝撃で後方に大きく投げ飛ばされる)
ドラモンド「ハッハッ~~!!そら見たか!!奴らの体には、大量のいにしえ麻薬を注入してあるんだ!!アドレナリンが最高潮に達した野生のモンスターほど恐ろしいものはないぜ!!」
アラン「おいおい!!なんだってこいつら後退しねぇんだ!!」ドウンドウンドウンドウン!!(炎上しながらも刻々と迫りくるドボルベルクの顔面にひたすら発砲を浴びせる)
ガルグイユ「おかしいえしゅよ!!普通のモンスターじゃあないえしゅ!!」
ライアン「大将!!今こそ連中の首を狩るチャンスだ!!オーダー!!」ジャキーーーン

ドラモンド「おうよ!!猫騎馬隊、突撃だぁああああああああ!!!!」ヒヒィ~~~~~~ン

To Be Continued



次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
9/15(金)0時更新 「だったら、そろそろじゃねぇの?」の巻
をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回も「うちの猫の肉球からも「肉球型ディスプレイ」が飛び出るかな・・


あたちのお友達を紹介~「あたモン」人物紹介その3参照のことよ
