カカーーーーーーーーーーーーン!!
(往年のオカルト映画みたく、大袈裟な稲光に照らされるフレッカーの屋敷)
きゃああああああああああああああああ
ダッダッダッダッダッダッ

(急いでキッチンへと向かうアイアンロック一行)
アイアンロック「大丈夫か!?」ダッ

メイドアイルー「ロック様!!」ささささっ

メイドメラルー「あれをご覧ください!!」
アイアンロック「ん・・・」
この野郎~~~~~!!
降りてきやがれ~~!!
(と、しっちゃかめっちゃかになったキッチン内で叫ぶダブルキャノン・ブラザーズが見上げる先には、部屋の天井隅にへばりつくビートルタイプの猟虫の姿が)
ファーザーG「あれは・・」
アイン「あの猟虫が犯人なの!?」

ゾフィ「つーか、あれって・・」ぱちくり(とするゾフィの顔はイメージ画像とは打って変わり、フルフルヘルムこそ被ってはいるが、顔諸共、全身が包帯でぐるぐる巻きになっている)

ユーリィ「・・おお・・我が愛しき・・ビートル・・」んべぇ~(パノみたいに舌を出しておどけてみせる)
バターーーーーーン!!
(サスペンスのOPみたくドアが閉まる音。そしてタイトルへ)
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
ボビー「クソ猟虫め!!降りてこい!!」ブンブン(

ニッキー「部屋に戻ってキャノン砲を取ってこよう」
ゾフィ「屋敷ごと破壊する気か


ニッキー「いちちち・・けどよ、このままじゃ、また逃しちまうぞ」年上の頭、ひっぱたくなよなぁ~

ユーリィ「・・あの子は・・犯人じゃあ~~~・・・・・・ない・・」つかつかつか

ボビー「なんだと?」
ユーリィ「・・おいで・・」すっ

ぶ~~~~~~~~~~~~~~
(と、実に憎たらしい顔で下々の人間達を睨みつけるブッチャービートル)
ユーリィ「・・ほら・・生もろこし・・」すっ

ブギぃ~~~~~~~~♪
(喜んで鞘翅(さやばね)を開かせ、主人の下にすっ飛んでいくビートル)
がじがじがじがじがじがじがじ

(主人の右腕にしがみつきながら、差し出された生もろこしを豪快にかじっていく意地汚いビートル。目がマジ)
アイン「拍子抜け。まさか猟虫に悩まされていたなんてね」
ユーリィ「・・だから・・違う・・・この子は・・犯人じゃあ・・・ない・・」がじがじがじがじがじがじ(ムキになって生もろこしを「芯」ごと食らっていくビートル)
ファーザーG「と、仰りますと・・?」
ユーリィ「・・さっき見せた・・犯人の手がかり・・・あの触角は・・この子には・・・ない・・もん・・」げふ~~~~

アイアンロック「すると真犯人は、別にいるってぇのか?」
こくり

ボビー「分かっているなら教えろ!もうこんなイタチごっこはおしまいだ!!」がしゃ~~~~ん

ユーリィ「・・ファーザーG・・・あなたは・・さっき・・小生が見せた・・触角を見て・・一番・・動揺していた・・・」
ファーザーG「そ、それは・・・・」
ユーリィ「・・あなたは・・あの触角の・・持ち主を・・知っている・・・違う・・?」
ファーザーG「・・・・・・・・・・・」
きゃあああああああああああああ
アイアンロック「カトリーヌの声だ!!」
アイン「くそ!!戻るよ!!」ダッ

ダッダッダッダッダッダッダッ

(足早に円卓の間へ戻る一行)
アイアンロック「カトリィ~~~~~~~~ンヌッ!!!!」(巻き舌)
いやぁああああああああああああああ
(阿鼻叫喚地獄とはこのことか。しどろもどろするカトリーヌの顔面に、巨大なG(ゴキブリ)が張り付いているではないか!!)
ゾフィ「うげええええええ

アイン「なんて巨大なゴキなんだ・・!!」いやぁああああああああ
フレッカー「突然、現れましてな」(円卓の上に乗り、呑気にワインをボトルごと飲んでいる)
ニッキー「ずいぶん冷静だな

フレッカー「あ、お気をつけて下さい。大量にいますから。「彼ら」が下に」ゴクゴクゴク
アイン「へ・・・・」ちら
ガサガサガサガサガサガサガサガサガサ
(身の毛もよだつような数の「巨大G」が円卓の下から群れをなして出て来る)
ゾフィ「馬鹿野郎!!早く言えっての


ガサガサガサガサガサ・・・・・・
(眠っているリチャードの全身をみるみるうちに覆っていく巨大Gの群れ。その肩をまくら代わりにして寝ているチェレスティーナの体にも巨大Gがまとわりつく)
カトリーヌ「ぎゃあああああああああああ」カリカリカリカリ

アイアンロック「こいつぁ・・・まさに地獄だぜ・・!!」あんたの女でしょ?助けなさいよ(と、アイン)
ボビー「クソ!!奴らはこの数をもって、従者とボディーガード達を殺していったのか!!」ブンブン

ニッキー「ユーリィ!!お前のナパームは!?」ガサガサガサガサ

ユーリィ「・・傘・・部屋・・」ガサガサガサガサガサ

ゾフィ「うひいいいいいいい


アイン「切っても液体が硫酸だなんてことないよね!?」ジャキーーーーーン

ファーザーG「待って下さい!!」(司祭だけが、円卓に乗っていない)
アイン「なんで!?」ガサガサガサガサガサ

ファーザーG「懺悔します!!この子達は・・・・私の同志なのです!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ファーザーG「え・・・?」ちら
ガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサ
(円卓をはじめ、全員、巨大Gに覆い尽くされてしまった)
ファーザーG「嗚呼!!なんてことだ

耶律恵烈頭「おや、何事でにゃすか?」とことことこ

ファーザーG「あなたは・・浜辺でユーリィ・アンナさんと一緒にいた・・」
耶律恵烈頭「この屋敷の従者の一人でにゃす。遅れて到着してきた皆様に、是非、カジキマグロを食べて頂こうと漁に出たでにゃすが、雲行きが怪しくなってきたので、引き返してきたのでにゃすが・・・おお。これは珍しい。ダイオウゴキブリでにゃ~すね」ふむふむ(円卓の間を埋め尽くす大量の巨大Gを眺めている)
ファーザーG「ダイオウゴキブリをご存知で♪」
耶律恵烈頭「故郷でよく見かけたでにゃす。どこで大量発生したのか・・これ以上増えると「事」でにゃす。燃やしちまいましょう」すっ

ファーザーG「お待ちを

耶律恵烈頭「なんでにゃすか?」
ファーザーG「この子達は、その・・・私の・・・・・仲間なのです」しょんげり
耶律恵烈頭「??」
ファーザーG「さぁ、おいで。その人達は「食べちゃ」ダメだよ」
ぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞ!!
(円卓を取り囲んでいた巨大ゴキブリ、もといダイオウゴキブリが一斉に動き出し、ファーザーGの下に走っていく。開放された円卓上の一同は、皆、精神が崩壊してしまったのか、口を開けて呆けてしまっている。フレッカーだけは、まだワインボトルを飲んでおり、椅子に座ったまま眠っているリチャードとチェレスティーナはなんだかうなされている)
ユーリィ「・・そんで・・解決編・・」(お姉ちゃんのどアップ)
ファーザーG「本当に申し訳ございませんでした」へへ~~~

ボビー「しかし驚きだ・・。まさか、お前さんの獲物が、そのゴキ・・だったとはな」ちょんちょん

ニッキー「まったくだぜ。昆虫相手じゃ、俺の自マキにも引っかかりにくいわけだ」ちょんちょん

アイアンロック「まさか、あんたが従者に担がせてきた棺桶に、こんな大量のゴキ・・が詰まっていたとはな」やれやれ
アイン「でも、なんで黙ってたわけ?」パンパン

ファーザーG「我が宗派「G教」は、古くからダイオウゴキブリを崇拝してきた密教です。どの時代も人々からはカルト教団と嘯かれ、厄介払いされてきた歴史があるのです・・」しょんげり
ゾフィ「そりゃそうだろうよ

ユーリィ「・・なんだって・・G・・を・・?」
ファーザーG「可愛いじゃないですかぁ~♪」すりすり(一匹のダイオウゴキブリを両手で持ち上げ、その「油っぽい」背中に顔をすりすりさせる。嬉しそうなダイオウゴキブリ)
ニッキー「人の嗜好はそれぞれだが・・・そいつらをあんたは操れるのか?」
ファーザーG「ええ。G教の司祭は、過酷な修練を経て、彼らを意のままに制御することが出来るのです」えっへん
ボビー「すると、そのゴキ・・を兵器のように使うことも可能というわけか」
ファーザーG「はい♪斥候はお手のもの!調教による集団行動で、大型モンスター相手でも「体内」に侵入し、内から「破壊」することも出来ます!今回のクエスト目標は、ターゲットを捕縛するということですが、どこにいようとも、彼らが見つけてくれるでしょう。なぁ~~~♪」すりすりすり(むすっとした顔のダイオウゴキブリに顔面をすりすりさせる。脚が「ギザギザ」していて不気味怖い)
ユーリィ「・・あなたも・・顔負けの・・集団戦法ね・・」ぶぎ・・(腕にしがみついているビートルに話しかける)
ファーザーG「今回のクエストに名乗り出たのは、お恥ずかしながら、報酬が目当てでして・・・密教故、資金に乏しいのです。今回得た報酬を布教に遣おうと思っています♪」
カトリーヌ「彼の野望を止めるなら今よ」(メイク&髪の毛をボロボロにさせながらロックに向かって呟く)
ゾフィ「なんで早く俺達に伝えなかったんだよ」しゅるしゅる(薄茶色の油まみれになった包帯を新しいものに巻き直している)
ファーザーG「肉まんさんには、私の特技を伝え、今回のクエストに同行する許可を貰ったのですが・・・その肉まんさんがいなかったので、皆様方にどうお伝えしようか、悩んでいるうちに、棺桶の中の子達が、お腹を空かして出てきてしまったというわけなのです」しょんげり
アイアンロック「確かに中身が「それ」と伝えられたら、あんたを真っ先に屋敷から追い出していたかもな」やれやれ
アイン「いい迷惑よ。そのおかげで何人犠牲になったことか」
ファーザーG「言い出せば、この子達が殺されてしまうのではないかと思い・・・罪深き私をお許し下さい」ゴキ・・(と、主人と共に頭を下げてるっぽいダイオウゴキブリ達)
ニッキー「ちょっと待ってくれ。あんたが言い出せなかった理由は分かったが、棺桶を運んでいた、あんたの従者・・彼は、あんたなみたいにそのゴキ・・そいつらを調教出来なかったから、やられちまったのか?」
ファーザーG「彼は・・ファーザーチャバネは、まだ研修生でした・・」チャバネ故に・・(と訳の分からない道理を説いている)
ゾフィ「大好きなダイオウゴキブリに殺されたんだ。本望だろうぜ」しゅるしゅる(と、包帯を巻くゾフィの下で、「つぶらな瞳」をした一匹のダイオウゴキブリがゾフィを見上げている)
ファーザーG「ええ・・。ですが、彼には可哀想なことをしてしまいました・・」ゴキ~・・(と、ギザギザな脚で司祭をなだめるダイオウゴキブリ達。自分達が襲ったくせして)
アイアンロック「ま、人は見た目によらないというが・・・なんだかんだで、事件は解決。良かったじゃねぇ~の」ゴキ~~♪(と同意するダイオウゴキブリ達)
カトリーヌ「ロックの推理は、ぜぇ~んぶ外れてたけどね。フレッカーさん、お風呂借りるわよ。ただでさえ、肌がジメジメしてるのに、まさかゴキ・・に襲われるなんて夢にも思ってなかった」ぴっ

フレッカー「是非、そうしてください」ひっく(ワインで酔っている)
メイドアイルー「それでしたら」
メイドメラルー「私達が準備致します」
てけてけてけ・・・てけてけてけてけ

(慎重に進み、ダイオウゴキブリ達を「なるべく」避けながら部屋を後にするメイド達。それを不思議そうに見つめるダイオウゴキブリ達の背中)
ゾフィ「ちぇ。やけどじゃなかったら、俺も入るのに・・あ~~気持ちわりぃ~~!!」ぱし~~~ん

耶律恵烈頭「私がいない間に、大変なことになっていたのでにゃすね」
フレッカー「いや、そうでもないさ。頼れる人達だというのは、今回の騒動で確認出来た」ひっく
リチャード「ううう・・・・・」
アイアンロック「お、ようやくお目覚めか?」
リチャード「ううう・・・・・」ガぽっ

アイン「どうしたの?気持ち悪い?そりゃそうよね。この子達に全身包まれていたんだから」ゴキ・・(と、心配しているダイオウゴキブリ達)
リチャード「ううううううう・・・・・」モゴモゴモゴモゴ(口をそうさせている)
アイン「??」
ぼえっ
(リチャードの口の中から「ぬるっ」と一匹のダイオウゴキブリが飛び出てくる)
アイン&カトリーヌ「ぎゃあああああああああああ

ファーザーG「やあ、おかえり。ゴキ雄さん。大冒険だったみたいだね」こちん

カトリーヌ「マジ最悪・・・ほら!お風呂いくよ!!」ばし~~~ん

ユーリィ「・・なには・・ともあれ・・」
ゾフィ「とんでもねぇ仲間が増えたもんだぜ


ファーザーG「はははははは。これでみんなも正式に仲間入りだよ。心の広い方々で良かったねぇ~♪」ゴキ~~♪(ファーザーにすがりつくダイオウゴキブリの群れ)
リチャード「ぼえっ」(もう一匹出て来る)
To Be Continued




次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事はさ!?
10/5(木)0時更新 出た!解散総選挙並になぁ~も決まっておらん

をお送りいたします♪ほんじゃあさ!!次回も部屋の壁に「豪快な蹴りかましながら」読も見ようよ
