~水没林、洞窟エリア....
ファーーーーーーーーーーーー・・・・・・
(洞窟独特の大気密度が織り成す神聖な空間内で、天井の穴から差す月明かりのスポットを見上げている白いドレスの少女)
オクサーヌ「・・・・・・・・・・・・」(蒼白い光の束が、白銀の長い髪を持つオッドアイの少女に降り注ぐ)
ふぁっかふぁっか・・ふぁっかふぁっか・・・
(と、広い洞窟内を歩いてくる一頭の幻獣)
リリエンタール「・・・・・・・・・・・」ハフ~~~~~ん(と馬っぽい鼻息をかます)
オクサーヌ「あら。眠れないの?」とっとっとっとっとっ・・(そばに歩み寄ってくる長い角を持った幻獣)
すりすり・・(少女の下に歩み寄り、顎髭のように蓄えた白銀の鬣を同じく白銀の髪の毛を持つ少女の頭に擦りつけてくる)
オクサーヌ「ふふ。大丈夫よ。いじめられたから、いじけてここにいるわけじゃないの。心配してくれているのね?ありがとう」なでなで
リリエンタール「ぶるるるるる・・・」(意外と「ゴツゴツした肌」の顔で腑に落ちない顔してる)
オクサーヌ「じゃあ何故して、みんなと一緒に寝ないのか?ですって」なでなで
リリエンタール「ハフ~~~~ん」
オクサーヌ「あれを見ているのよ」ほら(と、キリンの首を両手で掴み、上を向かせる)
ファーーーーーーーーーーーー・・・・・・
(天井の穴から金色に輝く弓張月が朧気な闇夜を照らしている)
リリエンタール「・・・・・・・・・・・・・」(赤いつぶらな瞳でそれを見上げている)
オクサーヌ「古来よりね、月には神秘的な力があるって云われているのよ?雷狼竜が満月に向かって吠えるのも、そのムーンパワーの不思議なエナジーに触発されているからじゃないか~なんていう陳腐なモンスター学者もいるんですって。本当かどうか分からないけどね」よっ(キリンの上に飛び乗る)
ワオ~~~~~~~~~ん・・・・・
(洞窟の外より、フィールド全体にこだまする雷狼竜の遠吠え)
オクサーヌ「・・・・・・・・・・・・・・」むぅ・・(「なんでこんな場所に雷狼竜の鳴き声が・・?」と言わんばかりの怪訝な顔をして月夜を見上げている)
とすっ・・(オクサーヌを乗せたままその場に「箱座り」するキリン)
オクサーヌ「優しいのね。一緒に寝てくれるの?」なでなで(フッワフワの鬣を撫でながらキリンの背の上に寝そべる)
ハフ~~~~~~~~ん・・・・
(広い洞窟エリアの中心で、光明な月明かりを受ける「箱座り」をした幻獣と、その背中の上に寝そべる白いドレスの少女の表象は、幻想的な絵画そのものである)
オクサーヌ「今日の月・・・似ているのよ・・・・・ヒンメルンで見た・・あの夜の月と・・」(虚ろ気な瞳で白銀の鬣を指に巻いていく)
リリエンタール「・・・・・・・・・・・・・・」ブルルル・・
オクサーヌ「ここ(水没林)にね・・・みんなを連れてきたのは、他のフィールド勢力と戦わせる為じゃないの・・・」(鬣のシーツを撫でながら寝言のように呟く)」
リリエンタール「・・・・・・・・・・・・」(瞳を閉じ、眠ってしまったようだ)
オクサーヌ「まぼろしの書が正しければ・・・・あの月を見逃しちゃダメ・・・・」
ZZZZZZZZZZZ・・・・(互いに寄り添い安堵したのだろうか、深い眠りにつくリリエンタールとオクサーヌ)
~水没林北部、神殿の騎士団駐留地....
ワオ~~~~~~~~~ん・・・・・
UBU「・・・・・・・・・・・・・・・」ワオ~~~~~~~ん(雷狼竜の遠吠えが近くから聞こえる夜の密林地帯に一人、夜空を見上げている撫子装備のハンター)
ワオ~~~~~~~ん・・・
(寝ぼけ眼でお尻を掻き散らしながら「へえこら」歩いていくる黒猫)
BBB「もう我慢できねぇ。関係が破断しようが、あのうるせえ夜泣きの犬っころをぶん殴ってくる」ワオ~~~~~~~ん
UBU「よしなよ。直に終わるって」
BBB「直にって何時だ!?ちきしょー!!一度気になったら眠れやしねぇ~!!」ぷんすか
UBU「ほら、あたちの耳栓貸してあげるからさ」むにょむにょ(黒猫の被っているディアネコヘルムを脱がせ、耳の中に「むにょむにょ」した耳栓を突っ込んでやる)
BBB「うおっ。マジですげぇ。静寂な夜が俺の下に帰ってきたぜ」ごろん(主人の足元で丸くなる)
UBU「ねぇ、ビー。今宵の月・・・なんか気にならない?このジャングルに相応しくないっていうか・・・違和感じゃないのよ?異端の気配というか・・・・きっと警部もそれを感じているのかも・・」ワオ~~~~~~~ん・・
BBB「あんまんならもういらねぇぞ・・・遠方の想い人の心配でもしてやれ」むにゃむにゃ(UBUの声が聴こえていない様子で目を眠たそうに擦っている)
UBU「そんなんじゃないし。それにポールさんなら、きっとうまくやってるわよ」
BBB「俺はポールとは一言も言ってねえけどな」ししし(かたっぽの耳栓を外してる)
ゴスッ(鋭い蹴りが黒猫の横っ腹を穿つ。たまらず泡を吹くビー)
UBU「あ、そういえばさ。あんたと警部、ユクモを出発する前に、おじい様の所に行ってきたんでしょ?なんか言っていた?」
BBB「ああ、阮さんな。お前に伝言があるってよ」こしょこしょ(耳栓を入れ直す)
UBU「なんて?」
BBB「『闇が光を覆う瞬間を見逃すな』・・だとよ」ごろん
UBU「・・・・・・・・・・・・・」
BBB「ちゃんと伝えたからな・・・お前も・・・・早く寝ろや・・・・・」ZZZZZ・・
UBU「・・・・・・・・・・・・・・・・・」(月明かりが邪険に微笑む女ハンターの顔を照らす)
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
ホーーーホーーー・・ホホーーホーーー・・
(薄暗い密林エリア内で体を密着させながら向かい合う黒衣のフードを纏った邪龍教徒女性と、ロックラック装備に身を包んだベテランハンター)
ポール「俺の願いを聞くだと?ジーナ・ジラント」(鼻と鼻が触れ合わんばかりの位置から実直に見つめる美女に問いかける)
ジーナ「誘掖を願ったのは貴方です」(神秘的なバイオレットの瞳で微笑を浮かべる)
ポール「・・・・・・君は一体何者だ?」
ジーナ「メッセンジャーとでもいいましょうか」フフ・・
ポール「・・・・・・・・・(どうする・・・さっきの声は間違いなくバステトのもの・・・何かあったのかもしれない・・・この女を捕えて、一旦戻るか・・・)」グッ・・(拳に力を入れる)
バステト「うみゃ~~~~~~~~ん!!」(ミッチの胸の中で泣き叫ぶ)
ミッチ「何者だ!!名を名乗るっす!!」(胸に抱くバステトを庇いながら立ち塞がる)
アルマ「よくぞ聞いてくれました♪」ルドルーーーん♪(ピンク毛そばかす顔のルドロスZ【剣士】女子がにこにこしながら威風堂々と言ってのける)
テルマ「我々こそ、孤島を統治するアクアパラダイスモーテルなのです♪」ルドルるーーーん♪(同じくピンク毛そばかす顔のルドルスZ【ガンナー】女子)
ミッチ「孤島のマフィア・・・(こんな時に・・!!)」じりっ・・
アルマ「その呼び名、好きじゃありませぇ~ん」ぷいっ
テルマ「孤島の美女達が正解でぇ~す」ぷいっ(アルマと背を合わせながら左右対象的にむすっと決め込む)
バステト「わぁ~~~~はぁ~~~~~~ん!!」
ミッチ「バステト殿。大丈夫っすよ。自分が絶対に守ってみせるっす」グッ
バステト「みっち!!みっち!!」グイグイッ
ミッチ「??」
バステト「みょーる!!みょーる!!」グイグイッ
ミッチ「・・・・・・ポール殿に何かあった・・・そう言いたいんすか?」
バステト「・・・・・・・・・・・・」えぐっえぐっ(泣きじゃくりながら頷く)
ミッチ「・・・・・・・・・(確かにおかしいっす・・・いつもはこんなに泣くことのない「良い子」のバステト殿が・・・何かを感じておられるのか・・?)」
アルマ「ちょっと!まだ話しは終わってませんよ!!」ぷんすか
テルマ「そうです!まだ話は終わってません!!」ぷんすか
ミッチ「うるせえっすよ!!こっちだってそれどこじゃねぇんす!!(そうっす・・「お守り隊」には破斎殿だっているんす・・!!)」ちらっ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(地べたにぺたんと座り、愛刀の「骨塊」のさきっぽを舐めながら笑っている破斎)
ミッチ「破斎殿!?一体、何が・・」
??「ヒロインドミネーション。その者の戦意は完全に消失した」
ミッチ「誰だ!!」
フレデリック「フレデリック・ミストラル。アクアパラダイスモーテルを統治する者だ」ズルズル・・ズルズルズル・・(長い尻尾を引きずりながら、森の中より姿を見せるどこか高貴な印象を放つ紫水獣)
ミッチ「フレデリック・・!!(くそっ!!こんな時に孤島の女帝が現れるとは・・!!)」グッ(泣いているバステトを抱きしめる)
ポール「ジーナ。君にはいくつか聞きたいことがある」じりっ・・
ジーナ「私をどうすれば捕縛出来るのか?というご相談ならば、お答えすることは出来ません」じりっ・・(ポールが一歩後退すると同時に、ジーナもまた密着した距離を保つように前進しながら微笑む)
ポール「・・・・・・・・(仕方ない・・・こうなったら力づくで・・!)」
ジーナ「いけません。殿方の蛮行もまた、悲劇しか生みません」にこ
ガクン!!(突然、膝から崩れ落ちるように片膝をつくポール)
ポール「クッ・・・・・(しまった・・・媚薬か・・!!)」
ジーナ「ヒロインドミネーション。知人に頂いたばかりの媚薬が役に立ちました」ちらっ(懐から薄紫色の溶液が入った小瓶を出してみせる)
ポール「・・・・・・・・・・(クソ・・・意識が・・・・媚薬の中に・・・向精神薬も混ぜたのか・・・!!)」はぁ・・はぁ・・・
ポール「さぁ。救済の時間です。願い事を言って下さい」にこ
フレデリック「跪け。獣人の雄よ」
ガクーーーーーーン!!
(バステトを抱いたまま片膝をつくミッチ)
ミッチ「不覚・・!!このミッチ・・・まやかしの匂い如きに魅惑されるとは・・!!」
バステト「みっち!!みっち!!」
ミッチ「大丈夫っす・・!!絶対にバステト殿は守ってみせるっす!!」グワッ(立ち上がろうとする)
ズダァーーーーーーーーーーーン!!
(前のめりに倒れるミッチから、バステトが溢れるように地面に落下する)
バステト「あ~~~~~~~~~~ん!!」(涙を流しながら泣き叫ぶ)
アルマ「おお、かわいちょうに」
テルマ「おねえちゃん達がいい子いい子ちてあげまちゅよ~♪」
ミッチ「触るな!!その子に触れたらお前たちを噛み殺すぞ!!」シャアアアアアアアアア!!(うつ伏せになりながら憤激の顔を上げる)
バステト「わぁ~~~~~~~ん!!パァ~~パ!!マァ~~マ~~!!」(アルマに猫首を持ち上げられる)
アルマ「おおよちよち♪」
テルマ「これを嗅ぎまちょうね~♪」スッ・・(バステトの口を小袋で覆う)
バステト「みゅうう・・・・・・・」カクン・・(アルマの胸の中で眠ってしまう)
ミッチ「何をした!!」
アルマ「大丈夫ですよ~♪ただの昏睡袋です~♪」
テルマ「今頃、いい夢みてまちゅよねぇ~♪」ぷにぷに(アルマの胸の中で眠るバステトの頬を指でつく)
ミッチ「クソぉおおおおおおおおお!!!!」
フレデリック「獣人よ。事をこれ以上、荒立てる気はない。ただ質問に答えよ」
ミッチ「凶徒如きに答える口は持たん!!!!」ググググ・・グググ・・(渾身の力で地面を這っていく)
フレデリック「貴様らの仲間に川村という男がいるはず。その男は今、何処にいる?」
ミッチ「例え知っていたとしても・・誰が教えるものか!!」ブッ(ツバを吐く)
アルマ「やぁ~~!!下品!!我が女帝に向かってなんと失礼千万な!!」ゴイン(バステトを片手に抱きながら、苦剣アメジストレイジ(片手剣)の刃を向ける)
テルマ「フレデリック様!!おしおきしちゃいましょう!!」ガイン(ピンク色のスポンギア(弓)を構える)
ミッチ「ちきしょう・・!!立て!!立つんだ!!ミッチ!!!!」グググググ・・
フレデリック「・・・・・・・・(なんだこの獣人は・・・普通の雄ならば、とっくに魅惑され、自我を失っているはず・・・これがクルセイダーズの信義なのか・・!?)」
ミッチ「返せ・・・・バステト殿を・・・・
総帥とフラワー殿の子を返せぇえええええええええええええええええええ!!!!!!」
ドシューーーーーーーーン!!
(突然、ミッチと紫水獣の間に落雷のような閃光が降り立つ)
アルマ&テルマ「きゃああああああああ」ごてぇ~~~~ん
(豪快に大股を広げてひっくり返る)
ミッチ「な・・・・・なんすか・・・・!?」シュウウウウウウウ・・・・(目の前から白煙が立ち込める)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ミッチ視点。白煙の中から薄っすらと「ユクモノドウギ」を着た男の後ろ姿が見えてくる。そして腰には見覚えのあるバンギスコイルを巻いている)
ミッチ「クックックックッ・・・・相変わらず、遅過ぎる到着っすね・・カーブー殿」
カーブー「ウッス」(月影にはっきりと浮かび上がる、頼もし過ぎるドボルヘルムの凛とした表情)
To Be Continuedランキング参加中なんだ!みんなの激アツ一票で応援してくれよな!!
次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事はさ!?
1/20(土)0時更新 たぶんMHWに関する言及かと
をお送りしたします♪ほいだらさ!!次回も真剣な眼差しで読も見よう←わろうている
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「月影~其二」の巻
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