シュウウウウウウウウ・・・・
(神殿の右上方面からあがる白煙を見上げている獣人達の姿)
ガルルガネコ「ニャニャニャ・・・さっきの閃光は一体なんだ・・?」ざわざわざわ
ザッザッザッザッザッザッザッ
(婚礼を祝いに集まった高官猫達の間を威風堂々と貫いていく巨漢の赤虎武者ネコ)
オステルマン「・・・・・・・・・・・・(陛下の意のままに。まずは婚礼を無事に終わらせることが先決)」ザッザッザッザッ(威圧的な視線をもって参列者(ゲスト)の中に不審者がいないか見下ろしながら歩いて行く)
ガルルガネコ「これはこれは宰相補佐官!っと、今は最高司令官と呼んだ方がよろしいですかな」ひっく(酒が入っていると思われる瓢箪片手に「ガルルガネコ羽扇」をパタパタさせながら、例のごとく両端に「お色気系コンパニオン」のアイルー&メラルーを侍らせ、千鳥足で近寄ってくる)
オステルマン「どちらでも。お好きなように」きょろきょろ(一瞥もせず、引き続き周囲を警戒している)
ガルルガネコ「先程の光は一体何事ですかな?」
オステルマン「・・・・・・・・(真相を伝えれば婚礼どころの騒ぎではなくなるが・・)」
スーパーコンパニオンアイルー「あれじゃないのぉ~?」(と上に向かって指をさす)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
(白煙に包まれる神殿最上部、巨大な大砲の砲口が太陽光に反射して光っている)
スーパーコンパニオンアイルー「花火でも発射したとか」お~~~(と納得する参列者の猫達)
ガルルガネコ「しかし光は領外からきた気も・・」
オステルマン「問題はありません。婚礼を祝す演出のひとつです」にゃ~んだぁ~(と胸を撫で下ろす参列者達)
スーパーコンパニオンアイルー「確かに、こうして見ると素敵なスモークね♪」う~~~ん(と、煙があがる神殿を見上げる一同)
オステルマン「・・・・・・・・・・・・」ふ~~~~~~
ガルルガネコ「それと、なんでも遠方のエリアに巨大モンスターが出現したそうですな」え~~~~~(と、大袈裟にリアクションしてみせるコンパニオン猫達)
オステルマン「陛下は婚礼の儀を行うことを望まれておられます。ご安心を。如何なる外敵であろうと、我らが必ずお守り致します」きょろきょろ
ガルルガネコ「もとより不安はありませぬぞ!なにせ我々にはあの大砲がついているのですからな!!」バッ(ガルルガネコ羽扇を仰々しく掲げ、神殿頂部に聳え立つ巨大な大砲を指し示す)
スーパーコンパニオンアイルー「あれが火を吹くところを見てみたぁ~い♪」むにょ~~ホッホッホッ!!(と馬鹿笑いかます一行)
ガルルガネコ「婚礼の儀がはじまったら、タイミングの良いところで、派手にドド~~~ンっと頼みますぞ!司令官殿!!」むにょ~~ホッホッホッ!!(と、袖から取り出した薬包紙を開け、中に入っている白い粉を吸引する)
オステルマン「・・・・・・・・・・・・・・」(その愚行を見逃さない、修羅の如き憎悪に満ちた鋭い眼光)
ガルルガネコ「しっかり頼みましたぞよ!修羅尊威殿!!」バシバシ(巨漢の赤虎武者猫が纏う歴戦の武者ネコアーマーの「ぽっこりした」胴を肉球で叩く)
ガシッ(ガルルガネコのか細い腕を捻り上げる赤虎猫の豪腕)
ガルルガネコ「いちちちちちちち!!な、な、なにを!?」
オステルマン「穢れた手で触るな。畜群のゴミめ」
ガルルガネコ「ひっ・・・・・・・」
オステルマン「婚礼が始まったら、俺の気に障らぬよう陛下を祝せ。つまらぬ阿りや愚行を見つけ次第、斬り捨てる。よいな」ザッ
ガルルガネコ「な・・・・いち武官ごときが誰に口を聞いておるかぁ~!!」ぷんすか(真っ青になったか細い腕を振り回す)
ザッザッザッザッザッザッ
(赤面しながら怒鳴り散らしているガルルガネコを尻目に、してやったりとほくそ笑みながら再び歩き出す巨漢の赤虎猫)
「なにこれ~!?発注した花じゃないニャ~」
オステルマン「ん・・・・・・」
ニャにこれぇ~~!こんニャんじゃ使えニャ~い!!
(と聖書台の前で何やら騒いでいるメイドアイルー達)
オステルマン「どうした?」ザッザッザッザッ・・
メイドアイルー「あ、オステルマン様。お見苦しいところをお見せてしまってすみませんニャ」へこり
オステルマン「よい。して、何があった?」
メイドアイルー「実はこれニャんです・・」ちら(と、聖書台の下に置かれた、沢山の花瓶に入っている「ぐったりとした草」を見下ろす)
オステルマン「ふむ・・この良い香りは落陽草だな」
メイドアイルー「そうニャんです。発注したのは太陽草ニャのに・・・夜じゃニャいと元気にニャらない落陽草ニャんて今は必要ニャいニャ~~これじゃ陛下をお祝いできニャ~い!!」あ~はぁ~ん
(とハンケチを噛んで号泣するメイドアイルー達)
オステルマン「誰に発注を任せたのだ?」あ~はぁ~ん
メイドアイルー「ジーナ様ですニャ」あ~はぁ~ん
オステルマン「・・・・・・・・(例の人型の女か・・)」
メイドアイルー「いつもは淡々とお仕事を「こニャして」おられるのに、こんなめでたい日にミスをするニャんて・・もう信じられニャーーーい!!」あ~~はぁ~~ん(よりいっそう泣いてみせる)
メイドアイルー「きっと当てつけニャんですわ!!日中はつい「昼寝しがち」な猫のお前たちニャんて、「目が覚めがち」な真っ暗な明け方にでも結婚式をやっていればいいんだニャって、言いたいんですニャ!!」もぉ~くっやしぃ~~~~~(と、こぞってハンケチを咥えて悔しがるメイドアイルー達)
オステルマン「落ち着きなさい。花ならば領内にも咲いている。今から集めてくれば間に合おうぞ。それに落陽草はこの通り、香りに長けている。これだけあれば、さぞ芳しい香りを婚礼の儀にもたらしてくれよう」
メイドアイルー「オステルマン様・・・・」うっとり・・(今度はハンケチを胸に抱きながらハートの目で司令官を見つめる始末)
オステルマン「そうだ。香りが届くよう、階段状になっている外壁の上に乗せたらどうだ?手伝おう」ガシッ(と、一気に落陽草が挿された沢山の花瓶を抱えあげる)
メイドアイルー「そ、そんニャ、悪いですニャ」あたふた
(今度はどうしていいか分からず、あっち行ったりこっち行ったりする始末)
オステルマン「はははは。構わん。ちょうど毒に気分を害されていたところでな。この香りがちょうどよい心の殺菌をしてくれる」うんしょうんしょ(と実に見事な「運搬スタイル」で花瓶達をよっこらと運んでいく、気は優してく力持ちな赤虎猫)
ニャニャ~~~~~ン♪(と、オステルマンに続いていくメイドアイルー達)
じーーーーーーーーーーーーーーー
(そんな光景を上から見下ろす望遠鏡視点)
セルタス純平「さすが司令官。敵にしておくには勿体御仁だ」やれやれ
オリセー「お~い!鈴木!みんな連れてきたぞ!!」ぞろぞろぞろ(と、工房の猫達(もちろんノースリーブ)を従えてくる)
セルタス純平「ご苦労さま。みんな、こいつをいつでも発射できるよう、今すぐにチェックしてくれ。頼むぞ」お~~~~!!(と、巨大な大砲の各所に散っていく作業員猫達)
オリセー「それで、砦蟹の様子はどうなんだ?」
セルタス純平「ええ・・・」スチャ(望遠鏡を覗く)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
(望遠鏡視点。神殿からあがる白煙越しに、広大な密林フィールドの向こう側に浮かぶ巨大な砦蟹のシルエット)
セルタス純平「停止したままです」
オリセー「いつでもきやがれってんだ!!また妙な真似する前に、今度はこっちから攻撃してやろうぜ!!」お~~~~~!!
セルタス純平「まだ発射許可は得ていませんよ?」
オリセー「けどよ、うかうかしてたら、またあいつの妙な光線を喰らっちまうぞ?」
グルグルメガネをかけ、頭の毛がパーマ状になった知的な工房のアイルー「それニャんですが、オリセーさん。実に興味深いことが分かりましたニャ」
オリセー「なんだ?ザシャ」
ザシャ「その砦蟹っちゅうモンスターが神殿に向けて放ったっちゅう「光線状のエネルギー砲」ニャんですが、その痕跡から、腐食性を含んだ強酸性の液体に、龍属性エネルギーを混合させた指向性エネルギー兵器だということが分かりましたニャ」
オリセー「なんだそりゃ・・まるで、このドラゴンディストラクションに搭載されている化合属性エネルギーみてぇじゃねぇか・・」
セルタス純平「しかし、その情報で、あいつが天然の砦蟹じゃないっていうことだけは分かりました。君。仮にそのエネルギー砲が神殿に直撃した場合の被害がどれくらいか予測できるか?」
ザシャ「まず強力な龍属性エネルギーを帯びたエネルギー砲の衝撃により、直撃した外壁のいち面は吹っ飛びまさぁ~ニャ。その上、強酸性っちゅう特性から、その液体に触れた猫は溶けてしまいますニャ」
オリセー「なっ・・」
ザシュ「そうですニャ~~~・・・直撃した場合、神殿内の猫、そして、瓦礫の下敷きになった猫の被害数は図りしれませんニャ」(グルグルメガネを触りながら分析を淡々を語る)
オリセー「聞いたろ?鈴木。司令官にDD砲の発射許可を貰おう。でないと、花嫁泥棒どころの騒ぎじゃなくなるぞ」
セルタス純平「お願いします。俺は引き続き、監視をします」お~~~い!!(純平の返答を貰うやいなや、近くの工房の猫を呼び出すオリセー)
ザシャ「・・・・・・・・・・・・・」じーーーー(手を額にあて、空を見上げている)
セルタス純平「どうした?」
ザシュ「いえ・・・それにしても日差しが強い日だニャ~~思うて」じーーーー
セルタス純平「ん・・・・・」ちら
セルタス純平「・・・・・・・(ユクモのみんなは今頃、何をしているかな・・・)」
パンパン(セルタスネコヘッドの頬を叩く純平)
セルタス純平「よし!まずは目の前の問題を片付けてから、ひとっ風呂浴びようぜ!!」おおおおおおお!!
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
ドシャアアアアアアアン!!
(大型杭打機のように垂直に伸び切った「巨大な砦蟹の脚」が、密林エリアの木々を踏み潰しながら大地を穿つ。同時に前方に大きく吹っ飛ぶカーブーとハッキネン)
カーブー「うげぇええええええええ!!!!」ずでぇ~~~~ん(顎を強打しながら着地)
ハッキネン「いぎゃあああああああ!!!!」ずでぇ~~~~ん(同じく)
スペンサー「SHIT!!あともう少しで踏み潰してやったのによ!!」(VRゴーグルみたいのを頭部に装着し、操縦パネルから突き出た二本のコントロールレバーを握っている)
サマーズ「前脚担当はお前だからな。操縦の仕方が悪いんじゃないのか?スコット」ゴクッ(同じくゴーグルをかけたまま、小瓶に入っているオレンジ色の液体を飲む)
スペンサー「うるせぇ!!視界が悪いだけだ!!」ガチャ(目の周りを覆うゴーグルを煩わしそうに手のひらで叩く)
ソユン「ちょっと。雑に扱わないでよね。最新鋭の視覚共有型ヘッドマウントディスプレイなんだから」(後ろを振り向くその顔に装着しているゴーグルの黒い表面に「シェンガオレンのモンスターアイコン」がゆっくり消えたり点いたりしているのが実に近未来チックである)
サマーズ「パイロットに千里眼の薬を定期的に摂取させることで、この特殊なゴーグルとこいつ(シェンガオレン)の視神経を繋げ、ダイレクトに外の様子を擬似的に見れることが出来るとはな・・・まったく大した御方だ。ドクターカペラ」ちら(ゴーグルをかけたまま、コクピットの前面に位置する強化ガラスの前で背を向けて立っている女史を見つめる)
カペラ「・・・・・・・・・・」フフフフ(同じくでっかいゴーグルをかけ、褒められて嬉しいのか、口元が「ゆるゆるに」ほころんでいる)
バサ雄「こいつ、攻撃してきたよ!?」
バサリン「大丈夫ですか!?川村先輩!!」
カーブー「いちぃ、いちぃ、とは言うまいと思うていたが・・・踏まれたら「もっといちぃ」からな・・」よいしょっ
ジャキーーーーーーーーーン
(起き上がるドボルヘルムの前に差し出される大鎌の刃から「しょわんしょわん」と明らかに「よくない」緑色の不気味なオーラが放たれている)
ハッキネン「この鎌威太刀【腐鎌】はブラックギルドお手製の太刀でね・・。この砦蟹が搭載している、ガオレン・アシッドと呼ばれる、強酸性の液体に龍属性エネルギーを混合させた化合属性エネルギーが、刃に「たっぷり」と付着しているんだぜ・・?」フフフ
カーブー「その防具も見たことないやつだが・・?」(蹲りながら、ハッキネンが着ている漆黒のシーカーβシリーズを指差す)
ハッキネン「クソドボルにしちゃ、実にいい質問だ。いいか?こいつは、どこぞの大陸の調査員達が着ている最新鋭の装備でな、それを俺たちブラックギルドが改良して・・」グワン・・・(その背後で再び大きく振りかぶられる砦蟹の巨大な脚)
アマテラス「カーブーちゃん!!危ない!!」
ドシャアアアアアアアン!!
(二人目掛けて大地を叩きつける巨大な脚の脅威から、颯爽と低空飛行で飛んできた蒼火竜がカーブーを背中に乗せてそのまま一直線に回避する。ハッキネンはなんとか自力で「緊急ダイブ」してそのままジャングルの中に突っ込んでいく)
スサノオ「大丈夫っすか!?先輩!!」ビュオオオオオオオオ!!
カーブー「助かったよ。さて、どうしたものか」う~~~む(のんきに考え込みながら蒼火竜の背中であぐらをかく)
スペンサー「クソ!!また外した!!」
ソユン「でもいいんですか?用心棒なんですよね?あの人も」しゅっしゅっ(でっかいゴーグルを付けたままのんきにネイルのお手入れをしている)
ハッキネン「だからぁ~~~~!!!!俺も踏み殺す気かぁ~~~~~!!!!!」むきぃ~~~(茂みから勢いよく顔を出す髪の毛には、無数のゲジゲジがこびりついている)
カペラ「チッ・・・」(ゴーグルをつけたまま「本気の舌打ち」をする)
To Be Continuedランキング参加中です♪皆様の激アツ一票お待ちしてます
次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
6/11(月)0時更新 「だって、あなたも一人の聖者なんだから♪」の巻
をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回も高速スピーンかましながら読も見ようぜよ
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「いちぃ、いちぃ、とは言うまいと思うていたが」の巻
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