それはフワ吉といつものようにテラスから夕陽を眺めている時でした。
フワ吉「くるんだ・・」
突然そう呟いたフワ吉のちいちゃい横顔は、まるで恐暴竜に睨まれた賊竜のように怯え・・は言い過ぎですが、なんだか不安を隠せない表情でありました。
UBU「ほえ？なにがさ？」
と、あたちなんかが交易船のおやじに頼んでおいた「タンジアチップス」をボッリボリかじりながら（もちろん食べかすを庭に落としながら）聞くと、
フワ吉「あ～～～んもぉ～～～！！真面目に聞け！！」
って、ちいちゃい翼で「チップスをたくさん頬張っている頬」をひっぱたかれました（もちろん口の中は血だらけに）。
フワ吉「実はね、明日、友達が修学旅行で荒地にやってくるんだ・・」
UBU「ちょっと待ってよ。友達？修学旅行？ぜんぜんわかんない」
フワ吉「いいから！！それでね、その友達が家を見に来たいって言うんだ・・」
UBU「それって直接？それとも伝書鳩？あ、鳥仲間からの伝達でか。虫の知らせならぬフワの知らせ、なんてね。お～ほほほほ・・」
笑い終わらぬうちに「もう一発」びんたを食らったあたち。
フワ吉「あ～～～んもぉ～～～！！こんな主人やあんなオトモを友達に見られたら恥ずかしくてのんきにフワフワなんて言ってらんねぇ～し
」フワフワフワフワ～～～～～（泣きながらどっかに飛んでった）UBU「・・・・・・・・・・」ちら（家の中を見渡す）
BBB「ヒョ～へへへへ！！おい、見ろよ！！ジャブ吉から新作の爆弾もらったんだぜ！？C-4以上にマジでやべぇ爆薬が入っててよ、毒も一緒に放出されるってんだから笑っちゃうよな！！その威力、ざっとTNT換算にして言うと・・」べらべらべら
UBU「確かに」ヒョ～へへへへ！！これで新大陸を木っ端微塵にしてやるぜぇ～～（とビー）
翌朝、あたちは家出したフワ吉がちゃんとベッドの上で寝ているのを確認した後、荒地に行ってみることに。
UBU「つまりフワ吉は友達をマイハウスに呼びたくないんだ。子供って自分のテリトリーを気にしがちだからね」モンスターみたいに・・
あたちが思いついた作戦。
荒地にノコノコやってきたフワ吉の友達を脅かして、帰ってもらう。
UBU「フフフ・・シンプルプラン。わらっちゃう」ちょろちょろちょろ・・（足にミチビキウサギがおしっこかけてる）
と、ブーツをびちょびちょにさせながら、アプケロスの「いつものコース」をたどっていると早速・・
ぴ～よぴよぴよぴよ♪
「水没林マジ最高！！フォーーーー！！」
「荒地超ヤバイんですけど！！今度は砂漠の方に行ってみましょうよ！！超映える～～♪」
なんて小うるさいフワフワな修学旅行生たちを発見。
そ～っと彼らの乗り物（アプケロス）に接近して、あとは驚かすだけ。
なんてハコビアリと一緒に茂みに隠れていたら
「おい！？なんか人間くさくね！？」
「しかも如何にも脳みそ筋肉的なハンターのえげつない臭いだ！！」
UBU「・・・・・・・（えげつないのか・・・）」
一番後列のフワ「あそこの茂みからプンプン臭うぜ！！」
後ろから二番目のフワ「ちょっと！出てきなさいよ！！バカ！！」
悪態をつかれながら、渋々と姿を見せたあたちを見た修学旅行生たちは・・
「くっせぇ～～～！！」
「見ろよ！！あれが脳みそ筋肉的な女狩人の正体だぜ！！」
「野蛮！！ハンターって脚が生えてたらなんでも口にしちゃうんでしょ！？」
UBU「一概に反論はできないけど・・ねぇ、あなた達がフワ吉のオトモダチ？」
一番後列のフワ「おうよ！！俺様がフワシュチコフスキ様だ！！」
後ろから二番目のフワ「そしてあたしがフワリンよ」
UBU「あのさ、今フワ吉はね、あたちのお家で家族と一緒に住んでるんだけど、なんかその・・来てほしくないんだって」
フワシュチコフスキ＆フワリン「ガーーーーーーーーーン！！」
UBU「分かるよ。せっかく遠くから来たのにね。でもさ、フワ吉だって家族と静かに暮したいんだよ。だからお外で会うってのはどう？」
フワシュチコフスキ「死んでもやだ」
フワリン「家、行きたいし」
UBU「・・・・・・・・。どうしてそんなにお家がいいの？正直、汚いよ？あたちの家」爆弾も転がってるし・・
フワシュチコフスキ「俺とフワリンは家がないんだ・・」
UBU「え・・」
フワリン「家族もいないの・・小さい頃、賊竜に丸呑みされちゃったの・・」
フワシュチコフスキ「だから俺達、家族に憧れてるんだ・・・」
UBU「・・・・・・・・・」しんみり・・
フワシュチコフスキ「なぁ！あんた！！俺達を捕獲してくれないか！？」
フワリン「そうよ！！あたし達の生まれ故郷では、ハンターに捕まえられたフワは、そのハンターを主人として認め、家族になるっていう「習わし」があるの！！」
フワシュチコフスキ「頼む！！だから捕まえてくれ！！」
UBU「・・・・・・・・・・・・」
しょっ
（容赦なくスリンガーにセットした網でフワシュチコフスキとフワリンを捕まえるUBU）こうしてフワシュチコフスキとフワリンは晴れてあたちの家族に。
気がつけばおうちのフワフワクイナの数も
賑やかな数になってきました♪
さて、生物ならではのニッチやテリトリーを気にする「思春期真っ盛りな」フワ吉なのですが、家族となったフワシュチコフスキとフワリンを快く受け入れてくれました♪
フワ吉「家族が増えた！！家族が増えた！！うれしいなぁ～♪目指すは100羽の大家族！！よろしくね、UBUちゃん！！」
え～～～～～～～～
（すんごい甲高い声で）
顔落ちで、ザ・おしまい
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PS:歴戦王ヴァルハザクは「個人的になんだか燃えない」ので動画レポート等は今回はしない予定です★後日、狩猟レポートをお送りする予定です♪