
ドスンドスンドスンドスン!!
(ガオレンボーグによってすっかり平地と化してしまった密林エリアを駆ける雷狼竜。その背中にはユクモノシリーズを纏った「実に頼りない」狩人を「二人も」乗せている)
パソコン「ちょっと!どうしたっていうのさ!?」
デブ「そうだよ!砦蟹が立ち止まっている今がチャンスじゃないの!?」ドドドッ


アイオロス「他の仲間にも離れるよう告げるんだ!!早く!!」ドドドッドドドッ!!

ビュオオオオオオオオオオオ
(立ち止まっている砦蟹の周囲を飛ぶ蒼火竜)

カーブー「警部さんが離れていく・・・面妖なり・・」むぅ・・

スサノオ「なんか合図してますよ」ビュオオオオオオオ

・・・・・・・・・・・・・・・・
(蒼火竜視点。削られた密林エリアの平地を駆ける雷狼竜の上から、何やら大袈裟に身振り手振りジェスチャーをしているデブとパソコン)
スサノオ「なんの合図だろう・・先輩分かります?」ビュオオオオオオオ

カーブー「わからん」(実に潔く清いドボルヘルムの澄んだ表情。むしろ男らしささえ感じる)

バサ雄「見て、姉ちゃん。あの雷狼竜の上から人間がこっちに向かって、なんか叫んでる」

バサリン「それよりスサノオ君は大丈夫かしら・・」(上空をのんきに舞う中二系蒼火竜をつぶらな瞳で心配そうに見つめている)
にぃ~~~げろぉ~~~~~
(と、退避していく雷狼竜の上から大袈裟に叫んでるデブ&パソコン)

アマテラス「だって。まほ子、どうしよう・・・」う~~ん・・
ハッキネン「オラァ~!!あんたその格好からして、噂の夢幻如来衆だろ!?たいしたことねぇな!!」ブオオオオオオオン

破斎「貴様もな。暗黒商会の手練にしては気迫が足りぬ」コキーーーーーン

にぃ~~~げろぉ~~~~~
破斎「・・・・・・・・(ユクモノドウギを纏った狩人・・・薔薇十字のメンバーが撤退しろと・・?)」コキーーーーーン


ゼット「いつまでこうしてるつもりだ?攻撃しねぇなら、巻き添え喰らって乙るだけだぞ?」(呆れ顔で地中より頭を出している。その背後では愛らしいウルクネコ達が同じく地中より頭だけ出して、きょとんした顔で砦蟹を見上げている)

ヴラドレン「しょうがないだろ?俺達の任務は護衛なんだから」(腕を組む背後で隊列を組んで待機しているウルクシリーズな凍土の戦士達)
ゼット「そのクソドボルは何してんだ・・・・・ん・・?」(地中より半身を出し、双眼鏡で上を覗く)
にょにょにょにょにょにょ・・・・
(双眼鏡視点。砦蟹の顔の両側から生える一対の長い触覚が小刻みに揺れ動いている)
肉まん君「なんだ・・・次は何をするつもりだ?」(甲羅上エリア上から目の前でブルブル震えている巨大な二本の触覚を見上げている)
ブッチャービートル「カナクッソ(やってらんない

カペラ「ソユン。ガオレンレーダーの反応は?」
ソユン「はい。遠方でキャッチした龍属性エネルギーはますます膨張。いつ発射されてもおかしくありません」
ゼット「ヴラドレン。仲間を失いたくなければ、今だけは俺の指示に従ってくれ」ぼこん

ヴラドレン「って、ずりぃぞ


アガッツィ「各員、準備よろしいか!?」(チカチカとシェンガオレンのモンスターアイコンが点滅するVRゴーグルをかけ、実に偉そうに指示を出す)
ソユン「いい?三人のシンクロが必要よ」
サマーズ「シュミュレーションでの成功率は99%だ。今回も・・・やってみせるさ」
スペンサー「おえ・・なんか緊張してゲロ吐きそう・・」うぷ・・
ビュオオオオオオオオオオ

(長い触覚をユラユラさせながら立ち止まっている砦蟹の頭上を舞う蒼火竜)
スサノオ「なにやってんすかね?こいつ」ビュオオオオオオオ

カーブー「なんでも近年、発見された大陸ではユラユラクイーンという環境生物がいるらしいが・・・ん・・?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(カーブー視点。密林エリアの遠方に見えるピラミッド型神殿の頂上部が、ブラックホールのように紫紅色の渦を巻いている)
ソユン「来ます!!」
サマーズ「合図は任せましたよ、キャプテン」グッ・・(慎重に二本の操縦レバーを握る)
カーブー「なんだ・・・あれは・・・・・」ビュオオオオオオ・・・・
カッ
(カーブー視点。彼方の神殿頂部が超新星爆発のように激しく弾ける)
カーブー「逃げろ!!!!スサノオ!!!!」
ソユン「ドラゴンデストラクション発射されました!!到達時間・・3秒!?」
サマーズ「キャプテン!!」
アガッツィ「・・・・・・・・・・・・・」グッ・・(キャプテンシートの肘置きを両手で強く握り締める)
スペンサー「うぷっ・・・・」
ゴオオオオオオオオオ!!
(背後に見える砦蟹から急いで離れていく蒼火竜)
カーブー「・・・・・・・・・・・・・・・」ちら・・(後ろを向く)
ギャオオオオオオオオオオオ!!
(赤紫の業火に包まれた巨大な竜骨が鋭い牙を剥き出しに鬼気迫る)
アガッツィ「今だ!!ガオレン・ドラゴン・ブロック・・・オンッ!!!!!!」
キョイーーーーーーーーーン!!
(三人のガオレンボーグパイロットのカットインがクールに交差する)
ぽちり

ショホオオオオオオオオオオ!!
(砦蟹のあらゆる関節部から、モスグリーンの霧状物質が噴射される)
肉まん君「なんだ!?」ショオオオオオオオオ!!(甲羅上エリアの頭上から差す太陽光を苔色のミストが遮断し、その澄んだ青空の色を瞬く間に濁らせていく)
バサ雄「なに!?なんか出したよ!?あいつ!!」
バサリン「スサノオ君!!」
アマテラス「二人共、伏せるのよ!!!!」バサッ

ダオオオオオオオオオオオオン!!
(水平に飛来してきた流星の如く紫紅色のビームが、砦蟹を包みこむ発光体に衝突して激しく弾け飛んでいく)
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
ドウウウウウウウウウウン!!
(無数に走る赤紫の雷と火炎を帯びた衝撃波が、大気にウェーブを起こしながら密林エリアに襲いかかる)
ヴラドレン「みんな走れぇえええええええええ・・・・・うおおおおおおお!?」バオオオオオオオン!!(遁逃する凍土の戦士達が火炎を含んだ衝撃波に圧されて前方に大きく吹っ飛んでいく)
ハッキネン「なんだああああああああ!!ありゃああああああああ!!!!!」バッ

バシュシュシュシュシュシュシュシュ!!
(龍属性を帯びた赤紫の微粒子からなるショックウェーブが、密林エリアの木々を飲み込みながら、ハッキネンと破斎を飲み込んでいく)
バサ雄「なに!?何が起きてるの!?」(桜色の模様掛かった美しい翼膜に包まれながら周囲を見渡す岩竜の双子)
アマテラス「あああああああああああああ!!!!!」バシュシュシュシュシュシュシュ!!(二頭を翼で匿いながら、龍属性を帯びた衝撃波に襲われ、全身の甲殻の表面が粉々に飛びっていく)
バサリン「アマテラスさん!!!!」バシュシュシュシュシュシュシュ!!
ギュルルルルルルルルルル!!
(空中では同じく衝撃波を受けた蒼火竜が回転しながら急降下していく)
カーブー「スサノオオオオオオオオオオ!!!!!」ギュルルルルルルルル!!(高速回転しながら落下していく蒼火竜の首にしっかりと両腕を回して掴まっている)
スサノオ「このくらい・・・・・なんでも・・・・・!!」ギュルルルルルルルルルル!!
ボギャアアアアアアアアアア!!
(大咆哮を発し、その強大な音波によって空中姿勢を立て直す蒼火竜)
スサノオ「大丈夫っすか!?先輩!!」ビュオオオオオオオ

カーブー「ああ・・。それよりも今のは一体なんだったんだ・・・」ビュオオオオオオオ・・
・・・・・・・・・・・・・・
(飛空する蒼火竜の下に見える密林エリアから手を振っているデブとパソコン。その後ろでは雷狼竜がちょこんと座っているのも見える)
アガッツィ「被害状況を」
ソユン「本機に問題はなし。ビーム状に含まれる龍属性、及び火属性から成る化合属性エネルギーを分離。ブロック成功です」フーーーーーー(安堵の一呼吸をする)
サマーズ「シュミュレーションの賜物さ。な、スコット。ん・・スコット?」
おええええええええええ・・・
(コクピットの隅に蹲っているスペンサーのまあるい背中)
カーブー「警部さん!今のは一体!?」バッ

アイオロス「ああ。あれが噂のコニーちゃんの旦那さんが設計した兵器だよ」やれやれ(する目の前では、カーブーに「再会のハグ」をするもそれぞれ「あばらにフック」されるデブ&パソコンの哀れな姿が)
アガッツィ「さすがですな。砦蟹が体内に持つ強酸性の液体を利用し、あらゆる属性エネルギー、そして化合属性エネルギーをもイオン化させてしまうミストバリアを作り上げるとは・・・今の気分はどうです?ドクターカペラ」
カペラ「・・・・・・・・・・・・」にやぁ・・(点滅がとまったゴーグルをかけながら、デレデレに口元をユルユルにほころばせる女史のどアップ)
To Be Continued



次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
6/27(水)0時更新 「おお!!我が初恋の人!!」の巻
をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回もガオレンチョップかましながら読も見よう
