
ショウーーーーーーーーーン!!
ショウーーーーーーーーーン!!
(木々の枝々をスリンガーによって空中移動していく肉まん君。頭には目つきの悪いビートル型の猟虫が掴まっている)
ショウーーーーーーーーーン!!
(優雅に風を切りながら後方を振り返る肉まん君)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・
(大気がどよめく中、密林越しに高く聳える不気味な砦蟹の姿が見える)
ブッチャービートル「ブキブキ。ブキーミ」
肉まん君「ああ。悪いがあいつの相手は騎士団に任せよう」ショウーーーーーーーーーン!!
ドスンドスンドスンドスン!!
(木々の間から密林エリアを疾走していく一頭の雷狼竜の姿が見える)
肉まん君「・・・・ビートル。お前はユーリィ達を追え。俺もすぐに行く」ショウーーーーーン
ブッチャービートル「カナ・・・」
肉まん君「疑っているのか?こうしている間にも、お前の主人がピンチになっていたらどうする?」ショウーーーーーン
ブッチャービートル「カナカナ。カナクッソ」
肉まん君「分かってるよ。すぐに追いつくさ」ショウーーーーーン
ブブブブブブブブブブ

(肉まんの先が尖った頭から離陸していくブッチャービートル)
肉まん君「さて・・・・」ヒュオオオオオオオオン!!(不敵に微笑みながら、スリンガーのロープを匠に操り、真上に体重移動させる)
トスッ!!
(大地を征く雷狼竜の背中に飛び乗る肉まん君)
肉まん君「目的は同じかな?警部殿」ドスンドスンドスン!!

アイオロス「普通は再会を祝すもんだろ?エージェント・・」
肉まん君「他言無用。今の俺はサザンゴッドの賞金首、肉まんだ」ドスンドスンドスン

アイオロス「その偽名、あのお嬢さんが聞いたら嫌がるだろうな・・って、まだ潜入工作してるのかい?」ドスンドスンドスン

肉まん君「そのでかい口から発する、でかい声を誰が聞いているか分かったもんじゃないぞ?直に大収穫を得て戻るさ。同志」スッ・・(静かに雷狼竜の立派なたてがみを撫でる)
アイオロス「今回の君たちの目的は?」ドスンドスンドスン

肉まん君「領内に潜伏している邪龍教徒の誘拐だ。依頼主はトム・フレッカー。それ以上は推測してくれ」
アイオロス「・・・・・分かったよ。こっちはDEAエージェントの救出だ。同時に領内のドスコカやいにしえ麻薬も一網打尽にするつもり」ドスンドスンドスン

肉まん君「決まりだな。領内まで同行願おう」フフ・・
アイオロス「・・・・僕たちが忠誠を誓ったギルドという組織の内情・・・・死ぬなよ?」ドスンドスンドスン

肉まん君「お前こそ、戦いにばかり首を突っ込んで、身を滅ぼすなよ?」フッ・・
アイオロス「まずは領内を目指そう。何か嫌な予感がするんだ・・」ドスンドスンドスン!!
肉まん君「幼少期、教養を教わったという嵐龍の影響か?」(頭上から差す直射日光に対し、手をかざして顔を覆う)
アイオロス「・・・・・・・・(闇が光を覆う瞬間を見逃すな・・・白玄様は、そうお嬢さんに伝言を残した・・・・その意味は一体・・・)」ドスンドスンドスンドスン

肉まん君「それはそうと、さっきまで一緒にいた連中はクルセイダーズのメンバーか?」ドスンドスンドスン

アイオロス「ああ。まったく頼りになるハンターばかりさ」やれやれ
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~

バッサバッサバッサバッサ!!
(漆黒の飛竜が砦蟹の顔の前で大きな翼を羽ばたかせながら睨みを利かせている)
カーブー「まったく・・・あいつはいつも・・」(安堵の表情を浮かべて刻竜を見上げるドボルヘルムの隣では、デブ&パソコンが抱き合って喜び合っている)

バサ雄「姉ちゃん!!」ドスンドスンドスン!!(削られた大地に横たわっている蒼火竜と桃岩竜の下に駆け寄る)

バサリン「うう・・・・ん・・・・スサノオ君は!?」バッ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(隣では甲殻がボロボロになった蒼火竜がぐったりと気絶している)
バサリン「スサノオ君!!」

スサノオ「うう・・・・・・・」
バサ雄「大丈夫。息をしてるよ」ふーーーーーー
バサリン「スサノオ君・・・・・」スッ・・(翼でそっと蒼火竜の顔を撫でる)
カーブー「デブ、パソコン。アマテラスとスサノオにユクモスチームボムを。僅かだが、回復能力がある。あとは彼らの生命力をもってすれば、直に良くなるはずだ」
アイアイサァ~!!(と命令どおり、一目散に走っていくデブ&パソコン)
カーブー「さて・・・こっちはどうするかな・・」(砦蟹を見上げる)
羅刹「いつまで傍観してるつもりだ?それでも騎士団といえるのか?」(「肩車してやってる」上官に話しかける)
ラインハルト「あれが刻竜かぁ・・・はじめてみました・・」(肩車されながら、口を開けて双眼鏡を覗いている)
バッサバッサバッサ・・バッサバッサバッサ・・
(空中浮遊を維持する刻竜は、目の前の強化ガラスに覆われた砦蟹の口部の「中」を捉えている)
アガッツィ「刻竜UNKNOWN・・・これもまた、いずれのフィールド勢力下の知的生命体種でしょうか?」ふお~ん!!ふお~ん!!(エマージェンシーを示すように激しく点滅するゴーグル上のUNKNOWNアイコン)
カペラ「どこの組織だか知らないけど、思い知らせてあげ・・・」ふお~ん!!ふお~ん!!
バオオオオオオオオオオン!!
(強化ガラスの向こう側に火球が浴びせられる。背中を見せるカペラは一切それに動じず、腕を組んだまま、その状況を冷静に分析している)
カペラ「ほら。向こうはやる気満々みたいよ?」ふお~ん!!ふお~ん!!
スペンサー「野郎!!なめた真似しやがって!!」ふお~ん!!ふお~ん!!
サマーズ「ソユン。お前の出番だぞ」ふお~ん!!ふお~ん!!
ソユン「お任せあれ」ガイン

グオオオオオオ・・・・・・ン
(大きく「蟹手」を掲げる砦蟹もといガオレンボーグ)
羅刹「始まるぞ。ひとまず後退させるが問題ないな?」はい(と、すっかりオーディエンスになっている軍団長が上から実に頼りにない返事をしてくる)
ミサキ「全軍!!後退せよ!!」
ドドドドドドドドドドド・・・・
(ドローン的な俯瞰視点。蟹手を振りかぶる巨大な砦蟹の足元に募る騎馬隊、足軽部隊が隊列を維持したまま、手際よく後退していく頭上では、刻竜UNKNOWNが翼を羽ばたかせながら様子を窺っているようにも見える)

????「・・・・・・・・・・・・」バッサバッサバッサ
カペラ「その顔・・・気に入らないんだけど」ふお~ん!!ふお~ん!!(エマージェンシーを示すようにより一層激しく点滅を繰り返すUNKNOWNのモンスターアイコン)
スペンサー「クイーンのご期待通りにしてやりな、ソユン」ふお~ん!!ふお~ん!!
ソユン「よくってよ。さぁ、さっきの蒼火竜みたいに潰れなさい!!ガオレン・モンゴリアン・チョップよ!!」そんな名前だったのか(と、サマーズの声)
ショッ!!
(振りかぶった両手を同時に眼の前の刻竜目掛けて斜めに振り下ろすガオレンボーグ)
ラインハルト「危ない

カーブー「フッ。まぁ見てろ」
ゾウウウウウウウウウウウン!!
(突如、赤眼を発光させたUNKNOWNの全身から瘴気のようなエアロゾルが沸き起こる)
カペラ「!?」
ショウウウウウウウウウン・・・
(UNKNOWNを左右から挟み込む砦蟹の巨大な鋏が、エアロゾルのオーラに触れた途端、まるでその方向を意図的に変えられてしまったかのように、UNKNOWNの頭上をかすめながら交差していく)
ラインハルト「なんだ!?」
カペラ「反重力性質を含んだ、エキゾチック物質から成るオーラバリア・・・」チッ・・
ソユン「嘘!?なんで当たらないの!!」ガチャッ

ひょっ!!
(鋭いチョップを垂直に振り下ろすガオレンボーグ)
カーブー「バカな。動かない砦を破壊するのとはわけが違うんだぞ?」フッ・・
ビュオオオオオオオオオオン!!
(ガオレンチョップを難なく急旋回で交わす刻竜UNKNOWN)
ソユン「それで逃げたつもり!?」ガチャッ

びょっ!!
(巨大な鋏が口を開きながら宙を舞う刻竜を挟もうと襲いかかる)
カーブー「甘い」
????「BOGYAAAAAAAAAAAA!!!!」
バギャアアアアアアアアアン!!
(空中でサマーソルトを決める、刻竜の鋭利な棘を持つ尻尾によって弾かれる巨大な蟹の手。同時に高速衝突を受けた一部の甲殻が剥がれ落ちる)
ラインハルト「おおおおおおおおおお!?」
羅刹「ここにいたら危ないぞ」よっよっ

ドサーーーーーーーーーン!!
(ラインハルトを肩車する羅刹の眼の前に、剥がれた甲殻のでっかい残骸が落ちてくる。同時にびっくりして肩車から落ちそうになるラインハルト)
サマーズ「右手鋏、一部損傷。いけるか?ソユン」
ソユン「『表』が少し剥がれただけ!!中身に問題はないわ!!」ガチャッ

ショッ!!
(砦蟹の水平チョップを難なく飛行しながら交わす刻竜)
ソユン「ちょろまかと・・!!」ガチャッ

ビョウウウウウウウウウウン!!
ドガアアアアアアアアアアン!!
(虚しく空を切る砦蟹の「縦チョップ」を交わす刻竜。巨大鋏はそのまま密林ごと大地を破壊していく)
カーブー「今だ!!いけ!!UNKNOWN!!!!」
????「GYAAAAAAAAAAA!!!!」(飛空しながら咆哮をあげると同時に、その赤眼が鮮血の軌跡を描いていく)
アガッツィ「龍エネルギー増幅!?」ふおん!!ふおん!!ふおん!!(ゴーグルの表面上で激しく点滅を繰り返すUNKNOWNのモンスターアイコン)
カペラ「あいつら(刻竜)は、形態変化することで有名だけど・・・ただのそれじゃなさそうね・・」ふおん!!ふおん!!ふおん!!
サマーズ「くるぞ!!」ふおん!!ふおん!!ふおん!!
BOWWOOOOOOOOOOO!!
(砦蟹の顔の両側から生える長い右触覚に向かって、口内より蒼白色のビーム状熱線を放出する刻竜)
ドガアアアアアアアアアン!!
(右触覚に激しい爆発が起こり、その衝撃により一方後退する巨大な砦蟹)
ラインハルト「お見事!!」
カーブー「やったぜ!!」
カペラ「機体の状況は?」ふおん!!ふおん!!ふおん!!
サマーズ「右側のガオレンレーダーが損傷!ノイズはそのせいだ!!」ジジジジジジ(顔面に装着しているゴーグルの表面ディスプレイがチカチカと点滅をはじめる)
ビョウウウウウウウウウウン!!
(触覚から硝煙をあげる砦蟹をバックに、急降下していく刻竜)
カーブー「ん?」
ドスン!!
(カーブーの目の前に羽を収納しながら着陸してくる刻竜)
UNKNOWN「赤眼を畏れぬハンターよ。お前にはかの者達の最期を見届ける義務がある」ゾゾゾゾゾゾゾ・・!!(その惨たらしいまでに血の色に染まった眼球の奥に浮かぶ小宇宙)
カーブー「かの者・・・誰のことだ?」
スッ・・・(身を屈め、首をそっと地面につける刻竜)
カーブー「分かったよ」ふぅ~~~~
ショッ

パソコン「あ、カーブーさん!!」(項垂れている桜火竜の看病をしながら振り返り叫ぶ)
カーブー「ここは任せたぞ!!」
ドシュウウウウウウウウウン!!
(ステルス戦闘機のような急発進により生じるソニックブームと共に宙を飛んでいく刻竜。その物凄い風圧に耐えるパソコン)
ラインハルト「行っちゃった・・。まだ挨拶してないのに・・」むぅ~~(つまらなそうな顔しながら双眼鏡で空中を見ている)

ヴラドレン「どうする?俺たちの任務はあいつを護衛することだったよな?」(腕を組んで呆れているその背後では、きっちりと隊列を組んでいる凍土の戦士達の姿も)

ゼット「進路方向は・・・領内だな」(地中から半身を出し、双眼鏡でカーブー達が向かった先を見ている。その周囲では同じく地中から首だけ出したウルクシリーズの可愛らしい獣人戦士達が額に手をかざし、同じ空を見上げている)
ヴラドレン「棟梁も直に向かうはずだ。だったら合流できるいいチャンスじゃねぇか」ザッ(同時に背後のシュヴァリエ達も動き出す)
ゼット「ハハッ!!そういうこった!!それに騎士団の連中と共闘なんて、クソ喰らえだしな!!いくぞ!!エヴァーウィンターナイツ!!遅れをとるなよ!!」ザッザッザッザッザッ

ヴラドレン「棟梁・・・先に行ってますぜ!!」ダッ

~水没林東部、洞窟エリア....

フォンフォンフォンフォン・・・・
(雷光虫達が灯りを照らしながら舞うダンジョンエリアの真ん中に募る炎妃龍、風翔龍、幻獣、そしてその中央では白毛の赤ちゃん猫を抱いた白いドレスの少女の姿も)
バステト「ほみゅう?」ぱちくり
オクサーヌ「見せてあげる。あなたに私が見てきたすべてを」にこ
バステト「・・・・・・・・にゅう」こくり
オクサーヌ「さぁ。インストール開始よ」ゾゾゾゾゾゾゾ・・!!(紫紅色に光る右目が渦を描いていく)
To Be Continued


次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
7/9(月)0時更新 「ほんとしつこい」の巻
をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回も実に傲慢な顔しながら読も見ようよ
