
ボフッ・・(ぽっかり空いた口の中より黒煙を吐く砦蟹・勝家。その右蟹目に残る「ギッ」ってやったような傷(勲章)を日輪の輝きが照らし、神々しくチラリと光ってる)

信長「でかしたぞ、勝家!!」ワァアアアアアアア!!(背後で声援をあげる騎士団の面々)
カッツェ「しかし、ものすごい生命力だな・・・」ワンニャ~~~♪(周囲でハイタッチをして喜ぶ獣人騎士団)

スターマイン「やっぱり体が大きいから?」ワンニャ~~~♪(歓喜のあまり星竜に登ったり降りたりしてる獣人騎士団)
ミサキ「きっと・・生きようとする意志力です」
スターマイン「意志力?」ワンニャ~~~♪
ドスン・・(星竜の横に現れる黒鎧竜の父)

メガゼノス「勝家が本来持つ、生物的本能にみんなの激励が届いたのさ」ぽむ


バサ雄「やったね!父ちゃん!!」ドスンドスン・・(怪我をしている桃岩竜の姉を支えながら歩み寄ってくる。またその後ろからは同じく傷ついた蒼火竜と桜火竜を支えながら歩いてくる角竜、黒角竜、轟竜の姿も)

バサリン「これでもまだ報復なんて考えてる?お父さん」くすっ
メガゼノス「いや・・・今の「彼」は俺たちと同じ、れっきとしたモンスターだ」ワンニャ~~~♪(こっちにも登ってくる獣人騎士団)
ラインハルト「ロードストレームさんもご苦労さまでした!!」いいぞぉ~~~~♪(とベナッツォーリ三番隊)

ロードストレーム「大陸の生命に対する許すまじき非礼と冒涜。ブラックギルドめ。必ずや殲滅してくれるぞ」ワンニャ~~~♪(慰労するようにこっちにも登っていく獣人騎士団。途中、あまりにも「高すぎて」落っこちる猫達も)
マナブ「確かに・・モンスターの機能を人工的に制御し、兵器にするとは・・・体内に入ってみて、改めてその悍ましさを知った気がする・・」
パソコン「しかも使い捨てるように、爆弾まで仕掛けて去っていくなんて、ほんとに酷い連中だよ!」ぷんすか

デブ「でもさ、勝家さんは無事だったんだから良かったじゃない。ねぇ、信長さん」
信長「ああ。本当に・・・よくぞ戻ったな。勝家」ちら
フーーーーーーーーー・・・
フーーーーーーーーー・・・
(大地に残った二本の長い脚を突き刺しながら、なんとか姿勢を保っている砦蟹から満身創痍であることを感じさせる呼吸音がエリアに響き渡る)

バラン「まずいな・・・俺たちが少々やり過ぎちまったことには違いねぇ・・」

アモン「意識を取り戻したはいいが、肉体の損傷が激しすぎるということか」

ディアベル「そんな・・・ねぇ!ユクモノスチームボムは!?」
パソコン「それが・・・」
デブ「さっきスサノオ君達に全部、使ってしまったんだ・・」

マッハヴェノム「それならうちの救護班に任せろ!なぁ、旦那!!」
ラインハルト「ええ!すぐに勝家さんを診てあげてください!」ザッ

グラッ・・・・
(砦蟹の巨体が前のめりに倒れる)
信長「勝家!?」
ガシッ

マナブ&デブ&パソコン「ふ~~~~~~

ラインハルト「すぐに看護を!!」
ロードストレーム「待て」
ラインハルト「??」
フーーーーーーーーー・・・
フーーーーーーーーー・・・
(うなだれる砦蟹の大きい頭部に身を寄せ、息を切らせる勝家と何やらコミュニケーションを交わしているような仕草をみせる崩竜ロードストレーム)
マナブ「殿、勝家殿は普通種のモンスターでしたよね・・?」
信長「ああ・・・だが、モンスター同士ならば、言語なくしてもシンパシーは感じるもの・・・」
ロードストレーム「・・・・・・・それで本当にいいのか?」
勝家「・・・・・・・・・・・・・」フーーーー・・・フーーーーー・・・
信長「崩竜!!勝家はなんと申しておる!?」
ロードストレーム「・・・・・・・・。まずは自分に何度も呼びかけてくれたことを感謝している。信長よ」
信長「勝家・・・・・・」
ロードストレーム「だが、自分は直に息絶えるだろう・・・だからこそ、最期にモンスターとしての意地を見せたい・・・・彼はそう強く願っている」
勝家「・・・・・・・・・・・・・」フーーーー・・・フーーーーー・・・(衰弱しきった目で信長を見下ろしている)
信長「・・・・・・・・・・・・・」
グッ(大盾のような腕で涙を拭う信長)
信長「その心意気!!然と見届けようぞ!!勝家よ!!」
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・
ザシューーーーーーーーン・・!!
(崩竜に支えられながら長い両腕の尖端を大地に突き刺し、上体を保つ勝家)
バラン「何をする気だ・・・」
バサッ・・(バランが支えている傷ついた蒼火竜が翼を広げ、その翼爪をもって上空を指差す)
バラン「・・・・・・・・・・・・」(その指し示す方向を見上げる)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(薄暮の空に浮かぶ三日月状の太陽を逆光に邪龍の黒いシルエットがこちらを見下ろしている)

スサノオ「一矢報いる・・・モンスターの矜持がそう告げている」
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
ズオオオオオオオオオオン!!
(赤紫をした雷土のような龍属性エネルギーを全身から漲らせる恐暴竜が両手で持つ玉石に、同じく全身から血の色のように迸る龍属性エネルギーを注入していく雷狼竜)

アイオロス「まだ足りないかい!?」ズオオオオオオオオオ!!

まさひこ「よし!!もういいぞ!!チャージ完了だ!!」バリリリリリリリリリ!!(あのちっさい両手で添えるように持っている玉石に溢れんばかりの龍属性エネルギーがチャージされている)
ロイ「まさひこさん!!それを砲口の中に!!」

まさひこ「タンクノ中ニ、戻サナクテ、イイノカイ?」バリリリリリリリリ!!(持てる限りの龍属性エネルギーを宝玉に注入したのだろう、プシュ~~~~という音と共に「通常モード」に戻る恐暴竜まさひこ)
ダミアン「その膨大な龍属性エネルギーが添加された宝玉を弾代わりにするのさ。もちろん、砲台から砲口に放出される火属性エネルギーも一緒にね♪」

ボニー「ということは一発限りか・・・誰が発射ボタンを押すんだい?」そろぉ~~(背後ではロイの指示のもと、砲口の中にそっと宝玉を入れ込むまさひこの姿が)

セルタス純平「俺とオリセーさんがやる」
オリセー「なっ・・


??「お~~~~~~~~い」
ボニー「おや・・この如何にもドボルネコヘルムをフィルターに通したような声の持ち主は・・」

鉄平「よぉ!!やってるみたいだな!!」ダッダッダッダッダッ

ボニー「鉄平!!」
だきっ


アラン「ずいぶん頑張ったみたいだな、ボニー」すりすり
ボニー「ほんとだよ・・遅かったじゃないか、隊長・・」ぐすん

フラワー「安心して、ボニーさん。他の仲間もみんな無事よ」すりすり
鉄平「ボニー、UBUはどこだ?」
ボニー「それが・・・・・」ちら
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(肩を落としながら蹲っている黒猫越しに、横たわっている撫子装備を纏った女狩人の一部が見える)
鉄平「BBBさん・・・・何があった?」
ボニー「分からない・・まさひこさんが運んできた時にはもう・・・・」
フラワー「そんな・・・・・・・」
鉄平「・・・・・・・・・・・・・・」
セルタス純平「鉄平。今は目の前の敵を倒すことに集中しよう」
鉄平「・・・・・・・分かった」
ゴッ


ネカウ「みんな!!コロニーの猫民達が無事に領外の密林エリアに入ったようだ!!」(屋上エリアの縁に立ち、双眼鏡を覗きながら下の様子を伝えている)
ボニー「本当かい!?」
鉄平「一也達だ!!やったみたいだな!!」パァ~~~ン

レオ「おい!!セインツの仲間が領内に戻ってくるぞ!!」(同じく双眼鏡で下を覗いている)
ダミアン「なんだって・・・」
耶律恵烈頭「あなたとロイ殿を迎えに来たのでしょう。皆、戦う気持ちは一緒でニャす」
ダミアン「・・・違うさ」
耶律恵烈頭「??」
ダミアン「俺たち「全員」を迎えに・・だろ?」
耶律恵烈頭「・・・・・・・・・・」にこっ(その無骨な風貌からは想像できないほどの満面の笑みを浮かべて応えてみせる)
レオ「オリセーさん!!奥さんも一緒だぞ!!」
オリセー「なっ・・・見せてくれ!!」ダッ

スチャ・・(双眼鏡を貰い受け、すかさずそれを覗き込むオリセー)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(神殿への一本道を四足走行で群れをなして駆けてくるセインツの上に仁王立ちで乗っているエプロン姿の肝っ玉母ちゃんアイルー)
オリセーさんの奥さん「・・・・・・・・・・・・」フッ(微笑みながらサムズアップしてみせる)
オリセー「・・・・・・・・・・・・」じわっ・・
ぽん

純平「前に言いましたよね。この大砲を正しいことに使えればいいと・・・それは今です」
オリセー「鈴木・・・」
ロイ「こっちは準備完了です!!」(大砲の横でサムズアップしている恐暴竜)
純平「やってやりましょう。オリセーさん」
オリセー「・・・・・・・・・・・」こくり(肩に置かれた純平の手を握りながら強い決意と共に頷く)
鉄平「狙いはあいつか?」クッ(光の束を徐々に広げていく薄暮の空を睨むように見上げる)
純平「ああ。目に物見せてやるぜ」クッ(同じく強い意志と共に顔を見上げるセルタスネコヘッドの両眼に邪龍のシルエットが投影される)
To Be Continued




次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
10/21(日)0時更新 「ありがとう」の巻
をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回も「あんまんお手玉」かましながら読も見ようよ
