ファアアアアアア・・・・・・・・
(月に覆われていた太陽が蝕の終わりを示すように東側より眉月状になりながら、ゆっくりとその神々しい御光を大陸に降り注いでいく)

セルタス純平「・・・・・・・・・・・・・・」(辺りを覆っていた月影が光の出現と共に明確な色彩を見せ始めていく中、勇猛果敢に夜明けの空を見上げている)
オリセー「狙いはあいつ・・・!!」クッ(純平が見ている方向と同じ向きに顔を見上げる)
ファアアアアアア・・・・・・・・
(三日月の太陽を逆光にした邪龍の黒いシルエットが上空に浮かんでいる)
セルタス純平「・・・・・・・・・ん・・・?」(セルタスネコヘッドの両目レンズに上空の邪龍のシルエットが投映される)
ファアアアアアア・・・・・・・・
(黒龍のシルエットの手前に少女を乗せた小さな天馬が羽ばたいている)
鉄平「何かいるぞ!!」
セルタス純平「あれは・・・・・・」
キラキラキラキラキラキラ・・・
(眩い光の放射が天馬に跨る白いドレスを纏った少女の長い白銀の髪を燦爛と輝かせる)
オリセー「天使・・・・・」

カイルス「悪魔だよ。あれは「凍土のちび」だ」フーーーーー
オクサーヌ「っクッション


バステト「や~~~ん


オクサーヌ「あらら


セルタス純平「あれが凍土の・・・守護女神・・」

ボニー「あんな子供がエヴァーウィンターナイツのリーダーにして・・・」

アイオロス「大陸一のお尋ね者・・。オクサーヌ・ヴァレノフだ」

フラワー「ちょっと待って・・その子が抱いているのって・・・!?」
バステト「にょにょってにゅ」つんつん(ふきふきされながら目の前を指差す)
オクサーヌ「にょにょって・・怒ってる?誰が」ちら

マモーナス「いつまで時間稼ぎをするつもりだ?」ブワッサブワッサ・・
オクサーヌ「あなたこそ、それを分かっていて誰と「通信」してるのかしら?」フフ・・
マモーナス「・・・・・・・・・・・・・・」
ジーナ・・・・
ジーナ・・
応答せよ
ジーナ「・・・・・・・・・・・・」(カーブーに抱きかかえられながら眠る邪龍教徒の美女)

カーブー「・・・・・・・・(本当に瓜二つだ・・・本当にこの女がベルケルさんやゴッド山菜爺さんの仲間を殺した暗殺者なのか・・?)」

フレデリック「川村・・・・」

ロージー「お兄ちゃん・・・その人をどうするの?」
カーブー「・・・・・・・・・・・・・」(抱きかかえるジーナを今一度、見下ろす)
アンソニー「カーブー君。彼女は危険だ。SBIやDEAに任せた方がいい」
カーブー「・・・・・・・・・・・・・」
王羽美「アンソニー。心配をおかけしました」
アンソニー「いいよ。無事だと分かればそれで」にこ
ごいん

アンソニー「??」
ロージー「アンソニー!!あなたギルドナイトだったの!?ってことはウーメイさんともオトモダチだったってこと!?」ぷんすか

アンソニー「うーーん・・。実にグルーミーな展開だ・・」やれやれ(するそのほっぺに押しつけられるユクモノホルンのさきっぽ)
「盛り上がってる最中わりぃ~が、その女は俺たちがもらっていくぜ」
カーブー「・・・またお前たちか・・」フーーーーー

ゾフィ「またって何だよ!!まずは「この度も危ないところを助けてくれて、誠にありがとうございます」だろうが!!」ぷんすか


ユーリィ「・・かあぶう兄君・・暫くぶりで・・」スッ・・(慎ましく拱手をかまして顔を伏せる)
王羽美「あのハンター達は前に孤島で見かけた・・・」
ロージー「サザンゴッドの賞金首」べぇ~~だ

アイアンロック「ヘイ、そこの田舎くさいドボルヘルム。その女を渡してもらうか」シュボッ(マッチでシオシオのタバコに火をつける)
カーブー「お前たちが何故、彼女を必要とする?」
肉まん君「依頼人に連れてくるよう頼まれた。できれば事を荒らげずにこの場を処理したい。金銭的な要求には応じるが・・どうかな?」
ロージー「そうしちゃいなよ、お兄ちゃん。そんな危なっかしい人を買ってくれるって言ってるんだよ?金額の交渉ならあたしに任せて。あ、でも取り分は7:3であたしだからね」うんうん(と左肩の上で頷くドスビスカスの相棒)
カーブー「渡さないと言ったら?」スッ・・(抱き上げるジーナを庇うように身を背ける)
肉まん君「力づくでも奪っていく」ゴイン

カーブー「・・・・・・・・・・・・・」
エリーゼ「交渉もいいけど、あまり悠長なことは言ってられないみたいよ」(首を上に伸ばす金火竜の頭の上に座りながら遠方を双眼鏡で眺めている)

アルテミス「またとんでもないものがいるね」
カーブー「何がいるんだ?」
エリーゼ「ええ・・・密林の向こう側に砦蟹が見える」
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・!!
(傷だらけの砦蟹が崩竜に支えらながら、体をゆっくり反転させ、背中に背負う巨大な竜頭骨のヤドを天高く突き上げていく)

信長「勝家・・!!」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・!!

ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・!!
(項垂れながら前屈みになり、ヤド部を上空に向ける砦蟹・勝家)
羅刹「なんと・・・上空の邪龍をここから狙うつもりか・・!?」
ラインハルト「彼のモンスターとしての意地に応えましょう。ロードストレームさん!!支援してあげてください!!」

ロードストレーム「心得た」
ガシッ!!
(ヤド部の下に潜り込み、それをRPG砲のように肩に担ぐ崩竜)
ロードストレーム「照準は任せろ。発射のタイミングは任せる」
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・!!
(それに応じるかのように竜頭骨の口部が上下に開かれていく)

バサ雄「頑張れ・・・!!」ゴクリ・・
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・
ガイーーーーーーーーーーーン!!
(ゆっくりと開かれた巨大な竜頭骨の口部が限界値に達したことを示すようにロックされる)

バラン「いいぞ・・・ぶっ放せ!!」
フシューーーーーー・・
フシューーーーーー・・・
ガクーーーーーーーーン!!
(満身創痍の息切れと共に前のめりに傾く勝家)
グバァアアアアアアアアアアア
(口内より、改造された際に注入された古龍の血や蒸気機関の炭などが入り混じった赤黒い液体を大量に吐き出す勝家)
信長「勝家!!」ダッ

ガシッ!!
(砦蟹の友の脚にしがみつく盾蟹)
信長「頑張れ!!勝家!!お前には余がついておるぞ!!」グバァアアアアアアア!!(頭上から滝のように流れてくる赤黒い混血を全身に浴びながらも上を向き、同志を鼓舞する)
マナブ「殿・・・我々もいくぞ!!」ダッ


ディアベル「アモンちゃん!!あたし達も行くわよ!!」ドスンドスンドスン


メガゼノス「息子よ!!俺たちも行くぞ!!」ドスンドスンドスン

ガシッ!!
(信長と共に脚を支えるマナブ、デブ、パソコン、岩竜、黒鎧竜に続き、角竜と黒角竜もその二本の長い角をもって脚が倒れぬよう固定する)
ファンクーン「二番隊!!我々も続きましょう!!」ダッ

ベナッツォーリ「三番隊も支援するぞ!!」
ガッ!!
(もう一本の脚を四方より支える騎士団と獣人騎士団の間から、毒怪鳥と星竜も身を挺して脚に体重をかけている)

マッハベノム「頑張れ!!シェンガオレン!!」グバァアアアアアアアア!!(頭上から赤黒い油のような液体が全身に浴びせられるもそれに動じず鼓舞を続ける)

スターマイン「絶対当てなさいよね!!」グバァアアアアアアアア!!(ハイモ達、獣人騎士団のメンバーが降り注ぐ液体を掻い潜りながら、星竜の頭上に飛び乗り、その小さな手で石柱のような砦蟹の脚をしっかと支えていく)
ラインハルト「勝家さん!!目を覚まして!!!!」
グバァアアアアアアアア・・・・
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ!!
(ひとしきり吐き終えると同時に口よりボタボタと疎水性の液体を垂れ流しながら、崩竜が肩に担ぐ背中のヤド部を上向ける砦蟹・勝家)

スサノオ「いいぞ・・・・その調子だ!!」
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ!!
(竜頭骨型の砲口を肩に担ぐ崩竜が上空に向かって狙いを定める)

アマテラス「お願い・・・当たって・・!!」
勝家「・・・・・・・・・・・」フシューーーー・・フシューーーーーー・・
マモーナス「・・・・・・・・・・・・・・」ブワッサブワッサ
オクサーヌ「あら?どうしたの?だんまり決め込んじゃって」お~~ほほほほほほ!!
バステト「・・・・・・・・・・・」(目を閉じて精神を集中している)
ジーナ・・・
応答せよ
ジーナ・・!!
バステト「ほみゃああああああああああ!!!!!」カッ(刮目すると同時に両目が青白く発光する)
マモーナス「グワァアアアアアアアアアアアア!!!!!」パリーーーーーーーーン


ミッチ「なんすか!?何が怒ってるんすか!?」
オクサーヌ「しっかり掴まっていて!バステトちゃん!!今よ!!」
バステト「ミュウウウウウウウウ!!!!!」ガッ

??「いいぞ!!誰だか分からねぇが、その調子だ!!」(バステトの頭に「少年」の声が鳴り響く)
バステト「!?」
??「集中しろ!!俺もバックアップしてやる!!邪龍を足止めするんだ!!」
バステト「ミュウウウ!?」
??「馬鹿野郎!!クソ野郎!!あいつの声が聞こえねぇのか!?」
バステト「・・・・・・・・・・・・・・・・」(もう一度両目を閉じる)
フシューーーーーーーー・・・・
フシューーーーーーーー・・・・
(バステトの意識内に呼びかけてくる重厚な呼吸音)
バステト「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ!!
(二本の脚を人間、獣人、モンスター達に支えられ、上向ける竜頭骨の砲口を崩竜に担がれた満身創痍な砦蟹の姿が浮かび上がる)
バステト「!!」
勝家「白の使徒よ。俺を導いてくれ」
バステト「・・・・・・・・・・・・」こくり
フラワー「あなた!見て!!凍土の少女がバステトを抱いているの!!」(双眼鏡で上を見ている)
鉄平「なんだって!?」

ネカウ「おい!!遠方に巨大なモンスターの骨が見えるぞ!!」
セルタス純平「見せてくれ!!」ダッ
・・・・・・・・・・・・・・・
(双眼鏡視点。密林越しに開いた口を空高く向けている砦蟹の竜頭骨だけが見える)
セルタス純平「・・・・・・・・そうか・・そういうことか・・・次に動きがあったらすぐに知らせてくれ!!」ダッ

オリセー「おい!鈴木!!」ダッダッダッダッダッ

セルタス純平「ロイ!!放射した化合属性ビームの威力を増幅するには、外部から刺激を与えることで計算上は可能だと言ったな!?」バッ

ロイ「ええ・・・・ですが、そんなこと・・」
セルタス純平「その奇跡を起こすんだ!!砲口を邪龍に向けてくれ!!」
ザシュ「ダメですニャ!ここからじゃ位置が垂直過ぎて、砲口の向きが合わないニャ!!」
ガシーーーーーーーーーーン!!
(巨大な砲口の下から強引に角度を上向ける金獅子の黒い両豪腕)
カイルス「ぬおおおおおおおおおおお!!!!」ギリギリ・・ギリギリ・・・
ロイ「あともう少しです!!」
カイルス「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ・・!!」ギリギリギリ・・・・
ガシッ!!
(カイルスをアシストするように砲口を担ぎ上げる、同じく牙獣系の「金毛」な両腕)

テツ「一気にいくぞ」
カイルス「・・・・・・・・・・・」こくり
ガゴーーーーーーーーーーーーン!!
(二頭の牙獣種が押し上げる力により、垂直に上向けられる砲口)
ダミアン「やったぜ!!」
カイルス「いつでも発射しな!!」ガシッ

セルタス純平「OK・・・動くなよ・・・・邪龍め・・!!」
マモーナス「グワァアアアアアアアアアアアア!!!!!」
オクサーヌ「言ったはずよ。あなたを仕留めるのは私じゃないって」
バステト「ほみゃあああああああああああああ!!!!!」カッ

鉄平「バステト!!」
マモーナス「グワァアアアアアアアアアアアア!!我に干渉するのはやめろぉおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
??「ハッハッハッハッ!!ざまぁねぇな!!マモーナス!!」
マモーナス「誰だ!?」
??「あの時はわざとてめぇに支配されてやったんだ!!てめぇの居場所を突き止める為にな!!」
マモーナス「!!!!」
GOOOOOOOOOOO!!
(突如、太陽の光と共に闇夜を切り裂きながら邪龍目掛けて突っ込んでくる飛行船)
ハロルド「F××K」にや(その船首にて中指を突き立てている)
ズガアアアアアアアアアン!!
(邪龍の側面にぶつかった飛行船が粉々に砕けると同時にそこから飛び降りるハロルド)
バステト「ミャああああああああああああ!!!!(撃って!!!!)」
勝家「ありがとう」
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
ドウーーーーーーーーーン!!
(崩竜が肩に担ぐ竜頭骨の砲口から空目掛けて渾身のビームを放つ砦蟹・勝家)
To Be Continued


次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
10/25(木)0時更新 「ほみゃーって、あ~~んって、にょにょ」の巻
をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回もしっかり刮目しながら読も見よう
