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Channel: あたちのモンハン日記
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Recollection No.5_26

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ムーア「ぎゃああああああああアセアセ」ガジガジガジハッ(悲鳴をあげる視点の主の右手を一心不乱に噛み付いて離さない「ぐるぐる包帯巻き」のガキ大将)

ヴィルヘルム「もげらぁ~~!!(落ちろ~~!!)」ガジガジガジハッ

ムーア「離せぇ~~~アセアセ」ガスッガスッガスッハッ(左拳でヴィルヘルムの顔面を何度も殴りつけるが一向に右手から「歯が」離れない)

ルチア「カエルに噛み付いた水竜みてぇだな」(脚立の下から呑気な感想が)

キンババ「ムーア!!くすぐるんだ!!」

ムーア「よし!!」コチョコチョコチョうずまき(空いてる左手でヴィルヘルムの右脇腹をくすぐる)

ヴィルヘルム「ブブッ・・ぎゃははははは!!」パッ(ようやく口が開き、すぐさま右手を引っこ抜く)

ムーア「こりゃひどい・・」ペチョり~んタラー(よだれだらけの右手の手の甲にはきっちりと歯型が刻まれている)

ヴィルヘルム「すきありぃ~~!!」ガバッDASH!(天板越しに身を乗り出してきて両手で首を締めてくる)

ムーア「むぎぃ~~~~アセアセ」ぎゅううううううハッ

キンババ「ムーーア!!」

ムーア「ギィ~~~~!!」ブーーーンDASH!(首を締められながら右フックをかますも、ひょれっと避けるヴィルヘルム)

ヴィルヘルム「堕ちろぉ~~~~・・・!!」ぎゅうううううううハッ(圧力がかかるとのと一緒に視界もまた霞んでいく)

ムーア「むぎぃ~~~~~・・!!」(目の前のヴィルヘルムの顔が次第にぼやけていく)

キンババ「もうやめさせて!!たかが子供同士の喧嘩だろ!?このままじゃムーアが死んじゃうよ!!」(薄れていく意識の外部から悲痛の叫びが聞こえてくる)

ヴィルヘルム「たかが子供同士の喧嘩だから必死なんだ・・!!バールボーン家の跡継ぎとして、こんなところで負けるわけにはいかないんだ!!」ぎゅううううううう!!

キンババ「もうやめてぇええええ!!」


お~~~っと・・・キャロルムーア選手・・意識喪失かぁ~・・・(遠のく意識の向こう側からヘルフリートの実況が微かに聞こえてくる)


ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」はぁ・・・はぁ・・・・・


ゆらぁ・・・ゆらぁ・・・・・・(ふらりと見上げる虚ろな視線の先には宙ぶらりんになっている黄金のドクロが映っている)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(ゆっくりと瞼が下ろされていく)





・・・・・・・・・・・・・・・・・






・・・・・・・・・・・・









ムーーーア!!モップを使えええええええ!!
(咄嗟に意識を呼び覚ますルチアの助言が)








ハッ!!
(刮目と同時に背中に手を回しモップを掴み取る)


ルチア「大剣の切り札を見せてみろ!!」

ムーア「むぎぃいいいいいいいい!!!!!」ググググ・・(振り上げるモップの柄を力一杯両手で握る)


ギャイ~~~~~~ン
(振りかざすモップからチャージ音が迸る)


ヴィルヘルム「今更それで何ができる!?堕ちやがれぇえええええ!!」ぎゅううううう!!

ムーア「むぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ!!!!!」


ギャイ~~~~~~ン・・!!


ルチア「・・今だ!!落とせぇええええええ!!!!」

ムーア「はりゃあああああああああ!!!!!」バオオオオオオオオンドンッ(溜め切り完了のエフェクトと同時に気迫の火力迸るモップを振り下ろす)

ヴィルヘルム「なに!?」(振りかざされる隕石の如く得物の熱気に顔が照らされる)



バガアアアアアアアアアン!!
(爆発的にヴィルヘルムの脳天を叩きつけるモップもまた粉々に飛び散る)



ヴィルヘルム「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」クラッ・・(大口を開け、白目を剥いたまま、モップの残骸と共にゆっくりと後ろ向きに倒れていく)


・・・・・・・どさぁ~~~~~んDASH!
(脚立の上から床に落下するヴィルヘルムの鈍い音が聞こえる)


キンババ「やったぁ~!!」ブイッチョキ(振り返りサポーターに向かってVサインかます視点の主。感極まってジャンプして喜ぶキンババの隣では腕を組んだまま何度も頷いてみせる女師匠の姿が)






Recollection No.5_26






ヘルフリート「キャロルムーア選手のフィニッシュホールドが見事決まったぁああああ!!」

ボゲラス「坊っちゃ~んアセアセ」(脚立から下を見ると仰向けに倒れたままのヴィルヘルムに手下達が駆け寄っていくのが見える)

キンババ「今のうちにドクロを取るんだ!!」

ムーア「よし!」


う~~~んしょバイバイ(と頭上の黄金ドクロに向かって両手を伸ばすもあと一歩のところで届かない)


キンババ「脚立の上に立つんだ!!」

ムーア「こわいなタラー」はやくぅ~~!!(とキンババ)


えいしょっと・・(やっとこ脚立の頂上に立ち上がると、改めてものすごい高さであることが下の景色を見て実感できる)


ムーア「ひいいいいいアセアセ」フラフラ・・

ボゲラス「坊っちゃん!これを!!」ガブガブガブガブアセアセ(下を見ると明らかにノックダウンしている坊っちゃんの口の中に強引に回復薬が入ったボトルの飲み口を突っ込んでいる手下たちの姿が)

ムーア「呼び戻さなくてい~っつ~のムカムカ」(と言いながら頭上の黄金ドクロに手を伸ばす)


たしっハッ(ムカつく形相の黄金ドクロを下から両手で掴む)


キンババ「やった!!ムーアの勝ちだ!!」

ヘルフリート「まだです!!勝者になるためには、吊るされた黄金ドクロをシャンデリアから完全に引き離し、その手中におさめる必要があります!!」だいぶ実況も板についてきたな(とルチア)

ムーア「んもぉ~~~!」

グイッDASH!(と引っ張るもびくともしない黄金ドクロ)

ムーア「むぎぃ~~~~~!!」グイ~~~~DASH!

キンババ「びくともいないアセアセ

ルチア「飛べ!!体ごとしがみついて体重で落とすんだ!!」

ムーア「わかった!」


たんっ!!(脚立から垂直に飛び上がり、黄金ドクロを抱きしめるようにしがみつく)


ムーア「なんだこりゃアセアセぜんぜん落ちないよ!!」プラァ~ん・・プラァ~ん・・(とドクロを抱きしめながら宙ぶらりん状態)

ルチア「ハハァ~~ん・・はなっからムーアに取られないよう、ドクロを吊るすロープの強度を調整してやがったな」

キンババ「感心してる場合じゃないよ!ムーア、下を見て!!」

ムーア「ほえ?」ちら


あううううう・・・・・(復活したヴィルヘルムが口元を回復薬でビジョビジョにさせながらゾンビの如く脚立を這い上がってくる姿はまさに地獄絵)


ムーア「ひええええええアセアセ」プラァ~ん・・プラァ~ん・・あうううう・・・(宙ぶらりんの下から亡者の手が伸びてくる)

キンババ「どうしよう!?このままじゃ!!」あたふたアセアセ(している彼の姿が見下ろせる)

ムーア「ん?」


ひょっ!!(あたふたしているキンババの背後、柱の陰から何者かがこちらに向かって投げナイフを投げ飛ばしてくる)


ぶちぃ~~~~~~んハッ
(ロープがナイフによって引きちぎられる)


ムーア「ほえ?」ぱちくり



ひゅううううううううDASH!
(ドクロを胸に抱いたまま落下していく最中、今一度柱の陰を見ると・・)



泥吉「♪♪」グッ(笑顔でサムズアップしている彼の姿が)

ムーア「あはっ♪」


どさぁ~~~~~~~~んハッ
(そのままヴィルヘルムを巻き込みながらまたしても彼の背中をクッションにして落下)


キンババ「やった!!」

ボゲラス「ちょっと待った!!ロープがこの子の体重で切れるはずがない!!」

ルチア「ああ?てめぇ、なんでそう言い切れるんだ?」

ボゲラス「そ、それは・・・だが、ロープが不自然な形で切れているのはどう説明する!?」(鋭利に切断されたロープを手にしている)

ルチア「さっきの暗算対決の時、ヘルフリートがこう言ったよな?「証拠がない以上、不正は認められない」・・ってな。それから、確か敗者は学園を追放だったよな?」

ヘルフリート「・・・・・・・・・・・・・・・・」ムムム・・

ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


ちら(見下ろすと、そこには泡を吹いて倒れているいじめっ子の姿が)


ムーア「あたちは追放なんてしなくていいと思う。一つだけ約束を交わすとしたら、二度とおトキさんたちの悪口を言わないこと。獣人種もお友達なんだよ?」

ヴィルヘルム「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」グッグッ(白目を剥きながらもヨレヨレな手を上げてサムズアップして返答する)

ルチア「交渉成立だな」

キンババ「ということは・・?」


ちら・・(一同が一斉に玉座でふんぞり返っている当主の姿を見る)


ヘルフリート「・・・・・・・・・・・・。勝者、キャロルムーア!!」


やったぁ~~~~!!
(と飛びついてくるキンババの背後ではガッツポーズしているルチアの姿も)


To Be Continued







★次回ストーリーモードは12/23(月)~12/25(水)三夜連続XmasSPクリスマスベル(0時更新予定)★
幼少期のムーアが素敵な仲間たちと過ごした神殿のクリスマスでの記憶をお届けします♪





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