
ワイワイガヤガヤ

(子供たちの和気あいあいとした歓談のアンビエントサウンドをバックグラウンドに青空を見上げる一人称視点。また視界の下部の遠方には王都を囲う城壁と更にその周囲を囲う雑多な外街の姿も映っている)
ムーア「まだかなぁ・・・」スッ・・(顔を見上げたまま額に手をかざして周囲を確認している。また、手の甲にいつもの革の篭手が見えることから「普段着」であることも窺える)
キンババ「やぁ~、まだ飛行船は到着していないみたいだね」ハァハァ・・(と王都の方向から息を切らせながら少し大きめなリュックを背負った彼と「行商ばあちゃんクラス」の荷物(ドクロマーク柄の黒い巨大風呂敷)を背負ったヴィルヘルムが共に駆けてくる)
ムーア「遅かったね、ふたりとも」
キンババ「僕はちゃんと時間通りに待ち合わせ場所の一番街に到着していたんだ。原因は彼だよ」
ヴィルヘルム「荷造りに時間が掛かっちまった」ニャ~~!(と風呂敷の中からメラルーが勢いよく飛び出してきては豪快に走り去っていく。猫アレルギーの彼は鼻をすすっている)
ムーア「何をそんなに持ってきたのさ?」ニャ~~!(言ってるそばからまた飛び出してきたメラルーが視点の主の頭を踏み台に後方へと跳躍していく)
ヴィルヘルム「まぁほとんどが替えのパンツだな。それから移動中に遊ぶバックギャモンに、優勝トロフィーだろ・・あとは石ころだ」ニャ~~!(とまた一匹、白ブリーフを頭に被ったメラルーが勢いよく風呂敷から飛び出していく。おそらくは彼のうち(キャッスル)を移動中に紛れ込んだのだろう。視点の主とキンババもまたそれを了解してるのか、わざわざ猫についての質問はしたりしない)
キンババ「優勝トロフィーって、毎回勝った人にあげる分のかい?」(ヴィルヘルムが背負う風呂敷からはやたらとトロフィーの先っぽが飛び出ている。とかなんとか言っているそばから、またメラルーが飛び出していく)
ムーア「石ころはなんで?」ニャ~~!
ヴィルヘルム「向こう(ロックラック)にはこっち(シュレイド)の石はないだろ?だから親睦の証に交換するのさ」ハァ~~ックショイ!!(猫アレルギー)
キンババ「僕、時々、彼のことがよく分からなくなる時があるんだ」こそっ
ヴィルヘルム「安心しろ。おもらししたら俺のパンツを貸してやるからよ。なにせ旅は長いんだ。何が起こるか分からないからな」ニャ~~!ハァ~~ックショイ!!
ムーア「みんなでお泊りだなんて・・・楽ちみ過ぎる!!修学旅行!!待ちきれない!!嗚呼ロックラック!!」むきぃ~~~~

ヴィルヘルム「えらい興奮してるな。ロックラックに興味があんのか?」ニャ~~!ハァ~~ックショイ!!
ムーア「そうそう。エスターって覚えてる?一年生のとき、神殿でクリスマスパーティーやったでしょう?そのとき二人共、会ってると思うけど」
キンババ「もちろんさ。僕のプレゼントを褒めてくれた女の人でしょ?」
ヴィルヘルム「包容力に溢れた、いい女だったな」グズッ(鼻をすすりながらいっちょ前に)
ムーア「そうそう。今エスターはね、ロックラックで働いているんだよ。会うのが久しぶりだから楽しみなんだ♪」
キンババ「そうだったんだ。だから人一倍、ロックラックに反応していたんだね」そうそう
ヴィルヘルム「俺は冒険できるなら何処でもいいさ。にしても、思ったより参加者がすくねぇな」ちら
ワイワイガヤガヤ(おおよそ30人くらいの「子供塊」を見つめる)
??「大方の連中はモンスターを恐れての辞退らしいぜ」(同じクラスでいつも最後尾の席を陣取っている、ちょっぴり「オシャマ反抗的」な黒髪アシンメトリーなティーン系東方男子(白いシンプルチュニックに革のベルト、下にはタイトな黒いタイツ&ブーツを着用)が前髪を「フッ」てやりながら、隣にいつも一緒に行動していると思われるティーン系小麦肌ギャル(オフホワイトのブラウス&ボディスの上からくびれを強調した紫のベルベットベストにグリーンのレイヤーが付いた紫のロングドレスに、腕にはこちらもオフホワイトなゆるふわアームカバーを着用、頭部には花飾りとリボンがついたカチューシャを装着)と一緒に声を掛けてくる)
キンババ「やぁ、パク、クロイ」
クロイ「ハァ~イ、ムーア♪調子はどう?」ぱん

ムーア「いいと思うよ。今日のクロイの服も♪」
クロイ「さすがムーア。パクは一言も褒めてくれなかったけど」(とボーイフレンドを睨む。すぐさまそっぽを向くパク)
ムーア「ねぇ、パク。どうしてみんなそんなにモンスターを怖がっているの?」
パク「西側にモンスターがあまりいないからさ。いくら金持ちの飛行船だって、飛竜に襲われたらイチコロだろ?そんな危険な旅に我が子を行かせるわけにはいかないってのが、普通の親の気持ちってもんさ。それがたとえ外街であってもな」フッ(と前髪を)
ヴィルヘルム「うちのパパは二つ返事で「行って来い」って言ってくれたけどな」
キンババ「うちのお父さんもさ。向こうで珍しいものがあったら買ってこいだって。どうせこっちで高く売るつもりなんだよ」はぁ~
ムーア「うちの家族も。別の大陸なんてめったに行けるもんじゃないから、この機会に知らない世界をたくさん見てこいって言ってくれたよ。おトキさんだけが最後まで自分もついていくってきかなかったけど・・」アハハハハ(とヴィルヘルム)
クロイ「うちの両親なんか毎晩、超大喧嘩ばっかりで、話を聞いてもらえる状態じゃないし。パパがドンドルマに愛人作ったみたいなの。超最悪。モンスターに食べられちゃえばいいのに」はぁ~
パク「不参加の理由は様々さ。上流階級に属する連中を快く思っていない外街市民も多いしな。学校に通わせるのは子供の為だが、それ以上、てめぇらの施しは受けねぇよってことさ。外街の市民にもそれなりのプライドがあるってわけ」フッ
キンババ「パクの叔父さんはOKしてくれたみたいだね」(頷きながら笑顔で答えるパク)
ムーア「ほえ・・むつかしい話はまだよく分からないけど、駄目だっていう理由にも、ちゃんとお父さんとお母さんの愛情があればいいね」
クロイ「あんたマジ最高。ほんとそう思うよ」ガサガサッ(と雑に頭を撫でてくる)
パク「子供ってのは、選ぶことができない家族っていう生活共同体がより敏感に、客観的にみえるスキルをデフォルトで持っているんだ。心の中はフラヒヤ山脈のように凍えているけどな」ヒュ~~~(と吹雪みたいに口を鳴らせながらこちらをくすぐってくる。それを受けキャッキャッと喜ぶ視点の主の反応から、彼(パク)を信頼していることが窺える)
ヴィルヘルム「おい!あれ見ろよ!!」ひぃひぃ・・(くすぐらて息を切らせながら空を見上げる)
ゴォ・・・・・・・・(遠方の上空より、空飛ぶ未確認飛行物体が接近してくる)
キンババ「飛行船だ!!」ワァ~~~~♪(周囲の子供たちの歓声があがる)
クロイ「感想は?」
ムーア「初めての飛行船目撃バッジ獲得♪」ブイッ

Recollection No.5_31
ホワンホワンホワン・・・(と上空に浮かぶ、どんぐり型の気球から吊るされた船(鉄素材の肋材に木材の外板を貼り付けた木鉄船ゴンドラ。船体後部の両脇には推進装置(航空機のジェットエンジンのような鉄製の筒の中にプロペラが搭載)がついている)のぷっくりした船底を見上げている)
ヴィルヘルム「どんな味がするのか、舐めてみてぇな」うん(と視点の主)
ポレット「みんな、少し下がるんだ」(振り返ると校長と一緒に並んでいる彼のひょろ長な姿が)
ササササ・・(ここは素直に言われた通り後退する視点の主及び生徒たち)
ホワンホワンホワン・・・(下がった角度から再び上空を見上げると、空に浮かぶ飛行船の気球部の両側面にエンブレム(大陸のイラスト(おそらく新大陸か?)を中心にその周りを囲う様に大陸文字で社名が書かれているロゴ)がプリントされているのが見える)
エッキンソン校長「あれがローゼンクロイツの家紋だよ」ポン(優しく肩に手を置きながら空を見上げている)
ムーア「ほえ・・・・ローゼンクロイツ・・・」(再び飛行船を見上げる)
ひょっ(甲板から下に向かって石の錘(おもり)が付けられた縄梯子を投下するアイルーの姿が少しだけ見える)
ヴィルヘルム「移動中もアレルギー発動は確定だな」アハハハハ
ぼすん

ヴィルヘルム「よし、行こうぜ!!」まだだ(とポレット先生に肩を「強めに」摑まれる)
キンババ「誰か降りてくるよ」
よっ・・よっ・・・(と先程顔を覗かせた、赤い装束を纏ったアイルーを筆頭に、船員と思われる見るからに屈強そうな船男たち(もちろん「ピッチピチの白と青のストライプシャツ」を着用)が梯子を「上手に」降りてくる)
ヴィルヘルム「揺らしてみて度胸を試してみようぜ」やめなさい(とポレット先生)
シュタッ(アイルーが颯爽と着地する)

ロックラックガイド「はじめましてニャ、オーロラ学園の皆様。私がこれから皆様方をロックラックまでご案内させていただきます、ロックラック観光協会のガイドですニャ♪」へこり
ムーア「ロックラック観光協会・・・しびれる!!」パァ~~~~~ン

To Be Continued

★次回ストーリーモードは1/16(木)0時更新予定です★