エッキンソン校長「それじゃあ皆さんをよろしく頼みましたよ」ぶんぶん(と古参のベテラン船長(白ひげ大柄、威厳溢れる三角帽&濃紺フロックコートを着用)と握手を交わしている)
船長「古龍観測隊や王立書士隊の貴重なデータをもとに、彼らの空路には干渉しないルートを通って参りますのでご心配なく。たとえ飛竜種に遭遇しようとも当船には最新技術による高火力の砲台、バリスタが搭載されております。また、蒸気機関を用いて船体後部の両脇に設置されているプロペラを廻すことより推進力を上げ、古龍種でも振り切れる加速を発揮することも可能です。そして何よりも、元ハンター出身の頼もしい船員がついております。ご心配なさらず。ローゼンクロイツの名とロックラックの名誉にかけて、必ずや子どもたちを無事に送迎致しましょう。そうだな!?お前ら!!」ウィ~~ッス!!(背後に控える屈強な船員たち(もちろん全員が「ピッチピチの白と青のストライプシャツ」を着用。また中にはセイラーシリーズに似た船服を着用した女性船員も見られる))
キンババ「すごいな・・気球はどうやって膨らませているんだろう・・」(不思議そうに上空に浮かぶ飛行船を見上げている)
ロックラックガイド「船体の中央に大きな炉があるんだニャ。それで気嚢の中にアッツアツの暖気を送って浮かせているんだニャ。興味があるニャら、後でボイラー室も案内してあげるニャ」
キンババ「本当!?やったぁ~♪」
ヴィルヘルム「それよりも俺はその火を使ってこんがり肉を焼いてみたいな」あたちも(と視点の主)
エッキンソン校長「あ~それから、ラインハルト公とご婦人にもよろしくお伝えください」ぶんぶん
船長「・・・・・・・・・・・・・。そのことなのですが・・・ラインハルト公より、この手紙を貴方様にお渡しするよう言い付かってまいりました」スッ・・
エッキンソン校長「おお、そうでしたか。でわ、あとでじっくり読ませていただきます」スッ(笑顔で手紙を受け取る)
船長「・・・・・・・・・・・・・・・・」ちら(一瞬だが、船長が何やら思いつめた表情で飛行船を見上げると、それにつられるかのように視点の主もまた顔を見上げる)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(空に浮かぶ飛行船のゴンドラ、船体の先には女神らしき船首像が飾られているのが遠目に目視できる)
ムーア「ほえ・・・・・」
船長「それでは子供たちを船に」
ヒュウウウウウウウウ・・・・
(上空に浮かぶ飛行船と大地を繋ぐ縄梯子が風に揺れている)
ちら・・(生徒たちを顧みると、まだちいちゃげな子供たちが不安そうな顔をしながらソワソワしている様子が窺える)
ミミ「ううう・・

ムーア「あたちがおぶっていってあげようか?」
ミミ「誰が染髪女(ちぇんぱちゅおんな)に頼むもんでちゅか!」むきぃ~

ムーア「これは地毛!そっちこそ、このブリーチちび!!」あたちも本当の髪の毛だもん!(とミミ)
ゾゾ「あたち同士で喧嘩してらぁ。俺はもう子供じゃないから一人で平気だぜ」フン(と双子のおにいちゃん。こちらも今日のために坊っちゃんらしい(うっすい緑のピーターパンみたいな)衣装を着ている)
ムーア&ミミ「じゃあやってごらんよ」ギロッ
ゾゾ「・・・・・・・・・・・・・」ちら(それとなく上を見ては考え込んでいる)
パク「OK!手本を見せてやろうぜ!」バッ

ギッギッ・・ギッギッ・・(と難なくゾゾを抱きかかえながら縄梯子を登っていく勇敢なパクを見上げている)
船長「ほぉ~。これは大したもんだ」うちの彼だから(と自慢げなクロイ)
ロックラックガイド「梯子が嫌な子は上からロープで引き上げるニャ」
ひょっ・・ひょっ・・・(と甲板に残っている船員たちが下に向かってロープ(足を引っ掛ける板がついた)を投下してくる)
キンババ「どうしよう。僕、これにしようかな」ポスン・・ポスン・・(と目の前に次々と落下してくるロープを見つめている)
ヴィルヘルム「ヘッ!情けねぇ!!ジャングルジムの王様と呼ばれた俺様は断然こっちだぜ!!」よっほよっほ

クロイ「うち面倒だから。あんたはどうすんの?」ぎゅっ(とミミを抱っこしながらロープに掴まる)
ムーア「あたちもこれにする」むんずっ(とロープを抱きしめる)
船員「それじゃあ引き上げるぞぉ~~~」(と甲板から顔を覗かせた船員が)
エッキンソン校長「気をつけて、キャロルムーア。みんなの面倒を頼んだよ、クロイ・カールトン」
クロイ「OK~~~。校長も元気でね」スルスル・・・スルスル・・・(と上がりながら)
ムーア「だいじょぶ、校長?あたちがいない間に悪い連中に拉致されて「リンチ」にあったりしない?」
エッキンソン校長「ハハハハ。君とヴィルヘルムのおかげでバールボーン家も学園を陰ながら支援してくれている。心配してくれてありがとう。君たちの旅路に虹が架かるよう祈っているよ」
ムーア「それ素敵♪ほいじゃ、いってきまぁ~す!」
Recollection No.5_32
スルスル・・スルスルスル・・・(下で手を振ってくれている校長先生や他の生徒たちの姿がみるみるうちに小さくなっていく)
クロイ「き~もちいい~~♪」ヒュウウウウウウ(横を見ると同じくロープに掴まった彼女が心地よい風に揺られながらアトラクションを楽しんでいる姿が見える。また、彼女の腕に抱かれたミミもまた、しっかとクロイの肩を掴み、目をまあるくしながら周りの景色をそれなりに楽しんでいる様子だ)
えっほえっほ・・(と縄梯子の方では先頭を行くパクがゾゾをおんぶしながら「ハイホハイホ」とリズミカルなペースで順調に登っている姿が見え、その下からヴィルヘルムがすごい勢いで追走しているのも見える)
クロイ「先に行っちゃうよ~♪ファイトォ~!!」スルスル・・スルスル・・
ヴィルヘルム「負けるもんか!!俺が一着になるんだ!!」ガシッ

パク「バカ


ゾゾ「負けるなパクにいちゃん!!」ベシッ

ヴィルヘルム「へへ、わりぃ~な。お先~♪」むんずむんず

ムーア「あはははは♪やる~~」あぶねぇ~

ヒュウウウウウウウウウ・・・
(青空の遠方にヒンメルン山脈の雄大な姿が見える)
ムーア「いってくるね、みんな」
ヒュウウウウウウウウウ・・・
(連峰の頭上に赤い飛竜の姿が見える)
ムーア「またあの子だ・・・・そっか・・お見送りして・・・」
ふわっ(視界を緩やかなあたたかい風が横切る)
ムーア「・・・・・・・・・・・・・・ママ・・・」
ひゅうううううう~~~~
ムーア「フフ。だいじょぶ、だいじょぶ。あたちったら。楽しんでくるね、ママ」
ヒュウウウウウウウウウ・・・
(燦々と降り注ぐ太陽の下、爽快な風に吹かれながら上へ上へと引き上げられていく中、下を覗き込むと、同じく「ロープ派」の生徒たちもまた歓声をあげながら次々と登ってくるのが見え、それに向けて手を振る視点の主。また「梯子派」の方でも屈強な船員たちが生徒を軽々とおぶりながら上を目指して登ってくる姿も見え、頭上からはおそらく一着で甲板にゴールしたと思われるヴィルヘルムの雄叫びも聞こえるのであった)
To Be Continued

★次回ストーリーモードは1/20(月)0時更新予定です★