
ビュオオオオオオオオ!!
(視点の主の首が不安定かつ小刻みに揺れ動くほど高速で風を切りながら青空を見上げている)
ムーア「フォーーーーーッ!!最高!!もっと飛ばしてアポロン!!」ビュオオオオオオ!!(おぼつかない首を風圧に負けじと下げると、視点の主が火竜系バディの首に跨っていることが窺え、また下の景色に広がっている白銀の連峰から察するにヒンメルンの上空を飛んでいることも見て取れる)

アポロン「俺は構わねぇけど平気か!?」ビュオオオオ!?(水平飛行かましながら頭をこちらに向かせて気遣いしてくれる優しいティーン系火竜)
ムーア「だいじょぶだいじょぶ!!あたちった・・・」
アポロン「よし!いくぞ~~!!」
ドオオオオオオオオオオン
(マッハなブーストと共にソニックブームを起こしながら飛び去っていく火竜の首より見事、空中に「転がりながら」ふっ飛ばされていく視点の主)

アポロン「マジ?それじゃあその盗賊が依頼してきたクエストを引き受けたってのか?」(山林地帯で首をすぼめながらちょこんと座っている火竜のでかい顔面が目の前に)
ムーア「他ならぬシオンとニッキーの頼みだからね・・・退屈しのぎにはなりそうだけど・・」よっ(と背もたれにしていたのであろう大木から上体を前に起こしながらあぐらをかく)
アポロン「そいつらは生まれながらにして生活には困らない暮らしをしてるんだろ?え~~と・・」
ムーア「ソーシャライト」キュポん(肉球マークがプリントされた水筒の蓋を開ける)
アポロン「そうそう。そいつらは狩猟する必要もない「それ」なんだから、わざわざ盗みをしなくたっていいだろうに」くあっ・・(とおもむろ大口を開けるとそれはそれは恐ろしいダンジョンの入り口のような口内が目の前に)
ムーア「そんな世界に生まれたからこそ、反発する動機があるんじゃないの?まだ教えてはもらってないけど」ほら(と、水筒の水(なんだか黄色い色をしていることから元気ドリンコではないかと思われる)をほのかに火花散るでっかい赤いベロの上に垂らしてやると「ジュウウウウウ」と音をたてながら瞬く間に蒸発してしまうのだが、おそらくはベロ上で栄養分だけは摂取できているのであろう、口を閉じた火竜は満足げな顔をしている)
アポロン「んで?どんな人間の巣に忍び込むんだよ?」ムズぅ~(と鼻をすするように顔を歪める)
ムーア「なんとかウーって人のお屋敷。ヴェルドいちの高利貸しで、裏稼業にも精通してる典型的な悪者なんだって。だから少しばかり頂戴しても外街市民が許してくれるってわけ」
アポロン「そりゃお前らの勝手な言い分だろうが。弱肉強食の世界でも、卵を盗まれた方はたまったもんじゃないんだぞ?それで、計画はよ?」ポリポリ(翼爪で顔を掻いている)
ムーア「明日、作戦会議だって。なんだかワクワクしちゃう」しっしっしっしっ
アポロン「人手不足・・もとい竜不足なら喜んで力を貸してやるぜ?お前らが侵入しやすいように、俺が王都間近の上空を飛んで人目を引いてやるよ」
ムーア「面白い提案だけど、あんたが危険な目に遭うから駄目。王都や外街には対モンスター用の兵器が「意外と」たくさんあるんだから。気持ちだけ受け取っておくよ」
アポロン「ま、お前が信用している連中なら文句は言わねぇけど。「人間界」の話だしな」プイッ
ムーア「嘘。ひょっとして妬いてるわけ?」
アポロン「なわけあるかぁ~~~~!!!!」ボギャアアアアアア(火竜の「嫉妬混じりの咆哮」により驚愕しながら目を見開き、その衝撃波を「ビリビリと」全身に受ける視点の主)
ムーア「心配しないで。またすぐに稽古しに戻ってくるから」ガシッ(と、地面に突き刺してある歴戦のボーンブレイドの柄を握る)
アポロン「捕まんなよ。最近、ようやく「いい線」になってきたんだからよ」(横を向きながらも薄目で気にかけてくれる)
ムーア「やっぱりそう思う?それもあんたとこれのおかげ」ファサッ・・(お馴染みのスカジャンの懐からボロボロの手記を取り出す)
アポロン「お?それが噂の指南書の断片ってやつか?」
ムーア「うん・・・あたちが生まれて間もない頃、雪崩が神殿を襲ってね・・・。お父さんの書斎から救出できた唯一の形見なんだ・・・・」
バサッ(俯いている視点の主を大きくて優しい翼が包み込む)
アポロン「俺の父ちゃんと母ちゃんは、お前の親父さんに狩猟を教えた。だから今度は俺がお前に狩猟を教えてやる。これからも。ずっとだ」(翼のカーテンの向こう側から親友の声が聞こえてくる)
ムーア「今度のクエストが無事に終わったら、あたちの秘密を教えてあげるね・・」
スッ・・(翼が開かれ、実直な火竜の友人の顔がこちらをじっと見つめている)
アポロン「ムーア。何があっても俺はお前の味方だ。忘れるなよ」
ムーア「ありがとう。アポロン」
だきっ(でっかい火竜の顔面に体ごと抱きつく)
Recollection No.5_70
ワンやワンやガヤガヤガヤ
(見慣れた二番街の木造レストラン店内の雑多な「お食事時」の光景をテーブル席から眺めている。また視界の両サイドには右にキンババ、左に山賊男(ヴィルヘルム)が座っており、各自メニュー(薄めの石版型)を両手で持って見下ろしながら注文を思案中)
ムーア「前の方が良かった」はふ~~(とテーブルに右肘をつき、右手で顎を支えながら)
キンババ「ああ、天井のこと?」
ちら(それとなく上目遣いに天井を見上げると、梁の奥にあったはずの「大きな隙間」は木板によって補修されており、以前のようにナチュラルな灯り(太陽光であったり、夕焼けであったり、月明かりだったり)が見えない仕様になってしまっている)
ムーア「義賊クソ喰らえ。いっそあたちがもう一回ぶっ壊してやろうかな」
アイルーのスタッフ「やめてくださいニャ

キンババ「あ、僕はジャンゴーネギのおひたしを。それとサツマノイモのチップスね」はいニャ
ムーア「ヘルシーだこと。あんたは?」
ヴィルヘルム「俺様は達人ドクロのフルーツ添えな。おっと、頭蓋骨の上から思いっきりチョコレートを垂らしてくれ」
アイルーのスタッフ「そんニャのニャいニャ

ヴィルヘルム「バールボーンジョークだ。ガッハッハッハッハッ」マジうぜぇ・・(と視点の主)
キンババ「あたちはあんまんね。もちろん栗入りの。それと人数分のおぶどうのジュースね」
アイルーのスタッフ「一緒に肉まんも・・」
ギロッ(凄まじい剣幕で睨みつけたのだろう、アイルーは「クワッ」とした表情で口を半開きに(ほぼフレーメン反応な猫顔)で驚愕している)
ヴィルヘルム「新人だな?命が欲しかったら、二度とこいつの前で「あんまんの宿敵」を勧めるのはよしたほうがいいぜ。っと、俺はシンプルにこんがり肉な。甘ダレをたっぷりかけてくれ」は、はいニャ

キンババ「良くないよ?肉まんでそんなに怒るの」
ムーア「い゛っ~~~~~!!うるさい!!」ガシャガシャガシャ

ヴィルヘルム「その「肉まんの手助け」をこれからするんだ。面白くなくて当然だろ?」ガッハッハッハッハッ
ムーア「ヴェルドのディビジョン、あんまん団に変えてやろうかな・・」
??「絶対に嫌」
ムーア「ああっ!?」ガタン

シオン「ごきげんよう・・・なんて、ここ(外街)では言わないんだっけ」(と先日の親睦会とは違い、今日の彼女はワンカール&ボリューミーなアクティブ系黒髪ポニーテールにふんわり系ナチュラルメイク(うっすら平行眉に美白を強調させるマットな肌感、主張の少ないベージュチーク、目元はロングマスカラ&アイライン共にブラウン系でよりナチュラル感満載に(目が元々タレ目な分、余計に際立って見える)、リップメイクは赤、ピンク、オレンジから構成されたグラデーション風艶グロス)に仕上がっており、全身を隠すような「実にソーサリアン的な」黒いロングケープマントフード付きコートを身に纏っている。またその隣では同じく黒いロングコートのかなり深めなフードを頭に被ったニッキーの姿(コートの裾から垣間見える足元はタイトなブラックタイツに革製のロングブーツを装着=見るからに「自分のジョブはローグっす」的な)も見える)
ニッキー「待たせたみたいだね」スッ(と、フードを外しながら敢えてヴィルヘルムの隣(視点の主側)に座る)
シオン「ごめんね」スッ(と、こちらはキンババの隣(視点の主側)に座らざる得なくなった彼女に対し、デレデレしながら「いやぁ~~」とか言ってるキンババのデレデレ顔。そしてその席の構図を眺めている配置、構図から、視点の主が進んで「お誕生日席」に座っていることも確認できる)
ムーア「ホッホッホッホッ。愉快愉快」なにが?(と冷静シオン)
To Be Continued

★次回ストーリーモードは6/8(月)0時更新予定です★