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Channel: あたちのモンハン日記
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Recollection No.5_77

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そぉ~~~~~~~~~~~~~
(と、2つの穴に顔をそっと近づけ覗いてみると...)




!!
(こちらに向かって光の球のように発光した虫が翅を広げて飛んでくる)




ムーア「!?」


バッ!!(思わず目を反らし、穴から顔を背ける)


ムーア「・・・・・・・・・・・・・タラー」すぅ~~~(自分を落ち着かせるように鼻で大きく一息吸い上げながら再び穴を覗き見る)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(目の前のレンズ上に「お腹側」を向けた甲虫のような虫が6本の脚を使い、上に向かって這っていく姿が映る。よく観察してみると、その光を発する虫が雷光虫(産卵管がないことから雄)であることが確認できる)


ムーア「はぁ・・・・タラー」スッ・・(覗き穴から顔を離し、安堵のため息と共に額を右手で拭う)

ニッキー「大丈夫?」(背後から如何にも作業しながらのそっけない声だけが聞こえる)

ムーア「ダイジョブ、ダイジョブ・・アタチッタラ」そぉ・・(三度穴を覗き見る)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(パノラマカメラのレンズ(球体状の極端に広い横幅の画角)を覗いているような視界の中央から恒星のようなオレンジ色の光がまず目に飛び込んでくる)


ムーア「むぅ・・・・・」パチくりパチくり(しながら目を慣らしていくと、その眩い光の正体が壁掛けの燭台(両端ダブルタイプ)のものであることが確認でき、同時に室内の様子もまたゆっくりと明瞭になっていく)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(燭台の灯りと、「真上」を這う雷光虫の明かりを頼りに見える室内の壁は屋敷の外観同様、煉瓦作りになっており、燭台のすぐ下には壁掛けの一際巨大なダイオウカジキ(ドスか?)の剥製が飾ってある)


ムーア「ほほぉ・・・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(興味深げにそれを見つめながら、視線をなんとなく下げていくと、麻袋を被った人間の頭部の側面が視界に映り込んでくる)


ムーア「!?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(その思いがけない異様な光景に一瞬怖じけてしまうも、すぐさま室内の目検を再開すると、その麻袋を「被せられた人間」は、こちらから見て左側に頭を少し俯かせていることから、そちら側が「前方向」であることが目視で判断でき、服装が黒い簡素なチュニック&パンツであること、そして両腕を後ろに鎖で拘束されたまま、足元もまた鎖で拘束されながら両膝をついていることから、この人間が先程の奴隷商人によって連れてこられた男であることが確認でき、また室内で「待機させられている状態」であることも容易に推測できる)


ムーア「ハァ・・ハァ・・・・・」(再度、込み上げてくる想定外の恐怖心を深呼吸と共に押し殺しながら勇気をもって目検を続ける)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(その「拘禁された男」は極度の緊張状態なのだろう、肩で息をしていることから疲労困憊した様子であることは確かだが、目に見える大きな外傷は「今のところ」確認できないものの、麻袋を被せられている中身がどうかは定かではない)


ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・」ふぅ・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(気を取り直し?室内の様子を目で探ると、両膝をついた男の向こう側から、何やら蠢く青白い小さな無数のスポットライトが彼を逆光気味に照らしていることに気づき、目を凝らしてその発光の元を辿っていくと、男の奥に豪奢な暖炉が見えるも、そこに火はつけられておらず、果たして光の正体は?と疑問に思った瞬間、暖炉の中に群がる雷光虫の姿が確認できる)


ムーア「むぅ・・・・・」(暖炉の中でガサリゴソリと動きながら部屋を照らす雷光虫達の「ちっさい姿」を見つめながら)


ちら・・ちら・・(再び気を取り直し?左右に目を配ると、まず左側の隅にはドアが、また隅には富豪好み?な「シンプルゴールドルナシリーズ(メンズ用)」がフルアーマーで飾られており、視線を右側に移す過程にも一面の壁に装飾された絵画や騎士道精神を強調する刀剣が見え、この部屋が応接間であることは分かったのだが、視界の右端に映り込む「見るからに後から補修したと思われる白いコンクリートブロックに覆われた窓枠」だけが室内に違和感を放ちまくっている)


ムーア「この部屋のことか・・・」(それを見ながら小さく呟く)

ニッキー「何が?」(耳元でそう囁く彼の声が)

ムーア「ひいいいいいいアセアセ」ガツンッハッ(驚いた勢い(高速反転気味)で側頭部を壁に激突させてしまう)


バッ!!グッDASH!
(咄嗟に振り向き、してやったりの薄ら笑いをしているニッキーの胸ぐらを憤激と共に掴み上げる)


ニッキー「ププッ・・悪い悪い・・。頭、平気?」(と小声かつ笑いながら)

ムーア「い゛っ~~ムカムカい゛っ~~ムカムカ」(と憤慨かましながら室内を覗けと)

ニッキー「そんなに面白いものが?」ん~~~(と覗き穴に顔を近づかせる)


ファッファッDASH!(と素早く顔を左右に振り、自分達がいる室内に異常がないか確認した後、ニッキーを見る)


ニッキー「なるほどな・・・・窓を塞いだのは、ここを拷問部屋にするためだったのか・・・」

ムーア「ヴィルヘルムのお父様が酔った時にぼやく「謎の武勇伝」によれば、「相場は地下」だろうに・・あんだってこにょ」ぶつぶつ

ニッキー「そうだな・・この屋敷の規模なら地下室があってもおかしくはないが・・その場所に飽きたか、あまりにも血生臭くて場所替えしたとか?男がいる床を見てご覧」スッ・・(と覗き穴から身を引き、チェンジを勧めてくる)

ムーア「あんだってこにょ・・・」ぶつぶつ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(両膝をついて待機させられている男の膝下に目を配ると、二畳ほどの鉄板が敷かれている)


ムーア「あれじゃ「膝が」痛かろうに・・」

ニッキー「違うよ。見ててご覧」(と耳元で囁く彼が右側より視点の主を押し退けながら、空いた右側の覗き穴に左目をあてて室内を覗き込む)

ムーア「あんだってこにょ・・・」ぶつぶつ(言いながら仕方なく「半分半分を受け入れ」、こちらは左側の覗き穴に右目をあて、かつ、ニッキーと頭を「ゴリゴリさせながら」室内を覗き込む)


・・・・・・・・・・ヒタヒタヒタ・・・・・ビリリッ・・うっ!!
(男が乗っている鉄板へおもむろに乗っかった雷光虫が外敵を退かせるように軽く放電すると、鉄板が伝導帯となり男に電流を流す)


ニッキー「雷光虫は閃虫亜目に属する立派なモンスターで、近づく者には放電しながら襲いかかってくると「生物の授業」で習ったけど・・本当だったようだ」ビリリッ・・うっ!!

ムーア「地味な拷問ね」ビリリッ・・うっ!!

ニッキー「それにしてもこの穴・・・向こう側が肖像画にでもなっているのかな?」ビリリリ!!ビリリ!!うっ!!うっ!!(新たに二匹の雷光虫が鉄板に乗ってきた為)

ムーア「ねぇ・・ちょっと待って・・・・って、ことはさ、この隠し部屋は、中の様子を「鑑賞」するために・・だとすれば・・・」ビリリリ!!ビリリ!!ビリリ!!うっ!!うっ!!うっ!!

ニッキー「出よう!!」バッDASH!


ごちぃ~~~~~~~んハッ
(咄嗟に動いたニッキーは事もあろうかこちら側(左側)を向きながら首ごと反転し、そして視点の主もまたニッキーがいる右側に向かって勢いよく反転したもんだから互いの頭と頭がごっちんこ方式)


ムーア「あんた、あたちに恨みでもあるわけ!?」ぎぃ~~~~っムカムカ

ニッキー「なんて石頭だ・・タラー急ごう!!」ダッDASH!(と、一足先に書斎のドアを開けようとした瞬間...)



バガァ~~~~~~~ン!!
(外側より豪快にドアが開かれ、その反動によりニッキーはカウンター気味に室内の隅へとふっ飛ばされる)



ゴルゾン「あんぎゃあああああああああああ!!!!!!」(恐怖の赤鉄仮面男参上)






Recollection No.5_77






ムーア「ぎゃああああああああああああアセアセ」ビリリリ!!ビリリ!!ビリリ!!ビリリ!!うっ!!うっ!!うっ!!うっ!!ビリリリリリリリリ!!うわぁあああああああ(後ろもまた)


To Be Continued






★次回ストーリーモードは7/2(木)0時更新予定です★




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