
グオオオオオオオオオオン!!
(見上げる晴天の上空よりピンポイントで狙いを定めた毒爪強襲を仕掛けてくる「おそろしい」火竜の姿が)
ムーア「ちょいやああああああああ!!」ゴロォ~~~~~ン

バッ!!(白装束を身に纏った体をすかさず起こし、勇猛果敢に上空を見上げる)

アポロン「逃げてばかりじゃ俺様は倒せねぇぞ!!」ブワッブワッブワッ
シセ「手の届かねぇところでほざきやがる」ザッ(視界の右側よりフレームインしてきた白装束姿の彼(ハンターナイフを装備)は、右手に粘着質な手投げ玉を握ったままそれを遠投するように大きく振りかぶる。また彼の背景にはヒンメルン連峰の美しい絶景が広がっていることから、どこぞのわりかし平地的な尾根で戦闘していることが窺える)
ブーーーーーーーーーーン!!
(そのままシセは「ちょっと癖のある」ピッチングフォームで上空の火竜目掛けて手投げ玉を放り投げる)
アポロン「暗愚な人類め!!んなもん何度も効くかっての!!」むきぃ~~~~

バチぃ~~~~~ん

(まんまと手投げ玉を弾き返す頭の良い火竜)
ムーア&シセ「ゲッ

バショオオオオオオオオオオン!!
(視界を眩い発光が覆うと同時に、その中心点から脱出するように飛んで逃げていく光蟲の姿もまた)
ムーア&シセ「ぎゃああああああああああ」(たまらず目を閉じると、全く同じ状況に陥ったシセの叫び声も隣から聞こえてくる)
ズガアアアアアアアアアアン!!
(次の瞬間、おそらく上空より襲いかかってきた火竜の毒爪キックを喰らったのだろう、暗い視界に凄まじい衝撃が走る)
ムーア&シセ「ぎゃああああああああああ」ゴロゴロゴロゴロゴロ

ずでぇ~~~~~~~~~ん

(背中から山腹に落下したのだろう、「いてぇ」というシンプルな悲鳴と共に目の前には澄み切った晴天が広がっている)
ムーア「はぁ・・はぁ・・・・」(生きていることに感謝するように)
ちら・・(右に首を向けると、同じく仰向けで白目を剥きながら倒れている「毒状態の」シセの哀れな姿が)
だぁ~~いじょぶかぁ~~~~~・・・(疲弊しきった視界のまま声がする方へ首を向けると、ハンターボウやらショットボウガン蒼やらを携帯した白装束の男性同志二名(共にフードを被っている)が駆けつけてくる)
ムーア「たち・・けて・・・」(すがるように這いつくばりながら)
白装束のボウガン使い「待ってろ!!」ガッション

バオオオオオオオン!!
(こちらに向かっておそらくは毒消し弾(当時ならではか?)を浴びせてくる)
ムーア「いてぇ

白装束のボウガン使い「贅沢言うな。もう少しで死にそうだったんだぞ?」グイッ(彼の手を借りて起き上がる)
白装束の弓使い「来るぞ!!」(彼を見るとまだ白目を剥きながら倒れているシセの口に「無理やり」解毒剤の瓶を突っ込みながら上空を警戒している)
ブワッサブワッサ・・ブワッサブワッサ・・(転がってきた傾斜のきつい崖上から、ゆっくりと「おそろしい」リオレウスが威厳を漂わせながら羽ばたいてくる)
白装束の弓使い「ここは俺たちに任せろ!」キュリキュリキュリキュリ・・(ボウガン使いと共に各自得物の先端を上空に向け、角度をつけながら狙いを定めている)
アポロン「おせぇっての!!馬鹿野郎めが!!」すぅ~~~~~(大口開けて叫びながら器用に息を吸っている)
ボウウウウウウウウウン!!
(アポロンが火球吐いてきた)
ムーア「ダーーイブ!!」ドーーーーーン!!(遠距離攻撃部隊の二人目掛けてクロスチョップ気味にすっ飛んでいく)
白装束の弓使い「ぎゃあああああああああ」すてぇ~~~ん

ムーア「はっ


ボガアアアアアアアアアン!!
(当然その爆風で大きく後方へふっ飛ばされる)
ムーア「ぎゃあああああああああああ」ごてぇ~~ん


シセ「こっちだ!!」(いつの間にかちゃっかり目を覚ましていた彼(しかも一人だけ回復薬を飲みながら)が岩場の陰から手招きしている)
ムーア「ひいひいひい

シセ「あいつにまともなやり方は通用しねぇ。頭を使うんだ」死にそうになってたお前が言うな(と同志に怒られながら、回復薬の小瓶を投げ渡してくる)
ムーア「じゃあ、どうすんのさ?」ゴクッ(それを一気に飲み干す)
シセ「背中に背負ってる得物は伊達じゃねぇんだろ?」俺にもくれ(と回復薬をせがんでくる同志)
ちら・・(左肩越しに見えるボーンブレイドの無骨な柄を見つめる)
ムーア「でも相手は空よ?」
白装束のボウガン使い「落としも効かないしな。そんな賢いやつ相手に、ギルドのレギュレーション(おそらく狩猟参加人数制限のことを言っているのだろう)で挑む必要ないだろ?」グッ(カッコつけながら回復薬を飲んでる)
白装束の弓使い「正直、装備もへぼい。通常の狩猟でもハンデがあるのに、頭の良いあいつ相手じゃ分が悪いぜ」グッ(同じく弱音を吐きながら)
ムーア「だからこその演習じゃないのさ。これからあたち達が相手にしようっていうモンスターは天災クラスなのよ?よこしなさいな」バッ

シセ「黒龍伝説・・・・亡国から逃れてきた竜人が、腹いせにでっちあげたまことしやかな伝承だと思っていたが・・・まさか自分たちがその討伐隊になるとはねぇ・・・」バッ

白装束の弓使い「俺は信じるぜ。黒龍が再びシュレイドに戻ってこないという保証はない」バッ

白装束のボウガン使い「廃城に出現したという目撃談もある。最も、現役ハンターらの活躍によって討伐されたという話も聞くが・・・黒龍が一匹とは限らないしな」バッ

ムーア「亡国と神殿を襲ったのは同じ奴よ。同じ黒龍でも、とてつもなく強い一頭・・・そうじゃなきゃ、お父さんが負けるわけがない」バッ

シセ「・・・かつての同志を一網打尽にした宿敵か・・・・だが、同情と生存競争は別だ」バッ

ムーア「あんだってこにょ!!」グイッ

アポロン「そんな所に隠れていやがったか!!」ブワッサブワッサ

ムーア「散開


ドガアアアアアアアアアン!!
(走り去る背後から再び火球による爆破音が)
ムーア「そうよ・・・黒龍だって「浮いている」に違いない・・・でもどうやって・・!?」バッ(近くの岩場に身を伏せる)
どぉ~~~こぉ~~~だぁ~~~~~
ムゥ~~~~~ア~~~~~~~~~
(宙を舞う悪魔のような翼の音と同時にエリア一面に不気味な彼の声が)
ムーア「野生のモンスターもしつこいんだろうなぁ・・

ちら(少し距離を置いた岩場の陰から同志三名が手を組み合わせながら、こっちに来いと各自「顔で」せがんでいる)
ムーア「OK・・・・あたちは一人じゃない。そうよ!!」ダッ

アポロン「むっ!?見つけたぞ!!ムーアよ!!」(走り去る空よりあいつの声がおぼろげに聞こえてくる)
ムーア「やれるもんならやってごらんさいな!!」ベロベロバァ~~~
アポロン「こんちきしょう!!誇り高き火竜は馬鹿にされるのを一番に嫌うのだ!!」ブワッサブワッサ・・(浮遊しながら追いかけてきた)
ムーア「はいやぁ~~~~~!!」
しょるんしょるんしょるんしょるん!!
(すんごい連続バク転かましながら、迫りくる火竜との距離をアクロバティックに空けていく)
アポロン「また逃げるつもりか!?そんなんじゃお前が探している黒い龍には・・・」
ムーア「勝ってみせるわよ!!」しょる~~~~~~~ん

しょるるるるるるるる

シセ「いけぇ~~~~~~!!」
ブオオオオオオオオオオン!!
(視点主の両足が彼らの手の元に着地するやいなや、シセの号令と共に大きく跳ね上げる)
アポロン「なに!?」ビュオオオオオオオオ!!(目をまあるくしてこちらを見ている火竜目掛けて飛翔していく)
ムーア「たりゃあああああああああああ!!!!!」ゴイン

アポロン「させるかぁ~~~~~!!!!!」ボギャアアアアアア!!(大口を開けると同時に咆哮の轟音が)
ムーア「こっちゃ~耳栓じゃああああああああ!!!!!」ギュオオオオオオオン!!
ごちぃ~~~~~~~~ん

(距離の計算が出来ていなかったのだろう、大剣を振りかざす間もなく、レウスの黒い鼻に体ごと正面衝突してしまう)
レウス「いでえええええええええ

ムーア「かはっ・・・・・・」ずるずるずる・・(レウスの顔面を伝いながらゆっくり落ちていく)
ずでぇ~~~~~~~~~ん

(共に落下)
Recollection No.5_128
ピヨピヨピヨピヨ・・・

シセ「李俊、モーガン。我らが盟主様を神殿まで丁重に運んでやってくれ。俺はこっちで気絶してる火竜の同志を起こさねぇとな・・」やれやれ
李俊「すごかったぞ。まるで東方演劇に登場する空飛ぶ仙人のようだった。今日のところは引き分けだ」よいしょっ(先程の弓使いが左肩を支えてくる)
モーガン「とりあえずルチアにも言い訳が立つってもんさ」よいしょっ(同じくボウガン使いが右肩を)
ズルズルズルズルズルズル・・・・(半目半分気絶状態のまま、二人に肩を支えられながら「後ろ向き」で引きずられていく視点主。その半目の視界奥では、同じく「ひっくり返りながら」倒れている火竜のお腹を手持ちのハンターナイフで突き起こしているシセの姿が...)
To Be Continued

★次回ストーリーモードは1/14(木)0時更新予定です★