
ニャーク「・・・・・(お前が俺の居場所を探知し、一瞬先の行動を予知することが出来るのならば、俺はお前の未来予測機構の上をいく心理分析で対抗するのみ!!相手を挑発し、本来の調子を狂わせる「川村流」の極意を篤と見せてやろう!!)」
ザッザッザッザッザ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
(地中内に振動が走る)
ニャーク「・・・・・(今頃俺を必死になって追跡しているのだろう・・・だが「採掘」なら俺とて負けん!!)」
ザクザクザクザクザクザクザクザク

(穴を掘る可愛らしい猫型の両手から突き出る爪が憎らしいほどに光っている)
ニャーク「・・・・・(通常の獣人猫族とは違い、俺の爪はアミノタイトをあらゆる鉱石の成分と混合させ鍛え上げた独自のアダマンティンで作られている!この堅固な爪の前では如何なる障害物であろうと掘り進むことが出来るのだ!!)」
ザクザクザクザクザクザクザクザク

(地中を掻く両手の回転速度が増していく)
ニャーク「・・・(UBUの「のうじょう」で半年に一回オトモアイルーのみで開かれる「わんぱく穴掘り選手権」でも俺はミッチを抑え三回続けて優勝しているんだ!!こんなところでその「ここ掘れワンにゃん精神」が役に立つとは思わなかったがな・・!!)」
ズドドドドドドドドドドドドド

(力強く地中を駆ける両足の肉球)
ニャーク「そらそらそらそら!!(強烈なのは何も土を掻く「お手」の速度だけではない!!それを後押しするパワフルな脚力があってこその最速採掘スピードなのだ!!俺の足の馬力は8万メガトンニャンコ指数に匹敵するほどの運動量なのだからな!!)」
ザクザクザクザクザクザクザクザク!!
ニャーク「とりゃ~!!(あの炎戈竜が如何に優れた未来予測機構と自動マーキングを搭載していようと、肝心のターゲットに追いつけなければ意味がない・・!!そしてその苛立たしい事実を一番感じているのは他でもない炎戈竜自身だ!!)」
ザクザクザクザクザクザクザクザク!!
ニャーク「・・・・・・(そろそろ俺にいつまで経っても追いつくことの出来ない炎戈竜が痺れを切らし、地中内でアグナレーザーを吐いてくる頃だろう・・)」ちら(掘り進んできた穴の後方を振り返る)
ピピピピピピ(ニャークのおでこがあやしげに赤く光る)
ニャーク「・・・・(地中後方より膨大な熱量反応有り・・アグナレーザーが来る!)」ザクザクザクザク

ズギュウウウウウウウウウウウン
(穴の後方から熱線放出の怒号による振動音が地中全体に響いてくる)
ニャーク「ニャークバリアー!!」
ホウィ~~~~~~~ン

(あやしげな光りがニャークの体を包む)
ヅオオオオオオオオオオオオオン!!
(ニャークの体を熱線が突き抜けていく)
ニャーク「ふう・・・(計算通りの耐久力だ・・呑竜の唾液バリアやヤマツカミ剛種のガスバリアなどを参考に採用したプロトタイプニャークバリア「NSD3型」がこんなところで役に立つとはな・・!地上での火炎攻撃や熱線直撃には耐えられまいが、ここは地中だ・・・辺りを覆う土が熱線の熱量を半減させてくれることにより「NSD3型」でも防ぐことが出来る!!)」
ギャオオオオオオオオオオオオン・・・
(穴の後方からけたたましい咆哮が聞こえる)
ニャーク「ハン!!(俺を熱線で仕留めたと思ったのだろう・・だが、奴の自動マーキングが俺の「生存確認」を探知する・・・仕留めたはずの敵がまだ生きているんだ・・奴の動揺と怒りは今、間違いなくモチベーションを狂わせている!!)」
ザクザクザクザクザクザクザクザク

(岩を避け掘り進む)
ニャーク「・・・・・(問題はチャージしてある俺の生態エネルギーが切れてしまう前に、奴を仕留めることだ・・いつまでも逃げている訳にはいくまい・・)」
~モンスターミリシア領内、火山麓エリア


アングリーアッシュ「くそ・・・・余としたことが敵を侮るとはな・・・」
パラパラパラパラ・・・・

(岩の瓦礫の中から立ち上がる)
アングリーアッシュ「しかし、奴の熱線を食らう直前に、自身を覆う岩石の硬度を上げて正解だったな。二発直撃したが、致命傷には至らなかった。これも俺のユニークスキル、「クロスオーバーロック」のおかげというものだが・・・・炎戈竜は何処に行きおった」きょろきょろ
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
(地面が揺れる)
アングリーアッシュ「む・・・(地震ではない振動だ・・)」
ゴゴゴゴゴゴゴ

アングリーアッシュ「なるほど・・まだあの獣人族も生きている様だな。それも地中で採掘競走とは・・物好きな連中だ」
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・!!
(激しく揺れる)
アングリーアッシュ「相当派手にやってる様だ・・・まったく・・この聖地火山に地割れでも起こす気か?」
ボコォ~ン

アングリーアッシュ「生きていたようだな」
ニャーク「あんたもな。それはそうと、頼みがある」(綺麗に首だけ出てる)
アングリーアッシュ「お前らユクモ薔薇十字軍の兵士は懇願しかしらぬ様だな。それで・・今度は何をしろというのだ?」

ズゴオオオオオオオオオ!!
(地中間を泳ぐ炎戈竜)
アグニ「許さねぇ・・・絶対に許さねぇぞ!!クソ猫ごときにこの俺様が翻弄されるなんざ・・・・ぜってぇに認めねぇええええええ!!」
ズゴオオオオオオオ!!
アグニ「地上に上がりやがったな!?それともうひとつでかい生体反応・・・アングリーアッシュかぁ!!クソ猫共々、まとめてファックだぜ!!」
ズゴオオオオオオオオ!!
(地中内で急浮上していく炎戈竜)
アグニ「俺様を散々コケにしてくれた罪を償わせてやるよ!!」
ズゴオオオオオオオオン

(地上に勢い良く飛び出してくる炎戈竜)
ニャーク「!!」
アングリーアッシュ「来たな!!」
アグニ「カカカカカ!!地上に出れば俺様の勝ちだ!!」(飛び出した勢いのまま空中で叫ぶ)
ニャーク「今だ!!」
アングリーアッシュ「ふん!!」ブーーーーーーーン

アグニ「!!」
アングリーアッシュ「放て!!」
ニャーク「ニャークビーム!!」カッ

アグニ「やめろおおおおおおおお!!」
チュン

アグニ「F××K・・!!」

ドガアアアアアアン!!
ボガアアアアアアアアアン

ドゴオオオオオオオン!!
(空中で次々と爆破が連鎖していく)
アグニ「グオオオオオオオオオ!!」ズシャーーーン

ニャーク「さすがはマグマの熱も物ともしない優れた甲殻だけあるな」
アグニ「クソ猫ォオオオオオ!!ぶっ殺してやるよぉおおおおおおおお!!」
アングリーアッシュ「ほざくな、炎戈竜。本当の爆破地獄はこれからだ」
アグニ「はっ

ボヘェーーーーーーーーン!!
(自身の周りに無数の岩爆弾)
ニャーク「自慢の自動マーキングも、岩爆弾までは探知出来なかったようだな。それから・・」
アングリーアッシュ「未来予測機構といえど、時限式岩爆弾の正確な起爆時刻は予知出来まい」
アグニ「ファーーーーーーーーーーーック!!」

ズガアアアアアアアアアアアン!!
アングリーアッシュ「上手くいったな。あの炎戈竜の行動パターンを読んだ、お前の心理戦勝ちだ」
ニャーク「しかし、あの火薬量でも奴には止めを刺すことは出来ないだろう。それに少しエネルギーを使いすぎた様だ・・」クラッ
ぽむっ

ニャーク「??」
アングリーアッシュ「よくやった。獣人族にもお前のような勇敢な戦士がいるとはな・・後は余に任せ、少し休むが良い」
ニャーク「・・・・・・。フフ・・分かった。だが、お前の出番もなさそうだぞ」
アングリーアッシュ「ん・・?」
シュオオオオオオオオオ・・・

(爆破の硝煙の中からゆっくり姿を表わす炎戈竜)
アグニ「マジで頭にきたぜ・・・・覚悟は出来てんだろうな」ズルズル・・・(その全身は焼けただれ、不気味に尻尾を引きずりながら姿を露わにする)
アングリーアッシュ「予想通りだ。致命的なダメージは避けた様だが・・さて・・」ザッ
ニャーク「待て」
アングリーアッシュ「??」
ニャーク「言ったろ?俺達の出番は終了だと」
アングリーアッシュ「なんだと・・?」
ニャーク「ニャークレーダーに反応有り・・・・」ピピピピピ
アングリーアッシュ「ぬう・・!?」
ドシ~ン・・・
ドシ~~~ン・・・
アングリーアッシュ「この足音は・・・」
アグニ「クソが・・また一匹、いや正確には一頭と二人の人型がわざわざ俺様にやられに来たか」ちら

ドシ~ン!!ドシ~~ン!!
(エリアの遠くから一頭の黒鎧竜がゆっくりと歩行して来る。その背中には女ハンターとロックラック装備に身を包んだ研究員が乗っている)

UBU「お~~~い!!」ふりふり(アクション「お手を振る」)
アニシモフ「・・・・・・・・・」(無愛想な顔でただ目の前を見ている)
アングリーアッシュ「フフ・・・ワッハッハッハッハッハ!!どうやら解毒出来たようだな!!」
ニャーク「ああ・・・本当に・・・・良かった!!」
「あたちのモンハン日記」
パンドラウイルスPSV脅威
UBU「ひょっひょっひょっひょ


ニャーク「ダディちゃん・・?」ぽかぁ~ん(遠くから迫り来る黒鎧竜を唖然と眺める)

メガゼノス「・・・・・・・・・・・・」ドシ~~ンドシ~~ン

UBU「それそれぇ~


To Be Continued..




そんなわけで次回「憎いぜ☆あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはぁ~
6/6(金)0時更新 パンドラウイルスPSV脅威~PART10
をお送りします
