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「気焔万丈!!」の巻

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嘘よ どこ行っても帰属意識に欠けるあなたの気質じゃ
みんなを敵に回すだけ ちなみに私は違うから
こんな街とっとと出て 自由に生きるの
愛らしいアイルー科の子と 出来れば犬と一緒に暮らしたい
~シオン・プラウズ





ボウッ・・・・・


ハンターになるつもり?ま、あんたは確かに運動神経はいいけど。もちろん、あたちには負けるけどね


ボウッ・・・・・


不徳な行為が許せないあんた達は、王都内の陰で起きている不正や不義を暴く為に義賊となったのね?


「シオン・・・・・」


ほら。結局、あんたは両親に自分の存在を気づかせたいだけなのよ


「違う・・・私は・・・・」


どうどう。ここじゃあんたはプラウズ家のご令嬢だもんね♪いいじゃんそのメイク?「良い子ちゃん風」に見えるわよ♪


「シオン・・!!」


あんた悔しくないわけ!?それじゃあゴルゾンだって・・


「分かってる!!だから私は・・・だから私はあなたを置き去りにして・・・・」


待って待って!!突然過ぎてわかんないよ!?


何してるミャ!!そっちに行ったミャーー!!



シオン「どんなに離れても、どんなに辛い状況でも、いつも心は一緒・・・・そうでしょ・・?キャロルムーア」カッ


ぎゃああああああああああ!!
(忿怒の形相を描いた面妖に揺らめく紫色の鬼火が大口を開けながら怨嗟の咆哮と共に目の前に迫りくる)


シオン「ペルケ シ ラフォリエ・・・」


ガシャン!!
(冥冥たる夜走盾斧の剣と盾を合体させ重斧を展開させる)


シオン「気焔万丈!!



バオオオオオオオオオオン!!
(盾斧を振り下ろし鬼火を一刀両断)



シオン「お茶の子さいさい♪」ガシャンゴインハッ(手際よく斧モード分解、納刀)




ショオオオオオオオ・・・・・
(気焔と化し浄化されていく鬼火が晴れると同時にエリアの景観がクリアになっていく)



??「シオーーーーン!!」ぴょーんぴょーんダッシュ

シオン「ありがとう、ミオン。あなたのおかげ」なでなで

ミオン「安心するのはまだ早いミャ」クッ(顔を見上げる)

シオン「・・・・・・・・・・・・・・」クッ・・




ショオオオオオオオオ・・・・・
(崖上より憤懣の敵視を向けてくる血沸き肉躍る妖気を放った怨虎竜)



ミオン「相変わらずふてぶてしい奴ミャ・・・私達が出発するのを知っていて待ち伏せしていたミャオ」

シオン「鎮護の御廟も今は昔。私に追憶の夢を見させたのも鬼火の仕業かどうか・・・今宵、決着をつけてやるのも悪くないわね」ザッ


ジリッ・・(臨戦態勢に入る怨虎竜)


ミオン「あいつめ・・たった一頭で夜行を繰り返すつもりミャ?」グッ(回復しゃぼん用の「肉球型の枠」がついた木棒を握りしめる)

シオン「さぁね・・・けど、私達が気に入らないっていうのは確かみたい」


グッ・・・(丘上の怨虎竜が今にも飛びかからんと四肢を踏ん張る)


??「去れ。鬼気の餓竜」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(静かに対面の崖を睨みつける怨虎竜)



ヒョオオオオオオ・・・・


ミオン「いないと思ったら、あんなたっかい所に・・」やれやれ

シオン「ジークガルム・・・・」



ジークガルム「我が盾斧(じゅんふ)の狩乙女の門出を邪魔立てしようものなら、例え百夜掛かろうとも貴様の喉仏を喰いちぎってやるぞ」ザッ(一歩踏み込む前足の荘厳な蒼い爪が瞬く間に紅く変色していく)


・・・・・・・・・・・・・・・・ジリッ・・
(一歩後退する怨虎竜)


ジークガルム「貴様が求める絶対的価値はもはやここには存在しない。淵源去りし今、この緩衝地帯もまた浄化され、新たな息吹が芽生えようとしているのだ。禍事罪穢。普遍性を死の欲動へと染めようものなら、禊祓(みそぎはらえ)。混沌の渦に堕ちたければ一人で逝け」パキュパキュ・・パキュパキュ・・!!(このガルクの体表から赤紫の雷土が迸る)


・・・・・・・・・ショオオオオオオオ・・・
(怨虎竜の鎧兜を包み込む紫炎が瘴気となって昇華していく)


シオン「ふぅ・・・・・・・」


ブワッ・・(崖の向こう側へ飛び去っていく怨虎竜)


ミオン「もう帰ってこなくいいミャオよ~」フリフリ

シオン「カルメ カルメ・・・あの子だったら嫌味たっぷりのリリックに仕上げるでしょうね」ジ~~~クゥ~~~~♪(とガルクが待つ崖上へ飛び上がっていくミオン)






「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights







ヒョオオオオオオオオオオ



シオン「暫く、ここの景色ともお別れね」ヒョオオオオ・・・・

ジークガルム「感傷もまた美徳。大切なのは今此時だ」

ミオン「ジークも寂しいミャ?」

ジークガルム「性質とは、要素とはなにか?五感で捉えるものがすべてではない」

ミオン「ミョホホホ。それが心ってもんだミャ~~って、シオン?」

シオン「・・・親の次に長くお世話になってしまったからね・・。でも今回は孝行することができた」

ミオン「・・・シオンのお家は・・・・」

シオン「自業自得よ。あなた達のせいじゃない」なでなで

ジークガルム「今生の別れではない。お前がこの地に科戸風を導いたように、淵源を奮い立たせた元凶もまた存在するはずだ」

シオン「それがあなたの求めているもの?」

ジークガルム「・・・・・・・・・・・・・・・」クッ・・(夜空を見上げる)





ジークガルム「逃しはしないぞ。シオン。お前と共に狩猟を続けることに価値がある」

シオン「フッ・・・」

ミオン「私も一緒だミャ!私を助けてくれたシオンとジーク、それにニッキーの為にも戦うミャ!」フォッダッシュ(ガルクの背に跨る)

シオン「私達だけじゃない」

ミオン「・・・・キャロルムーア・・・ボワコフさん・・・・」うるっ・・

シオン「それに・・・」ちら・・


ヒュウウウウウウウ・・・・・
(崖より見下ろす遠方に朽ちた五重塔が見える)


ミオン「ニッキーとシオンのお師匠様は一体どこに行ってしまったかミャ・・」

シオン「そうね・・・・けど「訳あり」がこっちの大陸に募るってことが確かなのは分かった。ニッキー・・それに彼女はすでにハンターという立場だけに留まらず、自分の運命に抗う為、戦い続けている・・。乗り遅れちゃったけど、ようやく彼らに追いつくことができるわね」やれやれ

ミオン「仕方ないミャ。こっちはこっちで大忙しだったんだからミャ。ムーアも驚きだミャ。まさかシオンがユクモから「わりかし」近い里でハンターになっていたなんて、夢にも思っていないだろうミャ」ししししし

シオン「・・夢・・・・・・・・」




(崖下に見える山門の上よりこちらを見上げるハクメンコンモウ。九つある「ように見える」モフモフモワモワなしっぽを左右に振っている)



ミオン「お見送りに来てくれたミャ」

シオン「みんなして・・・よっぽど私を追い出したいみたいね」フフ・・




ホワンホワン・・



ミオン「連れていくミャ?」

シオン「帰りたいって。この子達から故郷を奪いたくない。今までありがとうね」


ヒョーーーーーーーーン・・・
(月夜に向かって飛び立っていく二匹の翔蟲)


ジークガルム「追うか?」(月を見上げながら)

シオン「ニッキーとの約束を叶えないと。行きましょう。いざ、ロックラックへ!」



To Be Continued





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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第3話「原点回帰」

1/31(月)0時更新予定

だミャオ!これからのシオン組の活躍、乞うご期待ミャ♪
そんだらば次回も見よう!!読もみよう!!だミャ♪







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