
ヒョオオオオオオオオオ・・・・・
(密林越しに朧月を見上げる黒衣のフードを被った女性の後ろ姿)
コズタン一世が弑逆された
ジーナ「・・・・・五冥神は?」
すべては悪漢の計画通り・・・ル’ヴォーらの敵視を西側に傾け、囚わられた長子の安否を憂慮した国王の脆弱を突き、首都を占拠した
ジーナ「エル・ディアラ・サンドリアが・・・・かりそめの弑逆王・・・コズンダ・コズタン・・・・捨て置けません」
奴はハンターズギルドと契約を交わし、我が大陸を動乱に陥れ、余の寝首をかくつもりだ
ジーナ「・・・・・では彼らもまたアヤへ・・・・」
莫逆の供を送った
奸計を破壊しろ 奴等の好きにさせるな・・・・
絶望の眠りを覚ますことなく・・・・・・・
ジーナ「ハッ」
ヒョオオオオオオオオオ・・・・・
(風と共に雲が流れ、完全に夜月を覆い尽くしていく)

カーブー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ヒュオオオオオ・・・(宵闇の夜空の下、焚き火を前にあぐらをかきながら邪龍教徒の女を見つめている)

ゾフィ「またやってやがる。気にすんな」ふぁ~~あ(焚き火の前で密林内の樹木を背もたれに両足を伸ばしながら)

ユーリィ「・・いつもの・・礼拝・・」(ちんまり体育座りタイプで焚き火をぼうっと見つめている)

ニャーク「・・・・・・・・・・・・・・・・・」ちら(同じく焚き火の前で土の地面にお尻をペタンと座らせながら主人を見上げる)
カーブー「うん・・・・・・」

ウズメ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(木々の間で身を縮こませながら仮眠している)

肉まん君「通信」(タンカラーなカムライシリーズを纏った彼(傘は被っていない)が焚き火より少し離れた場所で片膝をつきながら「にが虫アイコン型通信機」を袖で磨いている)
カーブー「ん・・?」
肉まん君「邪神と話してるつもりなんじゃないのか?確証はない。ただの邪推だ。気にしないでくれ」フフ・・(と引き続き通信機を袖磨きながら)
ニャーク「どこでそれを?」
肉まん君「知り合いに閑居の発明家がいるんだ。先の戦いでも役にたった。あんたらの作戦もこれで聞かせてもらったよ。おっと。悪く思うなよ?こっちにはこっちの仕事がある。あんたら同様にな」フフ・・
カーブー「彼女を捕縛することがクエストの目的だったのか?」ザッザッザッ・・(こちらにゆっくりと戻ってくるジーナを見つめながら)
肉まん君「依頼人の願いを叶えたまで。お前こそ、彼女を知っているのか?」
カーブー「・・・・知っているような・・知らないような・・・それだけだ」
ユーリィ「・・・・・・・・・・・・・・・」ちら(二人のラリーに見入る)
肉まん君「ほぉ・・・・お前らのリーダーは元気か?」
カーブー「・・なぜそんなことを聞く?」
ユーリィ「・・・・・・・・・・・・・・・」ちら
肉まん君「いや・・・・ただ気になっただけだ」
カーブー「あんたのその装備。どこのだ?」
肉まん君「カムラ産だ」
カーブー「ライバル観光地め・・・そんな良さげな土産装備を・・・それと、あんたの渾名。どうしてその名前に?」
ユーリィ「・・・・・・・・・・・・・・・」ちら
肉まん君「(ニヒルに笑いながら)話せば長くなる・・・・で、明日はどうするんだ?」(隣の木のそばに立ち止まるジーナに向かって)
ユーリィ「・・はぁ・・・・・・」(がっかりした様子で顎を体育座りな両膝の上に)
ジーナ「首都、エル・ディアラ・サンドリアを目指します。現在、彼の地はクーデターを受け、かりそめの王によって支配されています。私が帰還したのはそれが理由です」
ニャーク「政変ということが、お前たちに与えるダメージは?」いいぞ、ニャーク(とドボルヘルムな主人)
ジーナ「統一国家によるアヤでは邪龍教が国教とされているからです」
ゾフィ「なるほど。少しはましな奴がいたってことか」
ジーナ「それはどうでしょう。貴方方はアヤの歴史を知りません。クーデターを起こしたのは、先王の実の次男です。そして彼は弑逆という大罪を犯し、公私混同の武力行使によって何の罪もない民を虐げ、首都を占拠しているのです」
カーブー「なっ・・」
肉まん君「ハハッ!若いな、ドボルヘルム。こいつの義憤を焚き付けて、その反体制派をこれだけの人数で叩くなんて言わないよな」チッ・・(とカーブー。それを興味津々に見つめるユーリィ)
ジーナ「もちろんです。気がかりは首都に残っている我々の仲間。現状を探る必要があります」
肉まん君「な?潜入工作ならこっち(カムライシリーズを指さしながら)の方が向いている」やれやれ(とカーブー。それに同意するように「うんうん」と頭をカクカク上下に素早く動かすユーリィ)
ゾフィ「なるほど。だからのボディガードってわけか。んで?そのなんたらっていう都は近いのか?」
ジーナ「距離だけでいえば。現在地は北部の最端です。エル・ディアラ・サンドリアもまた北部の乾燥地帯にあるのですが、フィールド全体が低高度の山岳地帯になっている為、迂回して行く必要があります」
カーブー「山の中に都が?」
ジーナ「いえ。都は四方を険しい断崖に囲まれた谷にあります。なので都へ入るには岩山の断崖に挟まれた一本道を行く必要があり、都市より南に位置する要衝に築かれた要塞で検問を受ける必要があります
肉まん君「まさに天然の要塞だな」
ユーリィ「・・風化や・・浸食作用・・で・・?」
ジーナ「エル・ディアラ・サンドリア。古代アヤ語で光と闇の谷。アヤこそがはじまりの地なのです。故に長い歴史もあるのです」フフ・・
ユーリィ「・・勉強・・不足・・ってことで・・」しょんげり
ゾフィ「この野郎!!偉そうに能書きを垂れやがって!!ユーリィをしょんげりさせやがったな!!」
ショウーーーーーーーン!!
(密林の木々の隙間から黒いクナイがその刃とは逆の柄尻(肉球デザイン)を向けながら、今まさにジーナに対し左腕を振りかぶって起き上がろうとしているゾフィの拳目掛けてすっ飛んでいく)
ごちぃ~~~~~~ん

(クナイの見るからに重そうな柄尻(肉球デザイン)がゾフィのお手にクリティカルヒット)
ゾフィ「いちぃ~~~~~~


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(木々の深淵よりゾフィを睨みつけている)
カーブー「ん・・・・・」
ジーナ「ご安心を。彼女は私の・・」
肉まん君「オトモ」フッ
カーブー「・・・・・・・・・・・・・・・・」(肉まん君を見つめている)
ジーナ「現在、アヤは騒乱の最中。どこに危険が潜んでいるか分かりません。彼女が都まで道案内してくれます」ザッザッザッザッ・・・(焚き火を囲う一同を後に黒猫の方へ歩いていく)
ゾフィ「ちっ・・。いけすかねぇ連中だ」ふぅふぅ
肉まん君「ゼニーの為だ。我慢しよう」
カーブー「なぜ、あの虎毛のメラルーが彼女のオトモだと分かった?」
肉まん君「・・・・お前こそ。この距離からよくメラルーだと分かったな?しかも毛並みまで」
カーブー「・・あんた達とは「見え方」が少し違うだけだ・・」ごろん(その場でふて寝かます)
肉まん君「ほぉ・・・・・・・・・」
ジーナ「久しぶりですね、スヘイラ」

スヘイラ「嗚呼・・・ジーナ様・・・・本当ならばあちきが迎えに行くべきニャのに・・・・」しくしく・・
ジーナ「私に代わり、喪に服してくれていたのですよね。ありがとうございます」スッ・・(手の甲でスヘイラの顔を優しく撫でる)
ゾフィ「でもよぉ、密林を抜けるとなったら、ウズメちゃんはどうすんだよ?」ふぅふぅ
ウズメ「お構いなく。私には私の目的があります」(木々の向こう側から)
カーブー「ダメだ、ウズメ。はやまるな。まずは情報を得る方が先だ」
ウズメ「・・・では、どうしろと?」
カーブー「ニャーク。すまないが、彼女と一緒に別行動してくれないか?」
ニャーク「ああ、構わないが連絡は・・」
カーブー「あいつの通信機で連絡を取る。いいだろ?」(と肉まん君に向かって)
肉まん君「一回50ゼニーなら。だが、どうやって受信するんだ?」
ニャーク「信じられないだろうが、俺の体にはそいつと同じものが組み込まれているんだ。新しく麻生博士が・・」やややや

カーブー「防具にな。この防具に送受信できる機能を「やってもらった」のだ。どうだ!ユクモの技術はすごいだろうに」がっはっはっはっはっはっ(はぁ?みたいな表情で顔を見合わせる肉まん君とゾフィ。ユーリィはまだしょんげりしており、そんな彼女の足元からブッチャービートルが虫っぽい脚でスリスリしながら慰めている)
ブブブブブブブ・・(そんなドボルヘルムの中になんか蚊っぽい虫が入っていく)
カーブー「ん・・・うえっ


スヘイラ「あの者達は?」かいかいかいかいかい

ジーナ「ボディガードをお願いしました。報酬に忠誠を誓う限り、利用できるかと」
スヘイラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(訝しげな目でカーブー組を観察する)
かいかいかいかいかい

(ドボルヘルムを脱ぎ捨て、ミディアムロングのざんばら髪と相変わらずこ汚い口元、そして「塞がれた両眼」の素顔を見せるカーブー)
スヘイラ「!!」
肉まん君「お前・・・目はどうした?」
カーブー「自分から捨てた。成り行きだ。あ~痒かった」かぽん(再びヘルムを被る)
ゾフィ「成り行きって、お前・・・」
ユーリィ「・・かわいそう・・」ブキブキ(と足元のブッチャービートルも)
スヘイラ「・・・・・・・川村カーブー・・・・!!」シャシャシャシャシャ・・!!(みるみるうちに全身の毛が嫌悪感と怒りによって逆だっていく)
ジーナ「・・はて・・・誰の名前でしたか・・・・」
スヘイラ「ジーナ様!!あの男ですニャ!!あの男のせいで・・!!」
ジーナ「・・・・・・・では・・彼が・・・・・今は手出し無用。いいですね?」
スヘイラ「なぜですニャ!!今すぐ積年の恨みを晴らさせてくださいニャ!!」(宵闇であることを確認するように木々の間から夜空を見上げているジーナに向かって)
ジーナ「「いずれ・・・いずれ彼の者にも相応しい絶望が下りましょう。堪えるのです。そして見届けるのです」にやぁ・・・・・
スヘイラ「ジーナ様のご命令とあらば・・・・どうして抗うことができましょうニャ・・!!」シャシャシャシャシャシャシャ!!
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights

ジーナ「夜陰に乗じて・・。さて・・・見てみるとしましょう・・・・」
よせ


(心配でヘルムを触ろうとするユーリィを遠ざけようとするカーブー)
スヘイラ「その忌々しい名前は一時も忘れたことはないニャ。川村カーブー。アンジェリカ様を誑かした張本人」
To Be Continued
ランキング参加中なんだ!
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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第30話「彼らの、のじょみ(望み)はひとちゅ」の巻
5/5(木)0時更新予定
しかしあれだな、おねえちゃん。あの肉まん君っていうのは生意気な奴だな
・・でも・・いいやつ・・かあぶう兄君も・・
ん?なにか言ったか?
・・そんなことより・・意気込みを・・
そうだな。ごほん・・。ほいだら!!GW中もあたモンを見よう!!読も見よう!!
・・ぜよ・・クスクスクスクス・・
■あたちのモンハン日記てなぁに?
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