Accidental Explosion/前編

～PART1「ホットなあんまん娘はお断り」



～とんだビューティゴッドハウス・・それは・・
あたちんち（建築基準法クリア優良物件）



ＵＢＵ「今年も開催、ブラックスミスウォーハンティング・イン・ロックラック！だって」ふぁ～あ（ベッドに腰掛け、実に退屈そうにあくびをしながら新聞を広げて読んでる）



チェルシー「ぶらっくすみす・・しょれはニャ～に？純平おにいちゃま」（床に敷いてある「まあるいエスニック風絨毯」にぺたんと腰を下ろしている）



純平「ブラックスミスとは鍛冶屋のことさ」キュッキュッ（同じくカーペットの上であぐらをかき、ライフルタイプのボウガンを磨いている）

ＵＢＵ「その大陸中の有名な鍛冶屋さんがロックラックに集まるんだって」ふむふむ（新聞を読む）

チェルシー「どうちて？」

純平「ブラックスミスウォーハンティングといえば、毎年、各大陸の主要都市で開催される「工房組合」主催の展示狩猟会だったな」キュッキュッ

ＵＢＵ「そそ。自社の製造したハンター武具をアピールする為のイベントよ」ふむふむ（真面目に記事を読んでいる）

チェルシー「ほにゃら・・」

純平「なんでそんなことをするか分かるか？チェルシー」キュッキュッキュッ

チェルシー「・・・・・・・。分かったにょ！お客さんに買ってもらう為に宣伝をするにょね！？」（元気良く手をあげて答える幼児猫）

純平「正解だ。新製品を展示して、その良さを販売店の者やハンター達、そしてギルド関係者に直接伝えることで、より多くのハンターズストアにその商品を販売出来る様になる。その為に鍛冶屋のみんなは自慢の武具をその展示会に持って来るのさ」なでなで（チェルシーの頭を撫でてやる。実に嬉しそうなチェルシー）

ＵＢＵ「今年はロックラックの中央広場を借りて、各有名ブランド工房がそこにテントを立てて新製品の紹介をするみたい」ふむふむ（目を「まあるくして」新聞を読む）

チェルシー「なんだかお祭りみたいにょ♪」（その隣でライフルを磨きながらガスマスク越しに微笑んでいると思われる純平）

ＵＢＵ「優良武器にはギルドベストウエポンセレクション、武具にはアーマーセレクションという賞が送られ、武具にギルド認証メダルを表記することにより、一定の技術水準に達していることを消費者・・つまりハンター達にアピール出来るんだって」

チェルシー「マギアチャームもカリピストからベストハンティングホーンウエポンに選ばれたにょだ」えっへん

純平「そういう肩書があった方がみんな安心して使えるからさ。ところでＵＢＵ、展示は広場でやるとして、狩猟展示会は何処でやるつもりなんだ？」

ＵＢＵ「今回はロックラック内施設アンフィテアトルムで実演公開するらしいわよ」ふむふむ

チェルシー「あんふぃてあとるむってニャ～に？」

純平「アリーナを中心に観客席が取り囲む「まあるい」形の劇場さ」フッ（ライフルの銃口を吹く）

チェルシー「しょれなら知ってるにょ！！ご当地アイドルぬくめちゃんが「らいぶ」をする所にょ！！」

ＵＢＵ「そのぬくめちゃんが実演ショーの前に一曲歌うんだって」

チェルシー「えーーーーーー」ドキリん

純平「劇場を闘技場代わりに使うのか。実演というからにはモンスターもいるのか？」

ＵＢＵ「うん。捕獲した黒狼鳥をわざわざ旧大陸から運んできたみたい」

チェルシー「ほにゃ・・黒狼鳥・・月間情報誌「狩りに生きる」で読んだことあるにょ！ガルルガしゃんのことニャ。でもにゃんで、ガルルガしゃんにゃのだ？」ほにゃ

ＵＢＵ「カチンコチンだからよ、きっと」

チェルシー「ほにゃら？」

純平「肉質の硬いモンスターをも圧倒出来る火力を誇った武器だということを知らしめるためだろう。だが、その実演の仕方には賛否両論の声が上がっているみたいだがな」カチャッ（ライフルを構える）

ＵＢＵ「みたいだね。あ、やっぱし書いてあるよ。Continent Conservation Committee、通称CCCと呼ばれる、大陸保全団体をはじめ、反ギルド体制組織やモンスター愛護団体から批難の声も集中、だって」

チェルシー「とりぷるしー・・にゃんだか、とりぷれびーおじちゃまの名前みたいでおかちいにょだ」（トリプルシーは素直に言えるらしい）

純平「ま、そうはいっても武器の展示会だからな。平和主義者にとってはあまり公にやって欲しくはないだろうな」カチャ（空撃ちする）

チェルシー「でもあたちは行ってみたいにょ・・お祭りに、大好きなご当地アイドルぬくめちゃんも見れるにょ」

ＵＢＵ「え～と、参加要件は・・・招待状持参の方のみ・・・各武具取り扱い販売店ほか・・各ギルド所属の有名ハンター・・ですってぇ～！？なんであたちに届いてねぇんだコラ！！」バシャーン（新聞をベッドに叩きつける）

純平「お転婆だからじゃないのか？」チャッ（照準越しにＵＢＵを見る）

ＵＢＵ「ユクモ出張支部だって立派なロックラックギルドよ！？そこを代表するハンターっつったら、このあたちを他において誰がいるっつーのよ！？ギルカのコンプだってしてるし、重罪である乱獲狩猟だってしてないわよ！？それに、こんなに可愛いのに！！あんまんみたいに！！」

純平「ギルドのブラックリストに載ってるハンターは、工房組合だって知ってるという証拠だろう」ザッ（立ち上がった）

チェルシー「ほにゃ？どこかへお出かけにょ？純平おにいちゃま」

純平「ああ。ちょっとアマンダにな」

チェルシー「陽子おねえちゃまとお茶にょ？」

純平「いや。今日は違う。そうだな・・・日課・・といったところかな」

チェルシー「？？」

純平「じゃあ行ってくるぞ、ＵＢＵ」ガチャ（玄関のドアを開ける）

ＵＢＵ「クソ工房組合め！！クルセイダーズ総動員で二度とトンカチ持てない様にその両腕へし折ってやるんだから～」ぐしゃぐしゃ（新聞をまるめる）

純平「あんまんみたいにホットなのもいいが、対応はクールに、な」ガチャ（ドアを閉める）


バスーーーーン（閉まったドアに新聞が飛んでくる）







「あたちのモンハン日記」
～Accidental Explosion～







～PART2「バークリー夫妻の悲劇」



～ユクモ商店街 喫茶アマンダ、テラス席


ちゅんちゅん（小鳥さえずるユクモの晴天の下、感慨深げにテラス席に座っている身なりのいい白人系老夫婦）


老婆「あなた・・本当に・・来てくださるのかしら・・」（晴天とは裏腹に心配そうな顔つきでうつむく白髪細身の貴婦人）

老人「心配するな」（堂々と椅子に座る禿頭、中肉中背の老紳士）

老婆「はい・・」

老人「それに委託人は時間には厳しいと聞く。我らの方が日没よりも早く着いてしまったのだ。今は指定されたこの場所で待つしか他・・」



純平「早いな」スッ（いつの間にか老夫婦の座る席の横に立っている獣人族）


老人「おお！あなたがジュンペイ・スズキですね！」ガタン（思わず席を立つ）

純平「ああ。あんた達が・・バークリー夫妻だな」ちら（婦人の方を見る）

コーディ「はい。私がコーディ。そして妻のケイシーです」

ケイシー「よくおいでくださいました・・ジュンペイ・スズキ」うるうる

純平「まだ依頼を受けるとは言ってないぜ？それより何か注文したのか？」とすっ（椅子にひとっ飛びして腰掛ける）

コーディ「は、はい。我々も先ほど到着したので、今しがた注文したところです」

ケイシー「ユクモリンコーヒーというものを頼みました」


ブリジッタ「お待たせしましたぁ～♪」（メイドシリーズのレプリカを着た、髪金ポニーテールのそばかす小娘メイドがおぼん片手にコーヒーを2つ運んでくる）

純平「やぁブリジッタ。俺も同じのお願いできるかな」

ブリジッタ「はぁ～い♪」カチャリカチャリ（コーヒを置いてる）

コーディ「・・・・・・・・」（目線は純平を見てる）

ブリジッタ「ではすぐにお持ちしまぁ～す♪」

てててててて・・・（へんてこりんな小走りで店内に入っていく小娘）


純平「さて・・まずは依頼を聞く前に、俺のことをどうやって知った？」とんとん（猫指をテーブルにとんとんさせる）

コーディ「はい。サザンゴッドに依頼をしに行った時、あなたの名前を「肉まんさん」という方から伺いました」

ケイシー「あそこは本当に治安の悪い所でして、賞金稼ぎの方が集まる酒場に行く前に、強盗に遭遇してしまい・・そこを肉まんさんに助けて頂いたのです」

純平「ほぉ・・続けて」

コーディ「クエストの依頼をしに来た事を肉まんさんに伝えると、それならば確実に「事を達成」出来るという委託人の名前を聞いたのです。そしてあなたへのコンタクト方法も教えて貰ったのです」

ケイシー「ユクモ新聞社に一般広告欄の記載を次の様に依頼する・・「スズキ社製の荷台を売りたし」と、こちらの名前と住所を載せる・・記載後、あなたがそれを受け、依頼主の住所宛に密会場所と日程を記した封書を送る・・」

コーディ「その記された日程に従い、ユクモに来たのです。あなたに依頼を受けてもらう為に・・！」

純平「・・・・・・・。その情熱も、コーヒーが冷めてしまう前に話してくれると助かるが・・まずはアマンダ特製のそれを味わってみてくれ」

コーディ「・・・・分かりました。さぁ、ケイシー。お前もいただきなさい」カチャリ（コーヒーを飲む）

ケイシー「では・・・・」スス・・（お上品にコーヒーを頂く）

コーディ「これは・・・なんと香ばしい・・・」

ケイシー「ユクモの美しい渓流の様な・・涼やかな香り・・・そうだわ。渓流でコーヒー豆を栽培しているのね。渓流の清らかな水を使って育てたコーヒーノキから採取される種子を焙煎しているんだわ」

コーディ「これは驚いた。コーヒーにもこのような気品溢れるものがあるとは・・いや、我々は王国騎士団領出身で、普段は紅茶しか口にしないものですから、コーヒーの知識には疎いのです」

純平「それは良かった。それで？その紅茶好きの王国騎士団領きっての豪農であるバークリー家の当主さんが、この田舎村に何用で来たのか教えてもらおうか」

コーディ「我々のことは調査済みでしたか。それならば話も早いでしょう」

ケイシー「ジュンペイ・スズキ！どうか・・どうか私達の無念を晴らしてください！！」

純平「・・・・・・・・・・・」

コーディ「落ち着きなさい、ケイシー」

ケイシー「すみません・・・・」

純平「いや・・・」


ブリジッタ「ユクモリンコーヒー、お待たせしましたぁ～♪」るんるん


純平「やぁ、ありがとう。これを」スッ（肉球に握った何かをブリジッタに手渡す）

ブリジッタ「・・・・まぁ、こんなに・・・」（掌のチップを見て驚愕する）

純平「それでデブをデートにでも誘うんだな」

ブリジッタ「まぁ・・でも、ありがとうございます♪ごゆっくりどうぞぉ～」

るんるん♪（顔を赤らめ、へんてこりんなスキップで店内に戻る小娘）

純平「さて、本題に入ろうか」カチャリ（あつあつのコーヒーカップを手に取る）

コーディ「はい・・。我ら夫婦はあなたも知っての通り、騎士団領の貴族階級の一族です。と言っても我が国は立憲君主制故、貴族社会が全てではありません。仁心にあふれた国王に、勇敢と仁愛を備えたご子息達が支える立派なコモンローを持つ国家です。そう・・ギルド自治区とは違って・・！」

純平「・・・・・・・・」

ケイシー「お気を悪くなさらないでください。何もこのユクモを批難しているのではありません。ユクモは辺境故、独立した自治区・・ロックラックの様に廃れてはいませんもの。この美味しいコーヒーがこの村の文化レベルの高さと、村民の愛情を表しているように・・」カチャリ・・（慎ましくコーヒーを飲む）

純平「・・・何があったんだ？」

コーディ「はい・・。我々はギルドローによって息子を・・一人息子のマイクを殺されたのです・・！」カチャカチャ（込み上げてくる怒りでコーヒーカップを持つ手が震える）

ケイシー「嗚呼・・！可愛いマイク・・！！」うう・・

純平「詳しく聞かせて貰おう」カチャ・・（静かにコーヒーを飲む）

コーディ「我ら騎士団領で育った男の子は、たいていは親の家業を継ぐか、独立して事業を開く、もしくわ王国騎士団に入隊する事を決断するかに限られます。というのも騎士団領はギルドローに属さない独立国家である為、ハンターに生活圏に関する問題を頼るという文化がないのです」

ケイシー「なのでハンターというもの自体の概念に乏しいのも事実なのです。ハンター＝無法者と見る騎士団領の貴族が多いのもそれが理由でしょう。ですが領内の都では、来訪したハンターを珍しがり、その類まれな肉体や特殊なハンター武具を目の当たりに、大陸各所での武勇伝を聞かされたプロレタリアートが狩猟者を神格化扱いすることもしばしばあるのです」

純平「なるほど。ハンターは無産階級の英雄でもあるからな。連中の豪快な酒の飲みっぷりは、何処の街でも受け入れられるということさ。それよりも、今の話しから察するに、あんた達の息子さんもハンターに？」

ケイシー「はい・・・幼い頃、都で見たハンターに憧れ、自分もハンターに成るんだと・・・私達の声も聞かずに、十代半ばにして、マイクは騎士団領を飛び出して行ってしまったのです・・」

コーディ「各ギルドが支部を置く自治区にも捜索隊を出したのですが、息子を見つけることは出来ず・・・次に息子と会うことが出来たのは数年後でした・・・」

ケイシー「捜索隊の手によって運ばれてきたのは、あまりにも変わり果てたマイクの姿だったのです！！」ガバッ（顔を両手で覆う）

純平「・・・・・。何があった？」

コーディ「捜索隊の話しによれば、マイクはまだ何処のギルドにも属していなかった様なのです。狩猟者として腕を磨くため、各地を回っていた道中の酒場で酔っぱらい、事もあろうかハンターの男性と喧嘩になり・・・相手が持っていたハンター武器により、焼死させられてしまったのです・・・騎士団領に運ばれてきたマイクの姿は、身元確認をするのも難しい程に全身焼けただれていました・・・」

純平「焼死・・・死因はガンランスの竜撃砲か？」

ケーシー「そのとおりです。マイクを殺したハンターはガンランスという恐ろしい火力兵器を持った男だったそうです」

純平「酒場なら目撃者も当然いたのでは？それにハンターと名乗る以上、ギルドと誓約を交わした者であるはずだ。当然そのハンターにはギルドから判決が下るはずだが」

ケーシー「・・・・・・・・・・」

純平「？？」

コーディ「ギルドが下した判決とは・・そのハンターの正当性を訴えるものばかりでした・・。酔っ払ったマイクが一方的にハンターを罵り、挙句、ハンターに暴力を振るい、ハンターは正当防衛の為、「やむを得ず」ハンター武器を使用したというのです」

ケイシー「威嚇砲撃のつもりが、本当に爆破の被害にあててしまったという・・・不慮の事故扱いだったのです！！」

コーディ「結局そのハンターに課せられた罪とは、一年間のハンターライセンス剥奪でした・・。息子の命を奪った対価が、たった一年の謹慎処分で済まされたのです！！」

純平「ハンターの凶悪犯罪を認めたがらない、ギルドの建前か・・。ギルドから遺族であるあんた達への対応は？」

ケーシー「ギルドからは遺族手当が支払われましたが、そんなものよりも、そのハンターに正当な裁可を下して欲しかった・・！」

コーディ「そして私と妻は、我々と同じハンター犯罪に遭遇した被害者、遺族らが募る、「狩猟者犯罪被害者団体」の存在を知り、入団しました」

ケイシー「寄付金も提供し、今では私とコーディが名誉会長の座についています」

純平「狩猟者犯罪被害者団体・・Continental Association of Crime Victim、通称CACVで知られている非営利組織だな」

コーディ「そうです。ハンター犯罪被害にあげられる態様例とは一般的に殺人、強盗、性犯罪などと多様で、大陸地域による事情も異なります。しかし被害者及びその遺族の抱える問題とは大抵の場合、大陸共通であり、その尊厳と権利のためのギルドロー改定や制度改善の見直しがほとんどです。また、ギルドに対して被害者の損害賠償請求権も要求しています」

ケーシー「だってそうでしょ？ギルド直属のハンターが犯した罪に対してギルド本部が責任を取るのは当たり前じゃないですか。それどころかギルドは被害者に対してまず偏見を持つのです。事件事故に遭った被害者に対して、「事故を誘発する様な姿勢態度、管理不足が原因」などと、さも被害を受ける理由が被害者にあったのではないかという歪んだ見解をするのです。そうしたことが被害者の二次災害になると承知の上でです」

コーディ「私達は被害者の尊厳と権利の実現をギルドに訴えたいのです。また大陸全市民にハンター犯罪被害者の理解を拡散し、凶悪ハンターの犯罪被害の実相を知ってもらいたいのです」

ケーシー「ハンターの様に強靭な肉体を持たない大陸一般市民の団結力こそが、自治区の秩序と規律を作り上げ、他所の土地から流れてきたハンターの犯罪予防にも繋がるのです」

純平「・・・・・・。あんた達の主張は十分分かった。それで？俺に何を依頼するんだ。息子さんを殺したハンターへのただの報復なら、わざわざ「俺」に頼む必要もあるまい。それこそサザンゴッドのヒットマンにでも頼んだほうが話しは早いぞ」

コーディ「我々は報復など望んでおりません。それに加害者であるハンターからも謝罪は頂きました。二度と人身事故を起こさないよう誓うと・・正当防衛とギルドローに守られたとはいえ、事の重大さを一番感じているのは、その加害者です。そして我々はそれを感じることが出来ました」

ケーシー「それに怨恨による復讐などしても、マイクが帰って来ないのは重々承知です」

純平「・・・・・・。いいだろう。要件を教えてくれ」

ケーシー「今度ロックラックで行われる狩猟展示会をあなたの手で中止させて欲しいのです」

純平「・・・・・。ずいぶん大掛かりな依頼だな。俺一人に都市内でテロ活動をしろとでもいうのか？」

コーディ「そこはご安心を。中止させて欲しいのはアンフィテアトルムで行われる実演狩猟会です」

純平「工房組合の代表である有名ブランドが、モンスター相手に新製品の実演をするというイベントか」

ケーシー「そうです。そこで最初に登場することになっている、ニューブレイズアソシエーションという、ガンランスのみの開発研究を進める工房組合の実演を阻止して欲しいのです」

純平「ガンランスが、あんた達の息子の命を奪ったからか」

コーディ「そうです。工房組合の知り合いに聞いたところ、ニューブレイズアソシエーションは自社製の冷却性超軽量合金「シルバーモンド」を開発し、より高い火力を誇るガンランスを展示狩猟会で披露するらしいのです。それを阻止して頂きたい」

純平「条件は他にあるか？」

ケイシー「一般市民への危害及び、都市への被害は極力少なくお願いしたいのです」

純平「・・・・・・・・・」

コーディ「それとただ中止するのではなく、ハンター武具は危険であるということを本大会を通じアピールして頂きたいのです。ハンターは火力の高い武器、鉄壁を誇る防具を纏っているからこそ増長し、犯罪に繋がる傾向にあるということを、ギルドも見ている今大会で主張したいのです！」

ケーシー「その方法についてはあなたに委ねます。我々CACVはハンター武具の開発見直しと、現にハンター武器で殺人が起きている事実を世間にもっと公表できればそれでいいのです」

純平「・・・・・・・・・」カチャリ（コーヒーを飲む）

コーディ「お願いします！ジュンペイ・スズキ！！どうかイエスと言って下さい！！」

ケーシー「息子の・・マイクの命を無駄にしたくないのです！！」

純平「・・・・・・・・・」コクコク（コーヒーをゆっくり飲み干す）

コーディ「・・・・・・・・・」

純平「・・・・・・・・・」カチャ（コーヒーカップを静かに置く）

ケーシー「・・・・・・・・・」

純平「分かった。やってみよう」

コーディ「おお！引き受けてくれるのですね！！ミスタージュンペイスズキ！！」

ケーシー「報酬は私達で補える限りを尽くす覚悟です！」

純平「そうか。ならば寄付金を頂きたいのだが・・どうかな」

コーディ「？？」






～PART3「見慣れぬ来訪者」



～ユクモ近郊、麻生研究所


ちゅんちゅん（研究所の庭にお花畑があり、小鳥が集まっている）



雨音「よしよし。ほら、お食べ」さっさっ（パン粉みたいな餌を撒く）


ちゅんちゅんちゅんちゅん


雨音「どうしたの？」


ちゅんちゅん


雨音「誰か来るのね？」ちら（上を見上げる）



純平「久しぶりだな、雨音。博士はいるかな？」

雨音「鈴木さんでしたか。博士なら中にいますよ」

純平「そうか。上がっても？」

雨音「はい。何か・・急用ですか？」

純平「ん・・まぁね。少しご教授してもらいたいことがあってね」

雨音「？？」

To Be Continued..







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純平「みんなの激アツな一票、待ってるぜ」
チェルシー「ねぇ純平おにいちゃま」ぬう
純平「ん？なんだいチェルシー」
チェルシー「ロックラックのご当地アイドル「ぬくめちゃん」・・あたちはなりたい・・ぬくめちゃんみたいになりたいにょだ・・。その為にはどうしたらいいにょか、おちえてほちいにょだ」
純平「そうだな・・。まずはよく食べて、よく学んで、それから、よく遊ぶことかな」
チェルシー「しょうか・・。努力ちないといけないってことなのにょね？」
純平「そうだな。だがひとつだけ他に同じ目標をもった者とチェルシーとの違う点をあげろと言われれば・・」
チェルシー「？？」
純平「チェルシーが一番可愛らしいということかな」
チェルシー「むふふふ。うれちいにょだ」ガバッ（抱きつく）
純平「さて、そんなわけで次回の「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードは・・」

6/28（土）０時更新 「Accidental Explosion/後編」

純平「をお送りするぞ」
チェルシー「ぬくめちゃんは出るかにゃ・・」
純平「もしかしたら・・楽しみだな」
チェルシー「にゃあ」