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Channel: あたちのモンハン日記
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「ただいまですニャ」の巻

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~アヤ北部首都、エル・ディアラ・サンドリア....

アモォ~~~~・・・・・すっこらすっこら・・
(見るからに自家製バラックが無造作に立ち並ぶ居住エリアの公道(もちろん舗装はされていない乾燥した赤土な道)の上を行くアプケロス便)



肉まん君「フッ・・懐かしい光景だ」ゴトゴトゴト・・(と進む御者席からスラム街を眺めている)


スス・・(御者席の真後ろにある荷車の小窓がほんの僅かに内側よりスライドしながら開く)


ジーナ「次のT字路を右に入ってください」ゴトゴトゴト・・(荷車の中より彼女の声だけが)

肉まん君「よく覚えているな。変わっていない証拠か」パシィ~~んハッ(手綱を軽めに叩き、アプケロスを促す)

ジーナ「エル・ディアラ・サンドリアは、中央に位置するデスタミッタ・ジャマランと呼ばれる大神殿を中心に、円形状に階級別の居住エリアに区分されています」


ゴトゴトゴトゴトゴト・・
(背の低いバラック群越しに立ち並ぶ住居の高さが、階級順と共にその質もまた高くなっているのが見て取れ、奥に行くにつれ、灰色(アッシュグレー)を基調とした版築工法が使用されている住居や施設らしき建物、そして石造りの監視塔の数もまた増えているのが分かり、その背後では台形ピラミッドの上に建っている漆黒のドーム大神殿(空中庭園の下にも半円形からなるドーム屋根が階層別に連なる)がこの大陸の支配者であることを誇示するかのように屹立している)


肉まん君「あんたらを排除しようとしている、偽りのキングは、あの中か・・」ゴトゴトゴト・・

ジーナ「スヘイラの言うように、事態はかなり深刻な様子です。先程の暗殺者が警告した通り、今は近づかない方が良いでしょう」ゴトゴトゴト・・


ゴトゴトゴトゴトゴト・・(神殿の周り、五芒星の位置には、黒龍の角のように鋭い漆黒の屋根を持つ尖塔が中心の主を護るように聳え立っている)


肉まん君「五本なのは禁忌の数字から?」ゴトゴトゴトゴト

ジーナ「フフ・・・必然的に、それがあなた方の不文律と一致してみえるのは、あなたが優秀な狩人である証拠でしょう」ゴトゴトゴトゴト

肉まん君「答えになっていないな。歴史を鑑みれば、あっち(神殿を見ながら)の方が遥かに古いだろう・・・・そうか・・大陸五元素か」ゴトゴトゴト・・

ゾフィ「おいおい。観光ツアーじゃねぇんだぞ?ったく」(と隙間の奥から)

ユーリィ「・・でも・・フィールドの情報は・・知っておくべき・・」(同じく)

カーブー「俺は地図が苦手だ」(同じく)

肉まん君「まったく、うるさい献上品達だ」パシィ~~んハッ

ジーナ「地形的な防衛条件に恵まれ、歴代の統一国家が首都と定めてきた、このエル・ディアラ・サンドリアを治めるものは、アヤの支配者になると言い伝えられています。空位時代に突入するたびに北上を目指す勢力が絶えない為、ジ・ゾゲージョ要塞が作られたのです」ゴトゴトゴト・・

ゾフィ「要衝の地てか。じゃあ、都市を陥落させるには、まずは要塞を占拠するのが一番いいてか」

ユーリィ「・・てか・・それは・・小生達のルール・・てか・・」

カーブー「そういうこと。モンスターには通用しないな」

肉まん君「だからか・・・この都市を囲う断崖に近づくにつれ、生活階級が下がっているのは・・」ゴトゴトゴト・・(バラック郡の最果てには巨大な絶壁が聳え立っており、その断面に無数の穴と立てかけられたハシゴが「セットで」見えることから、おそらく居住用の穴を無許可に掘って、そこに住んでいる者も多数いることが見て取れる)

カーブー「山岳地帯からモンスターの侵入も考えられるからか?」

ジーナ「首都が襲われたという記録はありません。ですが、アヤの各地にはモンスターの出現を示す伝承が数多く残されています。故に信仰深いアヤの民は彼らを畏れるのです」

ゾフィ「そりゃお前らの教理に基づいてだろうが」

ユーリィ「・・だから・・そのルールを・・作ったのも・・この人達・・」

スヘイラ「好き勝手言うニャ。お前たちのねぐらよりは治安もいいニャ」(荷車の奥から彼女の声が飛んでくる)

肉まん君「・・・・ほぉ・・・・・それはどういう意味だ?」ゴトゴトゴト・・・

スヘイラ「寄生虫の巣窟」

肉まん君「・・フッ・・・・確かにな」ゴトゴトゴト・・・

ゾフィ「力のある奴がうまい食べ物と極上の酒を崇めることができるんだ。それの何が悪い。ここだって同じだろうが」

スヘイラ「少なくともこの都は護られているニャ」ゴトゴトゴト・・・(アプケロス便を横目に通り過ぎていく「デスギアシリーズ」の男)

肉まん君「あんたが着ていた防具といい、あれが正装か?」パシィ~んハッ

スヘイラ「神殿から派遣されている警備兵ニャ。あちきらに憧れて、マネをしているだけだニャ」

ゾフィ「お前たちに媚びる為にか?頼りになるガーディアンだな」や~れやれ

スヘイラ「新兵ほど、まずは外周エリアで経験や実績を積んでから、徐々に中央へと配置されていくシステムだニャ。あちきらに「お布施」をするなどして高層の竜信者となった連中は、みんな中央の富裕層エリアに住んでいるニャ」

ユーリィ「・・信仰を利用して・・成り上がる・・典型パターン・・・」はふぅ~~~

スヘイラ「才能を活かして富裕層の従者になる為に、自らを売り込む連中もいるニャ。腕に覚えがある信仰心の高い者もまた、信仰戦士となって、あちらきに護衛として買われることもあるニャ。そこで実績をあげれば、正規の使者団として任命され、上位になれば、ラ・エメシスの警護も任されるニャ。お前たちもどうかニャ?」

ゾフィ「冗談じゃねぇ。俺は自由が好きなの。なぁ、ドボル」

カーブー「俺・・年中、金がないから・・・やってみようかな・・」

スヘイラ「前言撤回!お前だけは絶対に駄目だニャ!!」ガリッハッ

カーブー「ぎゃああああああああああああ」

肉まん君「外周はみんなこんな感じか?」ゴトゴトゴト・・(バラックの前で群れをなしている薄着の男達が御者席の彼を睨みつけている)

ジーナ「北の最果てエリアには罪人及び戦争捕虜を投獄している監獄があります。東西の外周エリアはご覧の通りです」

スヘイラ「ここのエリアより一段階上の階級エリアには、それぞれ市場や酒場も用意されているけど、中央のエリアに外周の民が立ち入ることはほとんどないニャ」

ユーリィ「・・信仰を深め・・才能を磨き・・・・あなた達に身を捧げる・・・・・そこで得られる利益とは・・なに・・?」

ジーナ「萌芽の希望が強欲となって花開く時、あまたに咲き乱れる忘我の境地・・・」

肉まん君「絶望が何になる?」(彼女の言葉を否定するように食い気味に強い口調で物申す)

ジーナ「新たな力を生み出します」

肉まん君「・・・・・・・・・・・・・」ゴトゴトゴト・・・・

ジーナ「とめてください」(暗闇な小窓の隙間から光るマゼンダの両眼)


パシィ~~~ん・・・・
どうどう・・・・・・・・ゴトゴト・・ゴト・・・・・

(バラックに挟まれた公道をゆっくりと停車していくアプケロス便)


肉まん君「ん・・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(他のバラックとは違い、わりとしっかりめに建造された「獣人サイズな木製バンガロー」の前に停車していることが分かり、その看板には「Antique Shop NyaNya堂」と大陸文字で書かれている)


肉まん君「・・・・・・確か、向こうでは四番街だったが・・・・同じ東のエリアに・・」フッ・・


ガチャ・・(獣人サイズのちいちゃいドアが内側より開かれる)



??「なんだニャ?配達を頼んだ覚えはないぞニャ」


肉まん君「・・・・・・・・・。いや。間違いなく、ここに配達するよう頼まれた」


ガチャ・・(木製屋根付きワゴンタイプな荷車のリアドアがそっと開かれ、中から黒いベールを纏ったジーナがスヘイラに手を引かれながら慎ましく降りてくる)


ジーナ「おかわりないようで」フフ・・(顔にかかったベールを片手で持ち上げながら)

??「!!」

スヘイラ「ただいまですニャ。驚いたニャ?三世様」とっ(荷車の中より飛び出してくる)

アニャニャニャ・カーン三世「・・・・よくぞ・・・・・さぁ、早く中へ!!」





「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights





ささ!どうぞ、どうぞ♪
(バンガロー横にアプケロス便を停車させたジーナ御一行様を中へ誘うアニャニャニャ・カーン三世)



じーーーーーーーーーーー
(その光景をバラックの物陰から見つめる「6つの猫目」がチラりと光る)



ニャ太郎「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



鉄平「うまくいったな」こそり



ゲルハルト「ニャニ(静かに)」



アニャニャニャ・カーン三世「ささ、ジーナ様。狭いところですが」ガチャッ・・(獣人サイズのちいちゃいドアを開く)


ジーナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ちら・・


ニャ太郎「!!」


ジーナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」くすっ


スッ・・(身を屈めながらバンガローの中へと消えていくジーナ)


あたちのモンハン日記
カーブー「ほほぉ・・・これが噂の・・・・」(上半身裸(奴隷に見せかける為に、わざわざ土埃を付着タイプ)のまま、馴染みあるバンガローの看板を見つめている)

肉まん君「噂の・・どういう意味だ?」

カーブー「・・・あ~~~~・・・・ユクモにも同じような骨董品屋があったような、ないような。こりゃ、いかん。長い時間、監禁されていたから、頭が重い」くらっ(わざとらしい立ちくらみ)



ゾフィ「そんなヘルム被ってっからだよ。情けねぇな」ガスッハッ(カーブーのおしりを蹴る。同時に「あっ」と甲高い声を出すMなドボル)


ユーリィ「・・漢方薬なら・・あるけど・・」


アニャニャニャ・カーン三世「ささ、お連れ様も入ってくださいニャ」



スヘイラ「こいつらに敬語なんて使わなくていいニャ!ただの用心棒だニャ」ふん

アニャニャニャ・カーン三世「そのおかげでジーナ様が無事に戻ってこれたのだろうニャ。さ、どうぞ」

ゾフィ「ちいせぇドアだなタラー」そそそそそ・・(ハンターモーションでお馴染みの「身を屈めた姿勢」でバンガローの中へ)

ユーリィー「・・兄君も・・早く・・」そそそそそ・・(カーブーの方を振り返りながら)

カーブー「ん・・・・ああ・・・」ちら


鉄平「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


カーブー「おトイレに行きたくなった。ちょっと用を足してくる」

アニャニャニャ・カーン三世「ああ、それでしたら、中にありますニャ」

肉まん君「そうしろ。お前のそれ(ヘルム)は目立ちすぎる」

アニャニャニャ・カーン三世「それなら問題ないかと。このエリアにはその手の仮面を被った「訳あり」がたくさんいますからニャ」

肉まん君「これ(停車させているアプケロス便を見ながら)も怪しまれないか?」

アニャニャニャ・カーン三世「ここは都でも知る人ぞ知る、骨董品屋ですニャ。行商人はよく訪れますニャ。と言っても、現状でそれが許されているのは、コズンダを支援する行商ギルドですが・・」こそっ

スヘイラ「だからジーナ様もこいつらと同じ扮装をしてもらう必要があったのですニャ」ふんっ

カーブー「ちょっと外の空気を吸いたいだけだ。すぐに戻る」

肉まん君「なら早く行ってこい。くれぐれも市民との接触は避けろ。それともうひとつ、絶対に問題だけは起こすなよ。お前が「短時間でやる男」だというのは、道中でよぉ~く分かった。すぐに戻れ。すぐにだ。いいな?すぐにだぞ?」そそそそそ・・(身を屈めたままバンガローの中へ)

スヘイラ「そのまま帰って来なくてもいいニャ」ずんがずんが(こちらは堂々と中へ)

カーブー「心配しなくてもいい。まだ気にかけてもらえるだけマシだ」やれやれ(と三世に向かって)

アニャニャニャ・カーン三世「念のため、お戻りの歳は、ドアをノックしてくださいニャ」

カーブー「OK。すぐに戻る」

アニャニャニャ・カーン三世「でわでわ」ガチャリ・・

カーブー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」きょろきょろ(おもむろに周囲を警戒しながら)


すてててててて・・・・
(無駄に身を屈めながら、公道を挟んだバンガロー対面のボロ屋の陰に向かっていくカーブー)


カーブー「ん・・・・確かこのあたりに・・・・・」きょろきょろ


がしっダッシュ(背後より蒼世ネコの実に傾きまくった猫腕にヘッドロックされるドボルヘルム)


鉄平「てめぇ!なんで俺達に黙って勝手に出発しやがった!!」ぎゅううううっハッ(締め上げる)

カーブー「落ちる!!落ち着いてくれアセアセ」ぎゅううううっダッシュ

ニャ太郎「総帥。川村殿の「処罰」は後ほど」(怒れる蒼世ネコを諫める)

ゲルハルト「にゃんニャ(周囲に気づかれる)」こそっ

鉄平「ちっ」(猫腕を離す)

カーブー「はぁ~~~~タラー助かった。もげるかと思った」



泥吉「あのぉ~~~・・皆さん、大丈夫ですか?」(と人んちの物陰から)


カーブー「ん・・あれは・・・!?」

鉄平「あ、まずいアセアセ

カーブー「げええええええええ!!!!泥吉さぁあああああああああん!!!???」バシィ~~~んハッ(食い気味に黙るようジャンプしながらドボルな頭をおもいっきしひっぱたく鉄平)


To Be Continuedダッシュ






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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第50話 「ちゃんとできるんだ・・」の巻

7/21(木)0時更新予定

なぁ、ニャ太郎。狩猟日記の方ではお前や影丸は出て来ないけど、不満はないのか?
隠密隊で忙しいですからな。そのうち顔を出します。
俺なんて、すっかり狩猟日記の方じゃ「ザザミのネコ」だ。おかしなもんだぜ。
・・・・・(好きでやっておられるようにも見えるが・・)
そんな感じでストーリーモードも狩猟日記も、どっちも読も見ようぜよ!!
ですな



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