Quantcast
Channel: あたちのモンハン日記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2669

「お団子がいい・・」の巻

$
0
0


ギィ・・・(倉庫の入り口側よりドアが開く音が)


ハロルド「!!」バッダッシュ(咄嗟に構えるミオンとジーク)





「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights






ボニー「・・・・・・・・・・(確かに人の声が聞こえたような・・・)」そろぉ・・(と倉庫内に入ってくる)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(猫目を活かし暗がりの倉庫内(木箱やら大タルがたくさん積まれている)を見渡すフルフルボニー)


ボニー「・・・・クンクン・・・(やっぱり・・火薬のニオイだ・・・そうすると、ここは火薬庫か・・・)」


ホわぁ・・・・・・・・
(大タルが積まれている列の隙間から、蝋燭の灯りと思しき橙色の光がこちらに近づいてくる)


ボニー「・・・・・クンクン・・(ほのかな匂い・・・桜・・?)」ザッ(同時に身構える)



ミオン「ありゃ。どうしましたミャ?」(大タルの壁の隙間を縫いながら姿を見せる彼女はその左手に火が灯された燭台を持っている)


ボニー「ああ・・びっくりした・・(本物のメディカルスタッフか・・)」

ミオン「すみませんミャ。ちょっと酔い止めを切らしてしまって、確か倉庫にしまったはずだと・・あって良かったですミャ♪」(と薬包紙を見せる)

ボニー「こちらこそごめんよ(まさか偵察してたなんて言えるわけないし・・・・でも、なんで火薬庫に薬を・・・)」

ミオン「そちらも何か取りに来たミャ?(ニャんて、ここは火薬庫だけど・・前にハロルドと確認したからミャ・・)」

ボニー「え、そうそう。ボクも何かお腹が痛いなぁ~なんて、ちょうどいい薬でもあればと思ってさ。にょほほほほほ(ここは話に乗っかっておこう)」

ミオン「それは大変ミャ。すぐにお医者に・・・って、私達がそうでしたミャ。にょほほほほほ(あぶないミャ・・てっきり自分がメディカルスタッフに扮装してることを忘れそうになっちまったミャ)」

ボニー「あ、それより、いい香りの香水だね」クンクン

ミオン「分かるミャ?これはね、サクラクラ大福の香水なんだミョ♪(ひぃ・・あぶないあぶないミャ。ジークの匂いがバレないように、とっさに撒いて正解だったミャ・・。まさか里にいた頃、シオンと二人で作ってた「まるで売り物にならなかった香水」がこんなところで役に立つなんて・・人生どうなるかわかったもんじゃないミャ)」

ボニー「大福の香水なんて珍しいね。大福ってことは・・ひょっとしてユクモ出身とか?(なんて言ってみたり。話を逸らさせよう)」

ミオン「近いミャ。これはカムラの里に観光に行った人に貰ったんだミャ(素性はなるべく伏せる・・シオンに教わったミャ)」

ボニー「へぇ~そうなんだ。桜の匂いっていいよね。にょほほほほほ(適当な会話で誤魔化そう)」

ミオン「ほんとほんと。あ、それよりお腹は大丈夫ミャ?(心配しながら私がここにいた不信感を消していこうミャ)」

ボニー「え・・・あ・・なんかもう良くなったみたい(ほんとはこの倉庫の中身が気になるけど・・)」

ミオン「あ~~良かった(早く出たいミャ)」

ボニー「それにしてもたくさんの荷物が積まれてるよね(なんて話題をそっちに傾けながら、しっかり自分の目的を達成させてみたり・・)」

ミオン「え・・そ、そうだミャ(木箱の中はどうせ弾薬とか火薬ばっかりに決まってるミャ。どうしよう・・この人は「正規のクルー」だから、今回の作戦をどこまで知らされているのか・・試してみるかミャ・・)」

ボニー「ちょっと覗いたら怒られるかな(なんて、この人は「正規のクルー」だろうから、今回の作戦をどこまで知らされているのか・・試してみるか・・)」

ボニー&ミオン「ねぇ??」

ミオン「あニャアセアセそちらからどうぞミャ」

ボニー「いえいえ、そちらからどうぞアセアセ

ミオン「・・・・・・この倉庫って、ニャんだか、火薬のニオイがしないミャ?(これですんなり答えれば、「正規のクルー」にも作戦が伝わっている証拠だミャ。逆に「知らない」と答えれば、伝わっていない証拠だミャ)」

ボニー「あ!ボクもそう思ってた!(これに乗じて、木箱の中を見てやろう)」

ミオン「・・・・・・・・・(困ったミャ・・。その選択肢に対する返答は「まるで」考えてなかったミャ・・)」

ボニー「・・・・・・・・(あれ・・どうしたのかな・・興味津々になったボクを怪しんでいるのかな・・)」

ミオン「・・・・・・・・・(どうしようかミャ・・・いっその事、箱を開けて、そのリアクションから探るとするか・・でも、大事になったら大変だし・・)」

ボニー「・・・・・・・・・(どうしよう・・・いっその事、箱を開けてみよう!って言ってみようかな・・・でも、大事になったら大変だし・・)」

ボニー&ミオン「あのぉ・・・・」

ミオン「あニャアセアセそちらからどうぞミャ」

ボニー「いえいえ、そちらからどうぞアセアセ

ミオン「じゃあ、せえの、で一緒に言うミャ」

ボニー「いいね。そうしよう」

ボニー&ミオン「せえの・・・・箱を開けてみない(ミャ)??」

ミオン「あら、すごいミャ。同じ事を思っていたのミャ(「正規のクルー」も不思議に思っていたってことは、作戦は知らされていない証拠とみるのが妥当かミャ・・?)

ボニー「ほんとだね。息ぴったりだ(「正規のクルー」も不思議に思っていたってことは、作戦は知らされていないとみるのが妥当だな・・)」

ミオン「・・・・・・・(だったら危ない事に関わらせるのは悪いミャ・・どうしたものかミャ・・)」

ボニー「・・・・・!!(そうだ!だったらボクだけ確認すると言って、箱の中身を覗こう!!)」

ミオン「・・・・・!!(そうだミャ!私が確認すると言って、やり過ごそうミャ!!)」

ボニー&ミオン「あのぉ・・・・」

ミオン「あニャアセアセそちらからどうぞミャ」

ボニー「いえいえ、そちらからどうぞアセアセ

ミオン「・・・・・・・(っと・・ここは譲っちゃダメだったミャ)」

ボニー「・・・・・・(しまった・・今は積極的になるべきだった・・)」

ボニー&ミオン「ボク(私)が覗いて来ようか(ミャ)??」

ミオン「・・・・・・・・・・・・」

ボニー「・・・・・・・・・・・」

ミオン「ププ・・・」

ボニー「フフ・・おかしいね」

ミオン「一緒に開けてみようミャ」

ボニー「そうだね」


ぎゅっ
ててててて・・

(手を取り合い、木箱に向かう二人のフルフルネコ)


ミオン「・・・・・・・・(よく考えたら、もともとこの船には対海竜用のバリスタや大砲だって搭載されていたんだミャ)」

ボニー「・・・・・・・・(もし中身が武器だったら、対海竜用に使う武器だとか説明して、やり過ごそう。専門的な武器の内容は分からないだろうし・・)」

ミオン「せえので一緒に開けるミャ」

ボニー「うん」


そ・・・(木箱の蓋の右端をミオンのオレンジ毛なお手が、左端をボニーのピンク毛なお手が掴む)


ミオン「・・・・・・・・・」こくり

ボニー「・・・・・・・・・」こくり


パカッ





ボボーーーーーー・・・・・・・
(狩猟エリアになりそうなくらい広い面積を誇る甲板上、モンスターが眠っている檻檻の端っこで談話している二人の緑色なチェーンシリーズな男女)



シオン「えーーーーー!じゃあ、そのまま湖で溺れてしまったの!?」

アンソニー「ああ。すぐに友人に助けてもらったから命に別状はなかった。けど、もともとの美しかったブロンドヘアはこの通り、錆びついてしまった」やれやれ(チェーンヘッドからはみ出ている銀色の髪をかきあげながら。もちろん鼻を隠すため紺色のマスクをしている)

シオン「・・・・特殊な力が・・目覚めた・・とか?」

アンソニー「それが潜在的なものであったのか、与えられたスキルなのかは定かじゃないけど、その出来事をきっかけに普通のハンターではいられなくなった。それがここ(ナイツ)にいる理由」フッ

シオン「・・・・ありがとう、話してくれて。ね、それで、一体どんなスキルなの??」わくわく

アンソニー「フフ・・必要になったら見せるさ。君はどんなユニークスキルを?」

シオン「え・・・」(目をまんまるに)

アンソニー「ほら。ナイツに所属するみんなは、それぞれ特技ってものがあるだろ?君のそれが知りたい」

シオン「・・・・・・(しらなかった・・。そんな特別な力ないし、故郷もとっとと捨てたから、生え抜きでもないし・・・確かにハンターとしては認められるようになったけど、私だけの才能ってなんだろう・・・・)」


しょんげり・・(その場で両膝を抱え込みながら蹲るチェーンシオン)


シオン「私もそれが知りたい・・」しょんげり

アンソニー「・・ひょっとして・・・グルーミーな質問だった?」

シオン「超グルーミー・・」しょんげり


どすん・・どすん・・・
(甲板上、各種モンスターが眠る檻檻のすきまを縫って歩いてくるアビオルグ)



あきひこ「あれ。そこの彼女、お腹でも痛いのかい?」どすん・・どすん・・


アンソニー「・・あきひこ少尉。彼女、少し気分が悪いみたいで」

シオン「平気・・。すみません・・少尉」しょんげり(と立ち上がる)

あきひこ「顔色悪いよ?あ、そうだ。昨日、俺もメディカルチームに診てもらったんだ。君も診てもらうといい。呼んでこようか?」ぬう(あのでかいジュラシックな顔を近づけてくる)

シオン「大丈夫です。お気遣いありがとうございます。あきひこ少尉」にこっ

あきひこ「・・・・・・・・・。お腹が減ったら言いなさい。うどんを作ってあげるからね」にこっ(と、したっぽい表情をそのジュラシックな顔面で)


どすん・・どすん・・・
(おもむろに「どっかに行く」獰竜あきひこ)


シオン「良さそうな人・・獰竜よね。彼って」どすん・・・どすん・・・・・

アンソニー「彼らには彼らの戦う理由がある。敵には感情移入するなって、シリウスさんにいっつも言われる」やれやれ

シオン「あなたが優しいって知っているからよ。シリウスさん・・大丈夫かしら・・」

アンソニー「心配ないよ。完全に「なりきってる」から。好きなんだよ。だから今までも生き延びてこれたんだ。本当に見習うべき上官だよ、シリウスさんは」

シオン「うん・・・みんな、それぞれ特技を持っているものね・・」しょんげり

アンソニー「参ったな。いつものグローリーな君に戻って。そうだ。うどんを作ってもらったら?彼に」

シオン「お団子がいい・・」しょんげり(再びその場に蹲るチェーン女子)

アンソニー「・・・・・・・・・・・・」やれやれ



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(そんな一連の様子を近くの檻の中より眠ったフリをしながら、ちゃっかり考察している雷狼竜のエージェント)


クリニカル礼子(もとい王羽美)「・・・・・・・・・・・・・・」じーーーー(同じくその檻の陰よりフルフルXガンナー天使モードなメディカルスタッフが覗いている)

アイオロス「まさか彼らも潜入していたとはね・・・」(眠ったフリをしたまま)

クリニカル礼子「そんな・・・彼女が選ばれたなんて・・・・」

アイオロス「どうしたの?知り合い?」(細目で監視モードに)

クリニカル礼子「え・・ええ・・・男性の方は・・・」

アイオロス「・・・・・おいおい・・嘘だろ・・・・」(そっと目を閉じる)

クリニカル礼子「どうされました?」

アイオロス「女の子の方も知っている。っていうか、「夢の中」で見た。変な話だろ?」

クリニカル礼子「・・・・・そうは思いません。何故なら、私も同じ体験をしたからです」

アイオロス「ええアセアセ」ごちんハッ(びっくりして思わず首を上げてしまい、当然、檻の天井に頭を強打する)

クリニカル礼子「ちょっと警部!周りに気づかれます!」ぷんすかムカムカ

アイオロス「君がいけないんだ。そんな大切な事、今まで黙っていたんだから」いちちち・・

クリニカル礼子「あなたこそ。それにしても・・シオン・プラウズ・・・・まさか彼女がナイトのメンバーになっていたなんて・・」

アイオロス「なんの因果か・・・君の後継者ってわけか」やれやれ

クリニカル礼子「ハンターズギルドの今回の目的は、邪龍教国家である、アヤを拠点としているタラスクギルドと・・その淵源を討伐することです。彼ら(ギルドナイツ)もまた、そのサポートをする為にアヤへ向かっているのかと」

アイオロス「・・・・長官はアヤの淵源を確かめろと言ったが・・・確証は?」

クリニカル礼子「黒龍マモーナスの巣」

アイオロス「・・・・・・・ふぅーーーーーー。彼ら(暗黒団)がボスと呼んでいたのが、その禁忌の名前だとはね・・・だからみんなアヤへ向かったのか・・・」

クリニカル礼子「ハンターズギルドは竜機兵を動かすつもりです。ナイツのナンバー1も現地に向かう予定だと」

アイオロス「・・・やれやれ・・・・。火の国での戦いは、お互いに演習だったってわけか・・この船もまた、援軍として向かっているようだが・・・作戦の内容はラファエロに任せよう・・」ぼそっ

クリニカル礼子「なにか?」

アイオロス「いや。他にもナイトが潜入している可能性は?」

クリニカル礼子「大いに考えられます。今回の騒動を引き起こしたフィクサーの存在が・・・」


あきひこ「あ、先生」びくっハッ(とする彼女の背後には大きな獰竜の姿が)


クリニカル礼子「・・・・・・・はい」くる(恐る恐る振り返る)

あきひこ「ちょうど良かった。探してたんです」

クリニカル礼子「え?」

あきひこ「ほら、あそこで蹲ってる女の人。彼女を診て欲しいんです」

クリニカル礼子「え?」(さっきとは性質の違う「え」)




ミオン「なんだミャ・・・こりは・・・」

ボニー「うううん・・・・・」


じーーーーーーーーーーーー
(二人が見つめる木箱の中には袋いっぱいの白い粉が)


ボニー「薬物かもしれない」

ミオン「えーーーーー!!」

ボニー「ちょっと舐めてみよう」

ミオン「あぶないミャアセアセ頭がおかしくなったら大変ミョアセアセ」あたふたダッシュ(あっち行ったりこっち行ったり)

ボニー「平気平気」ぴとっ(実に慣れた手つきで肉球に粉を少しだけ付着させる)

ミオン「・・・・・・・・・・」ハラハラアセアセ

ボニー「・・・・・・・・・・・・・・」ペろっ・・

ミオン「・・・どうだミャ・・?」ハラハラアセアセ

ボニー「・・・・・・なんだこりゃタラー

ミオン「ぎええええええ!!やっぱりぶっ飛んじゃう系ミョ!?」

ボニー「全然。美味しいよ。これ」くっちゃらくっちゃら

ミオン「??」

ボニー「うどん粉だ」くっちゃらくっちゃら



To Be Continued





みんなの激アツ一票でしっかり応援しておくれよ♪

次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第54話 「名残惜しいのは計算外」の巻

8/4(木)0時更新予定

ちょっと警部。サンブレイクでの警部達(雷狼竜達)ってさ、新しい技も加わってるでしょう?
ああ。科学の進歩と共に僕らも成長するのさ。えっへん
あのすんごい貯めてからぶってくるやつ。あれ、よくないよ?どうしてあんな悪いことするのさ?
・・・うううん・・そうやって言われると、元も子もないなぁ・・
「あんなこと」やめて、大人しく山々に帰りなよ?餌だって自分で取れるだろうに。
・・・うううん・・それを言われるとゲームにならないから・・
そんなことより次回も見よう!!読も見よう!!
そんなことなのか・・・しょんげり



■あたちのモンハン日記てなぁに?

■あたモン目次録

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2669

Trending Articles