タタタタタタタ・・・サッ
タタタタタタタ・・・サッ
(実にこなれた所作で船内通路を駆けては壁際に身を伏せながら進んでいく、緑色のチェーンシリーズな男)
荒波ケンジ「・・・・・・(さて・・まずは時間をより稼ぐ為、例の奇面族を見つけるのが先決だが・・・)」(半開きになっている一室のドアを利用しながら隠れている)
あれぇ~~~・・・
どこだっチャ~~~~・・・・
(通路先に見える十字路にて、「あからさまに迷子」になっている海賊Jなお面を被った、ほそっこい奇面族)
荒波ケンジ「・・・・・・(かわいい奇面族のぼうや発見・・。さて・・どうしたのものか・・・・・お・・?)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(自身が身を伏せている部屋の中を覗いてみると、そこは食堂なのだろう、テーブルの上には、まだ手のつけられていない、出来立てホヤホヤのご馳走(ガッツチャーハンやら砂丘チャーハンやらアッチチャーハンやら野菜チャーハン、そしてギンギラーメンなど)が)
荒波ケンジ「・・・・・・(炭水化物祭り・・・)」ごくり
会議が終わるまでに用意するニャよ!
スコンスコンスコンスコン

じゃ~~~じゃ~~~

(食堂の奥からキッチンアイルーの激励と包丁でおそらく「麺やチャーシュー」を切っているのであろう包丁音&チャーを炒めているのであろう激アツ火力音も)
荒波ケンジ「・・・・・・・・・・・・・・・」ぽん

スラッシュ「あれぇ~~~~・・・会議室はどこだったっチャかなぁ・・・・早く行かないと、またクイーンに怒られちまうっチャ・・」あたふた(と、あっち行ったり、こっち行ったりしている。だから辿り着けないのに)
ほわほわほわほわほわ・・・
(半開きになっているドアの中より、いかにも美味しそうな「味煙」が)
スラッシュ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」ててててて・・(迷いなくそっちに向かって行っちゃう)
荒波ケンジ「・・・・・・・・・(引っかかってくれよ・・・)」ふぁたふぁた

ちら・・(半開きになったドアの外より、ひょっこり顔を出してくる海賊Jなお面の奇面族)
荒波ケンジ「・・・・・・・(いいぞ。ほら、美人教師が来る前に、好きなだけ食べちまえ)」スッ・・(机の下に隠れる)
うわぁ・・・・すごく美味しそうだっチャ・・・・
(机の向こう側から彼の素直な声が)
荒波ケンジ「・・・・・・・(あんまんはないが、これは全部、お前のだぞ)」
いやいや、駄目っチャ・・・
これは「後でみんなで食べるやつ」だっチャ
荒波ケンジ「・・・・・・・(意外と真面目・・?)」
でもぉ・・・一口だけなら・・・・
荒波ケンジ「・・・・・・・(それでこそ、お前だ)」
カチャリ・・(おそらく「チャーハン用のしゃじ」で、いずれかのチャーハンを少しだけ「いった」のだろう音が)
くっちゃくっちゃ・・・
しょきぃ~~~~~ん

うわぁ・・・なんだか「ちょっとだけ」防御力が上がった気がするっチャ・・
(おそらく砂丘チャーハンをいったのだろう感想が)
荒波ケンジ「・・・・・・・(もっと、いっていいんだぞ)」ふぁたふぁたふぁた

スラッシュ「だぁ~もう我慢できねぇっチャ!!」バッ

ガツガツガツガツガツ!!
ズルズルズルズルズル!!
(食卓の上に乗り、チャーとラーを交互に平らげていく海賊Jなお面の奇面族を横目に、ハンター持ち前の低姿勢で部屋を後にする荒波ケンジこと鈴木純平)
荒波ケンジ「・・・・・・・(あとで美人教師に悉く怒られるだろうが・・ごめんな)」そぉ・・(っと部屋を出る)
タタタタタタタ・・・サッ
(再び船内の調査を開始する緑色なチェーン男子)
荒波ケンジ「・・・・・・・(次はボニーだ。船内にいるといいんだが・・・・・ん・・?)

♪~~~~~~~~~~~~
(ご機嫌な鼻歌(カムラ祓え歌:サマー ver.)を奏でながら、ルンルンカムラ的なスキップで通路を進んでいく緑色のチェーン女子)
荒波ケンジ「!?(あれは・・・・シオン・プラウズ!?)」
リラ コファエニア!!
ふふふぅ~~~~ん♪
(感極まり、そこだけ声を大にして歌い上げ、またすかさず鼻歌に戻るシオンの健気なスキップ的後ろ姿)
荒波ケンジ「・・・・・・(あいつ(UBU)の旧友がなんでここに・・・・アイオロスへ伝達。緊急サブクエスト発生。対象の尾行を開始する)」はぁ~~~~~
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
ほミャ~~って、ニャあしてこりゃ~
なんだろうねぇ~
(暗がりの倉庫内、不思議そうに大タルの中身を覗き込むフルフルネコなミオンとボニー)

ミオン「こっちもうどん粉ミャ」パカッ

ボニー「こっちもだよ」パカッ
ミオン「どしてまた、こんなにうどん粉が・・」ほミャ・・
ボニー「待って。これはフェイクでさ、この奥に薬物が入っているかもしれない」
ミオン「えっ!それはおちょろちいミャ

ボニー「だろ?だから確かめるんだ」よいしょっ

ミオン「潜るつもりミャ?」
ボニー「そうさ。それが一番手っ取り早いだろ?」
ミオン「・・・・・・(ニャんとまぁ、行動力のあるネコだミャ・・ちょっとカッコいいミャ)」ポぅWOWWOWWOW

ボニー「ボクが中に入ったら足を持ってくれないかい?一通り調査が終わったら、ボクが足をパタパタさせるから、引っこ抜いて欲しいんだ」
ミオン「うどん粉で窒息してしまう可能性があるからミャ?わかったミャ」どん(胸を叩く)
ボニー「頼んだよ。それじゃ、行ってくるね」バッ

ずんっ!
(顎をしっかり引きながら、両手を頭上に垂直に伸ばし、姿勢の良い「飛び込み方式」で一点入水、タルの中のうどん粉に上半身がきれいに「突き刺さる」フルフルネコ。スカートはびろぉ~んってなってる)
ミオン「今だミャ!!」がしっ

イッイッイッ・・・
イッイッイッイッイッ・・
(うどん粉が入ったタルの中に上半身を突き刺したボニーはミオンに両足を持たれたまま一生懸命、息を止めながら手探りしているのだろう、粉の心地よい摩擦音が聞こえる)
ミオン「ププ・・おかしいミャ」イッイッイッ・・・
イッイッイッイッイッ・・
ミオン「どうだミャ?あやしげな小袋とはあったミャ?」イッイッイッ・・・
バタバタバタバタバタ!!
(次の瞬間、「もう限界」なのだろう、ボニーの両足が交互に激しい前後運動をみせる)
ミオン「今引き上げるミャ!!」
グッ

ミオン「困ったミャ!ぜんぜん抜けないミャ

バタバタバタバタバタ!!
むほっむほっ!!
(もはや「本当の限界」に近づいてきたのだろう、ボニーのほそっこい両猫脚が緊急事態であることを示すように悶え動き、おそらくは粉の中で粉を吸ってしまったのだろう、ひどく咳をする音も)
ミオン「あ~~~ん!!困ったミャ

シオン「ラ・マ・サ リィ~~~~~・・・・って、なにしてるの!?」(倉庫の入り口より異常事態に遭遇)
ミオン「シオン!!助けてミャ

バタバタ・・・バタ・・・・・タッ・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ミオン&シオン「あっ」
荒波ケンジ「ひっくり返せ!!」(シオンの後ろから中で起きている異変をいち早く察したのだろうアドバイスを)
シオン「任せて!!おりゃああああああ!!!!」シュタタタタタタ

すかぁ~~~~~~ん

(大タルの根に向かって鋭いスライディングタックルを浴びせるシオン)
バギャアアアアアアアアン

(ひっくり返った大タルが割れ、中から白い粉に紛れながらフルフルボニーも姿を見せる)
ボニー「ひい・・ひい・・危なかった・・

ミオン「わぁ~~~~ん!!良かったミャ~!!」だきっ

シオン「ふぅ~~~~。間一髪だったわね」ふぁさっ(緑色なチェーンヘッドからはみ出る長い黒髪をかきあげながら)
荒波ケンジ「大丈夫か?」(ボニーのもとに片膝をつきながら)
ボニー「ああ・・・純・・・・ケンジチーフ・・・危うく、うどん粉の中で逝くところだったよ・・」げっそり・・
荒波ケンジ「どうして「あんな真似」を?」(当然の質問)
ボニー「うどん粉が「やたら」積まれているからさ、もしかしたら、薬物も一緒に運ばれているんじゃないかと思って、潜ってみたんだよ」
シオン「勇敢ね。でも安心して。どう見ても、うどん粉だから」(足元に散らばっている白い粉を見渡しながら)
ボニー「助かったよ」(ケンジの手を借りながら起き上がる)
荒波ケンジ「例を言うなら、こちらのお嬢さんに言うんだな」ぱんぱん

ボニー「ありがとう・・・・・って、あれ・・・君は・・・」
ガバッ

シオン「??」(すんごい怪訝な表情で)
荒波ケンジ「この子の同僚で船舶技師の荒波ケンジです。やぁ~危ないところを助けていただき、ありがとうございました。このお礼は必ず。あはははは。それじゃあ」(ボニーを小脇に抱えながら立ち去ろうとする)
ミオン「待ってミャ」
ボニー「??」(小脇に抱えられながら振り返る)
ミオン「私はミオン。あなたのお名前は?」
ボニー「・・・ボニーだよ」(その上では「あちゃ~~」とリアクションしている荒波ケンジの姿も)
ミオン「・・ボニー・・・・またお話しようミャ」にこっ
ボニー「ああ。もちろんさ」にこっ
ミオン「ふふふふふ」
ボニー「フフフフフ」
荒波ケンジ「あ~~それではまた!失礼いたします!」ザッザッザッザッ

ミオン「ふふふふふふ」フリフリ(手を振り返している)
シオン「素敵なオトモダチができたようね。彼らは正規のクルーだったみたいだけど・・」
ミオン「だミャ。とっても正義感の強いネコガールだミャ」
シオン「そうね。うどん粉に飛び込むなんて・・・・って、それを運搬するんだった」ぽん(思い出したように手を打つ)
ミオン「うどん粉を持っていくミャ?」
シオン「そう。運搬上手なところをアンソニーに見せてあげるの♪」えっへん
ミオン「気になるから?違うミャ。ただの承認欲求ミャ」やれやれ
シオン「今回の作戦で私の力を「うんと」見せつけて、サフラさんを見返してやるのよ。そしていずれはギルドナイツの名前を「シオンと円卓の騎士」に改名するのよ」フフフフ
ミオン「しょうもない自己顕示欲の塊」ファ~~あ・・(大あくびしながら)
シオン「そこであなたにお願いがあるわけ」
ミオン「ミャ?」こすこす(眠たそうな目を猫手でこすりながら)
シオン「ほら。シリウスさんが参加している作戦会議。その内容を盗聴してきて」
ミオン「なんだってミョ?シリウスさんから聞けばいいミャ」
シオン「私達はね。けど彼らは違う」ちら
ぽへぇ~~~~~~~ん

(いつの間にか接近してきている「あやしげなタルネコボディ」と蒼き隻眼のガルク)
ハロルド「さすがシオンだぜ。俺たちも作戦を熟知してれば、シリウスさんの手間も省ける。な?」パカパカ(と喋るタルネコボディ)

ジークガルム「船内の換気口を使え。お前なら適任だ」
シオン「ね?」にこっ
ミオン「みゅううううううう」(訝しげな猫顔の横でパカパカと笑うタルネコボディ)
したたたたたたたた

(一方、純平組。ボニーを小脇に抱えられながら、人気のない通路端へと)
荒波ケンジ「よし、ここなら誰もいないな・・・・って、なんで本名を!?」(ボニーを両手で抱き上げながら)
ボニー「平気さ。それにしても、どこかで見たことのある毛並みだなぁと思ったら、あの子がミオンだったなんてね。そのご主人も一緒なんてさ。あの子がシオン・プラウズだろ?」
荒波ケンジ「ああ。だから問題なんだ」はぁ~~
ボニー「どうして逃げてきたのさ?ボクらは彼女達のことを知っているけど、向こうは知らないんだ。いろいろ話を聞けるチャンスだったのに」
荒波ケンジ「暗黒団の可能性もある。それに今は任務の途中だ。不用意な接触は避けるべきだ」ぷいっ
ボニー「正規のクルーだよ。UBUの記憶通りなら、正義感の強い子だったろ?きっと、いろいろあって、コンチネンタル・サイクルで働いているんだよ」
荒波ケンジ「にしても、あっち側(ブラックギルド)なのは確かだ。もう少し探る必要がある」むぅ・・
ボニー「やっぱり君は人間だね。疑り深い」やれやれ(抱き上げられたまま、愛らしいやれやれポーズをみせるフルフルネコボニー)
荒波ケンジ「それよりボニー。君にやって欲しいことがあるんだ。緊急クエスト」にこっ
ボニー「ほら。ボク、君の人間じゃない姿の方が好きだ」ぷいっ
To Be Continued

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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第56話 「ア~ニャ~、ニャ~ホラ!!」の巻
8/11(木)0時更新予定
ねぇ、純平、知ってる?サンブレイクにはまた素敵なオトモ防具があるんだよ
ああ。それに関しては俺も興味がある。ゼクスネコなんていいと思うんだがな
モスキートちゅうちゅう?あまりネコっぽくないなぁ~。もっとかわいいの着てみたら?
おいおい。俺はネコボーイなんだぜ?やっぱりクールなのがいいなぁ~
セルタスネコみたいのかい?それじゃあさ、ゴルムネコは?
原型は残したい
う~~ん、素性を隠すにはちょうどいいと思うのに・・エスピネコは?男の子っぽいだろ?
猫顔は晒したくない
う~~ん、じゃあさ、マジンネコは?
浮いてるのは論外
禍鎧ネコ!
いかつい
イソネネコ!!
占いは信じない
じゃあもう好きにしたら!!ばちぃ~~ん

いちちち・・・やっぱりセルタスネコがいいかなぁ・・
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