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「ハ~ニャてよ」の巻

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~アヤ北部首都、エル・ディアラ・サンドリア外周エリア....

ニャハ~ハッハッハッハッ!え~おかちい~
(都市を囲む乾いた断崖絶壁の下、肩を組みながらご陽気に歩いてくる鉄平と泥吉)



鉄平「ほいだらさ、カーブーに大好きな温泉ドリンクを飲まれちまった一也は怒り狂ってカーブーの奴を集会浴場からぶん投げちまったの。村に落下していった「裸のカーブー」は、村の女子達に新手のストリーキング扱いされちまって大騒動。そこをたまたま村を巡回しに来ていたハンターズギルド直属の警官に見つかって、そのまま逮捕ってわけ。まぁ~おかしかったぜ」


泥吉「ククッ・・そうするとカーブーさんは既に投獄経験がおありだったってことですね?」

鉄平「しょっちゅうだよ。俺たちが村に来る前から問題児だったらしい」やれやれ

泥吉「ならば親御さんに変わって、しっかり見守る必要がありますな」ニャハハハハ(二人して猫笑いかます)

鉄平「そういう奴なんだよ。どこに行ってもお騒がせばっかり」やれやれ

泥吉「看守と親密な関係になれたのも、そういった経験からでしょうね~」ふむぅ~

鉄平「あいつなりに何か考えがあるかもしれないね。たまには面会にもいってやらないとな・・」はぁ~~

泥吉「イェル・ミナは特別牢を重点的に警備している様子です。おそらく族長はそこに囚われているかと」こそり

鉄平「う~~~ん・・・やっぱりカーブーの野郎は何か企んでるな・・」

泥吉「決闘裁判の代理人を買って出たのも関係が?」

鉄平「やっぱり騒動を引き寄せる才能・・いや、スキルがあるんだよ」むぅ~~


ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・(前方に見える酒場らしきバンガローの入り口に群がるキャラバン隊と思しき人間の男達)


鉄平「ここには相応しくねぇ連中だな・・」がじっ(乾燥肉をかじりながら)

泥吉「外から来たのでしょうか・・・しかし今は封鎖中のはず・・」ガヤガヤガヤ・・・


おい
ん・・・
(こちらの視線に気づいたのか、一斉に睨みをきかしてくるキャラバン隊の男達)


鉄平「クソレイシスト共が。ここじゃ喧嘩は当たり前だよね?やっちまうか」がじっ

泥吉「我々をメラルーと勘違いしているのでしょう。その警戒心からして、やはり余所者みたいですが・・・そのまま連中を睨み続けていてくだされ」シュン!!(一瞬にして消える)

鉄平「??」


ねこまんまが欲しいのか?
ハッハッハッハッハッハッ


鉄平「よし決めた。殺す」ザッ

泥吉「まぁまぁ、鉄平殿。帰りやしょう」」シュン!!(再び現れた彼がなだめてくる)

鉄平「むぅ~~~~~~~」(泥吉に背中を押されながらもまだガンを飛ばしている)


とっとと消えやがれ
こそ泥が
(罵声を飛ばす男達数名の手には何やらビラが握られている)


鉄平「命拾いしたな!アヤじゃなけりゃ、喉掻っ切られてるとこだぜ!」シャアアアア(と突き上げる中指から鋭い爪を見せながら。対し泥吉は人間達から目を逸し、そそくさと鉄平の背中を押しながらその場を後にする)

泥吉「連中、何かを手にしていやしたね」

鉄平「ああ。やっぱりぶん殴って奪っちまえば良かった」ふんっ

泥吉「ハハッ。ユクモの皆様は頼りになる。さぞリーダーはすごいお方なのでしょうね~」ふむぅ~

鉄平「・・・・・・・泥吉さん・・。その事なんだけど・・・」


キュリキュリキュリキュリ・・・・(崖下のいつものポジションにて、相変わらず目を半開きに、口も開けながら、何もついていない肉焼きセットの「空棒」をひたすら回している細翁(もちろん上半身裸な日焼けスタイル)の姿が見えてくる)


細翁「ほえ~~~・・・・・・・」キュリキュリ・・・(そのままでは一生何も「こんがることがない」空棒を右手で回しながら、左手に持つビラを顔面すれすれに寄せながら見つめている)


バサッ(そのビラを豪快に奪い取る青い猫手)


鉄平「よぉ~爺さん。今日もご苦労様。俺が読んでやるよ。なになに・・・」パラ・・(紙を広げて読む)

細翁「ジェラードのオトモダチ」ぼそっ

泥吉「??」

鉄平「なるほど・・・決闘裁判と称した闘技大会を近々やるようだ。爺さん、どこでこれを?」(泥吉にビラを渡す)

細翁「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ぷるぷる・・(口をおもいきり開けたまま、震える手で指を差す)

鉄平「ん・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(スラム特有のてんこ盛りのゴミ捨て場が見える)


鉄平「食いかけだけど、これでも・・・・って、歯がねぇのか」(出しかけた干し肉をしまう)

泥吉「あっしが。これ、翁。この触状と引き換えに、このパンをやろう」スッ・・(ちっさいロールパンを出す)

細翁「・・・・・・・・・・・・・・・」クンクン(猫の手のひらに乗ったちっさいロールパンのにおいを嗅ぐ)

泥吉「安心しろ。今しがた、品の悪い行商人から頂戴してきたものだ」むぐっ(そのままロールパンを翁の歯がない口へ突っ込む)

細翁「・・・・・・・・・・・・・・・」はむはむ

鉄平「じゃあな、爺さん」よっ(崖に立て掛けてある梯子を上っていく)


決闘裁判を催し物にして集客しようって魂胆だぜ
それで警戒を解いたのでしょうな・・
(などと話しながら梯子を上っていく鉄平と泥吉を見上げている細翁)


細翁「・・・・・・・・・・・・・・・」はむはむ


してててててて・・(と「頭を触状で隠した黄猫」が気配を殺しながら二足歩行で崖下を小走りしてくる)


細翁「ジェラード!!」



ゲルハルト「いっハッ」びくっ


ぴょ~~~~ん
つたたたたたたたたダッシュ

(ゲルハルトはそのまま梯子に飛び移ると慌てて崖を上がっていく)


細翁「・・・・・・・・・・・・・・・」はむはむ


ボウンダッシュ
(突如、瞬間移動的な白煙が細翁の横を通り過ぎると同時に、空の肉焼きセットに「アオキノコ」が取り付けられる)



ニャ太郎「安心されよ。たった今、素行の悪そうな行商人から頂戴してきたものだ」ボウン!!(再び消える)


細翁「・・・・・・・・・・・・・・・」はむはむ・・ごっくん


鉄平「代理人は自由。最後まで勝ち上がった者の望みを報酬とするだとよ」(居住に利用している崖の洞穴の中であぐらをかきながら触状を広げて読んでいる)

泥吉「相手は新王の近衛隊となっていやすね・・ゲ・アゲルゾンが相手か・・」ふむ・・

ゲルハルト「ニャ~ちて、えったら、ハニャ(中流エリアに人だかりができていたぜ)」よっ(梯子を上がって洞穴に入ってくる)

鉄平「やっぱりな。要塞の門が開けられたんだ」ハ~ニャ・・(と彼の隣に座るゲルハルト)


ボウン!!
(洞穴の入り口に瞬間移動的な白煙と共に現れるナルガネコ)


ニャ太郎「NyaNya堂に動きがありました。サザンゴッドの賞金稼ぎの男が一人、中流エリアを抜け、おそらく宮殿へ向かった様子です」

ゲルハルト「ハ~ニャてよ」やれやれ

鉄平「ああ・・・ようやく動き始めてきたようだな・・・ニャ太郎、インクはあるか?」ブチッ(干し肉を食いちぎりながら)

ニャ太郎「これを」スッ・・(肉球型のインク瓶を差し出す)

鉄平「うむ」くっちゃらくっちゃら・・


ちょんちょん(青い猫手の人差し猫指をインク瓶にちょっと入れる)


鉄平「泥吉さん。チラシをいいかい?」

泥吉「どうぞ」スッ・・(触状の裏面を地面に敷く)


スラスラスラ・・・・(何やら紙の上にインクをつけた猫指で文字を書いていく鉄平の隣から興味津々に覗き込むゲルハルト)


ゲルハルト「ハ~~~ニャ(なるほど。獣人紙幣の文字なら人間共に見つかっても読めやしねぇな)」

鉄平「泥吉さん。あの砦の意味はなんだっけかな?」

泥吉「ジ・始まりの地です」

鉄平「そうそう。それそれ」スラスラスラ・・

ニャ太郎「・・・・・ふむ・・・」スラスラ・・

鉄平「仕上げだ」


にゅうううっ・・・(念入りに肉球のスタンプを押す鉄平)


鉄平「よし。そしたら泥吉さん。このチラシを一也達が待っている集落へ届けたいんだが、手段はあるかい?」

泥吉「門が開かれたのを利用しやしょう。金で雇える同族の行商人が必ずいるはず。直ちに」バッ!

鉄平「いいぞぉ・・カーブー好みの・・・いや、俺達が好きな展開になってきやがった」ブチッハッ






「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights






~エル・ディアラ・サンドリア中央、デスタミッタ・ジャマラン....

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(乾いた強い陽射しが照らす中、漆黒のドーム型大宮殿へと繋がる壮麗な台形ピラミッドの長い大理石の中央階段を白いカフタンを身に着けた行商人と思しき男が腕に籠を下げながら、上から羽織った茶色の薄手な外套(腰丈程度のショート)のフードを日除け代わりに被ったまま淡々と上がっていく)



肉まん君「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ザッザッザッザッ・・


ちら・・(軽く振り返るとそれほど勾配はきつくない大階段上から灰色(アッシュグレー)を基調とした版築住居が建ち並ぶ都市が見渡せる。また幅が広い階段の一番下では赤装束の護衛が二名、両端に立ち塞がっている)


肉まん君「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ザッザッザッザッ・・(それを確認すると再び階段を上がっていく)


モワモワモワモワモワモワ・・・・・
(台形ピラミッドの傾斜の向こう側から黒煙が上がっているのが見える)


肉まん君「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」モワモワモワモワ・・(立ち止まり、それを眺める)


おい、早くしろ(台形ピラミッドの中間地点だろうか、幅広な外周通路(中央の階段より両端の通路部には等間隔で植栽が施されている)となっている段上から警備を担当していると思われる軽装兵の男が声を掛けてくる。また、彼の背後には一対の龍頭像が間隔を開けながら向き合っており、来る者を迎え入れている)


肉まん君「権威の象徴に偶像・・・旧体制は確かに好きじゃないが・・・おい、あれはなんだ?」モワモワモワモワ・・・(階段を上がりながら黒煙を気にかける)

軽装兵「火葬場だよ。まだまだ燃やすものだらけだ。分かるだろ?事情は飲み込め。それより目的地はどこだ?」(同じ段に上がってきた彼が質問をしてくる前に問いかける)

肉まん君「赦免の回廊。クライアントを待たせたくない。近道は?」ピッ(懐から通行証と思しきカードを見せる)

軽装兵「初めて見る顔だが・・・カトゥッロ様が呼び寄せた商人ねぇ・・・だから赤服共のチェックをパスできたのか」(地上を見下ろしながら)

肉まん君「これがあればどこへでも行けるんだろ?」スッ・・(通行証を懐にしまいながら、それとは逆の手でチップらしき銀貨を軽装兵に手渡す)

軽装兵「おそらく待つことになるぞ」チャリ・・(それとなく銀貨を受け取りながら)

肉まん君「どうして分かる?あんた、赤服じゃないだろ?」

軽装兵「チッ・・殺し屋共と一緒にするな。連中だって無限に存在するわけじゃない。むしろ、俺のように変革を生き延びた古参の将こそ価値がある」えっへん

肉まん君「先王にも新王にも屈しないからか?」

軽装兵「中立と言ってくれ。そこを買われた。もちろん実績もだ」えっへん

肉まん君「ほぉ・・・・・」ちら・・(男の話をそれとなく聞きながら地上を見下ろす)


へぇ~しょ・・へぇ~しょ・・へぇ~しょとな・・(職人と思われる服装の体格の良い男達が大きな切り石を共に運びながら階段を慎重に上がってくる)


肉まん君「新王は芸術が好みか?」へぇ~しょ・・へぇ~しょ・・

軽装兵「改装だってよ。気に入らねぇもんは、ぶっ壊して作り直すんだと。だから、みんな忙しいの」ふぁ~~~あ・・・

肉まん君「カトゥッロ様は?」

軽装兵「西棟だと思うぞ。改修が滞ってるらしい」やれやれ

肉まん君「行ったらまずいか?」

軽装兵「タイミングによるだろうな。それ次第じゃ・・・・・」ちら・・


モワモワモワモワモワモワ
(乾燥地帯の大空に向かって薄気味悪い黒煙がひたすら昇っていく)


肉まん君「OK。大人しく回廊で待つことにするよ。最後にもうひとつ。回廊の名前の由来は?」

軽装兵「この宮殿を制してきた王達が、自ら犯した罪の赦免を願い、懺悔するのに相応しい場所だったからだそうだ」

肉まん君「なるほど。さぞ、心が洗われる景色ってことか」

軽装兵「正面から行くより、こっちから入った方が近い」(西側に続く外周通路を見る)

肉まん君「高所恐怖症じゃなくて良かった。先には何がある?」

軽装兵「屋上庭園だ。そこから中に入れる。そのまま階段を上がっていけば目的地だ」

肉まん君「サンキュー。こっちは慌てる必要はなさそうだ。宮殿に入れる機会なんて滅多にないからな。ゆっくり行くよ」へぇ~しょ・・へぇ~しょ・・(下から聞こえるその声が近くなってくる)

軽装兵「命が惜しかったら、あまりウロウロするな。あんたのことが気に入ったんだ。だからあんたの遺体を運びたくはない」モワモワモワモワ・・(黒煙を遠い眼差しで見つめながら)

肉まん君「笑えないよ。それじゃ」

軽装兵「おっと。待った」

肉まん君「なんだ?」

軽装兵「カトゥッロ様に用件ってことは・・・持ってるんだろ?」にやり

肉まん君「あんたの給料で買えるブツじゃない。だいたい、そんなものを持ってるのを見つかってもみろ?横取りしたと勘違いされる。俺だって、あんたにはまた会いたい。首が飛ぶのは嫌だろ?」モワモワモワモワ・・(黒煙を遠い眼差しで見つめながら)

軽装兵「・・・・・・・・・・・・。次はコンシューマ向けのも持ってきてくれ」しょんげり

肉まん君「この都で生きるのは、まさに綱渡りってわけだ」ザッ・・(落ちたらひとたまりもない見晴らしの良すぎる手すりのない通路の外側をわざと両手を広げてバランスを取りながら歩いて行く)

軽装兵「おい、ふざけた真似して落ちるなよ!」へぇ~しょ・・へぇ~しょ・・ご苦労さんス・・(と切り石を運びながら慎重に通り過ぎていく職人達)

肉まん君「大丈夫!この前もここと似たような神殿の外側を上ってきたばかりだ。強欲ってのは、どうも人を高いところに連れて行きたがる」やれやれ(と、下の景色を堪能しながら)


To Be Continued





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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第106話 「俺たちも楽しもう」

2/16(木)0時更新予定

今日のおまけのコーナーはこの俺、龍之鉄平とニャ太郎がお送りするぜ!!
早速ですが、ご質問が ぬう(と顔を出してくるナルガネコ)
お便りのコーナーってか?昔はよくやってたなぁ~♪
狩猟日記では隠密隊として活躍する皆様方ですが、好きなフィールドはどこですか?ペンネーム「ヴォルってなに?」さんからです
好きなフィールドねぇ・・どこも捨てがたいが、密林なんかはいいねぇ~
その理由は?
キノコとかさ、わかりやすいところにあるだろ?道もわかりやすい
モンスターも追跡しやすいですしな
そうそう 溶岩洞はいまだにブーだぜ って、こんなかんじでいいのか?
お見事でした というわけで
次回も見よう!!読も見よう!!



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■あたモン目次録

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