~アヤ北部首都、エル・ディアラ・サンドリア中層、マーケットエリア....

ガヤガヤガヤガヤガヤ・・
(市場に買い物をしに来た都の民に混ざりながら、今まさに到着したと思われる行商人やキャラバンの商人らの姿も見える)
ラインハルト「いやぁ~すごい人だかりだ」よっ(荷台から飛び降りると続けてコズマの手を引きながら同じく荷台から降りるミサキの姿も)
行商人「都で催し物なんて滅多にないし、しばらく封鎖されていたからね。この機会に一儲けさせてもらうよ」(アプケロスの頭を撫でながら)
フェットチーネ「さすが。ゼニーのためなら行政よりも早く動く。どこの大陸でも同じだな」なでなで(愛ガルクの頭を撫でながら)

ルカ「バウ!」
ラインハルト「その子はどうするの?」(アプケロスを見ながら)
行商人「場所を確保できたら、厩舎に連れていくよ。あんたらは?」ガヤガヤガヤ
フェットチーネ「この女を独房まで連れていく」しっしっしっ(とニヤニヤしながら嫌がるコズマの肩を抱く)
ラインハルト「そこで彼女の代理人になることを看守長に認めてもらう予定だ。場所、分かる?」ガヤガヤガヤ
行商人「確か北のエリアだったはずだ。検討を祈る」ガシッ(ラインハルトと激アツ握手を交わす)
フェットチーネ「サザンゴッドの賞金稼ぎ達の気持ちがよく分かるぜ。よし。それじゃ、行こうぜ。邪龍教のお姫様」つん(とするコズマ)
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights

カーーンカーーンカーーンカーーン
(台形ピラミッド途中に設けられた色鮮やかな植栽や噴水が美しい屋上庭園の端では、龍の石像を石ノミで壊している職人達の姿も見える)

肉まん君「ほぉ・・・・・・」カーーンカーーンカーーン(石工達のもとに敢えて存在感を強調させながら近寄っていく)
石工「ん・・・・・」カーーンカーーン
肉まん君「もったいないね。俺なら買うのに」(片手にぶら下げている籠を見せ、商人であることをアピールしながら)
石工「俺らだってそうしたいさ。ここの龍像は歴代の匠達が作ってきたんだ。それがまさか、芸術破壊の仕事とはね・・」カーーンカーーン

肉まん君「・・また作ればいいさ。新時代にな」ぽん(石工の肩を叩くと、彼はやれやれと首を振りながら仕事に集中する)
ザッザッザッザッ・・・・・タタタタタタ・・・(サザンゴッドの賞金稼ぎは、屋上庭園を見渡しながらおもむろにピラミッドの内部へと通じるアーチ状の出入り口(龍の鱗が二重に刻まれたアーキヴォールト)へ近づいていくと、その精緻な意匠を見上げながらそれとなく足の速度も上げつつ、中に入っていく)
肉まん君「・・・・・・・・・・(さて・・目的地は・・・)」(石造りな内部の通路奥を確認する)
またあの長い階段を上がってくるんすか?
嫌なら飛竜にでも頼めば?
あれっすよね!?砦を襲ったっていう千刃竜!見てみたかったなぁ~
ばぁ~~か あんたじゃ一瞬にして蹴られておしまいだよ
(と、通路の奥から職人らしき男女の声が聞こえてくる)
肉まん君「レギオス・・・」
タンタンタンタン(肉まん君は職人達と遭遇する前に近くにあった上に通じる石階段を軽快に上がっていく)
肉まん君「・・・・・・・・・・(職人達も同じ経路ということは、ピラミッドの下から中を通じて宮殿へと繋がる階段がないってことか・・・)」タンタンタン・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(階段を上りきるとグレイを基調とした開放的な回廊ヴォールトに四方を囲まれた吹き抜けの人工庭園エリアに到着する。庭園にはモノブローズなどバラの植栽を基調とした優美な噴水庭園が再現されており、その天井、黒いガラスのような鉱石で作られた大きなドーム屋根を通してモノクロームに変色した光が真下の園内を彩る薔薇を頽廃的に魅せている)
肉まん君「美しい孤高の花にも棘がある・・・絶望を憂うには相応しい場所だ」フッ・・(灰色な光が照らす薔薇庭園を見ながらシニカルに笑う)
カツカツカツカツカツ
肉まん君「・・・・・・・・・・・・・・」スッ・・・(近づく足音に対し、反射的に回廊の塀に身を隠す)
カツカツカツカツカツ(庭園には目もくれず、回廊を横切っていく邪龍教徒のちいちゃい翁)
肉まん君「・・・・・・・・(黒いフード付きコートの翁・・・間違いない。カーンが教えてくれた「予習」によれば、あいつがカトゥッロのはずだが・・・)」
きょろきょろ・・・・カツカツカツカツ(カトゥッロは一瞬、立ち止まり、吹き抜けの間を一望すると、すぐまた小走りでその場を後にする)
肉まん君「・・・・・・・・(間違いない・・俺が来ているかどうか、確認したが・・・どうする・・追いかけて声をかけるか・・?)」
カトゥッロ様!
肉まん君「・・・・・・・・・・・」スッ・・・(別の男の声が回廊の向こう側より聞こえると同時に気配を殺して対処する)
ザッザッザッザッザッザッ(回廊奥で立ち止まったカトゥッロのもとに赤装束の男が歩み寄っていく)
セフィティス・ファルザーム「後宮へ?」
カトゥッロ「ああ。コズンダ様がお呼びだ。お前も来い」
セフィティス・ファルザーム「安息中のはずです」
カトゥッロ「なにか問題があったのだろう。憎まれ役を覚悟しておくんだな」ふんっ
セフィティス・ファルザーム「・・また芸術家を処分しろと?」
カトゥッロ「美の才能があり過ぎても不遇に終わることはある。モチーフが重すぎるのだ・・・さ、行くぞ。私も時間がないんだ」せかせか
セフィティス・ファルザーム「お忙しいご様子で。参りましょう」
ツカツカツカツカツカ・・・(赤装束の護衛を従えながら吹き抜けの間を去っていくカトゥッロ)
肉まん君「・・・・・・・・・(警備の男が言っていたように、爺さんは忙しいようだな・・・後宮か・・・・新王の姿でも見ておくか・・)」ふむ・・・
そろぉ~~~~~~~~~~~~(回廊をハンター特有の忍び歩きで渡っていくルドロスXな黒髪女子)
肉まん君「ん・・・・・・・(シオン!?)」
そろぉ~~~~~~~~~~~~(あからさまに挙動不審にきょろきょろ警戒しながら、カトゥッロ達が向かっていった方向に消えていくシオンさん)
肉まん君「はぁ・・・・・(どうして彼女がここに・・・・・・ギルドナイツに入団できたのだとすれば、任務で・・・・ということは他のナイトも同行しているはずだが・・・・)」
そろぉ~~~~~~~~~~~~(続けて回廊を同じく忍び歩きで渡っていくマカルパ男子)
肉まん君「・・・・・・・・(宮廷道化師・・・・シオンを尾行している・・?)」
そろぉ~~~~~~~~~~~~(シオン同様、あからさまに挙動不審にきょろきょろ警戒しながら、シオン達が向かっていった方向に消えていくアンソニー)
肉まん君「はぁ・・・・・(疑問半分、探究心半分・・・・・後者を楽しむか・・・)」フッ・・(ニヒルに微笑みながら同じく忍び歩きで尾行を開始する)
~エル・ディアラ・サンドリア北、監獄エリア....

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(首都の防壁となっている茫洋たる険しい断崖の下、牢獄へと繋がる複数の洞窟前を赤装束の女性がハイアーザントップ(操虫棍)片手に行ったり来たりと見回っている姿を切り株タイプの椅子に座りながらナイフを研いでいる、ボサボサ頭に赤いバンダナを巻いたひび割れメガネな褐色肌の細傭兵が見つめている)
ダニー「落ち着かねぇな、看守長」しょりぃ~んしょりぃ~ん(手持ちの砥石でナイフを)
イェル・ミナ「・・・・・・・・・・・・・・・・」ツカツカツカツカ・・
ダニー「ゲンス・・おっと。そんなに副看守長の帰りが待てないのか?」しょりぃ~んしょりぃ~ん
イェル・ミナ「人手不足だからよ」ツカツカツカツカ・・
ダニー「他の看守をみんな首にしちまうからいけねぇんだ。ま、確かに素行の悪い連中だったがな。あいつらが好んで着ていたデスギアシリーズの恩恵も今は意味がない。そうだろ?」しょりぃ~んしょりぃ~ん
イェル・ミナ「私には関係ない」ツカツカツカツカ・・
ダニー「だろうな。実際、牢獄内を見回ってるのはこっちなんだからよ。ま、そのおかげで、ムッソの爺さんの遺体を見つけることができたってわけ。奴には死神という代理人がついたようだ」しょりぃ~んしょりぃ~ん
イェル・ミナ「遺体は?」ツカツカツカツカ・・
ダニー「火葬場まで運んでおいたよ。山のように積まれた「燃やし待ち」の死骸に紛れ込ませてな。くせぇのなんの・・って、おかげでこっちは寝不足だ」ふぁ~~~~あ・・・
イェル・ミナ「そう・・ご苦労だったわね」ブブブブブブ・・(特別牢に繋がる洞窟内より、くすんだマゼンダのちいちゃいオオナナホシが飛んできて、彼女が差し出した右腕の上にそっと止まる)
クク「彼なら平気。少しずつ食事をとるようになって、前より元気になっているわ」こそっ
イェル・ミナ「そう・・すぐに釈放というわけにはいかないだろうけど・・・アジャナリナには教えてあげれるわね」ツカツカツカツカ・・
ダニー「また猟虫相手に独り言か?そんなに心配なら自分で報告しに行けばいいだろ」しょりぃ~んしょりぃ~ん
クク「あいつの言う通りよ。セフィティスに相談してみたら?」こそっ
イェル・ミナ「無駄よ。彼は言いなりだもの」
クク「じゃあ、代わりにアジャリナ達の様子も見てきてあげる」
イェル・ミナ「お願い」なでなで
ダニー「わかった。あんた、新王が嫌いなんだろ?」しょりぃ~ん(研ぎ澄まされたナイフの刃先を向ける)
ヒョーーーーーーーーン!!
(ダニー目掛けて飛翔していくちいちゃいオオナナホシ)
ダニー「うわあああああ


ブブブブブブブ・・・・(それを見届けると静かに飛んでいくクク)
イェル・ミナ「フフ・・」
ザッザッザッザッザッザッ・・・(頭上を飛んでいくククと入れ違えに、こちらへ向かって歩いてくる鮮血塗れのチャチャブーフェイクな大男(上半身ぴっちりこ汚タンクトップ&下半身軍パン&軍ブーツ))
ゲンス・ゴンス「何やってんだ?ダニー」いててて(と起き上がる彼に向かって)
ダニー「どうってことねぇっすよ。で、謁見できました?」よっ(再び切り株タイプの椅子に)
ゲンス・ゴンス「俺が行っても駄目だった。おやすみ中だといって追い返された」やれやれ
イェル・ミナ「まだ安息中なのね?」
ダニー「それ。ここのところ、ずっとそうだっていうじゃねぇか。一体何なんだ?不眠症ってわけじゃねぇだろうに」しょりぃ~んしょりぃ~ん
イェル・ミナ「休息が必要なのよ・・コズンダ様にも。ありがとう」
ゲンス・ゴンス「逆に街は大賑わいだったぞ」ぴらっ(何やら決闘をイメージさせるイラストが描かれたチラシを見せる)
イェル・ミナ「要塞の門が開いたのね・・・」
ゲンス・ゴンス「まだ日程も決まっていないっていうのにな。まさかドタキャンなんてことはないだろうな?」ぶんぶん(剛腕を回しながら)
イェル・ミナ「本当に族長の代理人を務めるわけ?」
ゲンス・ゴンス「代理人は誰でもいいルールだろ?族長の要望に応えるのか新王に聞きたかったんだがな・・・」
ザッザッザッザッザッザッザッ・・(コーンロウポニーテールがクールな黒人女性の傭兵が牢獄となっている洞窟より出てくる)
イェル・ミナ「そっちはどう?」
カリサ「全員分の希望を聞いてきたよ」スッ(紙を手渡す)
イェル・ミナ「ありがとう・・・・って、思ったとおり、参加希望者は少ないわね」ふむ・・(手渡されたリストを見つめながら)
ゲンス・ゴンス「代理人に依頼を要求している名前は、みんな旧体制寄りのギルドに属していた罪人だ。見てみろ。新体制を支援する盗賊ギルドに属している者の名前はない」ふむ・・(小柄なイェル・ミナの背後からリストを覗き込みながら)
カリサ「決闘裁判に参加しなくても、いずれ釈放されるから?」
ゲンス・ゴンス「だろうな。敵と味方をあぶり出すのが今回の目的の一つでもあるんだろう」やれやれ
ダニー「看守長とボス・・副看守長が戦うこともあるわけ?」
イェル・ミナ「・・・・そうね」
ゲンス・ゴンス「俺たちも楽しもう。お祭りをな」ザッザッザッ・・(牢獄へ繋がる洞窟へと向かっていく)
イェル・ミナ「彼に伝えて。ちゃんと腕立て伏せをしておくようにって」ザッザッザッ・・(背を向けたまま右手をあげて返事をする副看守長)
ダニー「彼って、デスカーブーのことかい?」クラッ・・(その名前に反応するようにふらつくイェル・ミナ)
じーーーーーーーーーーっ(そんな光景を崖下に積まれた大タルの陰より見つめる怪しい猫目)

泥吉「・・・・・・・・・・・・・・・・・」じーーーーーっ
ちら・・(泥吉は大タルの陰に隠れながら、すぐ向こう側に見える洞窟の位置と現在地からの距離を図るように猫目を細める)
ちら・・(そのまま談話しているイェル・ミナ達を見る)
泥吉「・・・・・・(特別牢に忍び込むは容易・・・問題はあの女の敵視だが・・・)」
やぁやぁどうもどうも~
泥吉「ん・・・・・・・」ちら・・
ぞろぞろ・・・(南の公道から両手を後ろで拘束された邪龍教と思われる黒いフード付きコートを纏った女性(フードを被っている為、顔は見えない)を連行してくるイズチシリーズの女狩人に並んでガルク、そしてレザーシリーズを装着した男女の狩人がイェル・ミナのもとへ歩いていく)
ダニー「なんだ?お前ら」
フェットチーネ「なぁ~~に。しがない賞金稼ぎさ」
イェル・ミナ「それが何の用?」ザッ・・
泥吉「・・・・・・・(敵視が消えた・・今が好機!)」
びょっ!!シュッ!!
(泥吉は陳列されている大タルを華麗に飛び越えると、そのまま洞窟内へと侵入していく)
サッ(洞窟入り口の岩壁にすかさず身を寄せるテトルーの軽業師)
泥吉「・・・・・・・・・・・・・」そろぉ・・(外の様子をそれとなく)
ダニー「邪龍教徒の賞金首だと?」
フェットチーネ「なんだ?看守のくせに知らねぇのか?」バッ(何やら懐より手配書らしき紙を見せている。それを見つめるイェル・ミナ一行)
泥吉「・・・・・・・(そのままやっていてくれ)」フッ・・
ぴょ~~~んぴょ~~~んぴょ~~~ん!!
(泥吉は四足走行モードに切り替えると一気に洞窟奥へと消えていく)
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第107話 「釣られるなよ。お互いな」の巻
2/20(月)0時更新予定
今日のおまけのコーナーは、あっし、盗見泥吉がお送りしやすぜ
巷じゃライズやサンのブレイクやら狩猟ブームのようですが
いつか、あっしも狩人のオトモとして当ブログの狩猟日記でお馴染みの
「ニョニョ~~ん」ってやつと共に登場してみたいもんでさぁ~ねぇ~
おっと つまらねぇ話はここまで というわけで
次回も見よう!!読も見よう!!
■あたちのモンハン日記てなぁに?
■あたモン目次録