~デスタミッタ・ジャマラン、西棟....

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(乾燥地帯の太陽が照らしつける複数のアーチ型の柱(表面には龍の鱗を示す装飾が微細に刻まれている)が等間隔に配置された外回廊(通路の両脇は小池になっており、床の下を通じて黄金魚らしき高級魚達が泳いでいる。また、回廊の奥には北棟となっている全体的に蒼いドーム型宮殿が見える)をゆっくり歩いてくるイェル・ミナとカトゥッロ)
カトゥッロ「なんだと?看守が罪人の代理人になるというのか!?」
イェル・ミナ「強い意志です。どうか望みどおりに」しっしっ(と、池から例のごとく、餌をくれくれとせがんでくる黄金魚達(水面にその魚顔を突き出しながら)を追い払いながら歩き続ける邪龍教徒のちいちゃい翁に向かって)
カトゥッロ「バンザバンザ・キラー・バンザといえば、先王のお墨付きで看守長に任命された強者だぞ?待てよ・・・・そうか・・イェル・ミナ。決闘裁判で旧体制派をしらみつぶしにしようというのだな?」ヒヒョヒョヒョヒョ
イェル・ミナ「どう解釈されようと構いません。それより彼らの要望を問題視するべきです」カツカツカツ(前を見ながら進んでいく)
カトゥッロ「ふむ・・・最初にグランドマスターの代理人を名乗り出た男だったな・・・確か名前は・・」ふむ・・
イェル・ミナ「なぜ彼がジャス・・族長の赤ちゃんの解放を要求するのか?不思議に思わないのですか?」(歩きながらちいちゃい翁を見下ろす)
カトゥッロ「連中と繋がりがあるのだろう。なら、その男もバンザバンザ・キラー・バンザと共に葬ればいいだけの話だ。そのための決闘裁判だ」カツカツカツ(外回廊から中央の大宮殿の外周を囲っている別棟の中へ入っていく)
イェル・ミナ「そうですが・・・・」カツカツカツ(石造りな壁には等間隔に龍の意匠が施された壁掛けの燭台が館内の道標となっている)
カトゥッロ「イェル・ミナ。まるでお前の言い分を聞いていると、自分達が負けることを想定しているように聞こえるが?」むう(と、イェル・ミナを睨みあげる)
イェル・ミナ「勝つのは我々、ゲ・アゲルゾンです。私が気になるのは・・」
タッタッタッタッタッタッ(半円筒形ヴォールトな高い天井を誇る壮麗な通路の奥から、赤装束の男がこちらの存在に気づき、走ってくる)
マリク「報告があります。カトゥッロ様。イェル・ミナ様」はぁ・・はぁ・・(息を切らせながら一礼する)
イェル・ミナ「どうしたの?」
マリク「はい。実は決闘裁判のことで・・・」(それとなくカトゥッロを見下ろす)
カトゥッロ「またか!ワシは忙しい。歩きながら話せ。それと、簡潔に。要点だけ言え」カツカツカツカツ(彼を中心に左右から共に続いていく赤装束の男女)
マリク「ああ・・っと・・・練兵場に駐留させているモンスター達の面倒をみている奇面族なのですが、兵舎で捕虜にしている兵士達の代理人になると言い出したんです」カツカツカツ
イェル・ミナ「アジャリナが?」
マリク「ええ。それも彼女が操るモンスターと一緒にと」カツカツカツ
イェル・ミナ「ドムと一緒に・・・捕虜となっているのは、敵対した兵士達よ?どうして彼女が?」カツカツカツ
マリク「それが・・・・彼女は我々と戦うことを望んでいるようです・・」カツカツカツ
イェル・ミナ「・・・あなたとゴジャランダがジャスを連れ去ったことを知ってしまったのね?」カツカツカツ(静かにうなずくマリク)
カトゥッロ「構わん。参加させろ」
イェル・ミナ「しかし!」
カトゥッロ「モンスターが出場するとなれば、観衆も大いに盛り上がる。勝つのはお前らなんだろ?」
イェル・ミナ「・・・・・・もちろんです」
カトゥッロ「こっちにはセフィティスもいる。最も、相手がル’ヴォーなら話は別だがな」やれやれ
イェル・ミナ「すぐに戻って、了承を得たことをアジャリナに伝えて」
マリク「わかりました」ダッ
イェル・ミナ「待って!」
マリク「なにか?」
イェル・ミナ「彼女・・・プレゼントは受け取ってくれた?」こそっ(カトゥッロに聞こえない音量でマリクにその小顔を近づけながら)
マリク「ええ。一口で平らげましたよ」にこっ
イェル・ミナ「そう・・・・ありがとう。もう行って」ぽん
タッタッタッタッタッタッ
(通路を元気よく戻っていくマリク)
イェル・ミナ「ふぅ・・・・・・・・・・・??」きょろきょろ(いつの間にかカトゥッロの姿が見えない)
てててててててて・・・(向かって東棟へと繋がる通路をそそくさと小走りに歩いていく、黒いフード付きコート(裾引きずりタイプ)を纏った、ちいちゃい翁のちいちゃい後ろ姿)
イェル・ミナ「まったく・・・・まだお話は終わっていません!」ダッ

カトゥッロ「い~~~っ!!しつこい小娘め


イェル・ミナ「コズマ・ブリーニの件は!?同じ使者団のメンバーですよね!?」
カトゥッロ「引き続きそっちで拘留しろ!!連行してきた賞金稼ぎを代理人として認める!!それでいいか!?」(半ばやけくそ)
イェル・ミナ「族長もまた、我が子の返還を望んでいます!それから兵舎で捕らわれている仲間達の解放も!!」カツカツカツ

カトゥッロ「秘術を教えたからか!?説明が抽象的過ぎる!!」カツカツカツ

イェル・ミナ「信仰に合理的な解釈をお求めになるのですか!?疑っているのならば、ご自身でお試しになられてはいかがですか!?薬には慣れてらっしゃるようですが!」カツカツカツカツ

カトゥッロ「年寄りに口煩い薬剤師か・・・ならばお前は、この老体にドスパパヴェルをそのまま食えというのか!?自ら死ぬのと同じだ」ふんっ
イェル・ミナ「それが彼らの信念であり、信仰です!」カツカツカツ

カトゥッロ「ぜぇ・・ぜぇ・・・・そんなにあやつらを信用しておるなら、お前が立証してみろ・・そうすれば、コズンダ様も納得される・・」ひぃ・・ひぃ・・

イェル・ミナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」カツカツカツ・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(やがて翁と赤装束の女性は、グレイを基調とした開放的な回廊ヴォールトに四方を囲まれた吹き抜けの人工庭園エリアに到着する。庭園にはモノブローズなどバラの植栽を基調とした優美な噴水庭園が再現されており、その天井、黒いガラスのような鉱石で作られた大きなドーム屋根を通してモノクロームに変色した光が真下の園内を彩る薔薇を頽廃的に魅せている。そして、その庭園エリアで佇む、ブロンドヘアの行商人の姿も)

肉まん君「ん・・・・・・・」カツカツカツカツ

カトゥッロ「はぁ・・はぁ・・・待たせたな・・・」ひぃ・・ひぃ・・
肉まん君「こちらは構いませんが・・・」(やれやれと立ち止まるイェル・ミナを見る)
カトゥッロ「はぁ・・はぁ・・構わん・・・側近の一人だ」ほれ(と「丸められたゼニー束」を行商人に手渡す)
肉まん君「毎度あり」スッ(素早く翁のコートのポケットにブツを入れてあげる)
イェル・ミナ「あなた、どこの商人?」
肉まん君「Antique Shop NyaNya堂。ご贔屓にしてもらっています」へこり(優雅に一礼してみせる)
イェル・ミナ「ふぅ~~ん・・・・」(まじまじと肉まん君を見ながら)
カトゥッロ「すまないが、今日はこれで失礼するぞ。長老府に戻らねばならんのでな」くいっ(と無い襟を立てる)
肉まん君「ここへ来る途中、覗いてきました。改修工事も順調そうで。それから、美女の姿もたくさん見えたのですが・・・受付嬢や秘書の面接ですか?」
イェル・ミナ「プッ・・・・」
カトゥッロ「もう行くぞ!!」ぷんすか

肉まん君「街が賑わっていた事とご関係がありそうですね」ふむ・・
カトゥッロ「ふん!ワシより、その女の方が詳しい。じゃあな」ひぃひぃ・・(と再び息を切らせながら回廊の奥へ消えていく)
肉まん君「ここの警備を?」
イェル・ミナ「いえ。今は牢獄の看守長」カツカツカツ・・
肉まん君「自分も外周エリアへ戻ります。良かったら、ご一緒に」スッ(彼女を追いかけながら、一輪のモノブローズを差し出す)
イェル・ミナ「いつもそうやって、お花を盗んでは、女性を口説いているわけ?」カツカツカツ(彼には目もくれず前を向きながら歩いて行く)
肉まん君「これでも育ちだけはいいもので」スッ・・(自分の胸元にバラを挿す)
イェル・ミナ「フフ・・・・」カツカツカツ(彼の存在を了承しながらも、ただ前を見て歩いて行く)
~エル・ディアラ・サンドリア北、監獄エリア....

ヒョオオオオオオオオオ・・・・・
(乾いた風が吹き抜けていく崖下で対峙するチャチャブーフェイクの大男とルドロスシリーズの女狩人)

シオン「ゲンス・ゴンス・・・・・!!」まずいミャ~~


ジークガルム「やはり、あの男がお前とニッキーを・・・・」ザッ(背中に大タルを乗せたまま一歩踏み出す)

ミオン「まずいミャ~~

ハロルド「おいおい。何だってんだ。説明しやがれ」まずいミャ~~

カリサ「何見てんだい!?ここは一般市民は立ち入り禁止だよ!!」(銃口をカーブーの背中に向けたまま警告する)

カーブー「ん・・・・」ちら・・
まずいミャ~~

ダニー「あの娘・・・・・」(同じくカーブーをハンターライフルで捉えつつ横目で彼女を目視しながら)
ゲンス・ゴンス「ああ。忘れもしない・・・あのネコもな・・・」
カーブー「シオン・プラウズと・・・ミオン・・・か・・?」
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
ゲンス・ゴンス「あいつらもお前の知り合いか?」まずいミャ~~

カーブー「いや。彼女の記憶が・・・導いたのさ」フッ・・
カリサ「すかしてんじゃないよ!!」ゴチン

ハロルド「デスカーブーめ・・・こっちでも何かやらかそうって魂胆だな・・・どうするんだ?シオン」
シオン「行くわよ。ミオン。ジーク」
ザッザッザッザッ・・(監獄エリアへ向かって歩きだすシオン)
ハロルド「おいっ・・!?」
ジークガルム「これは俺達の問題だ。ギルドは関係ない。下ろしてやれ、ミオン」
ミオン「ミャったく!どうなっても知らないミャオ!!」ゴトン!(ジークの背中から大タルを地面に叩きつけるように下ろす)
ハロルド「待て!」
ザッザッザッザッザッザッ(大タルを残し、シオンの後に続くオトモガルクとオトモアイルー)
ハロルド「バカ野郎クソ野郎・・・!」(蓋を少し開けたまま静観する)
ゲンス・ゴンス「久しぶりだな。ミオン」(鮮血のチャチャブーフェイクが見下ろしてくる)
ミオン「うっ・・・・」じりっ・・
ゲンス・ゴンス「まさか貴様らもこの大陸へ来ていたとはな。少しは大人になったようだが、腕の方も成長したか?」クックックッ(とダニーとカリサ)
シオン「あなたこそ、ここで何をしているの?」そうミャ!(とミオン)
ゲンス・ゴンス「貴様らのせいで農園を追いやられた。ボワコフはどうしている?」
ミオン「・・・・彼は・・・一緒じゃないミャお・・」
ゲンス・ゴンス「自分だけ、その女のもとに逃げたのか」フンッ
ミオン「違うミャ!!彼は・・ボワコフさんは、事態を王女様に報告するため・・・」スッ・・(彼女の顔を手で遮るシオン)
シオン「もともとあの農場は私の家のもの。どうしようと勝手でしょ?」
ゲンス・ゴンス「なんだと?」
シオン「あなた達のような無法者を雇った両親の過ちを私が・・・いえ、私達が正した」スッ(両脇にいるオトモガルクとオトモアイルーの頭を両手で撫でながら)
カーブー「彼女の名前はシオン・プラウズ。UBUさんの盟勇だ」
To Be Continued
ランキング参加中なんだ!
みんなの激アツ一票で応援してくれよな!!

次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第122話 「今度はこのお嬢様を誑かそうっていうのか?」
4/13(木)0時更新予定
ぜりゃあああああああ!!
今日のおまけのコーナーは、この俺、デスカーブーがお送りするぜ!
あっ、え~~~~、さってぇ~~~~、
そろそろ次回のアプデ(Ver.15)に関する新たな情報も来そうな今日このごろ
次こそは、みんなが期待するモンスターが来るのかどうかも気になるところ
俺としては、ドボルにヘルムだけ持って来て欲しいと、しつこく懇願するのだが
やっぱり期待される嵐龍も見てみたい!!
そんだこんだで!!
次回も見よう!!読も見よう!!ちゃりゃああああああ!!
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