スッ・・(そのひんやりとした雫に触れる白いドレスの少女)
レイコ「??」
オクサーヌ「あったかい・・・あなたのその願い・・・私が叶えてあげる」にこっ
カッ!!
クイズマ「なんだ!?」ファーーーーーーッ(眩い光に包まれていく)
スリー「・・・・・・・・・・・・・・・・!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(次第に光が弱まっていくと、中から青銀のギエナシリーズに身を包んだ少女が輝くリルン=グレイシア(狩猟笛)を担ぎながら、その神々しい姿をあらわにする)
イルポ「・・女神・・様・・・」ぽかぁ~~ん・・(とする氷の戦士達)
オクサーヌ「奏で響かせなさい。さらば調べは戦場へ白き氷震を轟かせましょう・・・・なんてね♪」
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
ズシューーーーーーーーン!!
ズシューーーーーーーーン!!
(地上からの正確無比な「部位破壊射撃」によって激しく血飛沫をあげるウイングスーツの兵士を盾に急降下していくハンギル)
クイーン「どこまで耐えれるかしら?」カーーーーーーン!!(続けて狙撃)
バシューーーーーーーン!!
(ボロボロになったウイングスーツの兵士の頭部がスイカ割りのように木端微塵に破裂する)
クイーン「貫通はしているはず・・・・」ガショーーーン

ヒョオオオオオオオオ・・・・・
(上空よりこちらに向かって飛んでくる、頭部を失い血まみれに染まった白毛のウイングスーツの兵士の首元より、バスターソードの剣先が飛び出ている)
ダル・ハンギル「捉えたぞ・・・クソスナイパーめ!!」ヒョオオオオオオ!!(盾にしている躰とうつ伏せになっている自分の体との間にバスターソードを挿し込みながら急降下してくる)
クイーン「そういうこと・・・なら諸共、消えなさい」ガション(なにやら別の弾を装填した模様)
ダオオオオオオオオン!!
(鋭く上空に向かって飛翔していくカラ骨弾)
ブスッ!!(ボロボロ血塗れなウイングスーツの兵士の腹部に突き刺さるカラ骨弾)

ボガアアアアアアアン!!
(爆発と同時に左手に握るウォーハンマーと右手に握るバスターソードを振りかざしながら、こちらに向かって飛び降りてくる赤装束の暗殺者)
クイーン「さすがにバレるか」ガショーーーーーン!!(こんもり雪を粉砕しながら、白くカモフラージュされた砲身の手前に黒い防楯が展開される)
ガシーーーーーーーン!!
(全身で降下してきたハンギルが振り下ろすウォーハンマーの憤鎚が防楯に当たり、激しい火花が起こると同時にボウガンにカモフラージュされていた白毛も弾け飛び、中からブラックキャノンZ(ゼータ)の相反する漆黒のボディがあらわになる)
クイーン「ただのハンマーじゃないようね」バッ(颯爽とうつ伏せ体勢から起き上がると、グローシアシリーズを身に纏った彼女の姿もあらわになる)
ダル・ハンギル「その武器もな。貴様もあのガキの仲間か?」ズシャアアアアア・・ゴロゴロゴロ(狙撃を逃れてきた他の暗殺者達もまた、雪の大地に転がり込むように着地してくる)
クイーン「子供?誰の話?」ズッチャ(弾を装填しながら)
ダル・ハンギル「とぼけるな。邪魔をするなら殺す!!」ダッ!!
クイーン「まるでブレンダン。嫌いなタイプ」
ズシャシャシャシャシャシャ!!
カンカンカンカンカンカン!!
(飛びかかってきたハンギルに向かって近距離からの散弾を浴びせるクイーン。対しハンギルもまた両手に握る大剣とハンマーでガードする)
ダル・ハンギル「誰でもいい!!捕縛しろ!!」ブオオオオオオン!!(ウォーハンマーを薙ぎ払う背後では、同じく赤衣の暗殺者達が暗黒団のスナイパー達に襲いかかっていく)
クイーン「できるかしら?」ズシャシャシャシャシャシャ!!(散弾かましながら華麗にバックステップ)
ダル・ハンギル「ちょこまかと!!」カンカンカンカンカンカン!!(両手に握る得物の柄を軸にスティックを回す要領で振り回しながら弾を弾いていく)
PRRRRRRRRR!!
ボコーーーーーーン!!
(次の瞬間、リップロールと共にハンギルの足元の雪中より、グローシアネコシリーズを纏った奇面族がアビオルグ素材のオレンジと緑を基調とした火属性フレイルを振り回しながら飛び出してくる)
ダル・ハンギル「チッ!!」バオオオオオン!!(咄嗟に大剣で振りかざされる炎の鉄球をガードする)
ボオオオオオオオオオ・・・
(雪原地帯を焼き尽くす激しい炎)

ブロディ「ぜぇ・・ぜぇ・・・・・・」(焼け爛れ、部位破壊されたボロボロの姿で雪の大地に寝そべったまま、状況を確認しようと首を傾ける)
ズン・・ズン・・ズン・・
(密度の高い黒煙の中より、泥翁竜と溶翁竜が四足歩行で、あたりに散らばる凍魚竜の遺骸を踏み潰しながら接近してくる)
ブロディ「バケモンが・・・」ペッ(血反吐を吐く)
尾呂野美土子「珍しいわね。群れの一頭だけ知的生命体種なんて」ズン・・ズン・・
オッロー伍長「目的は不明ですが、敵を支援していたと思われます。捕縛しますか?」ズン・・ズン・・
尾呂野美土子「持ち帰る途中で息絶えるわよ。だったら今・・」ゴイン(マグマな大玉の尻尾を振り上げる)
ブロディ「萩比古・・許してくれ・・・・俺は俺なりに・・仲間を・・種を残そうとしたんだ・・・・」(泣きながら大玉の影に覆われる傷ついたブラントドス)
ゴオオオオオオオ・・・・・
尾呂野美土子「ん・・・」ゴオオオオオオオ!!
オッロー伍長「・・・上です!!」ゴオオオオオオオ!!
ブロディ「・・・・・・・・・!!」
ゴオオオオオオオオオオ!!
(上空より「氷の翼が生えた雪鬼獣」が両腕を覆うアイスブレードを振りかざしながら急降下してくる)

カーラ・スノウ「スリー!!見て!!」ゴオオオオオオ!!

スリー「ええ・・来てくれたのね・・・萩比古・・!」
ザシャアアアアアアン!!
(泥翁竜と溶翁竜の尻尾を共に氷の刃と化した左右の腕によって一刀両断しながら片膝着地してくる雪鬼獣)

業娑磨萩比古「また悪さをしていたのか?ブロディ」パキパキパキパキ(彼を包んでいく氷の鎧)
ブロディ「ヘンッ・・・てめぇこそ、来るのがおせぇぞ」
尾呂野美土子「また知的生命体種!?」
オッロー伍長「尻尾を失ったとて!!」
ズシャアアアアアア
(華麗に旋回したゴシャハギの左手を覆う氷の刃によって首を落とされるオロミドロ)
尾呂野美土子「!!」
オッロー伍長「まだだぁああああ!!我がオロミドスーツは・・・」
ズシュッ
(コクピットと思われる腹部を右腕のアイスブレードで深く突き刺す業娑磨萩比古)

業娑磨萩比古「貴様らのことは聞いている。命を穢す悪魔共め。アヤから、この南部から直ちに去れ」ピュウウウウウウ・・・・・(右腕を突き刺した泥翁竜の腹部より「中の人」のものと思しき、鮮血とオイルのような液体が混じり合いながら吹き出てくる)
尾呂野美土子「クソぉおおおおおおお!!!!!」グオン!!(上半身を起こし、前倒れに襲いかかる泥翁竜型のモンスタースーツ)
業娑磨萩比古「所詮、命を失った亡骸。魂はこの俺が浄化してやろう。思念天氷ゴシャ輪廻!!」
メキョメキョメキョメキョメキョ!!
ブシュッ!!ブシュッ!!ブシュッ!!
(雪鬼獣の背中に付着している氷の翼が槍のように分裂しながら伸びていき、迫りくる泥翁竜の各部位を突き刺していく)
尾呂野美土子「離せぇえええええええ!!!!」ブシュッ!!ブシュッ!!ブシュッ!!
業娑磨萩比古「モンスターがそう叫んでも耳を傾けまい?」
ドシャアアアアアアアン!!
(雪鬼獣の背中から伸びる無数の氷の触覚によって雪の大地に叩きつけられた泥翁竜は厚鱗と重殻の一部を大破させられる)
尾呂野美土子「うわぁあああああああ!!!!!」
業娑磨萩比古「南部の生命に謝罪しながら召されよ」グオン(右腕のアイスブレードを高く振りかざす)
ジョワジョワジョワジョワジョワ・・・
(雪の大地の一部が、水銀のような液体に溶解されていく)
業娑磨萩比古「!?」
シャバーーーーーーーーン!!
(地中より、銀色の鱗と甲殻を持つオロミドスーツが姿を現す)
エリオット「美土子!!撤退するんだ!!」
尾呂野美土子「しかし・・」
エリオット「すでに伍長を失った!!君まで失うわけにはいかない!!」(凛とした表情の銀色のオロミドスーツ)
業娑磨萩比古「仲間か。戦う意思のないものは去れ」
尾呂野美土子「クッ・・・・」
ジョワジョワジョワジョワジョワ・・・
(ボロボロになった溶翁竜は雪の大地をマグマ色に染めながら地中に撤退していく)
エリオット「万が一のために待機しておいて正解だった。まさか、こんな牙獣種がいるとはね」ジュルルルルルル(銀色のオロミドスーツを覆うメタリックな流体金属が全身をぬらぬらと泳いでいく)
業娑磨萩比古「お前もな」
ドスンドスンドスンドスン
(銀色のオロミドスーツの背後より、一機のオロミドロと二機のオロミドロ亜種が四足歩行で合流してくる)
ブロディ「俺も付き合うぜ」グオン(二本の足で起き上がる)
エリオット「多勢に無勢だぞ?いけ!!オロミド隊!!」シャバアアアア!!(銀色のオロミドスーツの左右より飛びかかってくる各種オロミドスーツ)
♪~♪~♪~♪~
(次の瞬間、どこか悲しげな旋律が雪原地帯に響き渡る)
業娑磨萩比古「むっ!?」ショイーーーーーン!!(全身に強化を示すエフェクトが走る)
ブロディ「なんだ?!」ショイーーーーーン!!
エリオット「旋律効果・・・・誰だ!?」
ごチィ~~~~~~~ん!!
(銀色のオロミドスーツの頭をリルン=グレイシアで叩き割りながら舞い降りてくる青銀のギエナシリーズに身を包んだ少女)
エリオット「ぎゃああああああああ」ずでぇ~~~~ん(たまらず仰向けに倒れる銀色のオロミドスーツ)
オクサーヌ「あ~~~ら、ごめんなさい」キラキラキラキラ

業娑磨萩比古「月蝕の翳氷か?」
オクサーヌ「まぁ、そういったところ。そっちのブラントドスさんのオトモダチからヘルプ要請を受けたんだけど、まさか、こんなに頼もしいゴシャハギさんがいるなんてね」
ブロディ「友達・・・・」
業娑磨萩比古「要塞は無事なのか?スリーは?」
オクサーヌ「みんな上で見てるわ。だから氷の国は平気よ、優しいゴシャハギさん。あなたはあっちの残党を。ここは私に任せて」ゴイン(身の丈より大きいリルン=グレイシアを軽々と持ち上げながら)
業娑磨萩比古「・・・・わかった」
ドシューーーーーーーン!!
(氷の翼を羽ばたかせ、一気に飛んでいく雪鬼獣)
オクサーヌ「あなたはまだ生きている仲間を連れて、ここから逃げて」
ブロディ「ざけんな。黙って帰るわけには・・」
キラキラキラキラキラ
(オクサーヌを包むギエナシリーズが意志を持つかのように煌めく)
ブロディ「・・・レイコ・・・?」
オクサーヌ「そのオトモダチの旋律効果であなた達の体力を回復しておいたわ。スタミナも強化してあるから、私が注意を引き付けている間に逃げるのよ」
グオン!!(左右のオロミドスーツに支えられながら起き上がる銀色のオロミドスーツ)
エリオット「失礼。とんだ失態をみせてしまったが、ここからが本番だ」ジュルルルルルル
オクサーヌ「わかった。その流体金属。司銀龍のでしょ?まぁ~~た、よくもまぁ~~、融合させたものね。それもドクターカペラの仕事?やっぱり彼女を先に捕まえる方がいいみたいね・・」ふむ
エリオット「よく分かったね・・・君、何者だい?」ムオーーーン(銀色のオロミドスーツの目が赤く光り、目の前の小さなターゲットに敵視を向ける)
オクサーヌ「あなたこそ。でも、あんまし興味ない」やれやれ
エリオット「くぅ~~~~っ!!意識高い系め!!今度こそ、いけ!!オロミド隊!!」シャバアアアア!!(銀色のオロミドスーツの左右より飛びかかってくる各種オロミドスーツ)
オクサーヌ「はいやぁ~~~~~~!!!!!」ひょん

ヒョるるるるるるるる!!
♪~♪~♪~♪~♪~
(フィギュアスケートの選手のようにトリプルアクセル決め込みがらリルン=グレイシアを奏でつつ、襲いかかってくるオロミドスーツをいなしながら、同時に音撃を与えていくギエナシリーズの少女)
エリオット「何をしている!!相手はちいちゃい子なんだぞ!!」ぷんすか

オクサーヌ「・・・・・・ちいちゃい・・?」ピクッ
エリオット「囲め!!相手はちいちゃいから、逃げやすいんだ!!」ドスンドスンドスンドスン(指示通り、オクサーヌの周囲を囲うオロミド隊)
オクサーヌ「殺す」
♪~~~~~~~~~!!
(爆発的な音撃により、吹っ飛ぶオロミド隊)
オクサーヌ「さぁ、今よ!!」
ブロディ「・・・・・・・・・・・・・・・」
オクサーヌ「早く行きなさい!!生き抜くことで抗うのよ!!」
ブロディ「・・・名前は?」
オクサーヌ「オクサーヌ・ヴァレノフ。凍土の賢いおねえさんよ♪」バイ~~ん

To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第137話 「三つ巴か」
6/5(月)0時更新予定
姐さんのモンスタートランスフォームによって変化した武具は、その元となるモンスターの思いを汲んだ世界でひとつだけのものなんだぜ。だから姐さんの狩猟笛は、最近のやつみたいに、さきっぽがなんでもクルクル回る仕様になっているんだ。まだちいちゃいから、そういうのが好きなんだろうとは口が裂けても言えないがな。
■あたちのモンハン日記てなぁに?
■あたモン目次録