ロージー「!?」
宗方「・・・・・・・・・・・・・」ゆら・・・
黄「・・・・・・・・・・・・」チン(納刀する)
ブシャアアアアアアアア
(宗方の胸から凄まじい鮮血がほとばしる)
カーブー「土蔵さぁああああああああああああああん!!!!」
宗方「・・・・・・・・・・・・・・・」ふら・・・・
パリーーーーーーーーーーーン・・
(宗方を包む練気が粉々に砕け散る)
ロージー「いやああああああああああああああああ!!!!!」
「あたちのモンハン日記」
☆カーブーの東方見聞録編☆
ゴオオオオオオオオオオ・・・
(主屋を燃やす炎の猛々しい音だけが無情に響き渡る中、倒れた宗方を抱きかかえるカーブー。その脇で容態を見るロージー。そしてそれを囲む一同の姿)
ロージー「・・・・・・・・・・」
雪左「どない・・どすか・・?」
ロージー「・・・・・・・・・・」ふりふり(目を閉じ俯きながら首を左右に振る)
カーブー「そんな・・・・土蔵さん・・」
宗方「・・・・・・・・・・・・・」(その黒い着物の胸元は大量の鮮血により、痛切な深紅へと変色している)
カーブー「土蔵さん・・・・・!!」
ポタポタ・・(宗方の顔にその涙がこぼれ落ちる)
カーブー「うわああああああああああああああ!!」ガッ
雪左「・・・・・・・・・・・・・・」(顔を両手で覆っている)
ガルグイユ「ロージーおねえちゃま・・・剣豪のおじちゃんは・・・死んじゃったの?」
ロージー「・・・・・・・・・・」こく(泣きながら頷く)
彭関越「嘘ずら・・・なぁロージー小姐!さっきの門兵達を治したみたいに、狩猟笛の旋律効果でなんとかならないのかずら!?」
ファイヤージンガー「よせよ、出っ歯。カリピストってのは、たとえ狩猟場の天使であったとしても、失った生命を再起出来るほど都合のいい存在じゃねぇんだ。それにそんな神業出来りゃお嬢だって・・・とっくにやってらぁ!!」
ロージー「・・・・・・・・・・・」ガクン(泣き崩れる)
カーブー「・・・・・・・・・・・・」ちら
ゴオオオオオオオ・・・・・・
黄「憂いを残さず弔うことも武人にとっては必要なこと。恨むなら某を恨むがよい。だが今は多忙の身。仇討ちならば、またの機会にしてもらおう」ザッ
カーブー「待て」
黄「・・・弔い合戦を・・その人数で仕掛けるか?某は構わんが・・」
彭関越「この野郎・・!!」ダッ
カーブー「よせ!!彭関越!!」
彭関越「!!」ビクッ
ロージー「お兄ちゃん・・・?」
カーブー「土蔵さんは確かに言った」スッ(静かに宗方を地面に下ろす)
宗方「・・・・・・・・・」
カーブー「最後の修行・・自分の剣をよく見ておくようにと」スチャ(宗方が握る鬼神斬破刀を受け取る)
雪左「川村はん・・・まさかその刀で・・」
カーブー「分かってます。偽銘ですよね。ですが俺にとっては師の愛刀。だからこの刀じゃなきゃダメなんです」カチャリ
雪左「川村はん・・・」
カーブー「それと土蔵さんはその身を呈してあいつを倒すヒントを俺に与えてくれました」カチャ・・(刃を見下ろしながら語りだす)
雪左「??」
カーブー「あなたの魂の練気・・・この胸に確かに刻みました!!」チャッ
黄「・・・・・(この者らが揃ってここにいるということは、やはりターゲットは既に町にはいない証拠・・・これ以上無駄な時間は・・)」
カーブー「黄思文」
黄「ん・・・・」
カーブー「今一度、手合わせ願おう」ザッ
ガルグイユ「それならサメちゃん達も・・!!」
雪左「ダメどす」
ガルグイユ「どうちてでちゅか!?」
雪左「師の仇を討つのは、弟子の務めだからどす」
ゴオオオオオオオオ・・・・・
黄「師と仰ぐ者の死によって、何か変化を遂げたとでもいうのか?」
カーブー「かもな。だが、今度は負けるわけにはいかない」スチャ・・
黄「・・・・いいだろう(無形の構え・・やはり先程とは雰囲気が違う・・・それともただの捨て身か・・)」
ボオオオオオオオオ・・・・・
ロージー「・・・・・・・・・」
雪左「・・・・・・・・・・」きゅっ(小さな拳を強く握る)
ゴオオオオオオオオオ!!
(主屋を燃やす火がより強くなる)
カーブー「・・・・(弔いの火よ・・土蔵さんを頼んだぜ・・・アンジェリカ・・!)」
黄「早いとこ終わらせよう。町民に気づかれたら厄介だ」スッ・・(抜刀術の構え)
彭関越「川村大人・・・」グッ・・
ガルグイユ「大丈夫でちゅかね・・」
雪左「・・・・・・・・」
ロージー「大丈夫だよ。みんな」ゴシゴシ(涙を拭う)
雪左「??」
ロージー「今のお兄ちゃんは絶対に負けないよ」
ゴオオオオオオオオオオ!!
黄「・・・・・・・・(面倒だ。一気に片を付けるか・・)」ス・・・(眼帯に手を当てる)
カーブー「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」ドオオオオオオオオオオオン(練気を起こす)
ブオオオオオオオオオオオン!!
(カーブーを中心に凄絶な練気圧が放射される)
ガルグイユ「す、すごい風圧でちゅ~」ビュオオオオオオオオ!!
ファイヤージンガー「ふっとばされちまう~~!!」ビュオオオオオオオオオ(必死にロージーの襟首にしがみつく)
彭関越「宗方大人の死によって沸き起こった怒りや悲哀を通り越した激情が、川村大人を覚醒させているんずら!!」ビュオオオオオオオオ!!
黄「ええい!!なんだというのだ!?この男の得体の知れない練気力は!!」ガッ(風圧で飛ばされない様に踏ん張る)
カーブー「黄思文~~~~~~~~~!!覚悟しろぉおおおおおおおおおお!!」ズン!(飛びかかりの体勢をとる)
ガルグイユ「あの構えは・・!?」
ロージー「・・迅竜・・ナルガクルガだよ!!」
カーブー「グレェーーーーーーーン!!俺に力を貸してくれぇえええええええ!!!!」
ダン!!
(猛る炎を背景に迅竜の如き強烈な飛躍力を見せるカーブー)
黄「龍意六合!?」
カーブー「ガァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
ズーーーーーーーーン!!(剣先を突きつけながら烈風の如く鬼気迫る)
黄「!!(交わせまいか・・・ならば!!)」チャッ(鞘を強く握る)
ジャキーーーーーーーーーーン!!
(空中のカーブー目掛けて刀を薙ぎ払う混隻魔王)
雪左「居合斬り・・!!」
ガルグイユ「カーブーおにいちゃま!!」
カーブー「・・・・・・・・・・」スタッ
黄「他愛ない。気迫だけは一流であったが・・もう一度刀を破壊してやった」カチャ・・(納刀する)
雪左「卑怯者!!また刀を狙ったどすね!?」
黄「卑怯・・?違うな。己の無謀さと非力さを、獲物を失うことで思い知らせてやるためさ」
雪左「なんて性根の腐りきった剣豪なんどすか・・!!」
ロージー「でも・・・」
雪左「??」
ロージー「折れてないよ。お兄ちゃんの・・土蔵さんの刀・・」ほけぇ・・
黄「なに・・・?」ちら
カーブー「・・・・・・・・・・・」シュウウウウウウウウ・・・!!(刀を振りかざした体勢のまま、黙って黄に背を向けているカーブーの全身を黒い練気が覆う)
黄「・・・・・・(バカな・・間違いなく抜刀斬りで奴の刀を打ち抜いたはずだが・・・ハッ)」
カーブー「どうした?お前はさっき龍の型を曲芸扱いしたが、お前のその「獲物破壊」の方が、よっぽど曲芸じゃないのか?」ザッ(振り向いたカーブーが握る刀にも黒い練気が絡みついている)
彭関越「あの練気の色・・・」
ガルグイユ「なんでちゅかね・・」
ロージー「迅竜の黒毛色だよ」
黄「・・・・・・(バカな・・間違いなく抜刀斬りで奴の刀を打ち抜いたはずだが・・・そうか・・刀にまとわりついた練気力がその切れ味を異常強化させ、我が居合い斬りの斬撃を弾いたのか・・!!)」
カーブー「ただ怒りに任せるだけの気組では龍意六合は出来ないと土蔵さんは教えてくれた」カチャリ・・
黄「・・・・・・・・・・・」スッ・・(再び居合い斬りの姿勢をとる)
カーブー「そして龍意六合はただのモンスターモーションを模写しただけの曲技でないこということも・・その身を挺して見せてくれた!!」グッ(鞘を持つ手に力が入る)
バシュウウウウウウウウウン!!
(カーブーの練気色が赤紫に変化する)
黄「!?」
雪左「なんどすか・・今度は・・?」
ロージー「ふぁ・・・・・」ちら(横たわる宗方を見る)
宗方「・・・・・・・・・・・・」
彭関越「あ、あの色は・・・」
ガルグイユ「龍族のエネルギー色でちゅ!!」
カーブー「黄思文。お前、土蔵さんの龍の型を見て、こう言ったよな?」シュウウウウウ
黄「・・・・・・?」
カーブー「確かに人がモンスターの力を得られれば、同じ龍族の力を授かった者にも匹敵するだろう・・・太刀真山の先覚者達はそれを龍の型に見出したのか・・とな」
ロージー「龍族の力を授かりし者・・・・」
雪左「幼いころ、父から聞かされたことがあるどす」
ガルグイユ「なんでちゅか?」
雪左「大陸伝承にまつわる、龍使徒の話しを」
ロージー「龍使徒・・?」
雪左「はい。人間が龍に働く無礼に対する、龍の憤りと罰の擬人化・・・龍属性エネルギーの適合性が極めて強い、選ばれし者だけがなれる人智超越の姿・・・それが龍使徒なんどす」
ガルグイユ「すごいでちゅ!!やっぱちカーブーお兄ちゃんはサメちゃんの選んだ、どうちちょくん(同志諸君)なんでちゅ!!」
ロージー「ふぁ・・・・・・・」
ゴオオオオオオオオオオオオ・・・
黄「・・・・確かにそう言った。だが龍使徒など、所詮は人類がでっち上げた虚構の存在・・・大陸市民に希望を抱かせる為に創作された規律的概念、いわゆる「神」と同じ存在だ」
カーブー「どうかな?」
黄「なに・・?」
カーブー「俺は龍使徒なんて、そんな大それた者ではないと自覚しているが、きっとそうなんじゃないかっていう人間は目の当たりにしたことはあるぜ」シュオオオオオオオ・・
雪左「え・・・?」
彭関越「龍使徒の資質を持つ御仁が、川村大人の周りにはいるのかずら?」
ロージー「たぶん」
ガルグイユ「どんな人でちゅか?」
ファイヤージンガー「ユクモのお嬢さんだよ。きっと」
黄「・・・まさか、その龍使徒たる者が・・貴様ら、うつけの大将だとぬかすか?」スッ・・(抜刀斬りの体勢をとる)
カーブー「さぁな。だが、あんたより彼女の方がその資質があるっていうことは確かじゃないのか?」やれやれ(ハンターアクション「首を振る」をやる)
黄「そこになおれぇえええええええええ!!」ジャキーーーーーーーーン
雪左「川村はん!!」
ファイヤージンガー「見ろ!!」
ガキーーーーーーーーーーン
(黄の居合い斬りを鬼神斬破刀で受け止めるカーブー)
ロージー「太刀でガードしてる!!」
雪左「あれは鍔迫り合いゆうんどすよ」
彭関越「驚くは川村大人の動体視力ずら・・!あの目にも止まらぬ速さの居合い斬りを見事受け止めて・・・・そうずらか!!川村大人はこの状況を作り出す為にわざと相手を挑発したんずら!!」
黄「貴様・・・・!!」ギリギリ・・ギリギリ・・・!!
カーブー「悔しいか?俺みたいな小童にバカにされて」ギッ・・・ギッ・・!!
ファイヤージンガー「挑発・・そうだぜクソ兄貴!それこそがお前の川村流なんだ!!」
雪左「でも挑発して何をするつもりなんどすか?」
彭関越「鍔迫り合いから、あれをやるつもりなんずら!!」
ロージー「ふぁ・・・・・」
彭関越「おらと「ひと狩り」した時に見せた組太刀、待攻ずら!!」
黄「言わせておけばぁあああああああああ!!」グン(強靭に鍛え上げられた右隻腕で刀を弾き返そうとする)
カーブー「待ってたぜ!!この瞬間をな!!」
ガイン!!
(押し返してきた黄の刀を受け流す)
黄「なっ!?」クラッ・・・
彭関越「体勢が崩れたずら!!」
ガルグイユ「今でちゅ!!カーブーお兄ちゃま!!」
カーブー「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」(刀を大きく振りかぶるカーブーの背景には、けたたましく吠え散らかす恐暴竜の姿が投影されている)
ロージー「あれは・・・まさひこ君だ!!」
ファイヤージンガー「いけええええええええ!!クソ兄貴ぃ~~~~~~~~!!!!」
カーブー「ソイーーーーーーー!!!!」(刀を全力で真下に振り下ろす)
ズシャアアアアアア
黄「グハァッ」
ズゴオオオオオオオオオオン!!
(ヒットしたと思われる右肩から鮮血を吹き出し、背中から物置小屋へと激突する黄)
雪左「やったどす♪」
ロージー「いいぞぉ!!お兄ちゃん!!」グッ(ガッツポーズ)
カーブー「ウッス!!」ブン(血のついた刀を力強く振り払う)
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彭関越「ずらぁ~!いよいよカーブー大人と混隻魔王の闘いもヒートアップしてきたずらね!!」
ガルグイユ「でちゅね。わんぱく次回予告にも気合が入りまちゅよ」ぬう(幼体モード)
彭関越「気合が入るといえば、来る10/11発売予定のMH4Gにもガルグイユ小人らザボアザギルも登場するんずらよね!?」
ガルグイユ「でちゅね。それも「亜種」が出るでちゅ。その名も虎鮫ザボアザギル亜種!!」
彭関越「げえええええ!と、とらざめとな!?」ガガリ~ン
ガルグイユ「でちゅね。しかも砂漠に出るでちゅ」
彭関越「なんとも大陸世界ならではの異種生物という感じずらね」
ガルグイユ「でちゅね。それ以外にも初登場モンスターが当たり前の様にうじゃうじゃ出るでちゅよ。うじゃうじゃ。新状態異常「裂傷状態」とか新アイテム「応急耳栓」や「万能湯けむり玉」なんていうのも登場でちゅ」
彭関越「こいつは発売当日、全国のおもちゃ屋さんに行列ができること間違いなしずらね・・」
ガルグイユ「でちゅね。ところで河狸しゃんには亜種はいないんでちゅか?」
彭関越「いるずら」
ガルグイユ「え・・なんていうんでちゅか?」
彭関越「沙狸獣」
ガルグイユ「へ・・?」
彭関越「沙狸獣(Shā lí shou)」
ガルグイユ「なんて?」
彭関越「沙狸獣」
ガルグイユ「・・・・・。むつかしい発音でちゅ。覚えれないからもう次回予告にいくでちゅよ。え~そんだこんだでぇ~次回はぁ~」
彭関越「沙狸獣」
ガルグイユ「ああん!うるちゃいでちゅ!そんだこんだの次回はぁ~」
9/27(土)0時更新 「その仇を本当に討ちたくば」の巻
ガルグイユ「をお送りするでちゅ!みんなでカーブーおにいちゃまを応援ちようね♪」
彭関越「再見♪」
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「今のお兄ちゃんは絶対に負けないよ」の巻
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