
マッハベノム「fight or flight!!答えは闘争だ!!今度は好きにさせねぇぞ!!どら猫がぁ~!!」ぷんすか

オステルマン「それはこちらとて同じこと。その見上げた闘争本能が、ただの蛮勇でないといいがな」ガシッ

キーン「榴弾の準備はよいな?」ジリ・・
猫騎馬兵「ハッ。いつでも」スチャ(騎乗でボウガンを構える猫騎馬兵達)
キーン「次に毒怪鳥が隙を見せたら、今度は頭部を狙え。スタンさせてしまえば司令官の圧勝だ」ボオオオオ・・・・

オステルマン「・・・・・(キーンめ・・ボウガン隊で再度援護しようというのか。合理的な奴のことだ。火力兵器の向上により、今や古の通例式と化した一騎打ちの実存性の低さを証明しようというのだろうが・・・)」ギュッ(大剣の柄を持つ肉球に力がはいる)
マッハベノム「GO!!Gypceros!!GO!!」ドシン・・ドシン・・(重量感のある威圧的な二足歩行でゆっくり近づいてくる毒怪鳥)
オステルマン「大陸社会の圧倒的な弱肉強食が齎す無慈悲を、逆転してきたのもまた固有の武があればこそ・・必ずしも肉体の大小に気組気迫が等しくなるとは限らん!!いざ!!」ドドドッドドドッ

マッハベノム「それがお前を支える武士道ってやつかぁ~!?だったらこっちはローゼンクロイツの騎士道で迎え討ってやらぁあああああああ!!」ビョーーーーーーーーーン

オステルマン「問答無用!!ここからは互いの気力のみで語り合おう!!」ガシッ

バチ~~~~~~~~~~ン

(大剣ガードで弾き返される先っぽの「まあるい」尻尾)
マッハベノム「いてええええええええええええ


オステルマン「力量も人型の狩猟者と同じだと思うな!!それがお前らモンスターの驕りだ!!」ドドドッドドドッ

マッハベノム「べらべらしゃべり散らかしてるのはてめぇの方だろうがッ!!」ブワッ

オステルマン「!!」
マッハベノム「ちょえ~~~~~~!!!!」ショーーーン

オステルマン「眠鳥の真似事か!!だから鳥竜種というのは!!」ガシッ

グオーーーーーーーン

(大剣をめいいっぱいかち上げて毒怪鳥のキックを体ごとひっくり返す)
マッハベノム「まったくとんでもねぇ猫がいたもんだぜ」ブワッ


オステルマン「自身の視界の狭さを悔いるのだな。傲慢は己の過信を認めない」シュッ

マッハベノム「どうだか。傲慢の超越した先には何が見えるんだ?赤虎」にや
オステルマン「虚無。慎ましさを兼ね備えた、絶対的かつ唯一無二な価値観を持たない、不可侵な心構えだ」ガシッ

マッハベノム「まるでエルダードラゴンの説法を聞いてる様に退屈な時間だ。どうやら、お前さんの仲間もそう思ってるみたいだぜ」フッ
オステルマン「!?」ちら
キーン「てぇええええええええ!!」バッ

ズドオオオオオオオオオオオン!!
(一斉に放たれる徹甲榴弾)
マッハベノム「ホォ~!今度は頭狙いってか!!」
オステルマン「不要なことを・・!」バッ(飛翔していく砲弾を目で追う)
マッハベノム「おら!!やってみれるならやって・・・・」
ショウウウウウ・・・・・ンンン!!
(仁王立ちの毒怪鳥の頭目掛けて一斉に飛んで行く徹甲榴弾の雨)
マッハベノム「ぎゃああああああああああああああ」ブスブスッ



キーン「かかった!!」
猫騎馬兵「起爆します!!」
ドガーーーーーーーン

ボガーーーーーーーーン

バギョオオオオオオオオオオン

(直立した毒怪鳥の顔面で次々と大爆破が起こる)
キーン「どうだ!?」
マッハベノム「・・・・・・・・・・・・・・・」ピヨピヨふらふら・・・(顔面からけたたましいほどの硝煙を上げながらゆっくり後退していく)
オステルマン「・・・・・・・・・・」
マッハベノム「・・・・・・・・・」ボヘッ

ダスーーーーーーーーーーン

(後ろから大げさに倒れる毒怪鳥)
キーン「よし!!」グッ(歓喜の肉球を握る)
「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~
猫騎馬兵「うおおおおおおお!!」(感極まる猫騎馬兵達)
キーン「兵器特性とその数量を活かせば、知的生命体種の毒怪鳥如き恐れるに足らず!!誰か!死んでいるかどうか確認してこい!!」
猫騎馬兵「・・・・・・・・・」ぶるぶるぶるぶる

キーン「擬死行動が恐いのか」
猫騎馬兵「・・・・・・・・・・」ぶんぶんぶんぶん

キーン「馬鹿者~!!それでもオステルマン隊の兵士か~!!」ぷんすか

オステルマン「その必要はない!!」(一同に背を向けたまま遠くで叫ぶ。今度はびっくりする猫騎馬兵達)
カカッカカッ

キーン「あくまでも自ら手を下そうというのか・・・貴様等も司令官の勇姿を見習え

シュウウウウ・・・・・

(顔面から硝煙を立てて仰向けに倒れている毒怪鳥)
オステルマン「あれほどの榴弾を受けたにも関わらず頭部の損傷は一切見られず、気絶効果にも陥っていない・・・・起きろ。下手な演技をそれ以上続ければ、このエクスキューションで首を切り落とすぞ」
マッハベノム「・・・・・・・・・・」シュウウウウウ・・・

オステルマン「・・・・・・・・・・」
マッハベノム「・・・・・・・・・・」シュウウウウウ・・・

オステルマン「分かった。首を落として欲しいのだな」ギュッ
マッハベノム「ちょっとタンマ」(寝たまま喋る)
オステルマン「・・・・・(隙あれば擬死を開放し、接近した私に強襲をかけれたはず・・・それほどのダメージを脳内に受けたという証拠か・・?)」
マッハベノム「・・・・・・・・・・」ゲフッ

オステルマン「・・・・・・・・・・・」
キーン「司令官~!!」ドドドッドドドッ

オステルマン「待て!!それ以上近づくな!!そこで待機だ!!」
ドドドド・・・・・・・
(少し離れた所で停止する猫騎馬兵達)
オステルマン「・・・・・・・・・」スッ(止まった部隊に向け、何やら合図をする)
キーン「・・・・・・・・・」こくり
マッハベノム「・・・・・・・・・・・・・」ぽへぇ~

オステルマン「死んだふりで部隊を懐に近寄らせ、威嚇した後一掃出来るほど、我が部隊は弱くはないぞ?」ちら
マッハベノム「あんたこそ、寝てる俺に砲弾を一斉投下するつもりだろ?」
オステルマン「・・・・・。そのまま寝ているのならばな」
マッハベノム「どちらにせよ、プライオリティはあんた達が握ってるってことか・・・なぜトドメをささない?」
オステルマン「撤退した騎士団はどこまで逃げた?」
マッハベノム「言うと思うか?」にや
オステルマン「そうか。ならば誇り高き騎士道精神をもった毒怪鳥に敬意を払いつつ、憂いを断つとしよう」スッ・・(手を上げる)
キーン「・・・・・・・・」スッ(同時にこちらもボウガン隊に向け合図を出そうとする)
マッハベノム「あ~まただ。また腹の具合が悪くなってきやがった」(天を見上げたまま目を細める)
オステルマン「つまらぬ芝居はよせ。最も、今から本当に楽にしてやるがな」
マッハベノム「いやよ・・これはマジなんだ。胃腸炎がひでぇんだよ。俺の体・・いてててて」(目をつむる)
オステルマン「・・・・・・・・・・」(右腕を上げたままそれを聞き入れる)
マッハベノム「あんたは・・」(寝たまま喋る)
オステルマン「ん・・・」
マッハベノム「あんたは俺を、仲間が逃げる為の時間稼ぎの駒だと思ってるようだが、生憎、うちの軍師はその見た目と違って、常に勝利にこだわる気質があるんだ」ちら(寝たままオステルマンを見上げる)
オステルマン「なに・・?」
マッハベノム「要するに何からしらのダメージをあんたらに与えること・・」ちら(視線を逸らす)
オステルマン「・・・・・・・・・」きょろきょろ(一瞬だが視線を周囲に走らせる)
マッハベノム「それが俺の役目だ!!」
ガバッ

オステルマン「!!」
ボウン!!
(口から毒の塊を天高く吐くマッハベノム)
オステルマン「!?」バッ(ついそれを見上げる)
マッハベノム「ファックオーーーーーフ!!」ショリーーーーン

オステルマン「!!」
ビョウーーーーーーーーーン!!
(弾丸の様に襲いかかってくる尻尾の尾先)
オステルマン「クッ!!」ガシッ

バシーーーーーーーーーーン!!
(馬上からふっ飛ばされる武者猫)
キーン「司令官!!」
猫騎馬兵「将軍!!毒の塊が落下してきます!!」
キーン「!!

ヒョウウウ・・・・・・・ン
(不気味な紫色を施した液体の塊が降下してくる)
キーン「散会だ!!」カカッ

ボシャアアアアアアアン!!
(散会に間に合わない猫騎馬兵達に浴びせられる毒液)
猫騎馬兵「・・・・・・ぎゃあああああああああ!!」(全身毒液を浴び、紫色に染まった猫騎馬兵達が数秒の時間差の後、各々悲痛な叫びをあげる)
バターーン


(たまらず落馬していく猫兵達。同時に毒液を浴びた馬も真横に倒れる)
オステルマン「なんだ・・一体なにが起きた・・」(片膝をつきながら自陣で起きていることを確認する)
マッハベノム「俺様の毒を浴びたのさ」(いつの間にか接近していた毒怪鳥)
キーン「ええい!!応急班!!解毒をしてやれ!!」バッ

猫兵「おい!解毒薬を飲め!!」ガバッ(毒液を浴びた仲間に解毒薬を無理やり飲ませる)
猫兵「・・・・・・・・・・」ゴクゴク・・
オステルマン「毒だと・・・それがお前の言う、我らにダメージを与えるということか?生憎だが、我が兵は全員が万が一に備え、漢方薬やいにしえ秘薬を所持している」
マッハベノム「それが無駄だっての。見てみろよ」
オステルマン「・・・・・・・・・」ちら
猫兵「どうだ?解毒剤が効いたか?」
猫兵「ブバアアアアアアアア!!」(血を吹き出す)
キーン「なんだ!?解毒薬が効かないぞ!!」(同じ症状の猫兵を看てる)
グバアアアアアアアアアア

(至る所で毒液を浴びた猫兵達が吐血しては息絶えていく)
オステルマン「!!」
マッハベノム「効かねぇんだよ。困ったことに俺が吐く毒には、抗体や血清が存在しねぇんだ」
猫兵「ブバアアアアアアア

猫兵「ミャアアアアアア・・・・!!」グバアアアア

マッハベノム「さっき胃腸炎だって言ったのは本当だぜ?ガキの頃によ、腐って死んでるケルビを食っちまったんだよ。所謂食中毒ってやつさ。数日間は腹がいてぇのなんのって、そりゃ地獄だったよ」
オステルマン「・・・・・・・・・・」(話を聞きながら仲間の方を見ている)
マッハベノム「ようやく痛みが落ちついてきてな、動ける様になったんだがよ、それ以来、どういうわけか俺の吐く毒がより強烈になっちまった。それと引き換えに、年中、胃腸炎に悩む羽目になっちまったがな」
オステルマン「やはり・・擬死行動をとっていたのは毒液が届く範囲まで騎馬隊を接近させる為だったのか」ザッ(大剣を片手に立ち上がる)
マッハベノム「その俺の特異体質を聞きつけた旦那・・ラインハルト公は、自ら俺を帝国軍にスカウトしに来てな、こう言ったんだ。俺の毒を大陸の為に使えってな。最初は人の良さそうな世間知らずの人型坊っちゃんが、危険を顧みずに何を言ってやがるって思ったんだけどよ、聞けば聞くほど不思議なもので、旦那の言う綺麗事が理にかなってると思えてきたのさ」
オステルマン「その詭弁を聞き入れたと?」
マッハベノム「旦那の見解によれば、毒化したケルビを食べちまったことで、俺の体内の毒袋に変異型セレウス菌が転移しちまったっていうんだ。むつかしいことはわからねぇが、セレウス菌ってのは食中毒の原因となる菌でな。それが俺のもともと持つ毒と化学反応し、極めて薬剤耐性に優れた芽胞を持つボツリヌス菌を精製しちまってるらしい。旦那はそのボツリヌストキシンを、ゲリョトキシンって名づけたのよ・・」フッフッフッフッ(何故か嬉しそうに言う)
オステルマン「薬剤耐性・・・(それで通常の解毒薬や漢方薬が効かないのか・・)」
マッハベノム「なんでも旦那は大切な人を原因不明のウイルスで亡くしちまったと言う・・そこでだ。俺が体内で作る殺傷性しか長所のない毒液の研究を続ければ、必ず大陸社会で役に立つ強力な抗体や血清が作れるって、ひや汗流しながら必死になって語るんだぜ?ハンターでもねぇ「ただの人型」が、何処ぞと知れぬ狩猟フィールドで、いつ殺されるか分かったもんじゃねぇってのによ。今思い出しても笑えるぜ」しっしっしっしっし(実に幸せそうな顔をしながら笑う毒怪鳥)
オステルマン「それで人型の仲間になったと?」
マッハベノム「その覚悟を見た時に分かったんだよ。俺達も、人間も生きるのに必死なんだってな。俺の体内で作られる、この大陸の生命を殺すことしか出来ない毒も、もしかしたら世の中の為になるんじゃねぇかって思えたのさ。つまりだ。旦那は知的生命体種の毒怪鳥に、生きる目標を与えてくれたのさ。な?笑えるだろ」(涙を浮かべて微笑む)
オステルマン「人型特有の虚妄だ。利益還元の為ならば、誇りすら捨て、人型は情に訴える。そしてそれが一度使えぬと分かれば、容赦なく切り捨てる。それが奴らの常套手段で、奴らの作り上げてきた常識という文化だ」
マッハベノム「あんた、可哀想な猫だな」まじまじ(と目をまあるくして武者猫を見る)
オステルマン「私が・・何を蔑まれる必要がある」
マッハベノム「独りで戦い過ぎちまったんだろうな。心を開くのを恐れちまってる。あんたの強さは他人を信じられない恐怖心と警戒心から構築されてるんだ」まじまじ
オステルマン「まさか毒怪鳥に心配されるとはな・・・だがひとつ訂正してやろう」
マッハベノム「??」
オステルマン「同じイデオロギーの旗の下、共に戦う仲間を捨て置けないのは私とて同じ。この決着は後日・・必ずつけてくれよう」カカカッカカカッ

マッハベノム「逃げれると思ってんのか?」
オステルマン「それはこちらの台詞だ」バッ

マッハベノム「むう・・?」
・・・・・・・・・・・・・・・・
(いつの間にか猫達が危険を顧みず馬から降り、弧を描くように毒怪鳥の前方でボウガンを構えている)
キーン「・・・・・・・・・」ジリジリ・・(自らもボウガンを構え、兵士と共ににじり寄ってくる姿に決死の覚悟を感じる)
マッハベノム「なるほどね・・」やれやれ
オステルマン「毒を吐くと同時にこちらもお前の頭部目掛けて発砲する。先ほどの一斉射撃で確認出来たのは、胴体こそゴム質の肉体に守られているが、頭部は普通種と同じだということ。それと少なからずともダメージを受けているということだ」
マッハベノム「fight or flight・・・共に選択は逃走ってわけか」フッ
オステルマン「また相見えよう。ローゼンクロイツの誇り高き毒怪鳥よ」ヒヒ~ン

マッハベノム「認められたってことで・・・よしとするかな」ふ~む(あの翼で腕組みをしながらそれを見送る)
オステルマン「キーン!撤退だ!」パカラッパカラッ

キーン「よいのですか?」(と言うもののボウガンを構え目線で毒怪鳥を捉えている)
オステルマン「背中を襲えとは教えられていないモンスターだ。だからこそ、知的生命体種と呼ぶに相応しい。いくぞ!」ダダダッダダダッ

キーン「・・・・・・・我らも続くぞ!!」
ジリジリ・・・バッ


(警戒するように後退し、皆それぞれの馬に跨がり一斉に撤退していく)
ドドドドドドドドド・・・・・・・・・
(実に訓練された手際の良さで退却していく猫騎馬兵隊。残った大地には無数の猫達の死骸だけが残る)
マッハベノム「お見事」パンパンパン(独り残された戦地で翼を叩き合わせ敬意を評する毒怪鳥)
To Be Continued



次回の「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事わん!!
4/8(水)0時更新 「たぶんMHFプチ情報系」

をお送り致します♪次回も読んで笑って叫んで歌ってシバイて謝ろう
