バッ!!バッ!!ガサッ!!バッ!!
(ガスマスクをした猫兵達が薄っすら霧がかった密林内を颯爽と駆け抜けていく)
アダン「はぁ・・はぁ・・!!」ガサッガサッ(茂みをかき分けながら疾走する)
イジャラ「はぁ・・はぁ・・・!!」ガサッガサッ(マヒダケの帽子を被り顔面にはガスマスクを付けている。同じく背後にはファンゴの頭蓋骨をマスク代わりにすっぽり被ったブルーノをはじめ数名のガスマスクをした猫アサシンの姿も)
ダッダッダッダッダッダッダ・・・・
(密林の先に別のエリアが見えてくる)
アダン「・・・・・・・・」シュタッ(木陰に身を伏せながら立ち止まる)
イジャラ「・・・・・・・・」ピタッ(一斉に立ち止まる)
アダン「・・・・・・・・」ちょいちょい(前方に向け、猫指でなにやらサインを出す)
イジャラ「・・・・・・・」コクリ
ひょん!!ひょん!!
(一斉に手投げ玉を天高く投げ飛ばす)
アダン「・・・・・・・・」こくり(皆に向かって頷いてみせる)
モワモワモワモワ・・・・・・
(手投げ玉を投げた先のフィールドが瞬く間に白い煙幕に覆われる)
アダン「・・・・・・・・・」ちら(木陰から顔を覗かせ前方を確認する)
アオオオオオオオオ・・・・・・!!
(煙幕に覆われた前方の水没林エリアから、おそらく数百はいるであろうと思われる垂皮竜の悲痛な鳴き声がこだまして聞こえる)
アダン「ブルーノさん。やっとあなたの出番が回ってきましたよ」にや
ブルーノ「むん!!」ガシッ(重量感のあるブルタクスハンマーを意気揚々と両手で支えながら仁王立ちする。ファンゴの頭蓋骨が実に不気味に見える)
「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~
アオオオオオオ・・・・・!!
(煙幕の中、悶える垂皮竜の群れ)
ブルーノ「突撃ぶるぅううううううううう!!!!」バシャンバシャンバシャン(背後に数名のガスマスクをした猫兵を引き連れながら、足場の悪い水没林の大地をブルタクスハンマーを掲げながら突進していく)
アオオオオオオオ・・・・!!
(視界の悪い先に次第と見えてくる悶絶気味の垂皮竜の群れ)
ブルーノ「道はおらが開けるぶる!!お前たちは更に進軍して、催涙玉を敵幕舎に向かって投げるぶる!!軍を統率する敵将を倒せばこの戦、おら達の勝利ぶるよ!!」バシャンバシャン(ハンマー溜め開始モーションで疾走していく)
猫兵「ハッ!!」バシャンバシャン(皆両手に掌サイズの催涙玉を持って走っている)
ブルーノ「そしてこれが記念すべき・・・・」バシャンバシャン
バショーーーン!!(溜め完了の合図である気迫を全身に漲らせる)
ブルーノ「おらの初陣だぶるぅうううううううううう!!!!」ブルンブルンブルンブルン(ハンマー大回転モーションで突撃をかける)
バギョーーーン
バキーーーーン
バゴオオオオオオン
(催涙ガスで悶える垂皮竜達を旋回しながらハンマーで次々と薙ぎ倒していく)
ブルーノ「ぶらぁああああああああああ!!!!」
ゴシャーーーーーーーーン
(渾身のアッパーモーションで垂皮竜の顎を叩き割る)
ブルーノ「今だぶる!!進むぶるぅうううううううう!!」ビシッ(ブルタクスハンマーを道標の様に振り下ろし合図する)
バシャンバシャンバシャンバシャン!!
(俯瞰図。悶え苦しむ垂皮竜の群れの中、ブルーノが突撃で切り開いた一本道を駆けて行く猫兵達)
ブルーノ「垂皮竜には目をくれるなぶる!!背中の上を飛んで行くぶるよ!!」
バシャーーーンバシャーーーンバシャーーーーン!!(スタンプで前方の垂皮竜を叩き潰しながら尚も道を切り開いていくファンゴの頭蓋骨を被った異形のメラルー)
バッ!!バッ!!
(ブルーノを追い越し、前方の垂皮竜の背中の上を駆けて行く猫兵達)
ブルーノ「撹乱は任せたぶる・・・よっ!!」
ズシャーーーーーーーン!!
(スタンしている垂皮竜に止めの一撃を浴びせる)
アダン「流石はブルーノさんですね。催涙玉という奇襲と、ブルーのさんという豪遊の士の登場により、垂皮竜達は何が起きたのか理解もせぬままに、防壁としての機能を失いました」(密林で待機しながら前方を確認している)
イジャラ「そんだら俺様達も行くにゃんだ」シャキーーーン(両手の爪を最大限に伸ばし光らせるイジャラの後ろでは、セルタス装備の猫兵達が「例の」ドリル式武器を構えている)
アダン「目的はあくまでも敵将の暗殺と、人型集落の殲滅・・・いいですね」
イジャラ「そんだら任せるにゃんだ。地中移動は俺様の最も得意とすることにゃんだ。地中を警備しているモンスターも、きっと地上の異変を察知して外に出ているはずにゃんだ。そんだら一気に人型集落まで突貫するにゃんだよ!!いいにゃんだね!?」(背後で爪を光らせる猫兵に声をかける)
猫兵「イーーーーーーーー!!」(「例の」ドリル式武器を掲げるセルタスネコ軍団)
イジャラ「そんだら潜行開始にゃんだ!!」ぴょーーん(一斉に真上にジャンプする)
モグモグモグモグモグ!!
(頭から地面に突っ込んでいく獣人種特有のあれ)
アダン「頼みましたよ・・・・後はバスター将軍が猫騎馬を率いて到着するのを待つのみ・・」にやり
モワモワモワモワ・・・・・・・
(垂皮竜達は皆、催涙ガスにより気絶している)
ブルーノ「・・・・・・・・・・・・」きょろきょろ
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・
(地面が揺れ出す)
ブルーノ「ようやく現れたぶるね」ゴイン(ハンマーを担ぐ)
ドシャーーーーーーーーーン!!
(突如地面より鉄球の様な尾が突き上がり、辺りの垂皮竜を吹っ飛ばす。それを予想していたかのように冷静にバックステップで難なく交わすブルーノ)
ブルーノ「真っ先に催涙ガスと気付き、下に潜っていたぶるか。さすがは知的生命体種の尾槌竜ぶる」シュタッ
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・・・
(地面の音が次第に遠のいていく)
ブルーノ「逃げるぶる・・?」(地面を眺める)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・・・・・・・
ブルーノ「・・・・・・・・・・・・・」
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・!!
ブルーノ「違うぶる・・・・イジャラ達の潜行の気配に気づいて追跡しようって魂胆ぶるか!!」
ゴイン(両手でハンマーを持ち天高く振りかぶる)
ブルーノ「そうはさせないぶる。おらがセクメーアでは砂竜殺しと言われた程の「釣り」上手だということをお前にも教えてやるぶる」ギュッ(柄を掴む両手に力を込める)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・・
ブルーノ「方位、南西35度・・・・震度65・・・・そこぶらぁ~~~~!!」カッ
ドゴオオオオオオオオオオン!!
(全身でハンマーを振り下ろし地面を叩きつける)
ブルーノ「どうだぶる」にやり
・・・・・・・・・・・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
ドシャーーーーーン!!
(慌てて地面に姿を見せる巨大な尾槌竜)
グランカッサ「ぶはぁ~!!」
ブルーノ「おらはハンマーを使って、地中のモンスターにピンポイントで振動衝撃を食らわすことが出来るんだぶる」ザッザッザッザッ・・(悶え苦しむ垂皮竜の群れをぬって歩いてくる)
グランカッサ「お前の仕業か・・・この忌々しい煙もな・・・ゴボッゴボッ!!」
ブルーノ「だいぶ煙は引いてきたぶるが、まだ目を開けることもままならないようだぶるね」クイッ(被っているファンゴの頭蓋骨を強調する)
グランカッサ「それのおかげで平気ってわけか・・ジョーがここにいたら真っ先に突き殺してるだろうな・・ゴボッゴボッ!!」
ブルーノ「安心するぶる。すぐに楽にしてやるぶる」ゴイン(ブルタクスハンマーを構える)
グランカッサ「それはこっちの台詞だ」ゴボッゴボッ(涙目で咳き込む)
ブルーノ「目が痛いぶる?本領発揮出来なければ、おらでもお前を仕留めることは出来るぶる」
グランカッサ「調度いいハンデだ」ゴボッゴボッ
ブルーノ「ほぉ。大した自信ぶる。だが、それがお前らモンスターの増長だということを教えてやるぶるよ。おら達猫族をなめるなぶる!!」
グランカッサ「なめちゃいないさ。ゴボッゴボッ・・俺の仲間にもお前と同じ種族がたくさんいる。許せないのは俺の隣人をこんな目に合わせたことだ」
・・・・・・・・・・・・・・・
(悶え苦しむ垂皮竜の群れ)
ブルーノ「これはほんの挨拶だぶる。そのうち本隊がここに来てこいつらを皆殺しにするぶるよ」
グランカッサ「ゴボッゴボッ!!・・・それじゃあ急がないとな・・・さっき地中を抜けていったのもお前の仲間か」
ブルーノ「そうだぶる。お前たちの総大将と、南方の人型集落を襲撃するんだぶる」
グランカッサ「はぁ・・はぁ・・・そう上手くいくかな?なにせ伯爵はお前らの数倍、頭がいい」にや
ブルーノ「伯爵・・・先の革命で活躍した電光石火の策略家、マクシミリア・ロドリゲスかぶる。惜しい人材だけど、人型なんぞにその知恵を貸したのが過ちだったぶる。その断罪を下してやるのもまた、おら達の務めだぶる」スッ(ハンマーを向ける)
グランカッサ「そうかい。だったら早くはじめようぜ」ゴボッゴボッ
ブルーノ「おらの初陣を飾る一騎打ち・・相手にとって不足はないぶる!!」ブーーン(ハンマーを力強く振り下ろす)
To Be Continuedランキング参加中なんです♪皆様の激アツ一票お待ちしてます
ちょえら~!!次回の「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはよ!?
4/24(金)0時更新 「俺の役目はその悲哀を打ち消すことだ」の巻
をお送り致します♪次回も目をひんむいてお隣さんに聞こえるくらいのでかい声を出しながら読もう
↧
「道はおらが開けるぶる!!」の巻
↧