~クルセイダーズ臨時BC付近....

モワモワモワモワ・・・・・・・
(霧の様にエリア一面広がる催涙ガス)
バシャバシャバシャバシャバシャ・・・・!!
(視界の悪い煙の中、ガスマスクを付けた五名の猫アサシンが水たまりの大地を疾風の如く走ってくる)
猫アサシン「・・・・・・・・・・・」バシャバシャバシャ(黒い頭巾を被っているメラルー五匹。頭巾のおでこにはよく忍者がつけてる鋲が打たれた鉢巻を巻いている。鋲の型はもちろん「肉球」)
ピタ(一斉に止まり、辺りを確認する)
猫アサシンA「・・・・・・・・・・」きょろきょろ
猫アサシンB「・・・・・・・・・・」ちょいちょい

猫アサシンA「・・・・・・・・・」コクリ
ズキューーーーーーーーーン

(頷いた瞬間、こめかみを撃ち抜かれる猫アサシンA)
猫アサシンB他「!!」バッ(皆その場に伏せる)
バシャーーーーーーン・・・・・
(目の前に猫アサシンAの亡骸が倒れてくる)
猫アサシンB「・・・・・・・・・」きょろきょろ
ズキューーーーーーーーーン

(こめかみに銃弾の痛撃を受ける猫アサシンB)
バシャーーーーーーン
(顔面をその場に埋める猫アサシンB)
猫アサシンC他「はぁ・・・はぁ・・・・・・」(水浸しの大地に俯せ、半身を浸しながら伏せる三名の猫アサシン)
ヒョウウウウ・・・・・・ン
猫アサシンC他「!?」バッ(慌てて上空を眺める)

ボガアアアアアアアアアアン!!
(爆死する猫アサシン達)
モワモワモワモワ・・・・・・・・・
(次第に催涙ガスの煙は引いていき、僅かながら視界が晴れていく)
バシャバシャ・・・
(一人の茶釜スカートを穿いた猫が歩いてくる)

純平「・・・・・・・・・・・・」バシャバシャ・・(片手に神ヶ島チックのライトボウガンを持っている)
・・・・・・・・・・・・・・・・
(爆死した猫アサシン達を確認する)
純平「・・・・・・・・・・・・」スッ・・・(それを見届け、ライトボウガンを静かに下ろすのだったが・・)
バシャーーーーーーーーン!!
(突如地面より飛び上がってくるセルタスネコ)
猫兵「ウキィ~~~~~~~!!」ギュイイイイイイイン

ズギューーーーーーーン!!
(脇構えで瞬時にライトボウガンのトリガーを引く純平。見事に空中で股間を撃ちぬかれる猫兵)
猫兵「・・・・・・・・・・・」バシャーーーーーーン(顔面から濡れ場に落下する)
純平「これからはパンツを穿くよう、ビーにも忠告しておくよ」フッ(銃口を吹く)
ビャイイイイイイイイイン

カチッ(冷静にスイッチを押してそれを止める純平)
純平「それにしても・・いつからここはキャットシュートエリアになったんだかな」スチャ
ブクブクブクブク・・・・・
(目の前の水たまりからあやしげなブクブクが・・)
純平「まるで得体の知れないUMAだな」スチャ(その方向にボウガンをかざす)
ブクブクブク・・・・・・・
純平「・・・・・・・・・」
ドプン・・・・(と、ゆっくり水面に上がって来たのは、仰向けのセルタスネコ。奇妙なことにマスクだけ着用しておらず、その顔面は猫爪で切り裂かれている)
純平「まさかゾンビじゃないだろうが・・・しかし一体誰が・・」
??「鈴木殿か」
純平「!?」バッ(ボウガンと共に瞬時に振り返る)
??「安心しろ。私だ」(無表情なセルタスネコヘッドの頭だけが水面上に出ている)
純平「・・・伯爵か?」
マクシミリア「ああ。煙幕を催涙ガスと気づいた私は、最前線にグランカッサ殿を残し、すぐに地中へと潜ったのだ。案の定、しばらくして敵兵と遭遇し、三人倒すことが出来た。このマスクはその時に頂戴したものだ」ぬぷん(水溜りから全身を見せる。ボディはいつものペッコネコメイルを纏っているが、実にアンバランスに見える)
純平「さすが電光石火の異名は伊達じゃないな。この敵軍の奇襲をどう見る?」スチャ(向けていたボウガンを下ろす)
マクシミリア「催涙ガスは垂皮竜の陣を機能停止にさせる為だろう」
純平「撹乱が目的か・・」
マクシミリア「グレン殿らは?やはり催涙ガスに」
純平「ああ。劉珍とアラン隊長も一緒にBCで休んでいる。しばらくは起き上がれないだろう。グランカッサは平気か?」
マクシミリア「少しばかりの催涙ガスを吸引したところで問題はないだろう。最も、激しい戦闘は無理だと思うが・・問題は敵の増援だ」
純平「そうか・・この状況を見越して、猫騎馬隊で突撃を仕掛けようというのだな?しかしまだ催涙ガスが残って・・」
ポツン

純平「・・・・・・・・」(上を見上げる)

ザーーーーーーーーーーーーーー
純平「なるほど・・天候を読める軍師が敵にもいるのか」ザーーーー

マクシミリア「催涙ガスで我らを撹乱した後、雨により煙が消失したところに全軍を放つ・・私ならばそうするだろう」カポッ

純平「地中の刺客は俺たちを引きつける為の囮ということか?」
マクシミリア「おそらくは。敵の狙いはこれより南方に位置する避難民の集落。一人残らず人型を消そうというのだろう」ブルブルブル(首を左右に振り雨を弾き飛ばす)
純平「ということは、あなたを襲った地中の部隊は他にも・・」(地面を見下ろす)
マクシミリア「間違いないだろう。先行に地中の奇襲部隊を放ち、猫騎馬で我らのBCを殲滅した後、集落をも襲うという二段構えだ」
純平「・・・・・・・。どうすればいい?指示をくれ」ザーーーーーーー
マクシミリア「幸いにも集落には、昼食を作りに出かけたまさひこ殿や一也殿らがいる。地中からの刺客に関しては問題ないだろう」
純平「だとすれば問題は、ここを抜けていくであろう猫騎馬隊をどうするか・・・何か策があるのか?」
マクシミリア「本来ならば催涙ガスを吸引したグレン殿らと共に、集落へ避難するのが得策・・だが」
純平「??」
マクシミリア「だが、私はどうしても垂皮竜達も守ってやりたのだ」
純平「・・・・・・・・・」ザーーーーーー
マクシミリア「・・・・・・・・・・」ザーーーーーー
純平「意外だな。もっとあなたはマキャベリストだと思っていたんだが・・」
マクシミリア「ユクモの寛大なる空気が、私の気質に変貌を齎したらしい」
純平「フフ・・・いいぜ、付き合うよ。あなたが死んだらUBUが悲しむしな。俺の役目はその悲哀を打ち消すことだ」スチャ
マクシミリア「かたじけない」にこ
バシャーンバシャーンバシャーン・・
(颯爽と猫ダッシュで水たまりを駆けて行く二人)
「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~

ザーーーーーーーーーーーーーー
アダン「推測通りの雨・・・・催涙ガスで弱った敵を討つ隠れ蓑にもなる。後はバスター将軍の到着を待つのみ・・・」(森林で待機している西洋風の銀色甲冑を全身に纏ったアクエリアス(ニャンコサイズ)使い)
ドドドドドドド・・・・・・
アダン「早いですね。流石はオステルマン軍の精鋭部隊というところでしょうか」
ドドドドドドドドドド!!
(森林の木々を難なく交わしながら到着するバスター猫騎馬隊)
バスター「止まれぇ~~~いっ!!!!」ヒヒ~ン

アダン「ご到着をお待ちしておりました。バスター将軍」サササ・・(頭を垂れ、バスターの馬の下に駆け寄る)
バスター「戦況を述べろ」
アダン「すべては予定通りに。後は将軍が敵部隊を切り裂き、人型集落を壊滅させるだけです」にや(不敵に微笑みながら頭を上げる)
むんず(場上のバスターに猫首を掴まれる)
アダン「??」
ぼすん

バスター「軍師と共に突貫する!!道を阻むものは全て根絶やしにしろ!!!!」ヒヒ~~ン

アダン「ひ~~~

~クルセイダーズBCより南方にある集落....


ガ・ア・ア・ア・ア・ア!!
ボオオオオオオオオオオオ!!
(セルタスネコの群れに黒炎を吐き散らす恐暴竜)
イジャラ「あちぃ~~~~~!!」(頭の黄色いマヒダケの帽子がメラメラと燃えてる)
セルタスネコ「ぎゃあああああああああああ」ボオオオオオオオオ


一也「今のうちニャ!村人を逃がすニャ!!」GOGO!(身振り手振りで逃げ惑う村人を誘導する)
エリーゼ「こっちよ!!早く!!」ワアアアアアアア・・・・!!
イジャラ「くそ・・そんだら簡単に逃してにゃるものか!!」ぱんぱん


ザシュッ(目の前に誰か現れる)
イジャラ「!?」

芋助「部隊長とみた。一騎打ちを申し込む」チャ・・(ニャン鉄剣を抜き正眼の構えをする)
イジャラ「ニィ~~!!」ヘコ~~ん

芋助「・・・・・・・・」じりじり
イジャラ「ニニニ・・・!!」じりじりじり
芋助「・・・・・・・・・」じりじり
イジャラ「ニニニニ・・・・!!」じりじりじり

まさひこ「ガアアアアアアアア!!」びょーーーーーん(飛んできた)
イジャラ「いっ!?」
ドシャーーーーーーーーーーーン!!
(足で踏んづける例の拘束攻撃)
イジャラ「いにゃあああああああああ


まさひこ「うるせぇ暴徒猫!!地面からいきなり現れたと思ったら、俺の大切な屋台に火炎瓶投げつけやがって!!スープ鍋に異物混入とありゃ~、避難民の人達に申し訳ねぇだろうがぁあああああ!!!!」グリグリグリグリ(足をぐりぐりする)
イジャラ「いにゃあああああああああ


まさひこ「おめぇにスピッツこもった激アツスープが作れんのかぁあああああああ!?だったら俺も喜んで、てめぇに誇り高き店長の名を譲ってやるがな!!そんなわけねぇだろぉおおおおおお!!ああああああああん!?」グリグリグリグリグリグリ

イジャラ「ぎゃあああああああああ

まさひこ「待てこの野郎!!弁償もしねぇで逃げんのか!!この・・泥棒猫め!!」グン(片足を思いっきり上げる)
ドスーーーーーーーーーーーン!!
(渾身の踏み込み)
まさひこ「・・・・・・・・・・」ちら(足を器用に上げ、地面を確認する)
・・・・・・・・・・・・・・
(もろ恐竜の足跡がくっきりついた地面にもはやイジャラの姿はない)
まさひこ「ちきしょおおおおおおおおお!!」わなわな(あのちっさい両手を上にあげOHマイゴッドのポーズをする恐暴竜の兄貴)
芋助「刺客はすべて片付けました。一匹逃したところで問題ないでしょう」カチャリ(納刀する)

フランソワ「皆様、ご無事でぇ~

芋助「避難民は退却を?」

ニャ太郎「ああ。一也殿とエリーゼ殿がナビゲートして無事に退避した」
フランソワ「怪我人と子供達は、偵察から帰還されてきたジョー様とサンダーソニック様が背中に乗せて移動したわ」
芋助「そうですか。こっちも片付きました。ほとんどまさひこ殿の活躍があればこそですが」ちら(頼もしい恐暴竜を見上げる。まだOHマイゴッドのポーズをとってワナワナしてるまさひこ)
ニャ太郎「このタイミングで敵が仕掛けてくるとは少し虚を突かれたが・・・伯爵が気になる」
フランソワ「ええ・・ですが今は避難民の安全を図る方が先決です。マクシミリアを信じましょう」
ニャ太郎「影丸さえいれば・・!」グッ(肉球を握りしめる)
芋助「まだフラワー殿の捜索に?」
ニャ太郎「ああ。総帥達と合流すると言っていた」
フランソワ「今は人手が足りません。あなた方までいなくなってしまっては避難民の方が不安を感じます。それに第二波の奇襲がくるやもしれません。今は備えましょう」
芋助「そうですな。では参りましょう。まさひこ殿!」(まだワナワナしてる恐暴竜に声をかける)
ニャ太郎「こんな時、あの方々がいればな少しは楽なのだがな」
フランソワ「・・・・・・。川村様とローズダンテ様のことね?」
ニャ太郎「・・・・・・・・・・」(空を見上げてる)
フランソワ「垂皮竜の皆さんが守って下さっている辺りは雨かしら・・」
ニャ太郎「うむ・・・・」
フランソワ「みんな無事であることを祈りましょう。さ、ニャ太郎」
ニャ太郎「ああ・・・・ん・・」(空の彼方を見つめている)
フランソワ「どうかして?」
ニャ太郎「・・今のは・・・・いや、まさかな・・・」
フランソワ「??」
ニャ太郎「フランソワ。アルテミス殿はユクモ近郊をパトロール中だと言ったな?」(空を見上げたまま聞く)
フランソワ「ええ・・・それがなにか?」(その背後ではぐったりするまさひこを慰める様に、芋助があのデカイ足をポンポンしている)
ニャ太郎「巨星降り立つ・・・・お前の言うとおり、前線は平気かもしれぬぞ」
フランソワ「え・・・?」
ニャ太郎「一雨来るかも知れんということだ。さぁ、急いで避難民の下に行き、食事の続きをしよう」ザッ
フランソワ「??」ぱちくり

To Be Continued


次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事は~
4/26(日)0時更新 MHプチ情報系
をお送り致します♪次回もアンバランデンデレンボンバランハンマーカンマーな感じで読もう
