~火山非狩猟エリア....
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・
アングリーアッシュ「やはり火の国では内紛が起きていたか・・しかも相手がブラックアーミーとはな」
アイオロス「そうそう」
カイルス「ヴォルガロン兄貴の推測は正しかった様だぜ。けどよ、人型同士、火の国領内だけでドンパチやってる分には、俺達には関係ねえんじゃねぇのか、プロフェッサー」
タイタンラス「アイオロス警部。お前は暗黒商会が火の国領内で何を目論んでいるのか、その証拠を掴み、そしてそれを帝国軍に伝達するのが目的だと言ったな」ゴボゴボゴボ・・(独特のガテラルボイスが辺りに反響する)
アイオロス「そ。犯罪撲滅が僕らの仕事で、戦いは帝国軍の分野だからね」
アングリーアッシュ「そうか・・・帝国軍が火山フィールドに進軍してきたとあれば、「ついでに」俺達にも攻撃を仕掛けてきてもおかしくはない・・そういうことだな?」
タイタンラス「うむ。だが危惧するのはそれだけじゃない。ただ単純にブラックギルドが戦争屋として内紛に介入しただけとは思えん・・・だからこそ中央捜査局も、この特別捜査官をここによこしたのだろう」
アイオロス「さすが。お目が高い」
ナイトクルーガー「よせよ。こんな連中に媚び売ったって、ブン殴られるだけだぜ」ふかぁ~(アイオロスの鼻の上で足を組みながら葉巻を吸ってる)
カイルス「警部。奴らの本当の目的はなんだ?」
アイオロス「それを掴む為に来たんだよ。けど、外があんな様子だからね。火の国領内に近づくこともままならなくて、君たちが統治するエリアに迷い込んだってわけさ」
ナイトクルーガー「火山に雷狼竜がいるなんて笑えるだろ?俺は鼻が利くしな。警部を探し出すのは簡単だったぜ」ふかぁ~
カイルス「アッシュ。こいつら、嘘はついてねぇようだぜ」
アングリーアッシュ「そのようだな。ここ最近、特に火山一帯の天災はその凄さを増した。ラス、何かそれも関係しているのか?」
タイタンラス「それはこの警部に聞くんだな」ゾゾゾゾ・・・(脳内を支配していると思われる粘菌が不気味に蠢くのが分かる)
ナイトクルーガー「なんか気持ち悪い砕竜だな。生気を感じねぇ」こしょり
アイオロス「僕の読んだ資料だと、ほんとにそうみたいだよ」こそこそ
アングリーアッシュ「答えろ。ホワイトギルドは何処まで今回の事態を把握しているんだ?」
カイルス「隠すと・・・また雹災エリアに逆戻りだぜ」バリバリバリバリ(両手が放電し始める)
アイオロス「ちょっとタンマ。その前にこっちからも素朴な質問」
カイルス「・・・・・・・・」ちら(爆鎚竜を見る)
アングリーアッシュ「いいだろう。なんだ?」
アイオロス「その彼の超越したエネルギー。それについて講義を受けたい。ディルク・エクスナー」
タイタンラス「・・・・・・・・・」ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・・・
カイルス「ギルドの犬が。プロフェッサーの過去も掌握済みってか。教えてやれよ、こいつに理解出来るかはさておきな」
アイオロス「べー」(舌を出す)
タイタンラス「いいだろう。カイルスは剛種や覇種、特異個体を含む「普通種」と違い、インテルクチュアル・モンスター特有の生態エネルギーを秘めている。金獅子自体がそもそも熱量の高いモンスターだ。カイルスがその潜在的な力をすべて解放し、自在に操ることが出来れば、普通種の火力を大幅に上回ることが出来る」
カイルス「フフン」シュッ(ソフトモヒカンの毛先をセットするようにシュッとキメてみせる)
アイオロス「なるほど。それで、その原動力は?」
タイタンラス「怒りだ。カイルスは最愛の兄を失ったことにより、その激しい怒りと憎悪から、内に眠る潜在的パワーを自ら覚醒させたのだ」
アイオロス「お兄さんの死は・・どうして知ったんだい?」
カイルス「兄貴が勤めていた収容所から脱獄して来たモンスターに聞いたんだ・・・兄貴が・・やられたってな・・・」
アイオロス「・・・・・・・・」
ナイトクルーガー「やらかしちまったな。あのお嬢・・・」
アイオロス「しーーーーーー」
タイタンラス「兄の死に慟哭し、憤怒したカイルスは普通種の金獅子よりも、更に数段階上のレイジモード(怒り状態)に入ることが出来る様になった。俺はそれをリゼントメントモードと名づけた」
アイオロス「激憤・・・それであの凄まじい電磁力を放出できるのか・・・発生源はよく分かったよ。問題はその次だ」
ナイトクルーガー「そうそう。瞬間移動の理屈を分かりやすく、な」
タイタンラス「早い話がカイルスの強靭な両腕は、それぞれが衝突型加速器の役割を果たしている。つまり・・」
アイオロス「待って待って。ぜんぜんわかんない。その・・加速器ってなに?」ぱちくり
タイタンラス「荷電粒子を加速する装置だ。現在の大陸科学ではその理論上の証明はされてはいるが、当然ながらその様な動力源と物資素材が確立されていない為、実現出来ていないのが現状だ」
アイオロス「そんなすごいものが・・その両腕に?」ぱちくり
カイルス「男は腕っ節だろ?」パチりん(ウィンクしてみせる)
タイタンラス「高エネルギーの電荷を纏った両拳の衝突作用により、特殊な「ワームホールバリア」が空間上に出来る。このバリアを形成している電荷は、もちろんカイルス自身が作り上げている為、電荷内の素粒子ひとつひとつに自身が描いた、ある特定された空間的位置をイメージ結合させることで、その場所へ光よりも早く移動出来るのだ」
カイルス「それがハイパーコライダーだ。もちろん名付け親はプロフェッサーだけどな」むん
アイオロス「・・・ほんと・・知的生命体種の奥深さを思い知らされるね」ぽかぁ~ん
ナイトクルーガー「創造主はなんだってあんな金毛野郎に、そんなすげぇ力を与えたんだか」ふかぁ~
アングリーアッシュ「納得したか?そしたら先ほどの質問に答えてもらおう」
アイオロス「なんだっけ?」ぱちくり
アングリーアッシュ「貴様らギルドが今回、火山で起きている騒動についてどこまで知っているのかだ」
カイルス「おっと!それから俺の兄貴を殺した野郎の居場所もだ!!」
ナイトクルーガー「情報提供者から、仇の特徴は教えてもらってねぇのか?」
カイルス「それなんだけどよ、兄貴の死に怒り狂った勢いで腕をぶん回したら、その脱獄してきたジャギィに当たっちまってな・・ぶっ殺しちまったんだ・・」しょんげり
ナイトクルーガー「豪腕もほどほどにしねぇとな」やれやれ
アイオロス「どうしてそのジャギィは脱獄できたんだい?」
カイルス「収容所、恒例の「早朝野球大会」の途中で、抜けだしてきたそうだ」
アイオロス「セキュリティの問題か・・」
ナイトクルーガー「どっちにしても助かったな。なにせあのお嬢さんは特徴だらけだからな」こしょり
アイオロス「うーん」
カイルス「兄貴を殺した野郎の居場所さえ分かれば、かたは俺がつける!さぁ!吐かねぇと、このエリアまるごと消し去るぞ!!」ボキボキ
タイタンラス「気をつけろ。カイルスの放つスピリットボムの威力は、半径328フィートは軽々焼け野原にする。赤獅子のそれどころじゃない異常の数倍だ」
ナイトクルーガー「どうすんだ?警部。一瞬で苦しまずに死ねるのはいいが、俺はまだ大陸でやり残してることが山ほどあるんだ。英断を求めるぜ」ふぅ~~
アイオロス「うーん」
カイルス「さぁ!!」ズン
アイオロス「よし。取引といこうか」
カイルス「ああ!?」
アイオロス「僕の出すクエストを君らが叶えてくれれば、君のお兄さんを殺したハンターの居場所を教えてあげるよ」
ナイトクルーガー「なっ・・」ぽろ(思わず葉巻を落とす)
カイルス「やっぱりな・・兄貴を殺したのはハンターだったのか・・!」
アイオロス「そこから先の情報を得るかどうかは、君ら次第だ」
カイルス「チッ・・。ここで強引に吐かせちまってもいいんだが・・どうする、アッシュ?」
アングリーアッシュ「この警部を殺せば、俺らミリシアを敵対勢力と改めて認知し、火山に侵攻してくるだろう。それに今は火の国に駐留する暗黒団からも目が離せない状態だ。聞くだけ聞いてやろう」
アイオロス「そうそう。理知と言語発生があるからこその、僕ら知的生命体種なんだ。そうこなくっちゃ」
アングリーアッシュ「要求はなんだ?」
アイオロス「プロフェッサー。君なら知ってるだろ?グレートメテオライトの存在を」
タイタンラス「・・・・・・。ギルドもそこまで調査済みだったか」
カイルス「あの隕石のことか?アッシュが昔、かじりついたっていう?それと・・確かそうだ、バサ雄の親父も食ったんだろ?」
アングリーアッシュ「そうだ。その食した隕石の欠片に含有されたいた暗黒物質が原因で、俺もメガゼノスもユニークスキルを手に入れることが出来た。・・・・そうか!!暗黒団の狙いはあの隕石の回収なのだな!?」
アイオロス「連中が興味津々なのはそれだけじゃない。その隕石を食べて、能力を覚醒させた君も・・ね」
アングリーアッシュ「!!」
カイルス「どういうことだ!?」
タイタンラス「どうやって隕石の持つダークマターを体内で化学反応させ、結合させたのか知りたいのだろう。もちろん生体実験に用いてな」
カイルス「なっ・・・!!」
アイオロス「遅かれ早かれ、この辺境のエリアに暗黒団の軍隊が来るのは時間の問題だろうね」
カイルス「のんきに言ってんじゃねぇ!!」グン(胸ぐら的なもの(お腹の白毛)を掴み上げる)
アイオロス「だったら君らから仕掛ければいいじゃない」
カイルス「!!」
アイオロス「カイルス君、君の移動能力を使えば、火の国領内に入るなんて簡単だろ?」
カイルス「まぁな。だが行くからには密偵なんてやらねぇぞ!!」
アイオロス「言ったろ?それをやるのは僕らの仕事だ。君は僕を領内に運んで欲しい。プロフェッサー、一回の移動の定員は何名まで?」
タイタンラス「大型モンスター一体分くらいまでなら、ワームホールバリアの範囲に入る。一頭ずつ移動させれば問題はないが・・・」ちら
アングリーアッシュ「アイオロス警部。お前のクエストとは、俺達、火山のミリシアが帝国軍に代わり、暗黒団を火の国から駆逐すること・・・それでいいのだな?」
アイオロス「わんダフル♪」
アングリーアッシュ「だが勘違いするな。我らは決してギルドに媚びを売るために、貴様の要件を飲むわけではない。我らの聖地を守る為、そして仲間の報復に力を貸すためだ」
アイオロス「それもわんダフル♪」
タイタンラス「確認だが、クエスト報酬は・・」
カイルス「兄貴を殺した野郎の居場所だ!!」グン(アイオロスを突き離す)
アイオロス「I promise」すて~ん
ナイトクルーガー「いいのか?警部。あいつにお嬢さんの居場所を教えて。いっくらお嬢さんでも、あの筋肉電気馬鹿相手じゃにっちもさっちもいかねえぞ」
アイオロス「君だって知ってるだろ?彼女だって普通のハンターじゃない。それに、彼女が龍使徒(ドラゴン・ラスール)として次のステージに上がるのには・・ちょうどいい試練かもね」
ナイトクルーガー「・・・・・・。あんた、やっぱり悪賢い雷狼竜だな。だいたい読めたぜ。あんたのシナリオが・・」
アイオロス「ま、それはまだ先の話し・・・・で、交渉は成立でいいのかな!?」
アングリーアッシュ「暗黒団の処断方法については俺らが決める。無論・・容赦なく叩き潰すまでだ!!」ガツーーーン(顎を地面に叩きつける)
カイルス「モンスターのプライドにもかけてな」ガスン(拳を叩き合わせる)
アングリーアッシュ「ラス。お前はどうする?古巣相手になるが・・」
タイタンラス「暗黒団相手ならば、俺の知識が役に立つかもしれん。それと、ようやく俺をミリシアに招き入れてくれたお前に、恩義を返す時がきたかもしれん」
アングリーアッシュ「うむ・・」
ガツーーーン
(頭をぶつけ合う二頭の獣戦士)
カイルス「よっしゃ!そうと決まったら行こうぜ!!火の国へな!!」
タイタンラス「・・・・・・・(警部の言うとおりならば、暗黒団が龍科学者を領内に連れてきている可能性は極めて高い・・・・久しぶりの再会・・・果たしてお前はどうその鋭い観察眼で俺を受け止めるか楽しみだ・・・・ダニエル・カペラ!!)」
「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~
~火の国王宮内、客室....
カペラ「・・・・・・・・・・・」スラスラスラ・・(机に向かって報告書を書き上げている。机の片隅には先ほど拾ってきたボロボロのアイルー人形が、少し補修済みでちょこんと置かれている)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・
(窓から見える猛々しい活火山の鼓動がここまで聞こえてくる)
カペラ「・・・・・・・・・・・」コトン(羽ペンを置く)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・
(今にも噴火しそうな生気を放つ山々を見つめる女史)
カペラ「ディルク・・・・・・・」
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事は・・
7/21(火)0時更新 なんにも決まってないでしょ
をお送りいたします♪そんなわけで三連休中も読もう見よう
読も見よう
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「わんダフル♪」の巻
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