~新大陸非狩猟フィールド、永久凍土....

~EWN拠点....

ぺたぺたぺた・・・


ゼット「♪~」ぺたぺたぺた(口笛吹きながら歩いてる)
「あらま。ずいぶんごきげんじゃない?客将猫さん」
ゼット「おう。飯の途中だったか」
オクサーヌ「あなたも食べる?グラグラタン

ゼット「おらぁ猫舌だ。遠慮しとくぜ」どっか

オクサーヌ「あら残念。せっかくうちの自慢のシェフ達が作ってくれたのに」ちらり(小さい洞穴の隙間からチラホラ顔を見せるキッチンアイルー達)
ゼット「シャアアアアアア

そそそそそそそ

ゼット「はっはっはっはっはっ。安心しな。同族を食ったりしねぇよ

オクサーヌ「およしなさいよ。あの子達の仕事はハンティングじゃなくて、クッキングなのよ」ぷんすか


ゼット「しっかし驚きだ。雪山ん中に古代文明の建造物が残っていたなんてな」きょろきょろ
オクサーヌ「古代人さまさまね。こうしてみんなで安心して暮らせる居住区を、きちんと後世に残してくれたんだもの。そんな貴重なアーカイブ的遺産を、誰かが再利用してあげなきゃ古代人も浮かばれないでしょ?」ふうふう(しながら上目遣いで話してる)
ゼット「祖霊信仰者みてぇなこと言いやがって。それにリサイクルしてるのは、この巨大リビングだけじゃねぇはずだぜ。大方、太古のレリーフに記された超秘術も解読してんだろ?」
オクサーヌ「フッ

ゼット「まったくあんたはおっかねぇ女だよ。それより早く食えよ」
オクサーヌ「猫舌なの」ふうふう

ゼット「ま、今は俺も客将の身だからな。余計な詮索や、探索はやめておくよ」ほじほじ(猫指で鼻を上手にほじってる)
オクサーヌ「あら。探求(トレジャー)で一番大切なのは、最初に感じた追求心なのよ?あきらめたらすべてが徒爾に終わるわよ」ひひひひひひ・・ふうふう

ゼット「俺を泳がせて殺すつもりか?あんたに会った時、最初に言ったよな?俺は大陸一、最強のオトモになりにここに来たってな。つまりは大陸一、最凶だと言われるあんたの・・」
オクサーヌ「パートニャ~

ゼット「どっちでもいい。今の俺は信頼を勝ち得る方が先だ。その報告をしに参ったまでよ」フフン
オクサーヌ「なぁ~に

ゼット「撤退していったぜ。砂漠の軍人共がな」
オクサーヌ「あら

ゼット「な。俺の作戦通りだろ?」にやり

オクサーヌ「そうね。砂漠の艦隊が永久凍土に侵攻している間に、砂漠エリアをホワイトギルドが統治しようとしているという噂と、ロックアラックにウィンターナイツを支援する旨のクエストを依頼したと嘯くことで、敵を動揺させ撤退させる。砂漠の艦隊に恨みを持っているハンターや反コミュニティはたくさんいるものね。でも戦わずして勝つだなんて、なんだかやるせないわ

ゼット「砂漠のヴィランとて所詮は人型の子よ。同胞の敵討ちをしに凍土へ出張しに来たのはいいが、四面楚歌を食らっちまって、挙句、拠点も仲間もロストなんていう最悪のシナリオは避けたかったのさ」
オクサーヌ「あら。同志の仇を討つという報復理念には賛同するわ。うちだってそうだもの。あなた、それを知ってて凍土に来たんじゃないの?」あ~ん
ゼット「・・・・・・・・」ほじほじ(鼻をほじりながらそっぽを向いている)
オクサーヌ「ギルドに投獄されている間、あなたはひとりぼっちだった。やがてあなたは孤独感が齎す憂いの焦燥という強迫観念を抱くようになる・・・たくさん軍に対して骨身を削ってきたのに、肝心のその骨を拾いに誰も来てくれない・・・待てよ!!(身振り手振り演技する)上官たちはそもそも救援どころか、捜索隊も出していないんじゃないのか・・!?なんてことだ!!これが実存主義の洗礼だっていうのか!?だとすれば俺が抱いていたイデオロギーは既に崩壊してしまっているのでは・・・おお・・ゴッドよ・・・」ガクン・・
ゼット「・・・・・・・・・」ほじほじ(鼻をほじりながら実に冷ややかな目でその一人舞台を見ている)
オクサーヌ「冷たい牢獄の中、次第に疑念という憶測だけがあなたの想像力を支配し、あなたの純真な忠誠心は儚くも打ち砕かれてしまった・・・ああ無常・・」南無ぅ~

ゼット「そんな演技じゃ主演女優賞は程遠いな」ふん
オクサーヌ「あら残念。けどね、うちではそんな悲しい想いはさせないわ」そそくさそそくさ

ゼット「ああ?」コポコポコポ・・(目の前に置かれたグラスにワインを注ぐキッチンアイルー)
オクサーヌ「だって永久凍土の凛冽たる風雪は、あたし達の結束力を固めてくれるんだもの。だからウィンターナイツはあなたを歓迎する」スッ・・(グラスを掲げる)
ゼット「オクサーヌ・・・ヴァレノフ・・・」
オクサーヌ「新たな仲間に乾杯♪」ち~ん(無理やりゼットのグラスにぶつける)
ゼット「・・・・・・・・・・」
オクサーヌ「コクコクコク・・(ワインを飲んでる)あら?美味しいわよ。とっておきの年代物を開けてもらったんだから♪」にこ
ゼット「・・・・・・・・・・」
クッ(少し照れくさそうに一気にそれを飲み干す灰虎猫)
オクサーヌ「凍土の誓い、なんてね♪」(両手で頬杖をつきながら、微笑ましく灰虎猫を眺めている)
ゼット「ぷはぁ~・・・・」ちら
オクサーヌ「♪♪」カチャリこちょり(スプーンでお皿の奥のほうまで上手にすくって完食しようとしている白いドレスの少女)
ゼット「残さず食べるのも、そのあったけぇ食事を作ってくれた仲間に対する敬意を払う為・・なるほどな。エヴァーウィンターナイツの名に恥じぬよう、俺も尽力してやるさ」
オクサーヌ「♪♪」ぺろぺろ(皿をなめながら上目遣いで微笑む)
ゼット「あんたにはまず、食事のマナーを教えてやらないといけない様だが・・・」ちら
オクサーヌ「ムフフフフ」ぽんぽん

レオ「オクサーヌ・ヴァレノフ・・だろ?」にや
ゼット「・・・・・・。なぁ?ところであんた、実際のところ、年齢はいくつ・・」
オクサーヌ「むっ


ゼット「悪かった悪かった。どうやら大陸で広まってるオクサーヌ伝説は本当だった様だな」ぼりぼり(顔面を掻き散らす)
オクサーヌ「あなたちゃんとお風呂入ってるの?不潔な子はウィンターナイツには不要よ」しっし

ゼット「ちっ・・どうして俺の上官になるメスってのは、こうも気が強いんだか・・・それとな、分かってるとは思うが、あんたを狙ってる奴はこの世に五万といるんだ。そいつら全員ぶっ倒して、その屍の山から眺める大陸の景色を、俺も味わってみてぇ」
オクサーヌ「あら。ずいぶん普通の男の子みたいなこと言うのね。でも目的を持つのはいいことよ♪」ぱたぱた(足が届かない椅子で足をぱたぱたさせてる)
ゼット「せいぜい楽しむよ。ツンドラでの第二の人生をな」
オクサーヌ「♪」
カチャリこちょり(綺麗さっぱりのお皿を片付けると同時に、何やら緑色のジュースが入った木製ジョッキを2つ置くキッチンアイルー達)
オクサーヌ「ありがとう♪」ぺこり(お互いにお辞儀をし合うと、そそくさとまたちいちゃい洞穴の中に消えていくキッチンアイルー一行)
ゼット「あんたに料理を作れるんだから、あのシェフ達は幸せだな・・・って、なんだこれ。めちゃくちゃうめぇな」じゅるじゅるじゅる
オクサーヌ「ひらめき野菜スムージーよ♪シモフリトマトにナナハクサイをはじめ、いろんなお野菜にロイヤルハニーを混ぜたものらしいわ。発動ネコスキルは「認知症予防」よ♪」
ゼット「やっぱり長生きだから、そういうの心配なのか?」
オクサーヌ「むう


ゼット「ハハハハハハハ!ジョークだジョーク」ぴしっ

オクサーヌ「あなたといると退屈しなくて済みそう」ぷんすか

ゼット「そりゃ光栄だ。で、砂漠の軍人を追いやって、次のステージはどうする気なんだ?」ぷはぁ~
オクサーヌ「どうするってなによ?」ちゅうちゅう

ゼット「ホワイトギルドが大陸の黎明を創りあげる時代は終わったんだ。そろそろ仕掛けるんじゃねぇのか?」
オクサーヌ「あのね。あたしは独裁者になりたいわけじゃないの。邪魔者を消すだけ」ぺろぺろ(ジョッキの淵についたどろどろのスムージーを舐めてる)
ゼット「じゃあ他勢力が攻撃してくるまで、ここで引きこもりの籠城か?」コトン(ゆでた古代豆のおつまみ皿をテーブルに置くキッチンアイルー)
オクサーヌ「それそれ。あなた、信頼を勝ち得たいって言ってたわよね?そこであなたに初クエストを依頼するわ♪」
ゼット「??」あ~ん(豆を食べる)
オクサーヌ「少しばかりおでかけしてくるから、その間、他の子達と永久凍土でお留守番していて欲しいの」
ゼット「防衛は構わねぇが・・出かけるって、何かのネゴシエートか?」あむあむあむ(枝豆がそうとう旨いらしい)
オクサーヌ「それで済めばいいんだけどね」よっと

ゼット「まさか暗殺とか?」あ~ん
オクサーヌ「姑息なナイツじゃないんだから。あたしのひと狩りは、いつでも正々堂々よ♪」ん~(伸びをする)
ゼット「ひと狩り・・狩猟しに行くのか?」あむあむ
オクサーヌ「そ。狩猟という聖戦にね♪」
ゼット「んぐっ」(豆を丸呑みしちゃう)
オクサーヌ「さぁ、行きましょ。ルー」
ゼット「??」ゴホゴホッ
しょっぱぁ~~~~~ん

(目の前の古代豆がたくさん入った皿が、まるごと長い舌に掴まれ盗まれる)
ゼット「あ!」
ぬべ~~~~ん

ルー「あむあむあむあむ」
ゼット「てめぇ!いつからそこにいやがった!!」ぷんすか
オクサーヌ「あなたが来る前からよ。この子、あたし達と違って寡黙だもの。お利口なのよね、ルーは♪」
ルー「げお」げふぅ~

ゼット「盗み聞きはよくねぇんだぞ。で、二人でどこ行くんだ?」
オクサーヌ「火山、神域の秘境、神界にね♪」パチりん(ウィンクする)
ゼット「火山って・・お前、あっちぃの平気なのか?」
ルー「あつあつげばぶぅ~

オクサーヌ「現地に着くまでの少しの辛抱よ♪」さすりすりすり(あのポッコリお腹をさする)
ルー「げおげお」
オクサーヌ「向こうに何があるのかですって?」しゅしゅしゅしゅしゅ(高速すりすり)
ルー「げば」
オクサーヌ「まだ内緒」ふふ
ルー「ぶー」
オクサーヌ「ふふふ。でもあなたとゼットをアサイラムから解き放ってくれた恩人には会えるかも」しゅしゅしゅしゅしゅ
ルー「げば・・」
ゼット「ん・・・」
オクサーヌ「大陸の主権を、我が物顔に跋扈する人型嫌いのあなた達に、少なからずとも心情の変化を齎してくれたハンターがいる・・・ルナストラから聞いたわ」
ルー「・・・・・・・」
ゼット「・・・・・・・」
オクサーヌ「ルー。ゼット。あなた達は、そのハンターの持つ特別なライフフォースという重力に引かれながらも、あたしを選んでここに来てくれた。だからね、あたしもそのハンターに恩義を返したいの」
ルー「・・・・・・・」
オクサーヌ「それとね、神界にはあたしにとってもよろしくない俗念が存在する・・・ゼット。さっき言ったわよね」
ゼット「??」
オクサーヌ「邪魔者は消すだけって・・」ゾゾゾゾ・・・(透き通る様な青い左目とは反対に、右目が凄惨さすら感じるほど深い赤紫の色をしている)
ゼット「・・・・・・・・・」ゾクッ
オクサーヌ「さて、そうと決まったら早速、仁義を切りにいきましょう♪」ぴしっ(おねえさんっぽく指をさす)
ルー「げばげば」しょっぱぁ~~~~~ん

「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~
~ユクモ村集会浴場、裏口....

ちゅちゅんちゅん


UBU「ほいじゃ、行ってくるわ」(でっかいリュックと煌黒大剣アルレボを背負ってる。リュックからは番傘(一応大剣)も飛び出ている)

コノハ「うう・・死なないでね、UBUちゃん・・」ぎゅっ
UBU「縁起でもないこと言うんじゃないよ


ササユ「サムソンさんも、どうかご無事で」

サムソン「ほむ。任せておけ。気鬱なのはこやつらの引率が務まるかどうか・・はぁ~不安だ」

ミッチ「うるせえっすよ。こっちだってサムソン殿のサポートで手一杯なんすから」(腰の悪いサムソンに代わり、身の丈の数倍はあろうかというキャンプセットのリュックを背負ってる)

ボニー「砂漠の軍人相手に何も出来なかったんだろ?サムソンもそろそろ引退だね。君も何か言ってやりなよ、パノ」
パノ「応援してます。正直」(髪の色にマッチした淡い紫色の撫子衣装を纏い、相変わらずの大樽を背負ってる)

BBB「ササユちゃん!行ってくるね!!」しっかと


チェルシー「おじちゃま」ぬう(ササユのふともも裏から顔を出す)
BBB「ん?」ぎゅっぎゅっ(おにぎりを握る様にササユの手を握ってる)
チェルシー「必ず帰ってくると約束するにょだ」(両目の下が腫れてる)
BBB「・・・・・(昨晩泣き呆けたな・・)」
ぽん(チェルシーの頭に逞しい肉球を乗せる)
チェルシー「ほにょ」
BBB「ハグは無事に帰ってきてからだ。いいな?」にこ
チェルシー「はいにょ!!」
バルバラ「あなたもお別れしたら?パノ」(パノの撫子帽子の横に付着してる)
パノ「さんざんしました。昨日温泉で。流しっこしながらとか」つやつや

バルバラ「私達は次、いつユクモに来るか分からないものね・・・まだ幼いチェルシーちゃんにとっては、今生の別れに等しい悲痛な気持ちなのよ」
チェルシー「・・・・・」ぐすん(ササユの桃を掴んで泣くのを一生懸命堪えている)
パノ「チェルシーちゃん」すっ(チェルシーの目線の高さに身をかがめる)
チェルシー「・・・・・・」
パノ「逢えます。また必ず」にこ
チェルシー「・・・・その時は、あたちも少しおねえしゃんになってるにょ?」
パノ「チェルシーちゃんはいつになってもチェルシーちゃんのままです。ありがとうです。ユクモでの素敵な思い出を」ぎゅっ(チェルシーを抱きしめる)
チェルシー「パノおねえちゃま・・・・」ぎゅう
BBB「・・・・・・・・・・」(それを笑顔で見届けるササユとBBB)

ヨッコ「アルル。しっかりね」
アルル「はい。ユクモで受けた恩愛に報いる為にも」(赤い撫子装備を装着し、胸にはアミュレットをぶらさげている)
ヨッコ「うん」
たしっ

アルル「本当に・・お世話になりました。ヨッコ」
ヨッコ「こっちこそ。あんたの国が平和になったら、みんなで遊びに行くから。その時は王宮を案内してよね」
アルル「はい!」
ちゅんちゅんちゅん

(それぞれ別れを惜しんでいる)
UBU「各々が抱く、さよならの心象が今ここに・・・泣ける」ずず・・(鼻をすする)
ボニー「ヤキモチ焼かないのかい?君との別れを惜しむ人がいなくて」
UBU「昨日、アルル姫とパノさんのお別れパーティーをした時、みんなから十分に叱咤激励を受けたから平気よ。それに戦いに行くのはあたち達だけじゃない。いつユクモにも脅威が訪れるか分からないし、今だ不安定な水没林の治安だってそう。だからアルル姫には悪いけど、クルセイダーズの子を全員、火の国に連れて行くわけにはいかないのもまた事実・・あたち達がしっかりやらなきゃね!あなたが抱いているサブクエストも一緒に♪」
ボニー「うん!なんとしても火山にいるっていうアイオロス警部に、ニャー神殿でのドスコカイン製造の証拠を渡すんだ!」
UBU「その意気その意気♪村は鉄平達に、水没林の避難民は伯爵とグランカッサに任せてあるからね。みんなを心配させない為にも頑張ろう!」
ボニー「ボク達が帰ってくるまでに、鉄平達がお家を建て直してくれてるといいね」フフフ・・
UBU「それよそれ。なんでも阮白玄のおじいさまに話しを聞きに行ったビーの話しじゃ、火山の奥地、神域の更に秘境という場所に、地震騒動の元凶があるらしいって・・・それも気にはなるわよね・・」う~ん
ボニー「まずわ火の国から暗黒団を追い出す方が先だよ」
UBU「うん。サムソンの話しじゃ、先にゲルちゃんが火の国に潜入してるって。早く状況を確認しないと」
サムソン「よし。もう行こうかの」ザッ
UBU「渓流でグレン達も待ってるしね。ちゃちゃっと合流して、火山に「イン」しましょう♪」
サムソン「純平がUBUとフラワーの捜索依頼をしたという賞金稼ぎも引き続き同行すると言っておったな?」
ボニー「ああ。口は悪いけど、頼りになる双子だよ。報奨追加ってことで、引き続き雇うことにしたんだ。ねぇ~UBU♪」
UBU「あんまん一年分か・・・」はぁ・・
サムソン「その双子は今何処に?」
ボニー「火山へ一気に行く為の、大型飛空船を手配してるって」
UBU「あの豚まん女のやることよ。どうせジャックした盗難品に違いないわ

サムソン「本来ならロージーに頼んで、ロックラックの飛空船を用意してもらうはずだったんだがな・・」
ボニー「・・・でも川村さんがあんな状態じゃ、仕方ないよ・・」ちら
UBU「・・・・・・・・・・」
~昨晩、あたちファーム....

ダスーーーーーーーン


カーブー「ぐはっ・・!」ズデーーーーーン


ロージー「ちょっと!!UBUちゃん!!」
UBU「何度言おうと、あんたは火の国に連れていけない」グッ(カーブーを殴ったと思われる拳を握りながら、皆に背を向ける)

ガルグイユ「待つえす!!カーブーお兄ちゃんは立派に戦えるえしゅよ!?」

彭関越「そうずら!!現に水没林にいた敵もやっつけてみせたずら!!」
UBU「運が良かっただけ」(背を向けたまま話す)
ロージー「そんなことないわ!さっきも言ったでしょ!?東方でもお兄ちゃんはギルドナイトを倒してみせたって!!」
UBU「そのおかげで光を失った」
ロージー「それは・・・・仕方なかったのよ!そうしなければお兄ちゃんが殺されてたんだもん!!」
UBU「勝算が無ければ意地を捨てでも、生き延びる方法を模索しなければならない。大切な仲間が見守る局面なら、尚の事・・ね」ちら
カーブー「UBUさん。確かに今の俺は目が見えない。だが、光と引き換えに龍の型という奥義を手にしたのも事実だ」ザッ(立ち上がる)
UBU「大事な武器を破壊してしまう、諸刃の奥義に頼っていられないわ」やれやれ
カーブー「太刀はこうしてる今も、鍛冶工房で雪左さんとモミジィ達が鍛造してくれてる!!」
UBU「それをいつまで待てって?」
カーブー「それは・・・」
UBU「いい?あんたはすべて一人でやってのけてるって強調してみせるけど、それはあんたの周りにいる、その素晴らしい仲間の支えがあってこそなのよ?」
カーブー「分かってますよ!!だからこそ、一緒に戦いたいんだ!!」
ガツーーーーーーーーーン

(カーブーをおもいっきり殴るUBU)
カーブー「クッ・・!!」ドシャーーン

UBU「それが傲慢だっての。口答えする前に、今の自分を顧みることね」
カーブー「分かっているさ!!今の俺は・・!!」ザッ
UBU「狂信的なイデオロギーも尖ったビリーフもなければ、的を得たフィロソフィーも他人を納得させるアイデンティティもない。あんたにあるのは、未成熟な虚栄心だけよ」
カーブー「・・・・・・・・」ガクン・・
ロージー「お兄ちゃん・・・ちょっとUBUちゃん!!お兄ちゃんだって好きで自分を傷つけたわけじゃないのよ!?」
UBU「だから?」
ロージー「え・・・」
UBU「そんな言い訳、暗黒団はおろか、フィールドにいるモンスターだって聞いてはくれないわよ。子供が見てもすぐ分かる様な脆弱性を抱えているようじゃ・・あんた、すぐ死ぬわよ」
ロージー「UBUちゃん・・・」
UBU「だからあんたは連れていけない」
カーブー「・・・・・・・・・・」
UBU「今回も・・・・・そしてこれからも」くるっ
カーブー「!!・・・・・・」スッ・・(一瞬手を伸ばそうとするが、ためらい堪える)
ザッザッザッザッザッザッザッ・・・
(農場を後にするUBU)
カーブー「・・・・・・・・・・・」
ロージー「お兄ちゃん・・・・・」
ガルグイユ「なんなんえすか!!あの人は!!ずっと会いたいと思ってたサメ君の淡い期待心(きたいごころ)を返して欲しいえすよ!!」ぷんすか
彭関越「なにも殴ることないずら・・・平気ずら?川村大人」スッ(肩を貸してやる)
カーブー「UBUさんは俺にその身をもって教えてくれたんだ・・。目が見えない暮らしに、今だ順応しきれていない俺の弱さを思い知らせる為に・・・」
ロージー「だからって・・あんな言い方ないよ!!」
ファイヤージンガー「殴ったのはクソ兄貴にその弱さと、仲間への敬意を払わせる為だけじゃないぜ」ひょい
ロージー「どういうこと?」ちら(左肩に乗ってるドスビスカスを見る)
ファイヤージンガー「ユクモのお嬢さんがクソ兄貴をブン殴ったのは、自分の怒りも込めてるんだ。どうして自分のいない所でお前は無茶ばかりするんだってな・・。本当にそんなことばかりしてたら死んじまうぞ!って・・友人として、それが一番言いたかったんじゃねぇのかな、お嬢さんは・・。きっとな」
ロージー「・・・・・・・・・・」
ガルグイユ「・・・・・・・・・」
彭関越「このユクモで、川村大人の帰りをずっと心配していたんずらね。それが友達ってやつずら」
カーブー「UBUさん・・・・・」
UBU「さ、行きましょ」ザッ
サムソン「本当に置いていっていいのか?」
UBU「人様の国を救いに行くのよ?リハビリならユクモが一番よ。ロージー達も一緒だしね」
ボニー「・・・・・(本当は自分が一番辛いくせに・・)」
アルル「参りますか?」ザッ
UBU「うん」パン(顔面を両手でひっぱたく)
ヨッコ「頼んだわよ!UBUちゃん!!負けて帰ってきたらただじゃおかないんだから!!」
チェルシー「悪者を退治して、すぐ帰ってくるにょ!!姫姉ちゃま!!」
パノ「言ってますが?なんて」ちら
UBU「ほんと。愛されてるっていいことね」
BBB「覚悟は出来てるぜ。準備OKならいつもの様に吠えな」フッ
UBU「・・・・・・・・」すぅ~~~~~(鳩胸一杯に息を吸う)
パノ「・・・・・・・・」(その姿を目をキラキラさせながら見つめる一同)
UBU「よし!!向かうは火の国!!クエスト目的は、暗黒団の追放よ!!」
一同「おおおおおおおおおお!!」
To Be Continued


次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードは!!
7/25(土)0時更新 「あら。おかえりなさい」の巻
をお送りいたします♪次回も鼻血を拭いてから読もう


