~火山非狩猟エリア42....

グツグツグツグツ・・・・

ヴォルガトロン「・・・・・・・・・・」(例のごとく溶岩湖でスパイホッピング(頭部を海面に出し、辺りを見渡すためと言われる行動)をしている兄貴)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・・
(そう遠くない空に巨大で真っ黒な積乱雲が見える)
ヴォルガトロン「ド近眼の俺でも分かるくらい、まったく不気味な色だが・・・さて、その中に入り込んだ飛空船から見える景色はどうかな」
モワモワモワモワ・・・・・・
(次第に積乱雲は散開し消えていく)
ヴォルガトロン「まるで生きているかの様な雲の動きだ。あれに呑まれてはひとたまりもないか・・」
・・・・・・・・・・・・・
(そのまま上空を見ながら何かを感知している兄貴)
ヴォルガトロン「ほぉ・・・生きているとは運の強い連中だ。しかし、どうやら散り散りになってしまった様だな」ちら(頭上を見上げる)
ひらひらひらひらひら・・・(傘を広げ、ゆっくり降下してくる、頭にビートルタイプの猟虫を乗せたヒーラー装備の女ハンター。その背に黄色い猫をおぶっている)
ヴォルガトロン「空からのマレビト・・・この前の獣人種といい、ゲストが多くなってきたもんだ」やれやれ
「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~
~火の国近郊、非狩猟エリア洞窟内....

ボゲーーーーーン・・・・ズゴゴゴゴゴ・・・
(洞窟内の溶岩湖が活発に溶岩を噴出している光景の中、トコトコと歩く二人の獣人種)

一也「一概に火山フィールドと行ってもさすがに広いもんだニャ。まだまだ開拓のしがいがあるニャ」てこてこ(猫背で歩く)

芋助「申し訳ござらん。俺が地図さえ落としていなければ、今頃は丞相との合流ポイントに着いているのでしょうが・・」
一也「仕方ないニャ。外は雹災や落雷で危険な上、地中は地震でほんにゃら~ニャ。多少時間がかかろうとも、この洞窟ルートが一番安全だニャ」てこてこてこ
芋助「あの時は「火山の兄貴」に助けてもらい、九死に一生を得ることが出来ましたが・・・外の様子は異常過ぎますな。丞相達が心配だ」
一也「合流ポイントで臨時BCを建てて待ってる約束ニャが、きっとUBUにゃん達も洞窟内に避難しているニャ。だから心配するニャ」てこてこてこ
芋助「かたじけない」
グツグツグツグツ・・・・・
(煮えたぎる溶岩湖の横を歩く)
一也「それにしても、あっちぃ~ニャ。ユクモの温泉よりあっちぃ~ニャって」てこてこてこ
芋助「丞相に同行している迅竜殿や桃毛殿らはクーラードリンクを?」
一也「ニャ。前にロージーがモンスター軍の為に、お手製の補助ドリンクの調合書を作ってくれたんだニャ。そのおかげで、うちのモンスター達は暑かろうが寒かろうが、ハンターや俺たちと同じ様に、大陸のどこでも出動できるようになったんだニャ♪」てこてこてこ
芋助「さすがは大陸随一の製薬会社である、ローゼンクロイツのご子息ですな。これからの戦いは、情報量と補助物資の質がものをいうというわけか・・」ふむぅ~
一也「それもこれも大陸素材の恩恵があればこそだニャ。だから余計、その大自然に破壊しか齎さない、外の異常気象が気にいらないニャ」てこてこてこ
芋助「以前ユクモも天災に見舞われたと聞きますが?」
一也「その時は嵐龍が原因だったニャ。もちろんそいつを倒して、ユクモ一帯に平穏を戻したのは、UBUにゃんと俺と、そして鉄平ニャ♪」てこてこてこてこてこ

芋助「では今回も、古龍が関係している可能性も否めませんな」ふむぅ~
一也「どうかニャ。それにしては規模が大っきすぎる気がするニャ」てこてこてこ
芋助「先ほどの嵐龍討伐の件ですが、その時がお三方の、初の共同狩猟であったとお聞きしましたが」
一也「公式クエスト上ではニャ。でも本当は、村長さんから頼まれた「裏クエスト」をやっていたUBUにゃんを手助けしたのが、最初の出逢いニャ♪」てこてこてこてこてこ

芋助「裏クエスト・・・珍妙な依頼ですな」
一也「ほにゃらね、その時の相手はアングリーアッシュっていう、火山の無頼獣の首魁である爆鎚竜を倒すのが目的だったんだニャ。三人で見事そいつを倒したんニャが、UBUにゃんはそいつを逃したんだニャ」
芋助「・・・・・・。いずれ仲間にする為、貸しを作ったと?」
一也「どうニャろう。UBUにゃんは気まぐれだからニャ。よくワカランチンニャ

芋助「そうか・・その無頼獣の集団が、最近火山で噂のモンスターミリシアだとすれば、先ほどの「火山の兄貴」殿も、ひょっとしたら、その仲間かもしれませんな」
一也「かもニャ。でも兄貴はいいやつだったニャ。それに俺たちは兄貴に借りが出来たニャ。いずれ対峙したとしても、兄貴と戦うのは義に反するニャ」
芋助「そうですな」
ズゴーーーン・・・ゴゲゲゲゲゲ・・・
一也「それにしても、そのモンスターミリシアはおろか、小型種のモンスターもいない静かなエリアだニャ・・」きょろきょろ
芋助「災害を予知して、みな巣穴に隠れているのでしょうな」
一也「みゅううう・・・動く生き物も、植物達もみんな何かに怯えている様ニャ・・」てこてこてこ
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・・
(活火山の影響で微かに揺れる洞窟エリアの上り坂を進む二人)
一也「ふぁ~あ。にゃんだか腹が減ってきたニャ」ぼりぼり(お腹を掻く)
芋助「携帯あんまんでも食べますかな?」
一也「またそれニャ

芋助「腹持ちはいいですが・・・一也殿、お待ちを。坂の上のエリアより、モンスターの気配を感じます」スッ・・(岩陰に隠れる)
一也「みゅううう・・・」ぬう(岩陰から坂の上を覗く)

ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・
(楕円形の広い洞窟エリアの中央では、天井から脈々と流れ落ちてくる溶岩の滝が、フロア全体を灼熱の橙黄色に照らしている。その火山特有の大自然が創りだす赫赫たる光景とは真逆に、灯りが差し照らす洞窟内の壁一面には、人工的かつ芸術的に描かれた、色彩豊かな洞窟絵画がマレビトを出迎える)
芋助「なんと・・・・」
一也「綺麗なエリアだニャ~♪」
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・
(溶岩の滝を囲う、一面の洞窟絵画に描かれているのは、おそらく鎧竜であろう飛竜種が、無数の人型生物や火山地区でよく見かける小型モンスターを「狩猟」している光景である)
一也「ほにゃ・・・全部、鎧竜が主体ニャね・・」ぽけぇ~(壁画を見上げながら坂を上がってくる)
・・・・・・・・・・・・・・
(至る所で火を吐いたり、体内ガスを噴出させ、獲物を退治する白と黒のグラビモス。その様はまさに火山の守り神如く尊大な威光を放っている)
一也「ほにゃ・・・・」(壁画に見とれている)
芋助「一也殿、奥をご覧ください」
一也「みゅうううう・・・・・」ちら

るんるんるんるん♪
(パレット片手に、そこから絵の具を片方の翼爪に付け、壁に絵を描いている陽気な桃岩竜)
一也「にゃんだ・・あれ」ぽかぁーん..
芋助「桃岩竜ですな」
~火山非狩猟地区、洞窟内エリア46...

ドシーン・・ドシーン・・

のっしのっしのっしのっし・・
(鎧竜の傍らをあの歩き方で進むドスイーオス。その背中には、黒衣の装束を身に纏った天才龍科学者が女の子座りしている)
カペラ「ふぁ・・・・・」(あくびしてる)
ハッキネン「おい!こら!!もっとこっちのペースに合わせろってんだ!!」ザッシュザッシュ

カペラ「しょうがないでしょ?一人乗りなんだから。ねぇ、サイコドローム」

サイコドローム「例え二人乗せられたとしても、貴様の様なこ汚い男を乗せるつもりは毛頭ない」のっしのっしのっし

ハッキネン「ちっ・・。シングルシートなのは普通のサイズ感だからだろ?なんなんだ、あの野郎」ザッシュザッシュザッシュ
暗黒団兵「声が大きいですよ。あの方は冥界の使者の一人なんですよ?」コフゥ~・・スコ~(ガスマスクみたいな面を付けた兵士が話しかける)
ハッキネン「冥界・・・って、本部の別名だろ?」
暗黒団兵「そうです。ブラックギルドに所属する者でも、ごくわずかの者しか出入り出来ないという、通称、冥界と呼ばれている本部からの使者・・それがサイコドローム様です」シュコ~・・フコ~
ハッキネン「そうかい・・・(この前王宮でハンス将軍と話していた赤甲獣も、冥界からの使者だとえばり散らしていやがったな・・・あの時、偶然聞いちまったあの話し・・・・未知なる力を秘めたグレートメテオライト・・そしてそいつを神界に運ばせ、我が物にしようとしている七大怪魔の一人、バアル・ゼブルの存在・・・・すべてはブラックギルド勢力拡大案、ニューコンチネンタルオーダープロジェクト・・新大陸秩序計画の為・・)」
バシャーーーーン

(誤って溶岩湖の淵に足を踏み入れるハッキネン)
ハッキネン「あちぃいいいいいいいいい


サイコドローム「ん?」ちら
カペラ「あはははははは。バカじゃないの。あんた、本当にハンターなわけ?」ゴクゴクゴク(嫌味ったらしくクーラードリンクが入った小瓶を飲んでみせるサディスト)
ハッキネン「うるせぇえええええ!!」ふうふう(焦げたブーツをふうふうする)
暗黒団兵「あ~あ~・・・耐熱ブーツだから良かったものの、あんなに豪快に足を入れたらダメですよ?」(心配そうに集まってくる気の優しい兵士達)
カペラ「大変だと思うけど、ちゃんと世話してやって。その人、常軌を逸したバカだから」ふぁさっ(嫌味ったらしくポニーテールの金髪をかきあげる加虐嗜好者)
ハッキネン「ふんだ!!(今に見てろよ、ドSドクターめ・・!せこせこと情報を集めて暗黒団のトップになったら、おめぇなんざ、俺のいやらしい下僕にしてやんだからな!!)」ひひひひひひひ(思わず声に出して笑っている)
カペラ「気持ち悪い・・・(わざと足を溶岩湖に入れて喜んでいるのかしら・・)」
サイコドローム「いつまでもフザケているな。ギュレス・ブレアム!問題はないか!?」(真上に立っている巨大な鎧竜に話しかける)

ギュレス「異常ありません。コントロールもだいぶ慣れてきました」(信管を通した声が口元より響き渡る)
カペラ「そうでなきゃ困るわ。そのグラスーツ一体作るのに、どれだけコストを費やしたと思ってるわけ?龍の生態パワーと行動及び攻撃モーションをそのままに、手動で脳内に刺激させて使える様にしてるんだから。丁重に扱いなさいよ」
ギュレス「ハハハハハ。ドクターの努力の賜物です!それに分かりやすいマニュアルもあります。期待に応えてみせますよ」ドウィーーーーン

ハッキネン「まったく人の創造力ってのは限りを知らねぇ。大陸広しど、モンスターを搭乗兵器にしちまうんだからな」
暗黒団兵「あれはマーク2ですよ」
ハッキネン「はぁ?ってことは試作機もあったのか?」
暗黒団「初号機は以前、輸送中に猫どもに強奪されたんですよ。ほら、王国騎士団領の都内で鎧竜が出没したっていう事件があったでしょう?あれですよ、あれ」フコ~・・プス~~
ハッキネン「どっちにしても戦争の道具にしか使えねぇ、ただの殺戮兵器だよ。同種が見たら血相変えるぜ」ペッ

ジュウウウウウ・・・・

(溶岩湖に落ちた唾が一瞬にして蒸発する)
ギュレス「どうします?こっちはまだ乗れるスペースはありますが?」(上から見下ろしている鎧竜)
ハッキネン「のしてくれんのぉ~!?」ドキリん

カペラ「ああ、ダメダメ。私の芸術品の操縦席が汗臭くなるから。それにバカが機体に感染して動かなくなってもやだし」ぱたぱた(手で顔を扇ぐ)
ハッキネン「あのクソ眼鏡・・・!!絶対にだ・・!絶対にだぞ・・!!」メラメラ(復讐の炎が猛る)
サイコドローム「急ぐぞ。もたもたしてる間に、ターゲットがいなくなっても困るからな」
ハッキネン「ん?ターゲット・・・なんだっけ?」ほけぇ~
カペラ「あんた、出発前のミーティングでちゃんと聞いてなかったわけ!?どうせいにしえ麻薬のジョイントでも吸ってたんでしょ!?ほんとにバカ!!だからバカなのよ!!」きぃ~
サイコドローム「ギュレス・ブレアム!我らのクエストの再確認をしろ!!」
ギュレス「ハッ!我らに与えられたクエストは、この非狩猟エリアの何処かに潜む、大いなる隕石を食した黒鎧竜の捕獲であります!!」
ハッキネン「大いなる隕石・・・(例のグレートメテオライトのことか・・!)」
カペラ「そう。それを食べて、とんでもない能力を「授かった」黒鎧竜がいるらしいの」
ハッキネン「情報源は?」
サイコドローム「冥界からの命令だ。お前ごときが気にすることではない」
ハッキネン「さいですか・・(おそらく神界にいるバアル・ゼブルから、このドスイーオスが命を受けてきたんだろう・・・ってことは、隕石を食したモンスターのサンプルが欲しいのか?それともドクターに分析させ、今後の計画に取り入れようと・・・)」ふむぅ~
暗黒団兵「腹でも減ったんすですか?」フコォ~・・シュコ~
ハッキネン「うるせえ!!」バチ~ん

カペラ「さ、行きましょう。この辺にはモンスターミリシアっていう、物騒な連中もいるみたいだし」
ギュレス「そいつらの相手ならお任せ下さい。ハイメガグラビームで一蹴してやりますよ」ドイーン

ハッキネン「こんなとこで戦争なんか嫌だぜぇ・・・」
ドシーン・・ドシーン・・
(ハッキネンを置いて進んでいく一行)
ハッキネン「って、待てよ

~火山非狩猟エリア24....

ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・・

ぐつぐつぐつぐつぐつ・・・・
(エリア内の溶岩湖で行水をしている黒鎧竜)
メガゼノス「溶岩湖・・竜が浸かれば、ただの風呂・・」
ぺしゃっ

メガゼノス「グッドなポエムだ。やはり湯に入るとブドウ糖やセロトニンが活発になり、頭も冴え渡る。更にこのあたりの湯は骨髄機能の回復効果もあるという・・硬度や耐久性に優れた、我らの至骨や仙骨は、こうした日々のリラクゼーションから生まれるのだ。ダディちゃん嬉しい」ぐつぐつぐつぐつ
ふう~~~~プッシュ~~~~~

(安堵のため息と同時に体内から火炎ガスを排出する)
メガゼノス「子供達も来れば良かったのに・・・もう二人とも「お年ごろ」だもんなぁ・・・父親と一緒に風呂に入る年齢じゃなくなったってことか・・・・ダディちゃん・・ちょっと悲しい・・・」しょんげり・・ぺしゃん(しょんげり落とした肩に、上手に湯をかける)
わああああ・・・・・・・・
メガゼノス「おねえちゃんは最近じゃ、ダディちゃんのことを「あの人」なんて呼ぶし・・バサ雄は立派なグラビモスになると言ってくれてるのはいいんだけど、どうも好奇心旺盛で心配だし・・・」はぁ・・
わああああああああ・・・・
メガゼノス「更におねえちゃんはダディちゃんの説得も聞かず、バベル中学に行きたいなんて言うし、バサ雄はバサ雄で、ハンターや獰猛なモンスターが多い狩猟エリアに、ダディちゃんの目を盗んでは遊びに行く始末・・・ひょっとして、これが非行のはじまり!?」ガガーーン
わああああああああ・・!!
メガゼノス「そうだ!!こうしちゃいられない!!二人がヤンキーグラビモスになってしまう前に、ダディちゃんが止めなければならぬのだ!!それが一家の大黒柱である父の、いや、ダディちゃんの務めなのだぁああああ!!」ザバーーーン

わあああああああああ!!
(頭上から聞こえる悲鳴)
メガゼノス「ほえ・・・」ちら
ビュウウウウウウウウウン!!
(空から落ちてくる桃毛獣のお尻)
メガゼノス「いっ


??「ルララぁ~♪ララルラぁ~♪」ぺちょぺちょ(翼の先っぽの爪で上手にパレットから絵の具をすくい、壁に絵を描いている桃岩竜)
一也「この絵は全部君が描いたのかニャ?」
??「ええ、そうよ♪って・・・」きょろきょろ
一也「足元だニャ」
??「え・・・・・」ちら
一也「俺は冴島一也、こっちは真田芋助ニャ。君は誰ニャ?」
??「ねこぉ~~~~~~

ゴロンゴロンゴロン・・・

(岩流特有の「例のあの転がり方」で、一也達から離れる)
芋助「これこれ。そんなに怖がる必要はない。我らは敵ではないぞ」
??「・・・・・・・・・・」じーーーー(俯せたまま、猫二人を凝視する)
一也「いい絵ニャ。鎧竜の特徴が実に表現されていて、カッコイイにゃ♪」
??「・・・・・・・・・・」ポッ(俯せたまま少し顔を赤らめる)
芋助「特にこの絵がいいですな」
・・・・・・・・・・・・・・・
(覇竜に立ち向かう黒鎧竜の英姿。強大なグラビームを放ち、覇竜を一蹴しているシーンも描かれている)
一也「これはまた・・・すごい構図だニャ」
芋助「本当ならば、たいした黒鎧竜ですが・・これほどの力を持った者は、大陸広しどそうはいないでしょう」
??「います!!」
芋助「ん・・?」
??「覇竜を倒せる黒鎧竜は存在します!」
一也「・・・・・・・・・」
??「・・・・・・・・・・・・」ちら(また、はつかしそうに目をそむける)
芋助「岩竜は鎧竜の幼体と聞きます。それに理知を持つ知的生命体種ならば、「お年ごろ」であっても無理はないのでは?」
一也「トンコ達みたいに扱えばいいんだニャ?」てこてこてこ(俯せたままの桃岩竜に猫背で近づいていく)
??「・・・・・・・・・・・」どきどき
一也「にゃあ、君。ひょっとして、俺達(獣人種)を見るのが初めてニャ?」
??「・・・・・・・・」コクコク(俯せたまま頷く)
一也「ほにゃらな。俺達はユクモから来た猫ニャ」
??「・・ユクモ・・・・」
一也「知ってるニャ?」
??「・・・・・・・・」コクコク
一也「温泉街にゃんだぞ」えっへん
??「バベル・・・」
一也「??」
??「バベル中学があるところ・・・」
一也「そうニャ。君もバ中の生徒ニャ?」
??「・・・・・・・・」ブルブルブルブル(とんでもない的な感じで首を横に振る)
一也「ほにゃら名前を教えてくれるかニャ?」
??「バサリン・・」ぼそ
一也「バサリンかニャ。とってもいい名前だニャ♪」
バサリン「・・岩・・・」ぼそ
一也「??」
バサリン「岩っぽくないですか?」
一也「そんな印象は受けないニャ。野に咲くなんだか綺麗なお花みたいな名前ニャ♪」
バサリン「お花・・・・・」ポッ(顔を赤らめる)
一也「やっと笑顔を見せてくれたニャ。女の子は笑顔が一番だニャ」
バサリン「分かるんですか・・?私が女子だってこと・・」おそるおそる
一也「いじらしくて慎ましいからニャ。それにその綺麗な桃色が、なんだか女の子っぽいニャ♪なぁ芋助」
芋助「そうですな。実に美しい、桃色の結晶ですぞ」
バサリン「・・・・・・・・」ポッ
一也「いつもここで絵を描いているのかニャ?」
バサリン「・・・・・・・・」コクコクコク
一也「そうかニャ・・・この辺は元々、大型モンスターをはじめ、小型種もいない、それにハンターの入植もない、知的生命体種にとって安全なエリアなんだニャ」
芋助「なるほど。その治安を守っているのがモンスターミリシアなのでしょう」
バサリン「・・・・あのぉ・・・」
一也「にゃんだ?」
バサリン「よかったら・・・私に絵を描かせてくれませんか!?」
一也「俺達を描くってことニャ?」
バサリン「・・・・・・・・」じーー(情熱的なそのつぶらな瞳は真剣そのものである)
一也「ほにゃ・・・」
To Be Continued



次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事はぁ~
8/8(土)0時更新 なんにも決まってないでしょう

をお送りいたします♪ほんだら次回も読まして


