~第三地区、オブリビオンの酒場....

ディララ「・・・・・・・・・・・」(俯きながら店内の丸テーブルに腰掛けている)
ベルケル「心配か?ヤウズのことが」(カウンター席に深く腰を下し、蒸留酒の瓶を片手に持っている)
ディララ「・・・・・・・・・・・」こくり
ベルケル「心配するな。あいつとて、シェルターで選ばれた立派なハンターの一人だ。多少のアクシデントがあろうとも、それを切り開く力があるということだ」
ディララ「・・・・・お爺さん、私達のこと・・・怒ってる?」ちら
ベルケル「そいつはソネルに聞くんだな」ゴクゴクゴク(酒瓶をかっ食らう。その脇の向こう側に見えるセピア色の写真が入ったフォトケース)
ディララ「・・・・・。その写真・・さっきの人、お爺さんのことを何処かの組合の人か?って聞いてたけど、本当なの?」
ベルケル「昔の話しだ」ぷはぁ~
ディララ「お爺さんは唯一、領内で国王様に認められた、外の世界からの来訪者ですものね・・・国の事しか知らない私達と違って、たくさんの事を知ってる・・。ねぇお爺さん。やっぱり外の世界って素敵?」
ベルケル「いいものかどうかは個人の見解による。ひとつ言えるのは、弱き者は死に、強き者のみが生き残る究極の食物連鎖が支配する、完全弱肉強食の世界があるということだけだ」ゴキュゴキュゴキュ・・
ディララ「でもハンターが守ってくれるのでしょう?ほら、前に領内の近くにモンスターが現れた時だって、アルルの嘆願を受けたハンターズギルドは、それに応じて各地の優秀なハンター達を火山に送ってくれたっていうじゃない。そのおかげでまだその頃、シェルターにいたソネル達は狩猟をしそこねたって、アルルに怒ってたけど・・」
ベルケル「ハンターズギルドが動いたのは相手がモンスターだからだ。今、国で起きている様な戦争ともなれば話は別。そういう意味では、今の領内も外の世界も変わらんということだな」
ディララ「それでも私は外の世界に行ってみたい・・・援軍を呼びに出国したアルルが羨ましくもあるの。さっきの人が言っていたサザンゴッドってどんな所なのかしら。お爺さん知ってる?」
ベルケル「直接行ったことはないが、お前さんとヤウズの様な「ワケあり」な者が余生を過ごすには最適な場所であることには違いないな」
ディララ「そう・・きっと静かな場所なのね・・」
ベルケル「その淡い期待を裏切る様な事は今は言うまい」ぼそ
ディララ「お爺さんはどうして、わざわざこんな外の世界と繋がりのない火の国へ来たの?」
ベルケル「それが理由だ。世俗と離れたかった。今のお前さんと同じさ」ゴキュゴキュ・・
ディララ「・・・・・・・。ヤウズ・・・」
ヤウズ「待ってろぉおおおおお・・ディララァアアアアアア!!」ズーーーン


ゾンゲ「気迫だけは一流だな!!その威勢が本物かどうか見極めてやろう!!」グワン

ヤウズ「ウォオオオオオオオオ!!」ズーーーーーーン

ゾンゲ「ザァ~~~~ム!!」ブワッ

ガシーーーーーーーーーーン

(ぶつかり合うランスの矛先と多殻蟹の岩爪)
ゾンゲ「いいぞ!!なかなかの気迫だ!!」
ヤウズ「偉そうに!!喰らいやがれってのぉおおおお!!」
ドウン

(砲撃をかます)
ゾンゲ「ザムった!!(熱い)」ひぃ~

ヤウズ「こんな所で死ねるかって!!こんな俺でも帰りを待ってる女がいるんでね!!」
ズオオオオン!!ズーーン!!ズーーン!!
ズシャアアアア


(踏み込み突き→前方突き→前方突き→切り上げ→砲撃)
ゾンゲ「むはっ・・小賢しい!!」ブン

ヤウズ「トレーニングだけなら、俺だってソネルに負けてねぇ!!」
ヒョッ

ヤウズ「今度はマジで狙わせてもらうぜ!!」ガシーーーン

シャホオオオオ・・・・・
(竜撃砲チャージ)
ゾンゲ「ゴホゴホッ・・鬱陶しいコナマキダケ並みの硝煙だわい!自慢の「歯」が黄色くなる!!」ひいいい

ヤウズ「だったら俺が入れ歯にしてやるよ!バーーースト!!」

バオオオオオオオン!!
ヤウズ「オールヒット!!手応えありだぜ!!」ガシッ

ゾンゲ「ムホオオオオオオオ!!!!」
バギャアアアアアアアン

(多殻蟹を覆う岩殻が大きく弾け飛ぶ)
ヤウズ「なんだ・・!?」
シュウウウウウウ・・・・・

ゾンゲ「ザァ~~~~ムザムザムザム!!貴様らごときにまたしても外殻を粉砕されるとはな!!」ザベーーーーン

ヤウズ「ケッ!気持ちわりぃ!!これがお前の本当の姿だってのか!?」
ゾンゲ「そうか。貴様らは領外を知らぬ故、更には新大陸の者。この優れた生態系を誇る、超人的な甲殻種のことを全く知らぬのか」
ヤウズ「なに・・?」
ゾンゲ「特別に教えてやろう。この朱殻形態は云わばミドルモードに過ぎん。なぜなら我らタイクンザムザは、第三形態までその姿を変貌出来るからだ」
ヤウズ「なんだと・・・じゃあ、その殻の下こそが本来の姿だってのか・・?」
ゾンゲ「見てみたいか?」にやり(歯が白い)
ヤウズ「ならば破ってみせろ、なんて偉そうに言うんだろ?クソ蟹め・・!」じりっ
ゾンゲ「ザザミソへの冒涜は許さん!!貴様もハンターならば、もっと甲殻種を崇めよ!!」
ヤウズ「おかしな事を言いやがる・・・まるでてめぇ自身がハンターみてぇなセリフだな」
ゾンゲ「フッ・・否定はせんよ」
ヤウズ「??」
ゾンゲ「俺が狩猟の指導をしてやろう!!そぉ~~~~~~・・・」グワン

ヤウズ「ちっ!!」ガシーーン

ゾンゲ「れっ!!」
ズゴオオオオオオオン

(シールドでハンマーを防ぐ)
ヤウズ「クッ・・・!!(なんて重たい一撃なんだ・・!!)」ジリジリッ・・
ゾンゲ「防いでいるだけではいつか殺されるぞ!!ガンスの特性をもっと活かせ!!」ぐりぐり
ヤウズ「言われなくたってぇええええ!!!!」ズーーーーン

ゾンゲ「いいぞ!!もっと打て!!」
ヤウズ「喋るモンスターってのはどいつも指導好きなのか!?ソネルじゃあるまいし!!」ズーーンズーーン

ゾンゲ「なればこれはどうだ!!」ブーーーーン

ヤウズ「てめぇに教えを請うことはねぇよ!!」
ドウンドウンドウン!!
(砲撃回避でハンマーを交わしながら連射してみせる)
ゾンゲ「見事だ!!かつて俺が狩猟を共にしてきた、ギルドのガンサーよりも資質がある!!」シュウウウウ・・・

ヤウズ「何様だってんだ!!バケモン風情がぁあああああ!!」ズオーーーーン

ゾンゲ「言いたいことはそれだけか!?」ズシャアアアア

ヤウズ「黙れってんだぁあああああ!!」ズーーーンズーーーン

ゾンゲ「まるでブナハブラの針だな!!それでは俺の真の姿を見ることはできぬぞ!!」ズシャアアア


ヤウズ「陸の主権をてめぇら甲殻種が握るとでも!?百年はえーよ!!」ドウンドウンドウン

ゾンゲ「貴様の体にザザミソがあるか!?俺にはある!!否!!俺は生まれ変わったのだ!!憧れの甲殻種になることができたのだ!!」ボガアアアアン



ヤウズ「訳の分からねぇことを・・これで最後だぁああああああ!!!!」ガシーーン

シャホオオオオオ・・・・!!
(竜撃砲チャージ)
ゾンゲ「我はタイクンザムザにして甲殻種にあらず!!解き放て!!真の姿を!!」
ヤウズ「死ねぇええええええええ!!!!」

バオオオオオオン!!
ヤウズ「クッ・・!!」ジリッ・・
シュウウウウウウウ・・・

ヤウズ「やったか・・・?」ちら

きょえええええええええ!!
ヤウズ「!!」
ズシャアアアアアアアアア

(多殻蟹のコークスクリューアローをもろに喰らうヤウズ)
ヤウズ「ぐはぁあああああああああ

ズダーーーーーーーン

シュトッ・・
(倒れたヤウズの背景で華麗に着地するゾンゲ)
ヤウズ「ハァ・・ハァ・・・・」ちら(俯せで腹部から出血をしながらゾンゲを見る)

ゾンゲ「・・・・・・・・・・」ピシピシ・・ピシピシ・・(全身がエレクトリックにほとばしっている)
ヤウズ「そ、それが・・自慢の最終形態か・・?」ハァ・・ハァ・・・
ゾンゲ「普通種ならばな」
ヤウズ「なに・・・?」
ゾンゲ「俺の真の姿はここにある」
クバァ・・・・(口を開くと共に露わになる人面。明らかに口の中に「埋め込まれている」のが見て取れる)
ヤウズ「!!」
ゾンゲ「これが本当の俺の姿だ」(多殻蟹の口の中に埋め込まれ不気味に微笑む、逆モヒカンの武漢。両目の周りは蟹のシルエットに黒く塗られたバンドメイクを施している)
ヤウズ「何者なんだ・・・貴様・・・」
ゾンゲ「言ったはずだ。タイクンザムザにして甲殻種にあらず。さしずめ人間と甲殻種の結合・・融合種とでも言おうか」
ヤウズ「やっぱりな・・・バケモンには変わりねぇ・・・」ぜぇ・・ぜぇ・・・
ゾンゲ「そうかな?俺は自ら望み、こうなることを決意したのだ」フフフ・・(多殻蟹の口内で笑う逆モヒカンの人面)
ヤウズ「聞くだけ聞いてやる・・・・」
ゾンゲ「俺の名前は座々見健一。かつてギルドのハンターだった俺は、あまたの甲殻種と狩猟を重ねるたびに、あの重甲な鎧を纏う大型モンスター達に惹かれていった・・・まるで少女が白馬の一角竜に跨った王子様に憧れるかのような心情を、俺はいつの間にか甲殻種に抱いていたんだ・・」
ヤウズ「とんだ憧憬だ・・」ハァ・・ハァ・・
ゾンゲ「その強い想いは、パーティーの仲間が本来したいはずのクエスト依頼を悉く却下し、受注するクエストを全て甲殻種に限定させていた。宝箱は蟹の素材やザザミソで溢れかえり、時には各地のギルドマスターに向かって「なぜザザミソブイは持って帰ってはいけないのか!?」と口論することも多々あった・・。勿論、武具は甲殻種の素材で作られたものだけを纏い、各地方の工房でしか入手出来ないオリジナルの甲殻種武具もすべてコンプした。全ては蟹を愛するあまりに・・・」
ヤウズ「・・・おおかた・・ストアで売ってるトレカもだろう・・・」
ゾンゲ「やがて俺は甲殻種と狩猟を重ねる度に、連中(蟹)ならここでどう感じるのか・・・人間達がお前たち(蟹)を殺そうと理知を働かせ作り上げた狩猟武器の攻撃モーションを、貴様ら(蟹)はどう感じ、その分厚い甲殻で受け止めているのだろうか・・違う!!そもそも甲殻種は普段から何を考え生きているのか!!その願望はすぐに俺の頭の中ではっきりとした願いになる・・・」
ヤウズ「??」
ゾンゲ「蟹になりたい。はっきりとそう自覚したのは、本来敵対関係であるはずの狂暴な甲殻種に、特別なパラフィリア(性的倒錯)を感じる様になってからすぐだった・・。パーティーのハンター達が色目を使う各地のギルドガールズを口説くことに夢中になっている時も、俺の頭の中にあるのは甲殻種だけだった・・蟹を抱きたい!!死んでもいいから蟹と快楽の果てまで溺れたい・・・そんな危険思想を仲間にひた隠しながら、俺は甲殻種への想いをひと狩りにぶつけていたんだ・・・すべては蟹に・・ザザミソに成るために・・!!」(人の方の口元からよだれが出てる)
ヤウズ「・・・・・・・・・・・」
ゾンゲ「甲殻種の視点で広大な景色を眺め、甲殻種の「あの歩行方法」でフィールドを感じ、甲殻種の望む強欲のままに補食した獲物を喰らい、本能的に身を任せる甲殻種の交配に快楽を覚え、種を繁栄していく喜びを体感する・・甲殻種ならではの至極の悦びを共にしたい!!人間失格でも構わない!!例えダメハンターと集会所で揶揄されようが、蟹になれるのならば、人型の姿などに未練はない!!気づけば、俺はメゼポルタのど真ん中でそう叫んでいたんだ・・・」ガクン・・(膝をつく多殻蟹)
ヤウズ「俺なら関わりあいになりたくないな・・」
ゾンゲ「そんな歪んだ性嗜好異常から、俺は仲間に疎外され、ソロハンターとして活動するようになった。一人で狩るのがさびしい時は、クエストボードの隅に、勝手に甲殻種クエストのメンバー募集を貼っていたが、やってくるのは冷やかしか、到底俺のレベルには敵わない「似非蟹好き」だけ・・。そんな時だった。孤独感と日々沸き起こる「蟹になりたい欲」から人の心を失いつつあった俺は、気づいたら素っ裸で狩猟フィールドに立っていたんだ・・。狩猟防具を一切纏わず、狩猟武器も持たない裸の自分を、本当の自分を甲殻種に見てもらう為に・・」
ヤウズ「もはやただの変態だ」
ゾンゲ「裸はこわい・・。普段ならなんてこともない甲虫でさえ恐ろしく、股間だけは刺されまいと、凸凹した危険な狩猟フィールドを裸足で走っていると、柔らかい足の裏に尖った「なぞの骨」が突き刺さった・・。やがて傷口は化膿し、パンパンに腫れ上がった醜い足を引きずりながら、俺は求めた・・。甲殻種に会いたい・・!こんな今のボロボロで、脆弱性しか抱えていない、あるがままの俺を、大好きな蟹に見てもらいたい!!そうさ・・あの時の俺は、蟹に「めちゃくちゃ」にされたかったんだろう・・・自暴自棄というやつさ」
ヤウズ「女心みたいに言うな」
ゾンゲ「その時だった・・もはや股間を隠す羞恥心さえ忘れた俺の目の前に、一頭の多殻蟹が現れたんだ。あっという間だったよ。大好きな甲殻種に出会えた喜びを感じる間もなく、俺は多殻蟹にボコボコにされた。気づけば四肢は引きちぎられ、胴体だけになってしまった俺は、そこで初めて少しだけだが、蟹の気持ちを知ることが出来た気がした・・。でもそれは錯覚だった。次の瞬間、目覚めると、俺はとある研究施設のラボの中にいたんだ」
ヤウズ「・・・・・・・・・・・・」
ゾンゲ「意識朦朧の中、声だけが聴こえた・・・「これから君を多殻蟹と結合させる」と・・。俺にはその声が神の啓示にしか聞こえなかった。続いてその神の声はこう言った・・「ずっと君の様な甲殻種に対する強い思念を抱いているハンターを探していた」と。俺はその言葉に安堵し、快く麻酔注射を受け、人間にさよならを告げたんだ」
ヤウズ「・・・そしてその願いは叶ったのか?」
ゾンゲ「ああ・・。目覚めると、目の前に巨大な鏡が置かれたいた。そこに映っているのは、少し気のせいか、男前な多殻蟹の最終形態だった・・。俺は恐る恐る、初めて鏡に映る自分を見るかのように、両爪でぺたぺたと蟹面を触ってみた・・・動く・・!!自分の意志で蟹体が動くんだ!!二度と味わえない狂気的な興奮を覚えながら、口を開けてみると・・・・そこには昔の俺の顔面がいた」
ヤウズ「さぞ驚愕したろう・・」
ゾンゲ「むしろ逆だ。なぜならその姿を見て完全に紐解けたからだ。俺は神の啓示通りに「結合」したのだと!!」
ヤウズ「その神の声の主はなんだったんだ・・?」
ゾンゲ「蟹笑いをする俺を尻目に現れたのは、白衣を着た一人の龍科学者だった。男の名はディルク・エクスナー。暗黒商会で研究を続ける天才外科医だ。聞けば今回の研究の目的は、人間の頭脳の働きでモンスターを動かせるのか試してみたかったという。だが、その被験者となる頭脳は、よりその結合対象となるモンスターとの同調性、つまりシンクロ率が高くなければ成功しないという。そこで選ばれたのが俺だったというわけだ」
ヤウズ「クエストボードに、貼り紙をしたのが正解だったというわけか・・」
ゾンゲ「メゼポルタで貼り紙を見たドクターディルクは、多殻蟹にやられた俺を部下に運ばせ、そして俺をその手で殺した多殻蟹をも捕獲し、臨床実験したのだという。勿論、研究は成功。そして俺はそのまま暗黒商会に忠誠を誓うことになったのだ」フォッフォッフォッフォッ・・
ヤウズ「とんだマッドサイエンティストとの出逢いが・・お前をバケモノに変えたわけか・・」
ゾンゲ「ドクターディルクは狂ってなんかいない!!確かにその倫理観を逸した発想から、アカデミーを追われはしたが、暗黒商会の下でその才能を開花させ、数多くの先進的な研究成果を残したのだ!!その最高傑作のひとつがこの俺、ゾンゲ様なのだ!!」ザァ~ムザムザムザム(両爪をあげて笑う。蟹っぽく)
ヤウズ「とんでもない連中を・・国王軍は入国させたもんだ・・・それで・・どうするんだ・・・?この死にぞこないの俺も・・そのマッドドクターに手渡すのか・・?」
ゾンゲ「残念だがそれは叶わないのだ。なぜならドクターディルクは数年前に、とある実験を最後に失踪してしまったからだ。俺がこの火の国作戦に従軍を願い出たのは、火山に消えたと噂されるドクターディルクを探し出す為でもある。だが、そのせいで大切な第二のザザミ候補の部下を、二人も失ってしまったのは想定外だったがな・・」しょんげり
ヤウズ「・・・殺せ・・・・出血が止まらない・・・・俺はもう・・・・」
ゾンゲ「・・・・・。最後に言い残すことはあるか?」あむ(蟹口を閉じ、人型の顔面を隠す)
ヤウズ「・・・・・やっぱりあの時・・・ディララを引っ叩いてでも・・・連れて逃げるべきだったんだ・・・・」
ゾンゲ「愛する者を人質に取られ、仲間を捨てた売国奴・・。世俗はそうお前の名を歴史に刻むだろう。だが、このタイクンだけは、お前と戦えたことを誇りに思うぞ。なぜなら、お前のハンターとしてのガンサー戦術、そしてその技巧は、俺がハンター時代に見てきた他の者を遥かに凌駕する気概に満ち足りていたからだ。生きて愛する者の下に帰りたいという強い心情が、お前をハンターとして覚醒させたのだろう」
ヤウズ「・・・・・すまない・・・ディララ・・・・・・ソネル・・・・・」つう・・(片目から流れた涙が頬を伝う)
ゾンゲ「安心して逝け。このタイクンが認めた、火の国のハンターよ」
ヤウズ「・・・悪くない・・・響きだ・・・・」
ゾンゲ「・・・・・・・・・」
ヤウズ「・・・・・・・・・・・・」
ゾンゲ「・・・・・・・・・・・」スッ・・(爪を伸ばし、器用にヤウズの目を閉じてやる)
ヤウズ「・・・・・・・・・・・・」
ゾンゲ「安らかに眠るがいい。勇敢なハンターよ」
・・・・・・・・・・・・・
ゾンゲ「そして姿を見せろ。傍観者め」くるっ
・・・・・・・・・・・・・・・・
(振り返った視線の先に立つ、背中に狼牙琴を背負ったギルドナイトのシルエット)
王羽美「お気づきでしたか」ひらり(挨拶してみせるホワイトカラーのナイト)
「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~
ゾンゲ「ギルドナイト・・・・ならば生かしておくわけにはいかんな」
王羽美「それはこちらも同じです。本来は戦争への干渉はしないというミッションなのですが・・」キュッ(白いグローブをたくし上げる)
ゾンゲ「ほぉ・・」
王羽美「もう我慢の限界です。目の前で人を殺され、黙っているほど私はクールじゃないんで」キッ
To Be Continued



次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事は!?
10/19(月)0時更新 なんも決まってないでしょう

をお送りいたします♪そしたらさ、次回も読もうよ
