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Channel: あたちのモンハン日記
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「あんまんの皮みたい・・」の巻

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ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・!!
(揺れ動く丘の上に建つ王宮から列をなして下りてくる人の行列)


大臣A「ひええええええあせる」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・(冷や汗をかきながら丘を降って行く大臣達)

大臣B「やはり火の神はお怒りなのだ!あのジャバルサマーンの噴火が何よりの証拠!!」


ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・!!
(遠方で高々とマグマを吐き散らしながら噴火を続ける火山)


オルハン「怯えるな!!例え火の神が領内に天災を引き起こそうとも畏れるでない!!まだ我らは生きておるの!!命あるかぎり、生き抜く道を選ぶのだ!!」(怯える大臣達の先頭に立ち、鼓舞激励する、どこか先ほどまでとは違う精悍な顔つきになった国王)

ナイトクルーガー「あんたの配偶者、一体なにがあったんだ?」(王妃の頭の上に乗ってる)

セウダ「いざ私の事となると、誰よりも頼りになるのがあの人です。だから私はオルハン・ミール国王の王妃でいられるのです」にこ

ナイトクルーガー「熟練夫婦ならではの信頼関係ってか。なるほどねぇ~」(その背後で叱咤激励をしながら大臣達や従者達を励ます国王。怯える太った大臣のお尻を引っ叩いたりしてる)

セウダ「あなたにもいらっしゃるのでは?」タタタタタ・・(慎ましく丘を駆け下りていく)

ナイトクルーガー「お嬢さんのことか?いやいや。ありえねぇ」ふりふり(虫手を振ってご遠慮する)

セウダ「UBUとソネルにこの国の、いえ・・火山一帯の未来がかかっていると言っても過言ではありません。この非常事態に、何も出来ない自分たちが情けない限りです。国王もきっと同じ気持なのでしょう」(背後で駄々をこねる太った大臣の頭をぶつ国王)

ナイトクルーガー「鬱憤が溜まってるのはこいつらも同じだろうよ」ちら


ザッザッザッザッザッザッザッ
(丘を駆け下りる王妃達、王宮の重鎮達の周りを、軽装な装備を纒った国王軍の兵士達がエスコートしているも、皆、極度の緊張感が顔や所作にみられる)


セウダ「国王軍の兵士はハンターではありません。反乱軍はそれを承知で武力行使に出て、王宮側がすぐに降伏し、嘆願を受け入れると思ったのでしょう」

ナイトクルーガー「だがそこに、かねてより火の国制圧を目論んでいた戦争屋が現れる・・・確かに暗黒団という「火の種」を国に撒いちまったのはいただけねぇ。だが、それだって連中が仕組んだプロットだったんだ。だが逆に言えば、暗黒団が入国してなかったら、内紛は火の民同士で血と血を争う構図になってたんだぜ?」

セウダ「そのせいで多くの反乱軍の兵士を・・いえ、国にとって有益な才能を持つハンターを失ってしまいました」

ナイトクルーガー「ものは考えようだぜ?王妃様。どっちにしたって今の火の国のレギュレーションでは、ハンターは成人と共にスケープゴートになっちまうんだ。その元凶を追求するべく、お嬢さんとソネルはあんたのクエストを受け出発したんだ。土壇場でのあんた達の決断は、後に英断と呼ばれるだろうよ。ほら、見なよ」

セウダ「??」ちら(丘の下を眺める)


反乱軍兵「お迎えにあがりました!!」ザシュッ(丘の下でひれ伏すGXハンター装備を身に纏った反乱軍兵士達。中には女性のハンターも混じっている)


セウダ「あなた方は・・・どうして・・」


反乱軍兵(男)「先ほど街でソネルに命じられ、参上致しました」

反乱軍兵(女)「あなた方を無事に領外へ退避させろと」にこ


セウダ「・・・・・・・・・・」

国王軍兵士「王妃様。信用出来る保証はありませんぞ」ハァ・・ハァ・・

セウダ「火の民は元よりひとつの命です。犠牲になっていったハンターの命の数だけ、火の国はそれに値する時間を平和に過ごせてきたのです。そんな人身御供な運命を受け入れ、決死の覚悟をしてきた彼らの援助を、どうして断ることが出来ましょうか。今は共に手を取り合い、生き存える方法を考えるのです」

国王軍兵士「安心しました」

セウダ「と申すと?」

国王軍兵士「我らとて、彼らと争うのは好みませんからね」フッ

セウダ「・・・・・・・」にこ

ナイトクルーガー「な?火の民はいつでも国の誇れる宝だってことだ」

セウダ「はい。参りましょう」(その後ろから状況を理解した国王が大臣達を後ろに従え、威風をギンギンに放ちながら尊大にゆっくり丘を下りて来る)




「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~






~第二地区....



ダッダッダッダッダッダッ!!
(噴火を続ける火山を背景に、黒煙上がる無人の居住区内を駆ける、ドリルランスを背負ったGXハンター装備の男と、青い番傘とアルレボを背中に背負った黒いアーミースーツを纏った女ハンター)

UBU「斥候に出てた反乱軍と出会えて良かったわね!!お母様達のことは彼らに任せましょう!!」ダッダッダッダッ

ソネル「獲物も頂戴出来たし、ラッキーだったよ!修行の成果を見せてやる!!」ちら~んキラキラ青(背中のドリルランスが怪しげに光る)

UBU「その意気その意気♪でもあたち達の敵は、ここにはいないわ。暗黒団は他のみんなに任せましょう!」ダッダッダッダッ

ソネル「あんた歴戦のハンターだろ!?何かジャバルサマーンから感じるか!?」ダッダッダッダッ

UBU「さぁね。でも何かがいるのは確か・・・ここにもね!!」ガシッドキッ(背中の番傘の柄を握る)

ソネル「!?」

UBU「そこでしょ!!」ブーーーーンsss(番傘を廃屋に向かってぶん投げる)


ひょるるるるるるるるるるくるくる
(飛空しながら傘を開き、旋回しながら廃屋の屋上へと急浮上していく青い番傘)


ぱしっびっくり(屋上で番傘の柄をキャッチする白い影)


ソネル「誰だ!?」


王羽美「相変わらず、お察しの良い方ですね」(傘を差しながら下を見下ろすホワイトナイト。背中には狼牙琴を背負っている)


UBU「あんたもね。ギルナイトさん」

ソネル「ギルドナイト・・・」


バッジャンプ(傘を差したまま下に飛び降りるウーメイ。少しふわふわしてる)


王羽美「いい傘ですね」シュタッ煙

UBU「守護雨っていうのよ。どうだ?守護(しゅご)いだろう」ひょひょひょひょにま~

王羽美「特注品ですか。確かにこの傘の強度なら、そこいらの遠距離攻撃は弾けるでしょう」ひゅんsss(傘を開いたまま投げ返す)

ひょるるるるるるるくるくる

UBU「孤島以来かしら?」パシッびっくり

王羽美「そうですね。アサイラムでは私の仲間がお世話になったそうで」

UBU「ああ・・あのちび二人に、金髪のすかした野郎ねむかっあんた一人で来たの?」

王羽美「そうです」(目線は遠くの噴火を捉えている)

UBU「またあたち達の邪魔をしにきたわけ?」(同じ方向を眺める)

王羽美「安心して下さい。今回は違います。それにたった今、ミッションに戻ったばかりです」

UBU「あっそ。返答次第によってはここで食い止めようとしたんだけど・・残念ね」ガチョリドキッ(番傘を背中に納める)

王羽美「それはこちらも同じです」フッ

UBU「あんた、ジャバルサマーンで何が起きてるか知ってる?」

王羽美「知っていても教えるわけにはいきません。ですが、あの山から見覚えのある嫌悪感を感じるのも事実です」

UBU「・・・・奇遇ね。あたちも同じ感覚なの」

王羽美「体験が?」

UBU「さぁね」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・

王羽美「・・・・・・・・・・」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・

UBU「その白い装束・・・」ちら

王羽美「??」

UBU「あんまんの皮みたい・・」

王羽美「・・・・・・・・・・・・・」

ソネル「UBU、急ごう。戦闘音が激しくなってきた」

UBU「うん。じゃ、ギルドナイトさん、それじゃまた・・・・・びっくり

ソネル「どうした?」

王羽美「!?」バッ(空を見上げる)



ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・!!
(噴火を繰り返す火山を背景に、装甲に覆われた大きな両翼を羽ばたかせ、ゆっくりとこちらへ向かって飛空してくる黒銀の鎧を纏った巨大龍)



王羽美「!!」

ソネル「なんだ・・あれは!?」

UBU「イコール・ドラゴン・ウエポン・・・・・そうだったのね!テロ支援国家指定領内で、暗黒団相手ならば何の隔たりもなく実戦検証(バトルプルーフ)をとれる・・・クソギルドめぇえええええ!!その実戦報告がお前に与えられたクエストかぁあああああ!?」バッ


・・・・・・・・・・・・・・・・・
(もうそこにウーメイの姿は見えない)



UBU「ファーーーーックあぁっ?!」ズシャーーーン煙(地面を蹴り上げる)

ソネル「急ごう!!仲間にこの事を伝えるんだ!!」

UBU「どうやって討伐しろってのよ!!あんなもん!!」ダッsss








ドシンドシンドシン!!
(硝煙立ちこめる居住区内の公道を全速力で駆けてくる鎧竜)




ゾフィ「来るぞぉ~!!シャークハンター!!」

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カーブー「今はサメじゃない」チャリッ(ユクモノノダチの柄を握り抜刀スタイルで構える)


ゾフィ「ケッ。逃げるなら今のうちだぞ?」ドッドッドッドッドッ・・(鎧竜の突進音が接近してくる)

カーブー「目の心配をしてくれてるのか?妹さん」フッ

ゾフィ「そ、そんなんじゃねぇ!!足手まといになるようなら引っ込んでろって話しだ!!だぁ~れがてめぇの心配なんざするもんかっての!!」ぷんすか(顔を真っ赤にして怒る)

カーブー「忘れたか?さっき、鎧竜の一体を倒したのは俺なんだぞ?」ドッドッドッドッド・・!!

ゾフィ「・・・・・いい刀だな。それ。鞘に収まっててもなんとなく分かるぜ」

カーブー「仲間が鍛造してくれた、大陸で一本の最上大業物だ」ドッドッドッドッ・・!!

ゾフィ「なら自慢の剣技で刀匠に報いてみろ。俺が先手を打つ!!お前はその後攻撃しろ!!」ジャキーーーン(両手にテッセンを開く)

カーブー「ウッス」ザッ


ドシーンドシーンドシーンドシーン!!
(身構える二人のハンターの目の前に迫り来る巨大な鎧竜)


ゾフィ「外殻は普通の鎧竜だろうが!!だったら俺の斬れ味の方が上だぁあああああああああ!!」ダッsss



ジャキーーーン!!ジャキーーーン!!
(鎧竜の右足首に旋回飛翔していき、回転斬りを食らわす)



ずるっ(右足首に綺麗な切れ目が入り、ずれ落ちる鎧竜の脚)


ゾフィ「キャハハハハハハ!!俺に部位破壊なんてぬるい概念は通じねぇ!!俺にあるのは、敵を仕留めるのに必要な切断だけなんだからな!!」シュタッ煙

カーブー「そうか。妹さんは狩猟武器の斬れ味を、更に倍加させるスキルを持っていたんだっけかな。さしずめ、硬い鎧竜の外殻も、あんまんの皮の様に切れるというわけか」


ズデェエエエエエエエン!!
(右足を喪失し、バランスを崩しながらカーブーの方へと前のめりに倒れてくる鎧竜)


ゾフィ「さて。何をしやがるか見てやろうじゃねぇか」シュッジャンプ小(居住建造物の屋上にひとっ飛びし、高みの見物と洒落こむ豚耳女)


カーブー「龍発勁!!」


バショーーーーーーーン!!
(抜刀の構えのまま、練気を全身に放出するドボルヘルムのハンター)


ゾフィ「なんだぁあああああ!?」


カーブー「龍意六合!!」


ザショオオオオオオオン!!
(カーブーを包む練気が緑色に変化する)


カーブー「ハァアアアアアアアアア!!!!」(抜刀の構えをしたカーブーの気迫の背景に投影される尾槌竜の尻尾)


ゾフィ「いいいいいいいいいい!?まあるい尾っぽぉおおおおおお!?」


ズシャアアアアアアアア!!
(カーブー目掛けて頭から突っ込んでくる鎧竜)


カーブー「止まれぇえええええええええ!!!!」


ドゴオオオオオオオオン!!
(抜刀した太刀の刃先から放たれた剣圧が、尾槌竜の鉄槌の如く鎧竜の頭部を粉砕し、突進に歯止めをかける)


ゾフィ「!!」



プシュウウウウウウ・・・・
(頭部を陥没させられ、機能停止になった鎧竜の全身から煙が上がる)


カーブー「妹さんが切断なら、俺はさしずめ部位破壊ならぬ、粉骨というところかな」チーーーンドキッ(納刀する)


ゾフィ「・・・・・・・・」あんぐり汗


カーブー「ウッス」ぺっこり一礼

To Be Continued





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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードは!?

11/10(火)0時更新 「あないせい!!」の巻

をお送りいたします♪ほんじゃあさ、来週も元気に読もうよキャー


















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