ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・・・ドシューーーーン・・・
(未だ戦闘中であることを証明する銃撃音を背景に、旧居住区内の公道のど真ん中で倒れている頭部が陥没した鎧竜。その傍らに立つユクモ装備のハンターと豚耳女)
ゾフィ「かぁ~っ。おめぇ、一体こいつになにしたんだよ?」ふぅ~む(腕を組みながら鎧竜の凹んだ頭部を考察してる)
カーブー「フフ・・聞いて驚く無かれ。これはな、東方太刀真山の究極奥義、龍の型といってな、俺が遥々東方に行った時にだな・・」
ゼキ「ゾフィさぁあああああん!!」タッタッタッタッタッ(建物の間から頭を伏せながら走ってくる)
ゾフィ「んあ?ゼキ!」ダッ
カーブー「・・・・・・」しょんげり
ゼキ「ご無事で!」ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・・(周囲からはまだ銃撃音が聞こえる)
ゾフィ「てめぇなにやってんだ!?市民の退避はよ!?」
ゼキ「皆、無事にオブリビオンに向かいました。僕はそのぉ・・・ゾフィさんが心配で・・」ちら
カーブー「こんにちわ」ズイッ(ゾフィの背後から綺麗に顔だけ見せるドボルヘルム)
ゼキ「・・・・どなたですか?」
ゾフィ「ああ、こいつな。そういや、本名なんつーんだ?シャークハンター」
カーブー「だから今はサメじゃない、川村カーブーっていいます。カーブーって呼ばれています。ウッス」チューーーン(その頭の上を弾丸が通る)
ゼキ「カーブーさん・・・(外観から内なる気迫がひしひしと伝わってくる・・・これが本物のモンスターハンターなのか・・)」
カーブー「危ないっす」ずんむ(ゾフィとゼキの頭を鷲掴みにして、無理やりしゃがませると同時に、その上を徹甲榴弾が通って行く)
ゾフィ「まぁ~だドンパチやってやがるなどうする?加勢しにいくか?」ドウーン
(三人でしゃがみながら顔を寄せ合う遠くの方で徹甲榴弾の爆破音が聞こえる)
カーブー「残りは僅かだ。仲間に任せよう」チューーーン
ゾフィ「おめぇの他にも誰か来てるのか?」ドガアアアアアン
カーブー「ゴッドカーブー軍団だ」フフ・・
ゾフィ「分かる様に言え」パァ~ん
(びんたした。躊躇なく)
カーブー「いたたた・・俺の仲間が残りの敵は片付けるという意味だ。それより市民の退避を手伝おう」
ゼキ「そこで問題があるのです。ソネルはまだ戻ってませんか?」
ゾフィ「いや。来てねぇが・・問題ってなんだ?」
ゼキ「オブリビオンのマスター、ベルケルさんというのですが、とても信頼がおける一方、なんというか頑固な面もありまして、おそらくソネルの指示でなければ、地下道を開いてくれない可能性があるのです」
ゾフィ「勝手に入りゃいいじゃねぇか」
ゼキ「それがダメなんです。地下道へ通じるハッチの鍵はベルケルさんが持っているからです」
ゾフィ「せっかく市民を酒場によこしても、肝心の通路が開かなきゃ意味がねぇじゃねぇか。最悪、あの元山菜爺をぶっ飛ばしてでも鍵を奪うしかねぇな」
ゼキ「ソネルがいれば確実なんですが・・・」
カーブー「妹さん。その翁、元山菜爺さんだと言ったな?」ずい(顔面を近づけてくる)
ゾフィ「うげっそ、そうだよ!それがどうした!?」かぁ~っ
カーブー「組合の名前は!?」ずいずい
ゾフィ「気持ちわりぃ~な!!顔面近づけんじゃねぇよ!!」ひぃ~
ゼキ「そ、そうですよ!ゾフィさんが嫌がってるじゃないですか!!」ぐいぐい(無理やりカーブーの顔面を両手で掴み、ゾフィから引き離そうとする)
カーブー「ええい!!組合の名前を言いなさい!!」ずいずいずい(ゼキを押しのけ再びゾフィに顔面を接近させる)
ゾフィ「ひぃ~~ゴッド山菜組合だ!!確かにそう言ってやがった!!」ひぃ~
カーブー「フフフ・・・なるほど」チューーン(あおの頭上を弾丸が通り過ぎる)
ゾフィ「なんだよ気味悪ぃな・・」ホッ
カーブー「勝機あり!!天はまだ我らの味方なるぞ!!」すてぇ~ん(二人を突き飛ばし立ち上がる。同時にまた頭の上をすれすれに弾丸が通って行く)
ゾフィ&ゼキ「はぁ?」(尻もちをついたまま、ドボルヘルムを見上げる)
カーブー「あないせい(案内せい)!!その翁がいる酒場とやらに!!」かんらからから(仁王立ちで笑うその頭上を速射弾(三連発)が通過していく)
「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~
~第三地区、別エリア....
キュイーーーーーーン!!
エリオット「ハイメガグラビーム射出まで残り40%!!」
クイーン「早くして!!時間稼ぎしてる間にこっちが全滅してしまうわ!!」ズドーーーーーン(鎧竜の足元で、砲身の長いカノン砲型ヘビィボウガンの重たい一撃をしゃがみ撃ち体勢で放つ)
ヒョウウウウウウン!!
(一直線に飛翔していく徹甲弾視点。視界を遮る黒煙の先に、シャークキングを右腕にはめ込み、ゆっくり前進してくる不気味な河狸獣の姿が見えてくる)
スッ・・(右腕のシャークキングを顔の前に上げ、ガード姿勢になる河狸獣)
ズスッ
(シャークキングの鮫肌に突き刺さる徹甲榴弾)
ドウウウウウウウウウウン!!
クイーン「HIT!!狩猟兵器の何倍もの威力を兼ね備えたHVAP(高速徹甲弾)よ!!お味は如何かしら!?」
モクモクモクモクモク・・・・
クイーン「・・・・・・。近接部隊、確認を」ジー(無線で通信をする)
ガンス兵士「ハッ!」ガシーン(近未来風な外装を施した重装の黒いアーミーアーマーを纏い、おそらくショットガンランスの改良品と思われる重槍を構えた兵士達が前進する)
モワモワモワモワモワモワ・・・・
(黒煙に向かい、恐る恐るガード体勢で接近していく三名の重ガンス兵士)
重ガンス兵士A「・・・・・・・・・」ズズズズ・・
重ガンス兵士B「・・・・・・・・・」ちょいちょい(ガード体勢のまま、槍先で前進の合図を仲間に送る)
重ガンス兵士C「・・・・・・・」こくり
ズズズズ・・・ズズズズ・・・
(ガード体勢を維持したまま、警戒しつつ黒煙の中に侵入していく兵士C)
ズゴーーーーーーーーーーン!!
(突如煙幕の中から顔を出してきたシャークキングの一突きにより、豪快に後方へふっ飛ばされる兵士C)
重ガンス兵士B「まだ生きているぞ!!竜撃砲準備・・・」
張虎「ガアアアアアアアア!!」
重ガンス兵士B「!!」
ギャシャーーーーーン
(重アーメットの上から頭部を食いちぎるホオジロザメ)
重ガンス兵士A「うわぁあああああああ!!」(仲間の死に怯む兵士)
ズーーーーーーーーーーン!!
(黒煙より現れた河狸獣の左ボディアッパーを喰らい、吹っ飛ぶ兵士A)
ドシャーーーーン・・・
(遠くの廃屋に衝突する兵士A)
クイーン「なにあれ。まるでホラー小説のワンシーンじゃない狩猟兵器を操るモンスターなんて、シュミレーションでも相手にしてないわよ」ガショーン
(カノン型ヘビィの見るからに重そうなスライドを思いっきり引っ張る)
彭関越「あの鎧竜が最後の一頭ずら!気合入れていくずらよ!!」
張虎「足元のヘビィを構えたねえちゃんはどうする?」ゴリゴリ(さっき噛んだものを咀嚼している)
彭関越「鎧竜を倒して降伏させるずら!!」
張虎「カァ~ッ。あめぇな関越!おめぇも兄者と同じだよ」ペッ
クイーン「カール!!まだなの!?このままじゃあたしまで、あのジョーズの餌食になってしまうわよ!?」キリキリキリキリ・・(しゃがみ撃ち体勢のままスコープを覗き目前の牙獣種に照準を合わせる)
エリオット「お待たせ!チャージ終了したよ!!」(操縦席でレバーを握る黒人兵士。もちろん顔は操縦レバーに隠れて見えない)
クイーン「その間に多くの同志をロストしたわ!ハンス将軍にどやされても仕方ないわね!!」ズドゥーーーーーン(牙獣種目掛けて発砲する)
ガイーーーーーーーン
(その砲弾を軽々とシャークキングで弾き返す河狸獣。弾かれた砲弾は、後方から彭関越を狙おうとするボウガン小隊の頭上に落下し、大爆発する)
エリオット「どいて!アシュリー!!」
クイーン「言われなくてもね」ガチャリ(ヘビィを収納しながら後退する)
張虎「鎧竜が前進してきたぞ!!」
彭関越「突進ならこっちだって負けないずら!!」
クイーン「頼んだわよ!!」バッ(畳んだヘビィを背負い、近くの廃屋の開き窓の中へと颯爽に飛び入る)
エリオット「喰らえ!!ハイメガグラビームだぁああああああ!!」カチッ(両手持ち操縦レバーのトリガーを「同時押し」する。もちろん下斜めからのアングルなのでレバーに隠れて顔を見えない)
ズオオオオオオオオオオオン!!
(鎧竜の口内から射出されるグラビーム)
彭関越「いっ!?」
張虎「ガードだ!!」
彭関越「で、でも、お前が!!」
張虎「麻生博士を信じろ!!たかだか武器商人の技術に負けるかってのぉおおおお!!」
ガシーーーーーン!!
(右腕にはめ込んだシャークキングでガード体勢に入る河狸獣)
張虎「鮫皮の装甲をなめるんじゃあねぇぜ!!」
ショウーーーーーーン・・・
(発光に飲まれていく河狸獣)
エリオット「どうだ・・!?」
ドワアアアアアン
エリオット「やった!!」
シュウウウウウウウ・・・・・・
(俯瞰図。市街地エリアの公道に立ち塞がる鎧竜の前方から凄まじい黒煙が上がっている)
クイーン「カール。生態反応は?」ジー(廃屋の中の窓下で、壁を背もたれに通信機に向かって話しかける)
エリオット「確認中。レーダー反応は・・・って、なんだこれは・・・」ガクガクガク・・(操縦レバーを握る手が震える。もちろんそのせいで顔が見えない下からのアングル)
クイーン「何があったの!?」(通信機に向かって声を荒げる)
エリオット「見たこともない巨大な物体が空から接近中!!その大きさ、老山龍と同等!!超級クラスだ!!」ジー(通信機より聴こえるエリオットの声)
クイーン「ラオクラスの・・飛空物体・・」ザッ(ゆっくり立ち上がり、窓の外を見る)
ブワッ
(クイーンの視界に真っ先に入ったのは、鎧竜の頭部目掛けて、右腕のシャークキングを大きく振りかぶり大ジャンプしている河狸獣の姿)
クイーン「カーーーーール!!まだ生きてるわよぉおおおおお!!」
張虎「突けぇええええええ!!!!」
彭関越「木々拳奥義・無限木突兀!!」
ズガガガガガガガ!!
(鋭利なシャークキングの鼻っ面で、鎧竜の顔面に近距離連突を浴びせる彭関越)
クラッ・・・
(顔をめちゃめちゃにされた鎧竜がのけぞる)
ドシャーーーーーーーン
(後退したままノックダウンするグラスーツ越しに着地する彭関越)
クイーン「カール!!」バッ(ヘビィを展開しながら窓より飛び出してくる女ガンナー)
張虎「おい、あの威勢のいいねえちゃん、まだやる気だぜ?」
彭関越「仕方ないずら・・・出来れば女性は倒したくないずらが・・」
「GRRRRRRRRRRR!!」
彭関越「!?」
ショウィーーーーーーン!!
(小型竜巻の様な物体が、鬼気迫る勢いで大地を刈りながら突っ込んでくる)
彭関越「なんずら、あれ!?」
ちらぁ~~~~~~ん
(高速回転する物体から、見るからに「危なげ」なブッチャー包丁が突き出ている)
彭関越「げっ!!」
ショパァーーーーーーン
(間一髪、足元を狙ってきた小型旋風をバックステップで交わす彭関越)
スパッ(茶色の毛並みの右足から吹き出す鮮血)
彭関越「いでええええええええ」
ショルルルルルルルル・・・・・
(回転にブレーキをかけ、砂塵の中から姿を表わしたのは、両目と口が縫い塞がっている不気味な黒いチャチャブーフェイクを被っている謎の奇面族。身体はちいちゃいサイズの黒いアーミースーツ(獣人専用サイズ)で守られ、右手には見るからに怪しげな妖気を放つ、身の丈より遥かに大きい奇王剣(大剣)を握っている)
クイーン「スラッシュ!!」
スラッシュ「エリオッ~~ト!!今っチャ!!脱出するっチャよぉおおおお!!」
エリオット「サンキュー!!スラッシュ!!」バッ(仰向けになったグラスーツの背中から、一目散に外へ飛び出してくる兵士。背を向けて走り去るので顔は確認出来ない)
張虎「おい!大丈夫か!?」
彭関越「いてえええええ!!止血を!!誰か止血を~~~~」ぴゅうううううう
(斬られた部位より血が吹き出てる)
クイーン「スラッシュ!ハンス将軍は!?」ダッ
スラッシュ「敵のスナイパーに狙撃されたっチャが、防弾チョッキのおかげで命に別状はないっチャ!!」GRRRRRRR(危なげな大剣を振り回しながら前方の牙獣種を警戒している)
クイーン「今はどこに?」ガション(同じく長い砲身を牙獣種に向ける)
スラッシュ「ブッブッブ!!あれを機動させる為にエリア2に向かったっチャ!」PRRRRRRR(唾を飛ばしながらリップロールする)
クイーン「あれって・・地中から領内に入れたあれのこと?」ザシュッ(しゃがみ撃ちの体勢をとる)
スラッシュ「PRRRRRRR!正解っチャ!」
クイーン「いよいよリーサルウェポン始動ってわけね・・・・ん・・」ファ・・・(全身が黒い影に覆われる)
エリオット「みんな!!空を見るんだ!!」(同じく巨大な影に覆われた瓦礫の向こう側から声だけ出す)
クイーン「・・・・・・・・・!!」バッ
ファオオオオオオオオオ!!
(得体の知れない生体音を市街地エリアに反響させながら頭上を覆い尽くしている飛行物体の正体は、黒銀のプレートアーマーに全身を包まれた巨大竜の腹部であった。下から確認出来る限りでは、胴体からは長い四肢が生えており、両腕は人型が纏っていてもおかしくない形状の篭手で包まれ、その先端からはまるでクレーンアームの様に飛び出た四本の鋭い爪が剥き出しになっている。両足は大殿筋から足首にかけて、何重にも重ねられた鱗甲板(りんこうばん)で覆われており、剥き出しになっている足の甲と爪先は、火竜の様な典型的なドラゴンのそれに等しく、鋭い爪を四本備えている。股の間からは可動式の燐甲板で覆われた尻尾も確認できるが、先端部の詳細までは下から目視出来ない。首も同じ形態の燐甲板で覆われており、肝心の頭部はメタル製の竜骨型アーメットを被っており、その頭部左右からはナバルデウスのように湾曲した大きな金色の角が飛び出している)
クイーン「これだったのね・・・巨大な飛行物体の正体は・・・」
ファオオオオオオオオオオ!!
(各所の関節部からは痛々しいほどに真っ赤な筋肉繊維が剥き出しになっており、背中から突き出ている両翼までもが装甲に覆われている。おそらくその翼を羽ばたかせ、市街地エリアを覆い尽くさんばかりの堂々たる姿で浮遊停止していると思われる)
スラッシュ「ブッブー!!なんだっチャよ、あれはぁ~!?」ブワァーーーーン(上から打ち付ける様に下流してくる風圧に飛ばされないよう、必死にクイーンの足下にしがみついている)
張虎「おい!!なんかくれぇぞ!!空はどうなってんだ!?」
彭関越「いでええええええええ」ぴゅうううううう
(それどこじゃない)
アアアアアアア・・!!
(第三地区の上空で高周波の咆哮をあげる人工龍)
To Be Continuedランキング参加中なんです♪皆様の激アツ一票お待ちしてます
次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事はよ!?
11/12(木)0時更新 なんも未定
をお送りいたします♪そいだらさ、次回も怒号を上げながら読もうよほえええええ
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「あないせい!!」の巻
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