
????「・・・・・・・・・・・・」モワモワモワモワ・・・(辺りを覆う煙幕は次第に晴れ、再び月明かりに照らされる刻竜)

彭関越「ということは、ロージー小姐が調合した丸薬を事前に飲んでいたおかげで、あいつの目を見ても平気だったということずらね?」(左手に持ち上げてるパソコンに聞く)
パソコン「僕らはただロージーちゃんに「UMWに遭遇したら飲め


カーブー「ロージーの奴め・・・余計な事を・・」

ガルグイユ「丸薬はまだあるのか?」
パソコン「あるよ。君らの分も」ひょっ(ぶら下げられたまま、差し出した手のひらには小さな丸薬が人数分用意されている)
ガルグイユ「ニャーク兄弟、その薬はどういう効果を?」フィーーーン(両目から赤外線レーザーの様な光を出し、丸薬を分析しているニャークに質問する)

ニャーク「ロマンキノコ、マンドラゴラ、混沌茸、ドキドキノコ・・・おそらくは一時的に交感神経を興奮状態にさせることで、アドレナリン、ノルアドレナリンを増幅することで戦慄効果を克服させているのであろう」
ガルグイユ「「闘争か逃避か反応」を強制的に、前者を選択させるということか」
パソコン「そのせいか知らないけど、なんだか自信に溢れているんだ」ふん

ニャーク「恐怖感がなくなる反面、気分が高揚しているのだろう。仮に副作用があるとしても、入眠困難状態に陥るくらいだ」
彭関越「じゃ、有り難く頂くずら」あ~ん(大口を開け、パソコンに薬を放り込まれる)
ガルグイユ「これで全員、対等に向き合えるな」あ~ん・・ごっくん

張虎「だが問題はまだあるぜ」
????「・・・・・・・・・・・」ショウウウウウ・・・・(刻竜の周囲を漂う瘴気の様な気体が、この未知なる飛竜をよりいっそう不気味に見せる)
ニャーク「あいつの作り出すオーラを、どうやって突破するかだ」
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
デブ「ポールさん、さっき起きたことを説明できるかい?」ガイン

ポール「俺の撃った弾も全部、軌道を変えられた。おそらくオーラアローや秘伝スキルを帯びていても、奴の普通種とは異なる、特殊なオーラの前では皆無だろうな」ズッチャ

デブ「ヒントが見つかるまで仕掛けよう」ふん

ポール「リミットは、ロージーちゃんの薬が俺たちに勇気を齎してくれている間か・・(飛竜の赤眼・・・それを元にした黄の義眼が、相手の動きを拘束させるというが・・・あの知的生命体種の刻竜も同じことをすると・・彼女はそれで俺達に薬をくれたのか・・)」チャッ(スコープでワイバーンを捕捉する)
ドスン・・ドスン・・
(スコープ視点。暗がりの山林を背景に、カーブー一行に歩み寄る黒い飛竜)
ガルグイユ「そっちは何か作戦があるのか?」ドスン・・(刻々と迫り来るワイバーンの重厚感溢れる足音)
パソコン「獲物だけ。急いで駆けつけたから、タル爆や罠はBCに置きっぱさ」ふん(鼻息と共に古ユクモノ鉈を構える)
カーブー「勇敢と無謀を履き違えるな。UBUさんにいつも説法されてるが、こういうことを言っているんだな」やれやれ
パソコン「賭けは継続中だよ!僕達が先にあいつを捕まえてやるんだ!!」ダッ

彭関越「あ、待つずら!」
ガルグイユ「続こう、同志。一斉攻撃でも同じことが起きるか試すチャンスだ!」ドスンドスンドスン

彭関越「カーブー大人・・・」ちら
カーブー「構うな。その分、ニャークが考察がする」
彭関越「・・・・・・・・・」こくり
ドスンドスンドスンドスン
(化け鮫の後を追走する河狸獣)
カーブー「お手並み拝見といこうか・・ポール・ベインズ」
ポール「デブ!みんなに続け!援護する!」チャッ
デブ「了解味付けザーサイ!!」バッ

ポール「さぁ・・見せてみろ。知的生命体種の捕食を」スチャ
パソコン「お前なんか・・こわくないぞぉ~~~!!」ダン

彭関越「鮫王!!」ゴイン

張虎「今度こそ、てめぇの甲殻を引きちぎってやるぜぇええええええ!!」ガアアアアアア(その背後ではタックルを喰らわせようと突進する化け鮫の姿も)
????「皆無」キラァーン・・(赤い閃光の瞳の奥に、美しい銀河星雲を貫くクエーサーが輝く)
ダオオオオオオオオン!!
(刻竜を包む紅黒い瘴気の濃度が増す)
ニャーク「エアロゾルの数値上昇!!オーラレンジ内から・・・質量が消えた!?」
デブ「クリティカルスタンだぁああああああああ!!」ブーーーーーン

ムオーーーーーーーーン

(オーラレンジ内に入った途端、空中浮上するハンター二人と化け鮫、河狸獣)
ガルグイユ「クソぉおおおおおおお!!」ボウンボウン・・
ポール「バケモンが・・・みんなを下ろせぇええええええ!!」
バウンバウンバウンバウン

(怒りと火炎弾速射の反動を抑えながら精密射撃をするロックラック装備のハンター)
ボウウウウウウウウウ

(高熱により朱色に染まった4つのカラの実弾丸が、均等に直列しながら忌まわしい刻竜に奇襲を仕掛ける)
シューーーーーーーーーーーーン・・・
(赤黒い瘴気に触れるや否や、その発光を消失し、弾道の軌道を捻じ曲げられるカラの実弾丸)
ポール「まただ!!しかも炎も消されただと!?」ガチャ

ニャーク「これで確定した。あのエアロゾルは無重力空間を生み出すんだ」
彭関越「やっぱり駄目ずら!!」ボウンボウン・・
ガルグイユ「まだだぁああああああああ!!」クワッ(浮きながら大口を開ける)
ブシュウウウウウウウウウ!!
(空中で浮きながら、目下のワイバーン目掛けて水流ブレスを放水する化け鮫)
ニャーク「よせ!!」
ズオーーーーーーーーーン!!
(放水と共に後方へふっ飛ばされる化け鮫)
カーブー「どうした!?」
ニャーク「作用反作用の法則だ!完全な無重力下では物体に力が加わると、その物体は同じ大きさの力で押し返されるんだ!!」
ジョワァーーーーーン・・・・
(スーパースロー。赤黒い瘴気内に残った水の粒子達がゆっくりと浮上していく)
バショオオオオオオオオ!!
(オーラの真上に向かって一気に拡散放水される)
ニャーク「!!」
バシャーーーーーーーン

(ワイバーンから離れた所で倒れているクサッチーニに、放水された大量の水が浴びせられる)
クサッチーニ「うげええええええええ」バシャバシャバシャバシャ

ニャーク「エアロゾルから形成されるオーラ内は、重量を持つ物体、物質の重さをゼロにするだけでなく、極端な時空歪曲をも生み出している・・・あのワイバーンは一体何者なんだ・・!?」
カーブー「難しい論議は俺には分からんが、UBUさんに言われたことを試してみたらどうだ?」
ニャーク「・・・・・・・・。そうか!!」
張虎「構うな!!突け!!関越!!」
彭関越「うおおおおおおおおお!!」ブーーーーーーン

ズオーーーーーーーーーン
(シャークキングを突き出した力量の分だけ、後方にすっ飛ばされる河狸獣)
パソコン「ま、まずいよ!!どうしようか!?デブ!!」ボウンボウン・・
デブ「クソぉ~!!何がどうなってるのか・・・・・ん・・」ボウンボウン・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
(夜空から照らされる月光の軌跡がオーラ内で歪曲している)
デブ「月の光が・・・曲がってる・・?」ちら
・・・・・・・・・・・・・・・・・
(オーラ内で捻じ曲げられた光の軌跡は、真下にいる刻竜の背中の中心に引かれている)
デブ「・・・・・・・・・・・・・」(それをただ空中より見下ろしている)
ニャーク「光子の不変質量はゼロだ!!俺の動力源となっている、光子力エネルギーのビームなら・・・」
キュイーーーーーーーン・・!!
(ニャークの全身が小刻みに振動する)
ニャーク「どうだぁああああああああああ!!」カッ

フィーーーーーーーーーーン!!
(一直線に正面のワイバーン頭部へと伸びる光線)
????「混沌には光さえ虚無」
クワッ・・・(不気味な大口をばっくり開ける刻竜)
ショウーーーーーーーーーン
(光線が瞬く間に刻竜の開けた口内へと吸引されてしまう)
ニャーク「!!」
????「狩人よ・・・我の質問に答えろ。我が何者で何処から来たのか・・・」フオーーーーーン・・(刻竜の両目から放たれる閃光が点滅すると同時に、瘴気の様なオーラが一瞬にして消える)
デブ「あら・・?」
ドスーーーーーン

ニャーク「光子力ビームの運動量によって作られる重力が歪められた・・・つまり強い重力によって時空が歪められている証拠だとすれば、奴の体内には・・・・・そんな馬鹿なことが・・!?」
ぽむっ

カーブー「頭で考え過ぎるから、恐怖心がより強くなるんだ」
ニャーク「カーブー・・・・・」
カーブー「あいつに名前が存在しないように、あいつ自信が有耶無耶な存在なんだ」ザッ
ニャーク「教えてくれ。ならば、その不確定要素に対抗するには?」
キラーーーン

カーブー「理屈じゃない、ハンター力学で勝負だ」
To Be Continued
★今日のキーアイテム★
増長の丸薬:ローズダンテ開発の丸薬。一時的に交感神経を興奮状態にさせ、アドレナリン、ノルアドレナリンを増幅することで戦慄効果を克服(「闘争か逃避か反応」を強制的に前者を選択させる)。また、気分が高揚し、恐怖感がなくなる反面、自信過剰になり、驕り高ぶる傾向になる。筋肉の素早さも増幅し、一時的な身体能力向上を促進。副作用としては、興奮状態が持続することで、夜寝れなくなる=不眠症(入眠困難状態に陥る)。
調合法:ロマンキノコ、マンドラゴラ、混沌茸、ドキドキノコから成る煮汁に「ドス黒い血(まさひこから採血)」を一滴ほど注入。数秒後、激しい爆破効果が起こるが、特に人体には影響はない(髪の毛がボサボサに、顔がすす汚れる程度)。調合成功率0.2%(各種調合の書を持参の場合)。


次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードは!?
5/3(火)0時更新 「いや、だから話を・・」の巻
をお送りいたします♪ほいだらさ、GW中をいいことにプチトマトを家中に転がしながら読も見よう
