~渓流非狩猟地区、山道....


ボニー「あははははは♪いけいけぇ~♪」

ガルグイユ「えすえすえすえすえす!!」
ととととととととと

(陽気なムーディー猫が跨る「謎の四足走行のサメ型生物」が、緑生い茂る森林内の山道に添って直進していく。その後方からゆっくり歩いてくる、ロックラック装備一式を纏った男女のハンター。女子の方はユクモノホルンを背負い、男子の方は凶針を左肩にぶら下げている)

ロージー「ガルグイユ君~!そんなに走ったら迷子になるわよぉ~!」まったくもぉ~

ファイヤージンガー「許してやんな。あいつはずっと何もねぇ氷の地で育ったんだ。外の楽しくて仕方ねぇのさ。きっとな」よっこれよっこれ(揺れるロージーの左肩の上で、落とされまいと首に葉っぱの手をつけて体を支えるお喋りドスビスカス)
ポール「氷海か・・バルバレの連中からクエストを請け負った時に、何度か行ったことはあるが、彼の様に優れた化け鮫とは遭遇出来なかったな。最も知的生命体種を相手に、ひと狩りしようなんていう専横的な考え自体が、理知に反するものだと最近は実感するようになったよ」やれやれ(隣で微笑むロージー)
ファイヤージンガー「旦那はいろんな大陸に行ったことあるんだな。「土履き」の俺としちゃ、羨ましい限りだぜ」
ロージー「なによ。それじゃあまるであたしがハンターとして機能していないみたいじゃない

ファイヤージンガー「お嬢と二人で遠出したら、二度とこの桃源郷に帰っちゃこれねぇ。きっとな。いや、絶対にだ」い~だ(を互いにやり合う二人)
ポール「はっはっはっはっ。ところで、目的の滝壺はまだ先なのかい?」
ロージー「うん。もうちょっと。MAPを覚えるには丁度いいハイキングでしょ?」ん~(伸びをする)
ポール「新緑生い茂る、初々しい山林を若い子と歩けるなんて、これもハンターの特権かな?」きらぁ~ん

ロージー「いやぁ~ん♪照れちゃう♪」(左肩で「おえっ」って顔するジンガー)
そうなんです。今日はこのメンバーで採取クエストなんです。依頼人は雪左さんで、ライムストーンエッグって呼ばれる石灰岩の「運搬」が目的。なんで運搬クエなのかというと、なんでもその石は飛竜の卵みたいにおっきくて「まんまる」だからだそうです。渓流の山岳頂上で長年雨に浸された石灰岩が「まんまる卵」みたいな形状になって転がり、川に落ちて、そして滝壺にやってくるとな。そんな「おにぎりコロコロ」的な石が、砥石として役に立つそうなんです。そのライムストーンエッグの話をモミジィさんから聞いた雪左さんが、運搬依頼を村長さんに委託して、ひさびさの村長クエスト更新となったのでした♪ビバ!村クエ♪
ボニー「なにおんなじ格好して、いちゃついてんだい!!早くしないとおいていくよ!!」ぷんすか(遠くで手を振るロージー)
ガルグイユ「おおこわい。ボニーおねえちゃまはまさに「猫丸出し」のヒステリックな気性でこわいえしゅ」シャシャシャシャシャ(口をおさえて笑っている)
ボニー「まったく。今日はボクのクルセイダーズのお仕事がたまたま「お休みの日」だったから付き合ってあげてるんだぞ。君らはいいよね。同じ組織に在籍する仲間でも、てんで自由な遊軍的扱いなんだからさ」
ガルグイユ「シャシャシャシャシャ。しょれもこれも、カーブーおにいちゃまの人徳えすよ、じ・ん・と・く♪」えすよ~~(森の中で叫ぶ謎のサメ型生物)
ボニー「なんでその「暇な」川村さんが運搬役を買って出ないんだい?お金ないんだから(勝手にそう決めつけてる)、報酬金が欲しいだろうに」
ガルグイユ「ポールのおじちゃまがいるからえすよ」
ボニー「あ~・・。川村さんって、ああ見えて見栄っ張りだからね。ポールさんのこと、ライバル視してるんだ。ミッチじゃないけど、「しょうもない」ね」やれやれ
そうなんです。お兄ちゃんは、顔でも、人としても、金銭的にも、実績的にも到底敵わないポールさんを「勝手に」ライバル視しているのです。だからお金は欲しいけど(勝手に決めつけてる)、今回のクエストは同行出来ないですって。生意気。のうじょうの河で溺れて流されればいいのに。ウエスト・ドラゴン・オーシャンまで。
*ウエスト・ドラゴン・オーシャン:通称「西竜洋」と呼ばれる旧大陸シュレイド地方の西側にある海洋。あたモン世界観の大陸MAP想像図に従えば、おそらく新大陸の真裏に位置するものと思われる。
ポール「よし。ボニーちゃんに本気で怒られる前に、ちゃちゃっとその石を運びましょうか」ぶんぶん

ロージー「この装備はその為にあるようなものだもんね♪っと、サポート役はお任せあれ♪」
ポール「なんだよ~。やっぱり俺が運ぶのか」あはははははおほほほほほ(白い歯を魅せつけるかのように笑うポールと、まるで人事の様に笑うロージー)
ロージー「というわけで、今日のクエスト内容発表です」(第四壁を超え、突然真顔のアップで言う)
クエスト名:まんまる砥石をおくれやす~♪
依頼人:一条青雪左
場所:渓流非狩猟地区
目的:ライムストーンエッグの運搬
サブクエスト:滝壺までポールをあない(案内)せよ(ユクモ付近のMAPを覚えてもらう)
制限時間:晩ご飯の時間まで(まさ子が心配するから)
報酬:「禅」で一杯注がせて頂きます~♪
ポール「一条青君の頼みだ。達成させないと、何をされるか分かったもんじゃないな」
ファイヤージンガー「あいつは男も女もイケる口だからな。せいぜい気をつけろよ、旦那♪」しっしっしっしっしっ(隣でゾッとするイケメンハンター)
ロージー「ねぇねぇ、ポールさん。話は変わるけど、最近「卵シンジケート」っていう・・」
ボニー「早くおしよ!!」ぷんすか
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
げぇっげぇっ ごよごよごよごよ・・ ア~ア~
(得体の知れない生き物のざわめきが聴こえる山林の中を進むポール一行)
ボニー「キャンプだぞぉ~い、キャンプだぞぉ~い♪キャンプだ!?」(耳に手を当てコール&レスポンス)
ガルグイユ「ゾイゾイゾイ♪」ゾイッ

ポール「このあたりで大型モンスターの人的被害はあるのかい?」はぁ~じめて見る火山♪(前方で歌う二人)
ロージー「うううん。ぜんぜん。あたしがロックラックから来た頃には、ユクモの狩猟全盛期はもうとっくに終わっちゃってたもの。乱獲寸での状態に見切りをつけたハンター達は、み~んな他所の地に散っていた後だったの」はぁ~じめて見る渓流♪
ファイヤージンガー「だからこいつは今だに「新人」なんだ」はじめて泳ぐ孤島~♪
ロージー「そんなことないわよ。村のみんなから依頼された、採取クエや運搬クエはちゃんとこなしているもの。それも立派なハンターのお勤めよ♪」エ~リアは友達♪
ポール「ロックラックも今は同じ状況さ。商売上がったりとまではいかないが、多くの在住ハンターがみんな「メタボ」になりつつあるのは確かだな」フィールドもぉ~友達♪
ファイヤージンガー「どちらにせよ、異種間での共存がうまくいってるうちが華、なんてな。ナッハッハッハッハッハ」大陸はぁ~友達さぁ~~♪
ロージー「ねぇねぇ、ところでポールさん。知ってる?最近「卵シンジケート」っていう・・」
ボニー「スト~~ップ!!」びたっ

ポール「どうしたんだ?」
ガルグイユ「くんくんくん・・・」ゴッゴッゴッ

ロージー「ゴッゴ言ってる・・モスみたいに・・。何か匂うの?ガルグイユ君」
ガルグイユ「香木の匂いに紛れた、きな臭い落雁の風味がほのかにするえす」くんくん・・ゴッゴッゴッ
ポール「なんだか難しい表現だが・・・落雁って?あのお菓子のかい」
ボニー「米ベースのでんぷん粉に、水飴や砂糖を混ぜて着色し、型におさめて乾燥させた干菓子(水分の少ない乾燥した和菓子の総称)の一種さ」
ファイヤージンガー「香木に落雁・・・どちらもババアと坊さんが好むものばかりじゃねぇか」
ロージー「うん。少し偏見な気もするけど、近くに夢幻如来衆のお坊さん達がいるのは間違いなさそうだね」
ポール「夢幻如来衆・・・(渓流を拠点にする破戒僧の集団・・香木と幻覚キノコを資本に抱える、反体制組織だったな・・。確か棟梁は元ギルドナイトの上位ナンバー者で、現在は邪羅尼と呼ばれる尼軍師だとか・・・)」
ガルグイユ「おじちゃま」つんつん(あのぶっといあんよでポールのロックラックブーツをつんつんしてる)
ポール「ん・・?」
ガルグイユ「あのお坊さん達のこと・・知ってるえすか?」まじまじ(と見つめるあのつぶら過ぎる瞳で)
ポール「いや・・ハンター仲間からの「噂レベル」でしか聞いたことがないな・・(ということにしておこう・・)」
ボニー「そりゃそうだろね。よく知ってる方が「あやしげ」ってもんさ」やぁ~ねぇ~
ポール「危険な連中なのか?」
ボニー「ユクモ地方のギャングってところかな。大陸の宿痾、犯罪シンジケートの一種さ」
ロージー「でもこの前の災難の時は、村を救ってくれたわ。あたしも何度か邪羅尼のおばあさまとは会ったこと・・」
ファイヤージンガー「黙っとけ、お喋りクソ娘」むぐっ(葉っぱの両手でロージーの口を塞ぐ)
ポール「・・・・・・(クルセイダーズと連中の距離はそれほどか・・・改めて調査する必要はあるな・・)」
ガルグイユ「おじちゃま」つんつん
ポール「ん・・なんだ?」
ガルグイユ「こわくないえすよ~♪」すりすり

ポール「ははははは。ありがとう、ガルグイユ。連中には気をつけるよ」なでなで(撫で返す)
ボニー「いいかい?ポールさん。くれぐれも夢幻如来衆の連中と鉢合わせても、声をかけたり、ましてや妙なビジネスなんか交わすんじゃないよ。そんなことしたら、絶交だからね」
ポール「ああ。覚えておくよ。俺もまだ、公式のハンターでいたいからね」(微笑む一同)
ボニー「よし、じゃあコースを変えて滝に向かおう。連中はきっと、この先の川で香木を取っているんだよ」
ファイヤーインガー「落雁を昼飯代わりにか?破戒僧なんだから肉食えっての」あははははは
ポール「・・・・・・(ということは、このポイントに一番近い河川エリアに、連中が支配する香木が埋まっているのか・・・覚えておこう・・)」きょろきょろ(それとなく周りの景色を確認する)
ガルグイユ「おじちゃま」つんつん
ポール「ん・・・?」
ガルグイユ「乗るえすか?サメ君に背中に」
ポール「ありがとう。でもまだ大丈夫だよ」にかっ(白い歯が光る)
ロージー「じゃあ、あたし乗るぅ~♪」ひょっ

ずでぇ~ん

ロージー「あいたたたた・・・なんでよぉ~!」ぷんすか

ガルグイユ「おじちゃまが乗らないなら、ロージーおねえちゃまも「少しは」頑張らないといけないえす」ぷい(むっとするロージー)
ボニー「あははははは。すっかり気に入られたようだね、ポールさん。それじゃあ、急ごうか」
ザシュザシュザシュザシュ・・・
(森を進む一行)
ポール「・・・・・・・・・・」きょろきょろ
ロージー「どうしたの?ポールさん」
ポール「いや。君たちのお仲間は、どこにいるんだろうと少し気になったのさ(それとなくカマをかけてみるか・・クルセイダーズがどうやって知的生命体種を統率しているのか、何か分かるかもしれない)」
ボニー「この辺にはいないよ。飛竜達はみんな山岳の頂上エリアだし・・そういえば、グレンやテツ、それにジョー達って「普段なに」してるんだろう・・」う~ん・・
ポール「え・・?」
ファイヤージンガー「そういや、気にしたことなかったな。いつも「勝手に」集まってきやがるからな」
ポール「ええ・・?」きょとん
ガルグイユ「モンスターは人類と違って、鼻がいいんえす。だから自ずとみんなの下に来れるんえしゅよ♪」そうえすよぉ~~(また森の中で叫ぶ謎のサメ型生物)
ポール「・・・・・・(う~ん・・特に調教とは関係なさそうだ)」ぽりぽり
ボニー「あ、山賊だ」(普通の顔で)
ポール「なに!?」ガバッ(慌ててボウガンを抜く)
・・・・・・・・・・・・・・・
(森の遠方で何やらへこへこしている、ファンゴの毛皮を纏った山男。もちろん顎鬚がやたらと長い)
ボニー「よしおじゃないか。大丈夫、知り合いだよ」
・・・・・・・・・・・・・・・
(へこへこしながら下山していく山賊。道中、諂い過ぎて一回躓く)
ポール「知り合いって・・君らは山賊とも関り合いがあるのか?」チャッ(ボウガンを背負う)
ボニー「情報屋みたいなもんさ。壊滅してやってもいいんだけど、村に害はないからね。向こうには向こうの暮らしがあるし。だから際立った悪さをしないことを条件に、お互いうまく利用しあっているのさ。多分如来衆も同じだと思うよ」
ポール「そこも共存ってわけか。なるほどな・・(その辺のネゴシエートはサムソンさんの役割といったところかな・・・)」ザッザッザッザッ・・・
ロージー「ねぇねぇ、ポールさん。さっきの話。最近ね、「卵シンジケート」っていう・・」
??「お~い

ポール「なんだ・・・」きょろきょろ
ロージー「下だよ」
ポール「ん・・・・」ちら
??「すまないがロージー、匿ってくれないかい?」(と、一同の足元に一匹の鈴虫が)
ポール「ハナスズムシ・・・知的生命体種の・・・」
ファイヤージンガー「よぉ。スズオじゃねぇか。なに慌ててんだ?」
スズオ「説明は後!!ロージー、口開けて!!」
ロージー「あ~ん」
びょっ

(大ジャンプしたハナスズムシがロージーの口の中に入る)
ロージー「・・・・・・・・・・」あ~む・・(噛まないようにそっと口を閉める)
ファイヤージンガー「なんだってんだ?あいつを食うモンスターなんていやいねぇぞ」きょろきょろ(葉っぱの手をかざしながら周囲を確認する)
ボニー「あれだよ、あれ」(上を見上げる)
びょううううううう・・・・・
(木々の上を翼を広げて舞う、やたらとでかい火竜クラスの「うずら」)
ポール「巨漢うずらか・・。旧大陸ではよく目にするが・・・珍しいな・・」
ファイヤージンガー「繁殖期に入ったのさ。おおかた、巣で腹を減らして待ってる子供に食わす為の餌を探しているんだろうよ。見ろよ、目がギラギラしてやがらぁ~」
びょううううううう・・・・・
(でっかいぽっこりお腹を一同に見せながら、空中を舞う巨漢うずら)
ボニー「ロージー。もう少しの我慢だよ」
ロージー「・・・・・・・・・・」こくり(ほっぺを膨らませながら頷く)
ひょおおおおおお・・・・・
(一同の頭上を去る、巨漢うずら)
ガルグイユ「あきらめたえす」
ファイヤージンガー「もういいぞ、お嬢」
ロージー「あ~ん」
びょっ

(勢い良く口内から飛び出て、地面に着地するハナスズムシ)
スズオ「やぁ~助かったよ。実は俺、これから合コンなんだ。雷光虫のギャル達と」
ファイヤージンガー「マジかよ!ったく、羨ましい連中だぜ

スズオ「ありがとう、ロージー。張り切ってエールナッツのオイルを塗ってきたんだけど、匂いは平気だったかい?」
ロージー「いいえ♪それよりスズオさん、ここから滝壺への近道って知ってる?」
スズオ「ああ、勿論さ♪ほら、あそこに大木が見えるだろ。その方位で進めば、滝壺へすぐに出るよ」
ロージー「ありがとう♪またうち(カーブーの実家)に、素敵な音色を聞かせに来てね♪」
ファイヤージンガー「合コンの報告もな。今度は鳥どもに見つかるんじゃねぇぞ」
スズオ「はははははは。分かったよ。それじゃあ、御機嫌よう~♪」
ぴょーんぴょーん・・・(森の奥へと消えていくハナスズムシ)
ポール「・・・・・・。驚いたな・・」
ファイヤージンガー「ハナスズムシにか?」
ロージー「カリピストの間では有名よ?だってあの子達の美しい音色を参考にした工房職人が、マギアチャームやマギア=ピタリーンを開発してるんだもの♪」ピタリ~んって、ウケる~

ポール「いや・・。俺が今まで培ってきたハンター哲学は、一体なんだったんだろうってね・・。このユクモには、従来のサバイバル処術や、一般的な自然崇拝の考え方は通じないようだ。本当に勉強になるよ」
ボニー「これから慣れ親しんでいけばいいのさ。よし、教えてもらった道でいってみよう♪」
ザシュザシュザシュザシュ・・・・
ガルグイユ「滝が見えてきたえすよ」ザアアアアアアア・・
ロージー「ねぇねぇ、ポールさん。「卵シンジケート」の話だけど・・」
ゲゲゲゲ・・ゾゾゾゾ・・
ポール「おや・・なんの鳴き声かな」きょろきょろ
ボニー「ゲゲゾンだよ」ぼそ・・(背を向けたまま呟く)
ポール「??」
ガルグイユ「ついたえすぅ~♪」
ザアアアアアアアアア・・・・
(森林エリア内の断崖に添って、ゆうに100メートルは超えているであろう見事な滝がほぼ垂直に架かっている。滝の下には渓流の森林が投影された、清らかな山水からなる滝壺が見える)
ポール「これは見事だな。渓流地区ならではの絶景ポイントだ」う~ん
ボニー「さっそく探そう

ロージー「でっかい石だっていうから、すぐに分かると思うけど・・」むぅ~(滝壺の中を覗いている。同じく左肩の上から覗き込むドスビスカス)
ガルグイユ「ないえしゅね。ちいちゃい石ころばかりえす」ぷかぷかぷか(滝壺に猫を乗せながら浮く謎のサメ型生物)
ボニー「困ったなぁ~。雪左が喜ぶ顔みたいのにぃ~」きょろきょろ
ポール「おい、あれ・・・」(滝を見上げている)
ボニー「え・・・」ちら
ごろん
(見るからにでっかいたまご型の石(飛竜の卵クラス)が滝に落下するのを目撃する一同)
ボニー「ぎゃあああああ

びゃああああああああああ

(すんごい速度で滝を落下してくるたまご型の巨大石)
ぼしゃーーーーーーーん

(水しぶきでずぶ濡れになる一同)
ポール「噂は・・・」びしゃびしゃ

ロージー「本当だったみたい・・」びしゃびしゃ

ボニー「もう!お気に入りのハットがずぶ濡れだよ。さ、ポールさん。取ってきて」ぱんぱん(ギルドネコロポスの水をはらってる)
ポール「濡れたついでだ。それっ」ぽいぽいっ(ロックラックブーツを脱ぎ捨てる)
パシャーーーん

(軽やかに浅瀬へ入っていくナイスミドルのハンター)
ポール「ははははは。川遊びなんてガキの時以来だな」バシャバシャ

ボニー「砂漠生まれの人間が、川遊びなんて出来るのかい?」ぱんぱん
ポール「偏見だなぁ~。よく弟とガーグァタクシーの台車の底にへばりついてさ、遠出をしたもんさ」ザアアアアア・・・・(追憶にふけるように滝を見上げながら言う)
ロージー「へぇ~。ポールさん、弟さんがいるんだぁ~」
ボニー「弟さんもハンターかい?」
ポール「いや。今も・・都市で暮らしているよ」ザアアアアアア・・・・
ロージー「ふぁ・・・・」
ポール「よし。それじゃ取ってこようか」バシャバシャバシャ・・(腰が浸かる深さまで入っていく)
ガルグイユ「頑張るえすよ~」がぶがぶ(水を飲んでる)
ポール「ほんとにでかいな・・

たしっ

(でっかいたまごサイズの石を抱える)
ポール「運搬の達人・・・発動!!」きゅぴーん

ばしゃーーーーん

(石を抱きかかえたまま腰を上げる)
ロージー「やった♪」
ボニー「重くないかぁ~い!?」
ポール「一度、軌道に乗せてしまえば、へっちゃらへっちゃら」バシャバシャバシャ・・(たまご型の巨大石を抱え、「運搬スタイル」で浅瀬を歩く)
ボニー「気をつけなよ!その石は生物起源ベースの石灰岩だから、落とすと粉々になっちゃうよ!よし、ロージー。村に着くまで、ボクらでポールさんを援護するんだ」むん
ロージー「待って。今、強走効果を・・・・」ゴイン(ロージーのユクモノホルンはモミジィの改良を受け、いろいろな旋律を吹ける仕様になっているのだ!)
ファイヤージンガー「おい・・あれ・・」(上を見上げてる)
ロージー「ふぁ・・?」ちら
びゅおおおおおおおおおおお!!
(火竜の強襲モーション並のスピードで、空中より一同めがけて急降下してくる巨漢うずら)
ポール「うおおおおおおおお


ファイヤージンガー「なんだ、あの野郎!まさか石狙ってんのか!?」
ガルグイユ「本物のたまごと勘違いしてるんえすよ!!だからこのたまごを自分の産んだやつと、思い込んでいるのかもしれないえす!!」
ロージー「うずらさん!これは石なの!あなたの卵じゃないのよ!!」
ポール「残念だが、言葉が通じる相手じゃなさそうだ」ちら(後ろを振り返る)
びゅおおおおおおおおおおお!!
(鬼の形相で追いかけてくる巨漢うずら。お腹が出てる)
ポール「逃げろぉおおおおおお!!」よいさっさ

巨漢うずら「ピ~ピ~!!」こつんこつん

ポール「いててててて


ロージー「ガルグイユ君!巨大化してぇ~!!」ダッダッダッダッダッ
ガルグイユ「いやえす。鳥さんをいじめたくないえす」とっとっとっとっとっ
ポール「三種共存の思想は立派だけど、今はそれどころじゃ・・」
コツコツコツコツコツコツ

(高速コツコツされるポール)
ポール「いぎゃあああああああああ

その後、ポールさんは後頭部を少しだけ「禿げさせられた」んだけど、なんとか無事に石を抱えて戻ってこれました。約束の報酬として、その夜は雪左さんと途中で合流してきたUBUちゃんの奢りで、釜飯屋「禅」でみんなで楽しくディナ~を楽しみましたとさ♪
ポール「ハンター道に答えはなし・・・か・・・」はぁ~(頭に包帯を巻き、禅のカウンター席にぐったり腰を下ろしているベテランハンター。隣ではにこにこ顔の雪左がお酌をしている。その後ろの席ではUBUとロージーが、ドスマグロの兜煮が乗った大皿を互いに引っ張り合いながら取り合っている。それを必死に止めようとする撫子服を着たコニーの姿も見られ、幼体姿のガルグイユとボニーは畳の席の上ですっかり寝てしまっている)
★今日のキーアイテム★
ライムストーンエッグ(あたモンオリジナル):荒砥、中砥、仕上げ砥と分けられる粒子をすべて持つ卵の様な形の生物起源ベースの石灰岩。山の頂上付近で長年水に浸され「まあるく」なった石が転がり、川を経て渓流の滝壺に落ちてくるという。
ゲゲゾン(あたモンオリジナルの節足動物門、鋏角亜門、ゲゲゾン目):ユクモ地方に見られる奇虫。蜘蛛とサソリを足したような形状(頭胸部、腹部、後腹部から成る)で、全身は鮮やかな黄色とピンクの縞模様(如何にも毒を持っていることを主張しているかのようなPOPな色合い)。頭胸部には三対からなる鋏角を持ち、目は蜘蛛の様に8個から成る単眼、四対の歩脚を持つ。触肢(蜘蛛や昆虫の口器の一部であるひげ)は見事に「げばげば」しており、見るものに「憧れるほどにキモい」という想念を抱かせ、その隙に獲物を仕留める(一説によれば外敵を幻惑させる霧状の毒液を噴射しているという)。腹部は「まあるく」、その中で大量の有害物質を生成しており、後腹部のサソリの様な長い尾部の尖端より毒液を噴射する。共食いをする為、基本的には一匹で石の下に佇んでいることが多い。部位構わず、ほとんどの生物は食べると死ぬ(前述したフェロモンの混入した毒霧を「おもいっきり吸引」すると、ゲゲゾンを食べたいという欲求(死の欲動)にかられ、思わずかじってしまい、死んでしまった人もいるという。また、所構わず「ゲゲゲゲ・・ゾゾゾゾ・・」と「結構でかめ」の声で不定期に鳴く。
雪左「あら・・なんの鳴き声どすか?」ゲゲゲゲ・・ゾゾゾゾ・・(店の外から声が聴こえる)
ボニー「ゲゲゾンだよ」ぼそ・・(畳の上で横になりながら、一同に背に向けたまま答える)
ポール「だからゲゲゾンってなんだ!」タァ~ん

To Be Continued..




次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードは!?
5/15(日)0時更新 「ANMAN FROM HELL」の巻
をお送りするよ♪今回登場した「巨漢うずら」を知っている人はかなりのMHマニア♪知らない友達はMHPのトレジャーをやってみようね♪さて、次回はお待ちかね

