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「バナナモス園はメランコリックをぶち壊す闘技場/後編」

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~バナナモス園、モス園密林エリア....


ゴッゴッゴッ・・・ブッブッブッ・・・
(エリアに群がるモス達の鳴き声が、どこか不安そうに聞こえる中、ファンゴの頭蓋骨を頭に被る獣人に胸ぐらを掴まれ持ち上げられている竜人翁の姿が見える)

モススキー「譲らんぞ・・・おぬしらのような・・悪辣な獣人に・・この園内を渡すわけには・・」ググググ・・・

ブルーノ「ひつこい奴ぶる。黙ってこの領内をフェイリンメイリン国に渡せばいいだけぶる」むん(更に翁のTシャツの胸ぐらを持ち上げる)

モススキー「ぐうっ!!」ググググ・・・

アダン「これこれ。そんなに締めたら死んでしまいますよ?ブルーノさん」(馬に跨る西洋風の銀色甲冑を全身に纏ったアクエリアス(ニャンコサイズのランス)を背負った陰険そうなメラルー)

イジャラ「俺様達の目的はあくまでも「承諾」を貰うことにゃんだ。その為に、バスター様は我ら三獣士に火竜車部隊を預けてくれたんだにゃん」ちら(同じく馬に乗りながら後方を見る、黄色いキノコ(マヒダケ)の帽子を被った「アイルー様メラルー様(双剣)」使いのメラルー)


・・・・・・・・・・・・・・・・
(エリアの後方に隊列をなす黒い鋼鉄製のネコ式火竜車の一軍)


アダン「どうです?園長。大陸広しといえど、あのように優れた兵器技術を持っている獣人だけの国が他にありますか?ご覧のとおり、我が国には優れた技師がたくさんいるのです。そしてそれは、竜人であるあなた方以上の叡智を、我らが持っているという証拠なのですよ」フフ・・

モススキー「あんな物騒な殺戮兵器を園内に持ち込みおって・・・恥を知れ!!」ブッ(唾を吐いた)

ぺちょり汗(ファンゴの頭蓋骨マスクに付着する翁の唾)

ブルーノ「この老いぼれが!!」ズダーーーーーーン煙(胸ぐらを掴んだまま翁を地面に叩きつける)

モススキー「ぐわっ・・!!」ゴッゴッゴッあせるブッブッブッあせる(心配そうに翁に駆け寄るモス達)

モス「ブーーーー!!」ぴゅうううううあせる(ブルーノに向かって鼻から水を放射する「はむ吉(8歳)」)

ブルーノ「うわっあせるきたねぇぶる!!」びちゃびちゃびちゃあせる

イジャラ「ニャハハハハハ!!情けねぇにゃんだ!!」ケラケラケラ

モス「フーーーーーー!!」(翁の前に立ち塞がるモス達)

ブルーノ「もう我慢出来ねぇぶる!!ぶっ殺してやるぶる!!」ゴインDASH!(地面に置いていたブルタクスハンマーを持ち上げる)

アダン「おやめなさい。このモス達は陛下の「食用」として連れ帰るのです」

イジャラ「そうにゃんだ。陛下は「シェフのきまぐれモースソテー」が大好物と聞いたにゃんだ。これだけのモスを献上すれば、更に出世するかもしれにゃんだよ?」

ブルーノ「一匹ぐらい殺しても構わねぇぶる!!」ダッ

モス「フーーーーーーーー!!」

ブルーノ「まずは威勢のいいお前から殺してやるぶるぅうううう!!」グワンDASH!(ハンマーを掲げる)

モススキー「よせぇえええええええ!!」


ドワァアアアアアアアン爆発
(ブルーノの掲げたブルタクスハンマーが爆発して粉々になる)


ブルーノ「なんだぶる!?」

アダン「!!」


サベーーーーーーーーーン!!
(ヤオザミの上で膝射の姿勢でデッドフリルパラソル改を構えるヒーラーのおねえちゃん。その後ろにはキノコ達を各自背中に乗せたジャングルガビアルの大軍勢、そしてその中央で大口を開けている一際巨大なゴッドアリゲーターの背中で立っているゾフィの姿も)



ゾフィ「さぁて・・クエスト開始だ」にやり


クエスト名:モス好きの爺さんを助けてやってくれ!
依頼人:ロマノフ三世
目的:バナナモス園から悪辣な猫兵を追い出せ!
時間制限:猫兵を園内より駆逐するまで続行
報酬:助けてくれたら極上の夢を見させてやるぜ!




ユーリィ「・・反撃・・開始・・だもん」sssガション(頭には美しいエメラルドグリーンのクレオパピヨンがとまっている)




「あたちのモンハン日記」
バナナモス園はメランコリックをぶち壊す闘技場






シュウウウウウウ・・・・・煙
(掲げた右手から硝煙を上げるブルーノに向かって、ユーリィを乗せたヤオザミを先頭に、モス達の間を縫って進軍していくガビアル軍勢)

ロマノフ「・・・・・・・・・」ガルルルルル(先陣を往く獰猛なガビアルの背中に、腕を組みながら乗っている勇ましいロマンキノコ)


モススキー「あれは・・・」

イジャラ「にゃんだぁ~!?あいつら!!」じりっ・・

ブルーノ「たかがワニの群れぶる。問題はあのハンター達だぶる」シュウウウウウ・・・(硝煙を上げる右腕はひどい火傷を負っている)

アダン「そうですね・・」バッ(後方の火竜車隊に向け、手をあげる)


ザッザッザッザッザッザッ
(ガビアル軍の進軍に道を開けたモス達も続いて従軍し、倒れている翁に接近する)

モススキー「みんな・・・・」ザッザッザッザッ・・

ユーリィ「・・これは・・クエスト・・だから達成してみせる・・もん」ザッザッザッザッ(闘志漲るヤオザミが翁の横を通り過ぎていく)

ゾフィ「よぉ、爺さん!年甲斐も無く、連中に牙を剥いたんだって!?やるじゃねぇか!!見なおしたぜ!!」ドスン・・ドスン・・(前進するゴッドアリゲーターの上から話しかける)

モススキー「お嬢さん達・・・」ザッザッザッザッ・・

ジェイド「爺さん。俺に乗んな」スッ・・(身を屈めるドスプーギー)

モススキー「ジェイド・・・うむ!」バッDASH!


ザッザッザッザッザッザッザッザッ!!
(俯瞰視。密林エリア上でガビアルとモスの大軍勢と対峙するネコ式火竜車部隊の隊列)


アダン「あれで戦争をするつもりですか?馬鹿らしい」ガタガタガタガタガタ・・(その後方では振動しながら前進してくる火竜車の隊列が見える)

イジャラ「預かった貴重な火竜車隊の手を煩わせるまでもねぇにゃんだ!!あのハンターさえやっちまえば、あとはただの小型の群れにゃんだ!!ハイ~~~~~!!」パカラッパカラッDASH!(「アイルー様メラルー様」を両手に単騎で突撃をする)


ロマノフ「あねさん!!突っ込んできますぜ!?」

ゾフィ「一騎打ちなら任せな!!」ガアアアアアア(下で吠えるアリゲーター)

ユーリィ「・・大丈夫・・あの子が持ってる武器・・麻痺属性・・・パトラ・・対抗馬は・・?」

パトラ「相手が麻痺ならちょうどいい仲間がいるわ。ハルク!!出番よ!!」

ハルク「ホンガアアアアアアア!!!!」(と、唸りをあげながら跳躍してきたのは、獣人よりも身の丈のでかい、見るからに麻痺属性を持っていそうな黄色い傘が特徴的な「オオマヒシメジ」の知的生命体種であった。柄の腹直筋は勿論シックスパックで、腹斜筋も見事に鍛えぬかれている。その柄から生えている四肢もまた筋肉隆々でやたらと図太い。ロマノフと違い、顔面こそないが、全身から雄叫びを発声させている)

ロマノフ「やっちまえ!!ハルク!!長年、客前で喋ることを許されてこなかった、お前の怒りをここで全部晴らすんだ!!」

モススキー「キノコが・・喋っておる・・」

ジェイド「俺と同じで、インテリジェンスだろ?」フッ

ハルク「ウェガアアアアアアアア!!!!」ドシャーーーーン煙(本家ハルク顔負けの怒号をエリアに轟かせながら大地に着地する)


イジャラ「いざ勝負~~~~~~にゃんだぁああああああ!!」パカラッパカラッDASH!

ハルク「フモオオオオオオオオオオ!!!!」ドスンドスンドスンドスンDASH!(凄まじい脚力と重たい足踏みでエリアに振動を起こしながら突進していくオオマヒシメジ)

イジャラ「いっサーーッッ・・・


ズシャーーーーーーーン!!
(ハルクに馬ごとひっくり返されるイジャラ)


ハルク「ウボオオオオオオオオオオ!!!!」(前傾姿勢で大咆哮をあげる)

イジャラ「にゃんのこれしき!!痺れさせてやるにゃんだぁあああああああ!!はちょ~~~~~!!」ブンブンブンブンブンDASH!(双剣メッタ斬りモーションで突っ込む)


ゴチンゴチンゴチンゴチンびっくり
(屈強な肉質ボディ(柄)の前に、次々と弾かれるアイルー様メラルー様)


イジャラ「刃は通らなくとも属性値は・・!!」ゴチンゴチンゴチンゴチンびっくり

ハルク「ウボオオオオオオオオオ!!!!」(凄まじい咆哮を受け、吹っ飛ぶイジャラ)

イジャラ「にゃんでだぁ~~~~~~~~あせる」ゴロゴロゴロゴロ(後転しながら自軍に戻っていく)


ロマノフ「オオマヒシメジってのは、素手で触れただけでも麻痺しちまう、食用にも調合用にも使えない強力な麻痺毒を持ってんだよ!!勉強不足だったな!!」


アダン「なるほど。パラッシュニードルの元になってるシメジですか・・。食用に使えないのならば燃やしてしまうまで」バッ(後方の火竜車に全身の合図を出す)


ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・・!!
(キャタピラの振動音を響かせ進軍していく火竜車隊)


パトラ「突撃してくるわよ」

ゾフィ「どうする!?ユーリィ!!」ガアアアアアア(アリゲーターはやる気満々)

ユーリィ「・・普通の・・火竜車じゃない・・徹甲榴弾もおそらく皆無・・・煙幕を張って・・視界を奪う・・」

ロマノフ「それならうってつけの奴がいるぜ!!スモークスクリーン!!お前の武器を見せてやれ!!」

スモークスクリーン「マカセロ・・」ザッザッザッザッ・・(進軍するガビアルにあぐらをかき腰を下ろすは、フジツボのような外観をしたチャワンタケ科の様な白いコナマキダケ)


ボフッ!!
(穴から勢い良く粉を噴射するコナマキダケ)


ソフィ「おっ!ザムザのあれか!!」


モワモワモワモワモワ・・・・
(密林エリアをみるみるうちに包んでいく白い煙幕)


アダン「火竜車の照準を狂わせる為の目眩ましのつもりですか?生憎、火炎放射には細かい照準は関係ありません。無駄なことを・・」モワモワモワモワモワ・・(煙幕の中、アダンを縫って通り過ぎていく火竜車隊)


ズキューーーーーーーーン


アダン「ん・・・」


バタン(火竜車の搭乗員猫が倒れる。見事に額を撃ち抜かれている)


ブルーノ「敵の狙いは、こっちに射撃を悟らせない為だったようぶるね」

アダン「煙幕でも見える特殊スコープか・・・小癪な・・!!」ギリッ(歯ぎしりをする)


ユーリィ「・・次・・」ズキューーーーンドンッ(デッドフリルパラソル改に付着された暗視スコープを覗きながら精密射撃をするおねえちゃん)

ゾフィ「俺達はどうする!?」

ユーリィ「・・火竜車の・・搭乗者を・・側方から倒して・・」ズキューーーーンドンッ

ロマノフ「おっしゃ!!行こうぜ!!俺達の力でバナナモス園を守るんだ!!」

ウオオオオオオオオオ!!

モススキー「みんな・・・・」


搭乗員猫「なんだ、この煙幕は!?これじゃあ前が・・・」ハッびっくり


ガアアアアアアアアア!!
(大口を開け、迫り来るガビアルの猛襲)


搭乗員猫「うわああああああああ!!」


グシャッ血痕3


ゾフィ「キャハハハハハハハ!!踏み潰せぇえええええ!!」


ドシャーーーーン!ドシャーーーーン!
(まるでC級CGモンスターパニック映画のように、火竜車を次々と踏み潰していく巨大なアリゲーター)


イジャラ「まずいぶる。煙幕に紛れて、敵が伏兵の如く強襲を仕掛けてきているぶる」ミャアアアアアア(エリアに響き渡る猫達の悲鳴)

アダン「構いません!!どこでもいいから火を放ってしまいなさい!!」


ボオオオオオオオオオ!!
(視界の悪い煙幕の中、無差別に放射を開始する火竜車)


搭乗員猫「焼けろ!!ワニ共めぇええええ!!」ボオオオオオオオ

ちょんちょん(肩を叩かれる搭乗員猫)

搭乗員猫「ん・・」ちら


ズガアアアアアアアアン血
(ツルハシイタケに頭を打ち砕かれる搭乗員猫)


アックスマッシュ「俺達(ツルハシイタケ)は、あんたら(獣人)専用のピッケルじゃねぇんだぜ?」バッDASH!(捨て台詞と共に隣の火竜車に飛び移る四肢の生えたツルハシイタケ)


搭乗員猫「フミャアアアアア!!殺されるニャ~~~~!!」ダッダッダッダッ(火竜車を捨て逃げ出す猫達)

「まぁ、一休みしろや」(目の前にサルノコシカケに似た、見るからに座り心地の良さそうなキノコの傘がある)

搭乗員猫「へ・・・?」とすん(言われるがままに傘に腰を下ろしてみる)

ブクブクブクブクブク・・・ぽわわん*パープル(瞬く間に毒状態になって倒れる搭乗員猫)

ポイズンチェアー「おっと、ワリィ。俺の「腰掛け」に座ると、毒になるってのを教えてなかったな」(いぶし銀のコシカケダケ)


搭乗員猫「逃げろぉおおおおおおお!!」ズドドドドドドドDASH!(毒状態になった猫兵の上を踏みつけながら遁逃していく猫兵と、それを追撃するモスの大進軍)


イジャラ「もう見てられないぶる。武器をよこすぶる」ガイン(馬に跨るアダンのアクエリアスを奪う)

アダン「頼みますよ、イジャラさん」

イジャラ「全員吹き飛ばしてやるぶるぅうううううう!!」ズドオオオオオオンドンッ(ランス突撃モーション)


カッ
(目の前に起こる閃光)


イジャラ「ぐわぁあああああああ!!目がぁあああああああ!!」ボトン(ランスを落としてしまう)

アダン「閃光玉だと!?」(両目をおさえながら叫ぶ)

フラッシュバック「電気ハツラツ、俺の発光をもろに受けると、トラウマになるぜ」(スーパーヒーロー着地ポーズをしている、カッコいいピッカエリンギ)

アダン「クソぉおおおおおおおお!!」

びょっDASH!(怒り叫ぶアダンの大口の中に飛び込んでいく怪しげな色のキノコ)

アダン「むぐっ!?」

ビリビリビリビリビリ毒毒毒毒毒毒毒
(痺れ&毒状態になるアダン)

アダン「あがががががががが」びょっDASH!(口内から飛び出す紫色のキノコ)

アントマッシュ「すまない。つい大口を開けているもんだから、入っちまった」(やれやれポーズをしてみせる四肢の生えたスマートなドキドキノコ)

アダン「あぎぎぎぎぎぎぎぎ・・!!」(馬に乗ったまま痺れ毒状態になりながらも、足下のアントマッシュを睨みつける)

アントマッシュ「運が良ければ、回復させてやることも出来るんだがな。あんたら、日頃の行いが余程悪いようだ」シュッジャンプ(飛んで消える)

アダン「皆殺しだぁあああああああ!!」



ズキューーーーーーーーン!!
ドアアアアアアアアアアン!!

(次第に煙幕が晴れていく中、射撃の手を一切緩めないユーリィをはじめ、火竜車の側方から搭乗員猫を襲うガビアルの群れに、重たい火竜車をひっくり返すドスヘラクレスとキラーカブトムシ。別の方向ではゾフィの跨るゴッドアリゲーターに火竜車を踏み潰され、逃げ出す猫を軽々と放り投げるハルクと、人型くらいの大きさに成長した四肢の生えた長身エリンギ(名前はビッグフッド)が猫たちにタックルを浴びせている。そして放り投げられた猫を踏んでいくモスの大進軍、火竜車の搭乗席に向かって爆薬を投げつけ爆破させるロマノフ三世の姿も見える)


ロマノフ「ニトロダケと火薬草なら園内に腐るほどあるんでね!!出て行け!!大陸を我が物にしようとする専横主義者共め!!」ドガアアアアアアン爆発

はむ吉(8歳)「モフウウウウウウウウ!!」ドスドスドスドスDASH!(逃げる猫のお尻を頭で追いやる)

モススキー「なんと・・・逞しい子ばかりじゃ・・・」(ドスプーギーに跨がり、戦場と化した密林エリアを眺めている)

イジャラ「このジジイを人質にしちまえば・・!!」ブワッ煙

モススキー「ムッびっくり


ドーーーーーーーーン!!
(旋回したドスプーギーのお尻に弾かれ、遠くに飛んで行くイジャラ)


ジェイド「爺さんは俺達が守る。このバナナモス園であんたに育てられた連中は、みんな、あんたの事が大好きなのさ」フッ


ドスーーーーーン!!
ドスーーーーーン!!

(火竜車を次々と大破させながら踏み潰していくゴッドアリゲーター。その上で呑気にあぐらをかいてマウントしているゾフィ)


ゾフィ「俺も少しは役に立たねぇとな。え~と・・どうすっかな」ドスーーーンDASH!

ちょんちょん

ゾフィ「んあ?」

「ワシを使ってくだせぇ」(いつの間にかゾフィの肩に乗ってるヨボヨボな混沌茸)

ゾフィ「混沌のパオの・・・爺さん、使えってどういうことだ?」

「貴方様の刀は見たところ、状態異常効果を持つ武器とお見受けしました。ならば異常効果を倍増させるワシを刀身に塗りつけ、彼奴らに一泡吹かせてくだせぇ」

ゾフィ「そりゃ名案だが・・いいのか?」

「ワシはもう菌糸すら出せぬ老い先短い混沌茸・・。どうせ死ぬのなら、せめてワシを植えてくださった園長の為に死にたいのです。どうか、この老いぼれに最期の花を咲かせてくだせぇ」ぺこり

ゾフィ「・・・・・・。爺さん、名前は?」

「カオス権蔵と言います」にこり


ガシッ(権蔵を握りしめるゾフィの手)


カオス権蔵「ひとおもいに・・・さぁ!!」

ゾフィ「・・・・・・・・・」こくり


ポイッ・・(宙を舞う権蔵)


ゾフィ「うおおおおおおおおおお!!」ジャキーーーーーン(腰のフランベロジュを抜く)

カオス権蔵「園長・・・今までありがとうございました」にこり



バスーーーーーーーーーン!!
(中を舞う権蔵を一思いに、一対の双剣の刀身で叩き潰すゾフィ)



ゾフィ「・・・・・・・・・・・」(目を閉じて黙祷を捧げている)


シュウウウウウウウ・・・・・
(フランベロジュから妖気の様に放たれる毒々しいポイズンオーラ)


ゾフィ「いくぜ、爺さん」カッ(活目したその目に光る一滴の涙)


ウオオオオオオオオオオ!!
(鬼人化し、アリゲーターの背中から双剣をクロスさせ落下していくゾフィ)


ロマノフ「あれは・・・ゾフィのあねさん!!」


ゾフィ「爺さん達の思いが募った、この聖地から出て行きやがれぇええええええ!!!!



バシューーーーーン!!
(紫色のオーラを放ったフランベロジュに斬られた猫は、一瞬にして全身に毒を帯び、粉々の灰になり消えて逝く)



イジャラ「にゃんだ・・・あのバケモノは・・!?」


ゾフィ「キャハハハハハハハ!!まさに無敵状態だぜぇええええええ!!」バシューーーーン!!バシューーーーン!!(次々と逃げ惑う悪辣な猫兵を塵芥に変えていく)


イジャラ「アダン!!撤退するにゃんだあせる」あたふた(お尻を数匹のモスにこづかれながら逃げてくる)

ブルーノ「まだだぶる!!おらが奴らをぶっ殺してやるぶる!!」


ドスーーーーーーーン!!


ブルーノ「!?」


ドスーーーーーーーン!!


アダン「なんの音です!?」

イジャラ「後ろにゃんだ!!」

アダン「!!」くるっ




ドスーーーーン!!ドスーーーーン!!
(密林の木々を薙ぎ払いながら姿を露わにしてくる巨大な尾槌竜)



イジャラ「あいつは・・!!」

アダン「クルセイダーズ・・!!」



グランカッサ「我はユクモクルセイダーズのグランカッサ!!偉大なる我が丞相の命を受け、水没林に蔓延る宿痾を蹴散らしに来たぞぉおおおおおおお!!!!」ドギャアアアアアアアア!!(エリア全体に轟く大咆哮)


ユーリィ「・・ナイス・・タイミング・・」ボギャアアアアアア(咆哮効果を受けながらも、冷静に帽子が吹き飛ばないようにおさえている。下のヤオザミは目をつむっている。可愛らしい)


ブルーノ「また、おらが倒してやるぶるぅううううう!!」

イジャラ「待つにゃんだ!!奴の背後を見ろ!!」フゴォオオオオ(猛るブルーノを必死の形相で羽交い締めにして制御する)



ドスン・・・ドスン・・・
(尾槌竜の後ろで鉄壁の陣形をみせながら進軍してくる垂皮竜の大軍勢)



ブルーノ「グリーンウォール・・!!」

イジャラ「アダン、撤退にゃ!!」

アダン「クッ・・・覚えていなさい!!クルセイダーズ!!必ず決着をつけてやります!!」


バッジャンプびょーーーーんDASH!
(地面に潜っていく猫達)


ゾフィ「待て!!逃げんのかぁ~!?」ぷんすかむかっ

モススキー「これでいいのですじゃ。ワシの・・いや、皆のバナナモス園から、出て行ってくれさえすれば、それでいいのですじゃ」

ロマノフ「爺ちゃん・・・・」うるっ・・




ゴッゴッゴッ・・ブッブッブッ・・・
(夕暮れの密林エリアの中、巨大な尾槌竜の前に集まるモス園の面々)


ゾフィ「助かったぜ。あのあんまんクソ女の仕事にしちゃ、上出来だ」

グランカッサ「あんまん・・知り合いか?」

ユーリィ「・・腐れ縁・・・でも・・助かった・・」ぺこり

グランカッサ「礼には及ばん。俺はUBUの命令に従ったまでだ」

ゾフィ「あの猫共が来るって分かってたのか?」

グランカッサ「ああ。水没林で奴らが侵攻していない地域が、ここだけだと判明してな。すぐに護衛の命を授かってきてみれば、この騒動だったというわけだ。だが、どうやら必要なかったようだな」ちら


えっへん(自信満々に尾槌竜を見上げるモス&ガビアルの群れ、そしてキノコや昆虫達の激アツな眼差し)


ゾフィ「俺達はたまたま園内に来ていただけさ。今後はお前らが面倒みてくれんだろ?」

グランカッサ「必要あらば。我が垂皮竜の鉄壁が園内を守ろう」

ユーリィ「・・頼む・・」ガッ(無表情で御意の姿勢をしてみせるヒーラーのおねえちゃん)

モススキー「本当に皆様方には、なんとお礼を申し上げて良いことやら・・」ぺこり

グランカッサ「園長。我が丞相から言付けがある」

モススキー「??」

グランカッサ「耐え忍ぶのは暫しの辛抱。フェイリンメイリン国の圧政が衰退するまで、園の整備を怠らぬよう。いずれ集まる観光客の為にも・・・以上だ」

モススキー「ハハァ~~~~~~」(同じく後ろでお辞儀をするモスやガビアル達。ゴッドアリゲーターも頭を下げているのがいじらしい)

パトラ「これからはみんなで園内を支えていくつもりよ」

ロマノフ「今まで喋ることを黙ってて・・ごめんよ、爺ちゃん」もじもじ(ジェイドの上でもじもじしてる)

モススキー「何を言う。それもこれも、お客さんを脅かせない為、黙っていてくれたのじゃろう?でもこれからはみんな一緒じゃ」にこり

ロマノフ「爺ちゃん・・・・」

ゾフィ「ほんじゃ、あとは任せたぜ。行こう、ユーリィ」

ロマノフ「待ってくれ!!まだ報酬を渡してねぇ!!」びょ~んDASH!(ジェイドの上から飛び降りてくる)

ゾフィ「そういやそうだが・・・どうする?」ちら

ユーリィ「・・報酬・・・そういえば・・ロマンキノコって・・食べたものを・・ロマンティックな気分にさせるとか・・」

ゾフィ「おいおい汗食っちまうってのは流石に・・」

ユーリィ「・・冗談・・」んべぇ~(と舌を出しておどけてみせる。どうやらパノの真似をしている様子)

ゾフィ「・・・・・(に聞こえねぇんだよな汗)」

ユーリィ「・・香りを・・嗅ぐだけで・・トリップ・・?」スッ(身を屈めて足下のロマンキノコに近寄る)

ロマノフ「ああ。俺が撒く胞子を吸えば、どんなうつ状態でも回復してやるぜ!」

ゾフィ「ほんとかよ。ほいじゃ、頼むぜ」ほれ(と、身を屈めロマンキノコの前に顔面を差し出す双子の姉妹)

ロマノフ「いくぜ!!一世一代のロマンキノコの胞子を・・・食らいな!!」バフ~~~~~んDASH!(傘を両手で叩くと同時に胞子が飛び出る)


キラキラキラキラキラ・・・キラキラ


ユーリィ「・・・・・・・おお・・・・・」

ゾフィ「・・・・・・すげぇ・・・・・」


双子が見た幻影・・。絢爛華麗で鮮烈過ぎるほどに甘美でポップなカラーを施した、ちょっぴりサイケデリックで多彩なキノコ達が目の前でクルクルと回っている夢想の世界であった。


ユーリィ「・・・キノコノコノコ・・・ここは何処・・・」ぐるぐるぐる(目がぐるぐるになっている)

ゾフィ「キャハハハハハハ!!なんだ、これ!すげぇ甘ったるいけど、なんだかおもしれぇ~なぁ~♪」ぐるぐるぐる(同じく目をぐるぐるにしてよだれを垂らしている)


楽しげで愉快なキノコ達のメリーゴーランドにほんわりと跨る双子の姉妹。同時にスピードが上がり、キノコ達が撒き散らした煌めく胞子が、まるで流れ星のように見える。


ユーリィ「・・おおおおおおおおお・・・・」ぐるぐるぐる

ゾフィ「ユーリィ!!あそこ見ろ!!誰か俺達以外にもメリーゴーランドに乗ってる奴がいるぜ!!」ぐるぐるぐる(目がぐるぐるになったまま指を差す)


手を振りながら双子の対極でキノコに搭乗していたのは、ベテランメイドのメラルーと、GX装備を着た草食系ハンターの姿であった。


ユーリィ「・・半田・・千恵子・・・・」キラキラキラキラ・・

ゾフィ「・・・ゼキ・・・・・・」キラキラキラキラ・・


それ以外にも、双子が今まで出会ってきた多くの人間、獣人、そしてモンスター達が色とりどりなキノコの上に跨がり、嬉しそうにこちらに向かって手を振り、そしてあたたかい目で少女達を見守っている。勿論そこにはカオス権蔵の姿もあった・・・


ユーリィ「・・みんな・・同じ・・・大陸の生命・・・・だもん・・」

ゾフィ「よっしゃ!!元気回復!!クソみてぇなサザンゴッドに帰ろうぜ!!」



ブッブッブッ・・ゴッゴッゴッ・・ギャア~ギャア~
(夕暮れの密林エリアを「アウト」していく双子を見送るモスとガビアルの群れ。そしてその背中に乗るキノコの英雄達。バナナモス園はこの後、徐々にだが、かつての大盛況を取り戻していくのであった)


バナナモス園はメランコリックをぶち壊す闘技場/完






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次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎは!?

7/10(日)0時更新 出た!なぁ~も決まってないでしょうぽけ~2016猛暑

をお送りいたします♪ほんだらばさ!!日照りであつあつになったエアコンの室外機の上を裸足で「あちちち」ってやりながら読もみようよはーい






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