~カーブーんち(実家)....
すやすやすやすや・・
(紫色の毛並みの胸に抱かれて寝ている、真っ白長毛種(ラガマフィンみたいな)のモフモフ赤ちゃん猫の天使のような寝顔)
フラワー「♪♪」よいよい(しながら我が子を寝付けている)
すやすやすやすや・・
(眠れる天使を覆う怪しげな黒猫の影)
BBB「ないないないない・・・・ばぁ~~~~~」レロレロレロレロ
ばちぃ~ん
(その汚い顔面を叩く水色猫の肉球)
チェルシー「よすにょ!赤ちゃんは寝てるのにょだ」ぷんすか
BBB「分かってんだけどよぉ~、一刻も早く、この可愛らしい赤ちゃんのお顔を見たいじゃねぇかぁ~」ぬう(赤ちゃんを覗き込む)
チェルシー「ダメにょ!!」ばちぃ~ん
BBB「ちぇ。触るくらい、いいのに・・」ふう~ふう~(ちんちんに腫れた手の甲をふうふうする)
フラワー「せっかく会いに来て下さったのに、ごめんなさい。ねぇ~♪」お~よちよち
すやすやすやすや
チェルシー「あたちは初めて同族の赤ちゃんを見たにょ♪本当に可愛いにょだ♪」(身を乗り出してフラワーの胸に抱かれている赤ちゃんを眺める)
フラワー「あなたと同じ女の子。仲良くしてあげてね」にこ(微笑み合う二人)
BBB「名前はなんていうんだ?」
フラワー「バステトです♪」
チェルシー「バシュテト・・?」ほにゃら
BBB「ほほぉ~。セクメーアに伝わる女神の名前だな?やるじゃねぇか」
チェルシー「ほにょ・・女神ちゃま・・」
BBB「旧大陸のセクメーア東南地方に伝わる、猫の姿をした地方神さ。古代より同地区では猫を聖なる獣として祀り、人間を病気や悪霊から守護する者、つまり「家の守護者」として崇めてきたという。その証拠にセクメーア地方では、先史時代に建てられたと思われる遺跡のお墓から、今の俺達とは違う、進化する前の動物形態の猫の骨が多く発見されているんだ」えっへん
チェルシー「ごしぇんじょ(ご先祖)しゃまね♪」
BBB「それ以外にもバステト神は、多産のシンボルとみなされ、豊穣や恋愛を司る、音楽や踊りを好む女神としても有名なんだ」ぽん(チェルシーの頭を撫でる)
チェルシー「とっても素敵なおにゃまえ(名前)にょ♪」
フラワー「ありがとう、チェルシーちゃん」にこ
BBB「にしてもよ、とてもじゃねぇが、鉄平の野郎の子供とは思えねぇ可愛らしさだな」しっしっしっしっ
チェルシー「しょの鉄平おにいちゃまはどこに行ったにょ?」
フラワー「あ・・・UBUさんと霊峰に向かいました」
BBB「霊峰・・?阮さんに会いでもいったのか?UBUはまだしも、この可愛いベイビーを置いて、パパも一緒にってか?」
フラワー「・・・・・・・・・・」よいよいよいよい
パチくりん
(モフモフ赤ちゃんがまんまるお目目を開眼させる)
BBB「うほっ!起きたぜ!」し~~~~(ってするチェルシー)
ぱちくり(きょとんとしてるその天使の瞳は、枠内の水晶全体が青白く混濁しているのが分かる)
チェルシー「ほにょ?真っ白(まっちろ)なお目目にょ」ほにゃら?
BBB「珍しい目の色だな・・・」ふむぅ~
ぱちくり(白濁化した水晶体は、まるで青空の白い雲を投影しているかのような光沢感をみせ、通常ならば瞳と角膜の間に見られる虹彩(アイリス)を完全に遮断してしまっている)
BBB「これは・・・・」
フラワー「・・・・・・・・・・」よいよい
きょろきょろ(目覚めたバステトは自分の母親はおろか、まるで周りが見えていない様子である)
BBB「まさか・・フラワー・・。バステトの目は・・」
フラワー「ええ・・・・白内障なんです」よいよい
BBB「UBUと鉄平がどうして霊峰に向かったかはっきり分かったぜ。二人は、この子の病気を治す手がかりを知っているかもしれない、阮さんに助言を求めに行ったのか・・」
フラワー「・・・・・・・・・・・」こくり
チェルシー「・・・・・・・・・・」ちら
バステト「ほみゃ~~~~」
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
~カーブーんち(借家の方)....
カーブー「白内障?」キュッキュッキュッキュッ(ドボルヘルムを磨いている)
ロージー「そうなの・・・ほら、フラワーの血液には古龍の血が混ざっているでしょ?」
カーブー「瀕死だった彼女を助ける為、古龍の血を投与したっていう話だろ?その副作用でフラワーさんは、毛色が紫に変色したというが・・・遺伝的な問題で、赤ちゃんの目が白内障になってしまった可能性が高いというわけか・・」キュッキュッキュッキュッ
ロージー「たぶん・・。バステトの瞳は成熟白内障っていう、水晶体全体が完全に白濁した状態なの・・。たぶん、あの様子じゃなんにも見えないと思う・・・」
ぽん(肩に手を置くカーブー)
カーブー「そうなってしまったのはローゼンクロイツの過失でもなければ、お前の責任でもない。お前がフラワーさんの命を救ったという事実は、誰でも出来ることではないし、賛辞に値することだ。例えその代償が、病気という形で子供に受け継がれてしまったのだとしても、フラワーさんや鉄平は、お前を恨んだりなんかしないさ」
ロージー「お兄ちゃん・・・」ぐすん
カーブー「それに、まだ治らないと決まったわけじゃない。お前もそう思うだろ?」ちら(窓際に置かれ、日光浴をしている「鉢」に入ったドスビスカスを眺める)
ファイヤージンガー「そうさ。まだこれから成長して見えるようになるかもしれねぇし、ユクモには大陸随一の製薬会社である、ローゼンクロイツの令嬢だっているじゃねぇか。お前がバステトの目を癒す薬を調合してやるんだろ?」
ロージー「ジンガー・・・うん!!そうだよね!!あきらめたら、おしまいだもんね!!」ぱんぱん(顔を掌で叩く)
ファイヤージンガー「だからクソ兄貴もあきらめんな。この大陸世界に不可能はねぇ。きっと・・いや、絶対にだ」
カーブー「そうだな。ありがとうよ、ジンガー」にこ
ロージー「そうと決まったら、早速うち(カーブーの実家)のラボに戻って研究しなくちゃ!お兄ちゃん、もう少しジンガーを預かって貰ってもいい?ほら、この前の騒動でたくさん湿気を帯びちゃって以来、どうも「疲労感」が抜けないらしいの」
カーブー「ああ。村の土より、この渓流エリアの土の方がより栄養があるからな。それに俺も話し相手が出来てちょうどいい」
ファイヤージンガー「ガルグイユや関越、それにニャークが、揃って水没林に援軍として派遣されちまったんだとよ」やれやれ
ロージー「じゃあ、お互いの面倒がみれてちょうどいいね」くす
カーブー「そういうわけだから、お前も俺の世話をしに、毎日来てくれなくてもいいぞ。今は赤ちゃんの病気を治すことに集中しろ」
ロージー「うん。ありがとう。なにかあったら、おっきい声だすんだよ?」(そういう顔は真剣そのものである)
カーブー「角笛なら、ユクモに届くかもな」(奥で笑うジンガー)
ロージー「あ、そうだ。それとね・・」
カーブー「なんだ?そんなに心配しなくても・・」
ロージー「昨日の夜ね、UFOを見たの」
カーブー「!!」ブバッ(衝撃で鼻血が吹き出る)
~霊峰頂上....
サアアアアアアアアアアア・・・・・・
(赤紫色に染まった荒天は、その見た目ほど攻撃的ではなく、どこか神聖な霧雨を頂上エリアに降り注いでいる。その中心では荒天の原因とも思われる、偉大な嵐龍の始祖が浮遊しており、傍らには巨大な古龍を見上げるアルレボを背負った撫子装備のハンターと、ドボルネコヘルムを被ったオトモの姿も見られる)
阮白玄「白内障にかかった獣人の赤子の治療法を知りたいと・・そう申すか?」フワフワフワフワ・・
鉄平「ああ!頼む!!俺の娘なんだ!!」
UBU「もし何か知っていたら、おじいさまの知恵をお借りしたいの」
阮白元「もって生まれた病が、必ずしもその者を不幸にするとは限らない。それにそなたら地上人には、医学という学問があるではないか。頼るならば、予言などという不可解なものではなく・・」
鉄平「その手立てがないから、今あんたの教えを請いに来たんだ!!頼む!!」ガバッ(土下座してひれ伏す)
UBU「ねぇ、おじいさま。治療に繋がりそうなことなら、なんでもいいの。鉄平の赤ちゃんに・・バステトに光を照らしたいの」
阮白元「・・・・・・。ここの処、ユクモには稀な「龍客」が訪れているようだな」フワフワフワフワ・・
鉄平「龍客・・・」
UBU「ノウン健一のこと?刻竜の」
阮白元「混沌ではない。言うならば、その巨大な龍は大陸の一部・・。つい昨晩、渓流地区に舞い降りたようだ」
鉄平「そいつに・・その龍に頼めば、バステトの目を治す手がかりが分かるかもしれないんだな!?」
阮白元「予言は現実ではないが、老いた嵐龍の虚偽を信じてみるのもいいだろう」
鉄平「すまねぇ!!ほんとに・・感謝するぜ!!」ダッ
UBU「あ、待ってよ!!」
阮白元「そなた、暫く逢わぬうちに、闇に侵された龍魂を背負う様になったか」フワフワフワフワ・・
UBU「え・・・あ、これね。絶滅さえも喰らい尽くす煌黒聖大剣、バアル・レボアっていうんだぞ」えっへん
阮白元「そうか・・神食いを討伐したか・・」フワフワフワフワ・・
UBU「おじいさま。例えば、自分の手で完全に損傷させてしまった眼球を、元通りにするっていうことは可能だと思う?」
阮白玄「どんな理由であれ、己の意志により光を失ったのであれば、その者は当然、暗闇を受け入れなければならない」
UBU「そっか。そうだよね・・そんなに都合よくないよね」しょんげり・・
阮白元「だが、その盲人が暗闇の中でさえ、希望という光を失わなければ、大陸は力を貸すかもしれぬ」
UBU「ありがとう。覚えておくね」ぺこり
阮白元「気をつけろ、UBU。新大陸は以前にも増して邪悪な瘴気に覆われ始めた。それを振り払いたければ、まずお前に置かれた因果と業を浄化させることだ。よいな」
UBU「・・・・・・・・・」こくり
タッタッタッタッタッタッタッ・・
(下山していく鉄平を追うようにエリアを走り去っていくUBU)
阮白元「聖戦は近い。邪龍を討ち滅ぼすのが誰なのか・・・その答えは大陸のみぞ知る」フワアアアアア・・・(白い濃霧に包まれいく嵐龍)
~渓流地区、夜....
ゲゲゲゲ・・ゾゾゾゾ・・・
(ゲゲゾンの鳴き声が反響する山道エリアを進むドボルヘルムのハンター。左肩にはドスビカスを乗せている)
ファイヤージンガー「なぁ、やっぱりやめようぜ」
カーブー「だめだ。UFOを見つけるまで付き合ってもらうぞ」ザッザッザッザッ
ファイヤージンガー「まともじゃねぇって。だいたいお嬢の言ったことだぜ?信じるってのか?」
カーブー「UMWだって存在したんだ。次はいよいよUFOがユクモに来たって、おかしかぁ~ない」ザッザッザッザッ
ファイヤージンガー「見つけてどうすんだよ?だいたいクソ兄貴は見えねぇじゃんか」
カーブー「そこまでの道標をお前がしてくれればいいんだ。俺が求めているのは、「彼ら」の超科学力だ」フフ・・
ファイヤージンガー「はぁ?なんだよ、彼らって」バカかこいつ
カーブー「お前もあきらめるなと、先ほど言ってくれたばかりだろ?だからこそさ。彼らの卓越した文明の力をもってすれば、俺の目も治るかもしれないということだ!!無論、鉄平の赤ちゃんの目もな!!」タッタッタッタッタッ(勢い良く走り行く先に見えるは、すんごい断崖)
ファイヤージンガー「バカ!落っこちるぞ」ひえええええ
カーブー「いざ行かん!!未知なる領域へ!!」
バッ
(両手を広げ、満月をバックに渓流エリアの空を飛ぶドボルヘルムのハンターのシルエット)
カーブー「ワハハハハハハ!!どうだ!?ジンガー!!俺達は飛んでるぞ!!」ビュオオオオオオ
ファイヤージンガー「バカ!!これは落ちてるっていうんだ!!」ビュオオオオオオ
カーブー「え?」
あ~~~~~れ~~~~~~
(悲鳴をあげた後、森林地帯に無残な落下音と共に消えていくドボルヘルムとドスビカス)
ぎょるん・・・・(一連の光景を眺めていたかのような、真赤な瞳のアップ)
To Be Continuedひと読みしたならポチっとな
皆さんの激アツ一票があたモンの原動力♪
次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
7/14(木)0時更新 「ほんと、とんだ龍客ばかり・・」の巻
をお送りするださわ♪ほんだらばさ!次回も見よう見真似で溶岩竜の形態模写をしながら来るべき猛暑に備えようよ前傾姿勢でリビングを「がお~」って言いながら歩いたり、フローリングの上をうつ伏せ棒状体で「すいすい」滑らかに滑走すれば、家族or同棲相手のあの子(彼or彼女)も見なおしてくれるかも
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「あ、そうだ。それとね・・」の巻
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