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「Venom Penance/後編」の巻

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PART3「千日戦争の食卓」



あんみゃんみゃんみゃん、あんみゃんみゃん・・・


ネブラスキー「皆、揃ったようじゃな」


ボオオオオオオオ・・・・炎
(洞窟内の天井から巨大な食卓の間を照らす松明のシャンデリア。なっがぁ~い黒いテーブルクロスを乗せた机の上座に腰を下ろす巨漢の大司教を中心に、四人のネブラX装備を纏った司教と、獣人の二人がそれぞれ向き合いながら左右に腰掛けている。食卓の中央では、四つん這いになり「おそろしい口」に蝋燭を咥えた銀のネブラ像が置かれている)


ポイズンサック「もう少し灯りを点けましょう」シュボッ(マッチで銀のネブラ像が咥えている蝋燭に火を灯すと、その「あおっちろい」顔が照らされ、頭にはめている「おそろしい口」の緊箍児(きんこじ)がより痛々しくみえる)

アンキャニーハイド「我々、「ネブラ・デスファイブ」が集まるなんて、ずいぶん久しぶりですわね」顔にこぉ~(同じくアルビノエキスを飲んでいる為、心配なくらい顔が「あおっちろい」若い女司教)

ネブラスキー「最近は各々の修練で忙しく、ろくに顔も合わせておりませんでしたからね」顔にこぉ~(同じく顔は「あおっちろく」、そして肘掛けに腕を置くその両手は、凄惨なほど紫色に染まっており、毒手独特のポイズンエフェクトをフツフツと放出させている)

ブヨブヨ「・・・・・・・・・・・」(怪訝そうな顔をしながらそっぽを向いている、色白デブ男。勿論つるっぱげ)

ギギコフ「やい、大司教。ワシらを集めて何をするつもりじゃ?要件次第では、ただじゃおかんぞ」ジャリ・・(ぐるぐるメガネをかけた「あおっちろい」顔の白髪婆さん(行商タイプ)が、毒浸しになった紫色の鎖を拳に絡ませ威圧をかます)

あたちのモンハン日記
BBB「まぁ待てよ、婆さん。晩餐会を開こうと提案したのは俺達なんだ。なぁ純平」

$あたちのモンハン日記
純平「そういうことだ。今宵は親睦会といこうじゃないか」

アンキャニーハイド「私も鈴木さんの提案に賛成致します。あなたもそう思いますよね?ファーザーブヨブヨ」

ブヨブヨ「え・・・ん・・・・まぁ・・・」ぽりぽり(顔を赤らめ、つるっぱげを掻く)

ギギコフ「かぁ~~~っ!何が親睦会じゃ!!こんなくだらん事に時間を使うくらいなら、今頃、棺の中で熟睡しておる教徒達の寝こみを襲い、毒湯を流し込む方がぜんぜんましじゃ!!」

ネブラスキー「お待ちなさい。マーザーギギコフ。あなたがこの場を去るというのなら、私はあなたが死に絶えるまで、この毒手で殴り倒し、それを阻止せねばなりません」スッ・・(オペをする前の医者の様に、妖気を放つ両毒手を掲げる)

アンキャニーハイド「落ち着いてください汗お二人が一度争いを始めれば、千日戦争(ワンサウザンドウォーズ)になりかねません!!どうか、平和的な解決をあせる」あたふた

ギギコフ「黙っておれ!!このビッチシスターめ!!」しょっぱぁ~~~んsss(ポイズンチェーンをネビュラチェーンの様に上手に飛ばすババア)

アンキャニーハイド「きゃあああああああああ」

ブヨブヨ「あぶない!!」

ポイズンサック「ハイーーーーーーーーー!!」ブワッジャンプ(突然、合掌しながら真上に飛び上がる顔色の悪い司教)


ぐるぐるぐるぐるぐるぐるsss
(食卓の上をワイヤーアクションばりの「わりと遅め」な回転飛翔で舞うファーザーポイズンサック)


ポイズンサック「きょええええええええ!!」


ばちぃ~~~~~~んびっくり
(回転キックでポイズンチェーンを弾き飛ばす)


ポイズンサック「お怪我は?マーザー・アンキャニーハイド」シュタッ煙(食卓の上に着地する)

アンキャニーハイド「いいえ・・・ありがとうございます」ポッ(顔を赤らめ、頭を下げる)

ブヨブヨ「フン・・・」スッ(静かに腰を下ろす)

ギギコフ「邪魔をするでない!!お前、毒じゃぞ!!」キィ~~~~むかっ(ここで言う毒とは=邪魔者、鼻つまみ者、の意味だと思われる)

ポイズンサック「毒は我らを安堵共に天国へ導く、聖なるインターフェース!!その尊い劇薬を暴力の為に使うとは何事か!!ネブラ様に代わり、私があなたにヴェノムペナンスを与えましょうぞ!!さぁ来い!!「義歯」の中に仕込んでいる毒霧を貴様の老いぼれた眼に吹きかけ、悶絶と贖罪と共に地獄へ送ってやる!!」ガッ(食卓上でファイティングポーズをとる仮にも司教)

アンキャニーハイド「・・・・・・(毒は天国へ導く架け橋のはずじゃ・・)」

BBB「待て待て。ロイヤルランブルもいいけどよ、今宵は晩餐会だ。うまい料理でも食べて、仲良くいこうじゃねぇか」

ギギコフ「なに!?馳走とな!!そ、それは普通食か!?」(その後ろでものすごく期待した顔の大司教の姿も)

純平「まぁそう急かすな。今、持ってこさせる。おい、メインディナーを運んできてくれ」(食卓の間の出入り口付近で、なにやらソワソワしている、見るからに新米教徒の男(ノーマルネブラ装備を着用したクソメガネ)に声をかける)

ブヨブヨ「いきなりメインディナーなのか?」ふん

純平「俺が給食当番の信者達にレシピを教えて作らせたシチューだ。さぁ、こちらへ」キコキコキコキコ・・・(はつかしそうに「ぼん」を乗せた台車を押してくる新米教徒)

ギギコフ「おぞましい厚皮のステーキなら食い飽きたぞ。普通食を出せ、普通食を」(その奥で同意の頷きを見せる大司教)

アンキャニーハイド「・・・・・(そんなにネブラ食が嫌ならやめればいいのに・・)」


カチャリ・・コチョリ・・
(と、各々の前にシチュー皿を置いていく新米教徒。シチューがよほど熱いのか、熱気でクソメガネのレンズが曇っている)


ポイズンサック「これは・・・・」ほわほわほわほわ・・


グツグツグツグツグツ・・
(煮えたぎる皿の中のシチューは真紫に染まりきっている)


ブヨブヨ「ただのポイズンシチューだな」ふん(その奥でガッカリした顔の大司教)

ポイズンサック「失礼ですが鈴木様。毎日、毒食を口にしている我々には、その・・見慣れたシチューの様に見えるのですが・・・」

純平「どうかな。給食当番に聞いたところ、あんた達が飲んでいる白湯代わりの毒湯であったり、毒風呂の湯っていうのは、「ギリギリ」のところで死なない様、そのビルレンス(病原体の毒力)をわざと落としているそうじゃないか」

ポイズンサック「確かに・・・死んでしまっては元も子もないですからね。では、このシチューのビルレンスというのは・・」ちら

純平「飲んだら確実に死ぬ。確実にだ」

ポイズンサック「!!」




「あたちのモンハン日記」
~Venom Penance~





PART4「ポイズンヘブンへ逝くのは誰だ!?」


グツグツグツグツグツ・・
(各自の前に置かれた、灼熱のポイズンシチューの煮えたぎる音だけが食卓の間に反響している)


ギギコフ「確実に死ぬ・・・つまり・・・」

ネブラスキー「最強のビルレンスを持つ・・毒シチューがここに・・!!」グツグツグツグツ・・

純平「お気に召してもらえたかな?」

アンキャニーハイド「な、何故、このような「危険」なものを!!」

BBB「危険?だってあんたら、ネブラになりたくて、この教団で毎日、苦行をやってんだろ?だったら胃袋だって、ちったぁ~毒袋に近づいていてもおかしかねぇだろ。さ、飲めよ」ほれほれ

うううううう・・・・
(明らかに嫌そうな顔をして拒絶を示す司教達)

純平「どうしたんだ?あんたらが本当のネブラ教信者なら、飲めるはずだぞ」

ネブラスキー「!!」

ギギコフ「貴様ら・・まさか、このシチューを飲ませることで、異端者を炙り出そうとしておるのか!?」

純平「・・・・・・・」こくり

ブヨブヨ「ば、馬鹿らしい!!こんなことをしなくても、私のネブラ様へのリスペクトは変わりない!!帰らしてもらうぞ!!」バッ(席を立つ)

BBB「はちょおおおおおおおお!!」ゴチーーーーーンぎくっ(渾身の肩叩きパンチでつるっぱげの頭を殴りつける)

ブヨブヨ「うぎゃあああああああ」すとん煙(席に戻る)

BBB「つべこべ言わねぇで飲め!!そんなにネブラになりたきゃ、飲んで死ね!!カス共がぁあああああ!!」ダァーーーーーンびっくり(机を叩く)


しーーーーーーーーーーーん・・
(絶妙な沈黙が食卓の間を覆い尽くす。五人の司教はまるで嫌いなものを給食に出された小学生のように、ただひたすらにそれを見下ろしている)


ブヨブヨ「・・・・・・。ん・・・この毒汁は・・・」グツグツグツグツ・・

BBB「さぁ飲め!!飲まねぇってなら、お前ら全員が異教徒だ!!なぁ、みんな!!」


おおおおおおおおおおおおお!!
(いつの間にか食卓の間に集まってきている教徒達)


ギギコフ「コラァ~!貴様ら!!もう就寝時間じゃろ!!寝ておらんか!!」

BBB「黙ってろクソババア!!」ガツーーーーン血(躊躇ないぐうパンチで婆さんの頬を殴る。銀歯が吹っ飛ぶ)


ぽちょり・・あせる
(その銀歯がシチューに落ちる)


ギギコフ「・・・・・・・・・」(鼻血を垂らしながらそれを見下ろす)


ジュウウウウウウウウウ・・・・どろん
(明らかに銀をも溶かすほど強烈な「酸」であることが伺える)


ギギコフ「ひ、ひえええええええええ!!」じょぼじょぼじょぼじょぼあせる(こわくて漏らした)

BBB「飲め!!てめぇらが本物の信者だってんなら、それを死んで証明してみせやがれ!!クソ共が!!」のぉ~め!!のぉ~め!!のぉ~め!!(教徒達の「飲め飲めコール」が食卓の間にこだまする)

アンキャニーハイド「大司教様・・・」ちら

ネブラスキー「今まで積んできた修練を信じなさい。そうすれば必ず救われます」のぉ~め!!のぉ~め!!のみやがれぇ~!!

アンキャニーハイド「・・・・・・・・・・」のぉ~め!!のぉ~め!!飲まないならぬぅ~げ!!

BBB「さぁ!!飲め!!イカれ野郎共め!!」のぉ~め!!のぉ~め!!のんでしねぇ~!!

ブヨブヨ「・・・・・・・・・・・」ぴちょん・・汗ジュウウウウ・・どろん(滴る汚い脂汗が毒汁に落ちると同時に、茶色の臭気となって部屋に散乱する。鼻を摘みながら激を飛ばし続ける教徒達)

BBB「どうしたぁああああ!!飲まねぇなら、てめぇら全員、異端者決定!!イコール、破門だぁああああああ!!」


は・も・ん!!は・も・ん!!ワァ~~~~~♪
(「ワァ~」のパートで両手を上げ、その場で嬉しそうにクルクル回る信者達)


アンキャニーハイド「・・・・・・・・・・・・」ぶるぶるぶるぶる(毒汁に怯えているのか、この異質な環境に恐怖しているのか、ただひたすらに震え上がっている)

ギギコフ「・・・・・・・・」(恐怖のあまり泡を吹いて気絶している)

ポイズンサック「恐れるなかれ!!」ダンジャンプ(立ち上がる)

BBB「ん・・」

ポイズンサック「我々ネブラ教の信者は、常日頃からネブラ様に近づくため、毒耐性の強いムチン(動物の上皮細胞などから分泌される粘液の主成分として考えられてきた粘性物質)が含まれている不気味な上皮を「特殊」な調理法で捌き、三食にそれを無理やり入れ込み、少しでも内臓器官をネブラ様の毒袋に近づけるよう、粘膜を鍛えているのだ!!故に真のネブラ教徒なら、これしきの毒汁、飲み干せないわけがない!!」

アンキャニーハイド「ファーザーポイズンサック・・・」ポッ

ポイズンサック「見ているがよい!!異端者め!!我が「臓物」の「毒怪竜っぷり」を!!」ガッ!!(両手で皿を持ち、天高く真紫色のシチューを掲げる)

アンキャニーハイド「ファーザー!!」

ポイズンサック「ハイイイイイイイイイイイイ!!!!!


ンゴオオオオオオオオ!!
(「怒り時の大魔神」の様な顔をして、毒汁を一気に口内へと掻っ込むポイズンサック。色白の肌から、紫色の血管が浮き上がっている)


BBB「いった・・!!」うおおおおおおおおお!!(感極まる教徒達)

純平「・・・・・・・・・・・」

ポイズンサック「・・・・・・・・・・・・・」ゴトン!!(汗塗れの「怒り時の大魔神」みたいな顔しながら、空になった皿を机に叩きつける)


おおおおおおおお・・・・・・
(やるじゃんか的な、歓声をあげる教徒達)


ポイズンサック「・・・・・・・・・・」スッ・・・(大魔神が通常モードに戻る時みたく、右腕で顔面の汗を上から下へと拭い去る)

アンキャニーハイド「・・・・・・・・・・・・」

ポイズンサック「・・・・・・・・・・・・」顔にこぉ~&キラキラキラキラキラキラ(その満面の笑顔は実に清らかで、仏様の様に顔面から神々しい光を放っている)


うおおおおおおおおおお!!
(今日一の大歓声に包まれる食卓の間)


ポイズンサック「さぁ。恐れることはありません。大司教が先ほど仰ったように、今まで積んできた修練を信じるのです。さぁ、皆様も、どうかお飲みになって無実を証明するのです」顔にこぉ~

純平「黙れ。異端者」

ポイズンサック「!!びっくり


しーーーーーーーーーん・・・・
(純平の一言に凍りつく教徒達)


アンキャニーハイド「異端・・・どうしてです!?ファーザーポイズンサックはあなたの言うとおり、すべて飲み干したではありませんか!?」

純平「だからさ。なぁ、マーザーギギコフ」ちら

ポイズンサック「!?」

ギギコフ「この大うつけめ。まんまと引っかかりおったな」(いつの間にか起きている)

ポイズンサック「なっ・・ど、どういう意味ですか!?」

純平「毒汁を飲んだからさ」

ポイズンサック「なに・・・・」

ブヨブヨ「マーザーアンキャニーハイド。よくこの毒汁を見てご覧」

アンキャニーハイド「え・・・・この色、艶・・分かったわ!!これは、ネブラ様の毒じゃないんだ!!」

ポイズンサック「!!」

ギギコフ「この毒シチューからは、いつもの風味を感じなかったからな・・ワシはすぐにピーンときたよ。小奴らが異教徒を炙りだす為に、罠を仕掛けたということな。それでわざわざ付き合ってやったまで。どうじゃった?ワシの演技力は」パチりん(ぐるぐるメガネ越しにウィンクしてみせる。それを受け、サムズアップする純平)

ポイズンサック「な・・・・」おろおろ・・

純平「そう。あんたは一見、いつも飲んでいる毒汁と同じように見えるこのシチューを、その浅はかな知識からネブラのものだと思い込み、一気に飲み干した。紛い物だと見極められずにな」

ポイズンサック「!!」

純平「つまり、異教徒はあんただという証拠だ」

ポイズンサック「!!!!」

ブヨブヨ「真のネブラ教徒なら、よく見れば分かるはず。この毒汁にはネブラ様の吐く「それ」、つまり、毒怪竜の愛情が入っていないんだ!!」

ポイズンサック「毒怪竜の・・・愛情!!」ガガーーーーンびっくり


ガクン・・(両膝から崩れ落ちる細っこい色白司教)


アンキャニーハイド「ファーザーポイズンサック・・・」

ネブラスキー「懺悔なさい。今ならまだ・・」

ポイズンサック「うるさいわぁ~い!!」ガバッ(すかさず起き上がり、近くにいたアンキャニーハイドを羽交い締めにする)

アンキャニーハイド「きゃああああああああ!!」

純平「・・・・・・」スチャッ(MK11型ボウガンを構える)

ポイズンサック「動くな!!動くとこの女の首をへし折るぞ!!」ググググ・・(アンキャニーハイドの首を右腕で締め上げる)

ブヨブヨ「このぉ~!!」ダッ(ポイズンサックの背後から飛びかかる)

ポイズンサック「引っ込んでろ!!クソデブ!!」ガツーーーンびっくり(フルエルボーをモロに横っ面に喰らうブヨブヨ)

BBB「馬鹿な真似はよせ!!ファーザー!!」

ポイズンサック「黙れ卑しい黒猫め!!元はといえば、お前の住むユクモ村なんかにいったからいけないんだ!!」

BBB「なんだと!?」

純平「聞かせてもらおうか」

ポイズンサック「ユクモは良かった・・・厳しい戒律など程遠い、自由な思想を語りながら、恵まれた天の利から成る、豊かな食材を口にし、夜になれば身も心もあたたかくなる温泉に浸かり、飲めば心癒される聖水の如く地酒を浴びては、美しい渓流地区の葉音と共に眠る毎日・・・ずるい!!私は生まれて初めて、嫉妬という大罪を心に宿した!!」

BBB「ほらみろ。やっぱり食事が原因じゃねぇか」(頷く大司教)

ポイズンサック「ユクモの宿で、こっそり口にした普通食のこんがり肉・・・美味かった・・!!あの時、私は暴食という大罪を犯したのだ!!」

BBB「カッコつけんなって。素直に「食べたいです」って言えばいいじゃねぇか」

ポイズンサック「そしてこれまたこっそりと、宿の温泉で飲んだ地酒・・・あれはいけない!!想像以上の中毒性で、私の脳みそを支配しようとする!!だが、やはり・・・美味かった・・!!」

BBB「いえば持ってきてやったのによ」

ポイズンサック「ユクモが俺をダメにしたんだ!!あんな「素敵」な場所に住んでいるお前ら二人を、俺は憎む!!」

BBB「なら教団やめて、村に来ればいいじゃねぇか」

ポイズンサック「そんなの俺のプライドが許さん!!」ぷんすかむかっ

純平「次は傲慢の大罪だな」

BBB「ただのわがままオヤジじゃねぇか。本質以上の完璧を気取るからいけねぇんだ。理知ある生き物ってのはよ、そんなに忍耐強く出来てねぇんだよ」

ネブラスキー「では、それが理由で貯蔵庫の普通食を盗み食いしたのですか?」

ポイズンサック「ああ。そして夜な夜な貯蔵庫にアホな顔して入って来る大司教に濡れ衣を着させ、いっきに私が大司教になる計画だったんだがな・・・仮にそれが失敗しても、この醜悪なデブを異端者に仕立てあげ、追放するつもりだったのさ」ゴスッsss(倒れているブヨブヨの横っ腹を蹴り上げる)

ブヨブヨ「うげーーーーー」

アンキャニーハイド「やめて、ファーザーポイズンサック!!」

ポイズンサック「うるせえ!!このビッチシスターめ!!お前のいやらっしい体を見るたびに、こっちは色欲の毒牙を尖らせてきたんだ!!」パチぃ~んびっくり(ピンタした)

アンキャニーハイド「あっ・・・」くらっ

BBB「純平、今だ!撃て!!」

純平「いや。もうその必要はない」スチャッ・・(ボウガンを下ろす)

BBB「??」

ポイズンサック「ブバああああああああああ血」(いきなしの吐血)

ブヨブヨ「さ、マーザー!こっちへ!!」ビチャビチャビチャ血(背中に吐血を浴びながら、アンキャニーハイドを庇い、一緒にBBBの下に避難する)

ポイズンサック「な、なぜじゃあ・・・・私の「臓物」は、ネブラ並に鍛え上げられているはず・・・・」ぴゅうううううう血痕3(両耳から血潮が吹き出る始末)

ネブラスキー「その答えは簡単です」

ポイズンサック「なに・・?」ぴゅううううううう血痕3

純平「毒の成分が異なれば、当然、それに対応する粘膜の細胞組織も異なるからさ」

ポイズンサック「!!」ブクブクブクブク・・ぽわわん*パープル(加えて毒状態に入る)

純平「いくらネブラの毒袋に臓器を近づけようとも、他の種の毒耐性には必ずしも優れてはいない。そうだな?大司教」

ネブラスキー「そうです。その証拠に、毒耐性が強いモンスター相手でも、歪んだ加虐属性を持つハンター達は「なんとかしてこいつを毒にしてやろう」という、根拠のない狩り心から、しつこく毒蓄積を与え続けることによって、毒効果を発生させることも「しばしば」あります」

BBB「つまり粘膜が強くなればなるほど、毒素もそれを侵そうがあまり、その性質を進化させていく・・。蛇の道は蛇・・毒の世界は、まさにイタチごっこというわけか」

ブヨブヨ「加えてこの毒汁は、毒耐性に特化したモンスターでも嫌がるほど、目を貫く様な激臭を放った、極めて強烈なものだ・・。おそらく自然毒、つまり、toxin(毒素)ではなく、化合物だろう」

アンキャニーハイド「じゃあ・・この毒は・・」

純平「ああ。毒テングダケとフロギィの猛毒を混合させて出来上がった、特殊な毒性化学物質が大量に含まれている。一言で言うなら、対人用の化学兵器ってところさ」

ポイズンサック「おぎゃああああああああああああ!!!!!



ブシュウウウウウウウウウ!!
(全身の穴という穴から紫色の血潮を吹き上げ、ゆっくり食卓の間に倒れるポイズンサック)



ごろん・・(食卓上のネブラ像が倒れ、血染めになったポイズンサックの背中にゆっくりと落ちる)




PART5「デブ怪竜の恋」



ひょううううううう・・・・・
(行きとは打って変わって、静かな吹雪が舞う山腹エリアにて、男女の司教から見送りを受ける二人の獣人)


アンキャニーハイド「本当にこのたびはありがとうございました」へこり

純平「いや、礼には及ばないさ」(右手には報酬として貰ったと思われる金色のネブラ像(両手でピースしている)を持っている)

ブヨブヨ「きっと君たちが来なかったら、私が追放されていただろう。感謝するよ」へこり

BBB「頭上げろよ。そんなことより俺は、大好きな女の為に、体を張って助けようとした、あんたの勇気に感服したぜ」コツン(デブの膝を軽くぶつ)

ブヨブヨ「え・・・・・」ちら

アンキャニーハイド「素敵でした。ファーザーブヨブヨ」顔にこぉ~&キラキラキラキラキラキラ

ブヨブヨ「マーザー・・・・」ポッ

純平「じゃ、俺達は行くぜ。末永くお幸せにな」ピッ(二本指を立て、イケメンがやるグッバイアクションをしてみせる粋な獣人)

アンキャニーハイド「ありがとうございました!!」へこり



PART6「毒を以て・・」


ひゅうううううう・・・・・・

BBB「なぁ、純平。お前は最初から、ポイズンサックが怪しいと思っていたのか?」ん~(金色のネブラ像を掲げながら問う)

純平「まぁな。まず司教がユクモに来たということ自体に引っかかっていたんだが、決定的だったのは、その名前さ」

BBB「名前?」ポキッ(ネブラ像の腕が折れる)

純平「他の司教達の名前がネブラに纏わるものであるのに対し、彼だけが、ポイズンサック(毒袋)と、他のモンスターでも持つ素材の名前だったろ?それでピンときたのさ。こいつは根っからのネブラ信者ではないな、ってな」

BBB「UBUがお前を頼りにする理由が分かるぜ。ところで、あのシチューに入れた毒だが・・そうか、麻生博士だな?」(折れたネブラ像の腕をくっつけようと試みるも、すぐに落っこちると同時に片方の腕も落っこちる)

純平「ああ。お前からこの話を聞いた時に、ターゲットを炙りだすのにちょうどいいと思ったのさ。それで博士に頼んで、少し分けて貰ったのさ」

BBB「毒を以て毒を制す・・・いや、今回の場合、「毒を以て膜を制す」か・・」(ボロボロになってしまったネブラ像を見つめながら言う)


ひゅおおおおおおおおお・・・・・
(純平とビーが歩いて行く山腹エリアの反対方向では、肩を寄せあい凍土の雪道を共に歩む男女の司教の姿が)


Venom Penance/完









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次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事はさ!?

7/28(木)0時更新 予定は未定にま~


をお送り致します♪ほんじゃあさ!!次回もちんちんに冷えたドリンコ飲み干しながら読も見ようよぽけ~作者はそれのやり過ぎで、先日お腹を壊したばかりだぞガーン









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