~とあるあたちのユクモ....
ビュオオオオオオオオ・・・
(村の上空を旋回する二頭の赤い火竜。大きさが大小異なることから親子であると思われる)
キコキコキコ・・(あたちのハウスの前にて、へんてこりんな三輪車(ヘッドライトの部分は赤レウスの顔面を施したデザイン、シートは背丈より高く、その両脇からは燃える様に真っ赤な火竜の翼が飛び出している豪壮っぷり。また、三輪車とは思えぬ太いタイヤ(オフロード仕様)に、おそらくマカライトベースであろう蒼いホイールがキラリと光る。リアには必要のないツインマフラー(共にサイレンサー)までもが装着されている)に跨がり、上空の火竜を静観している幼女猫。それを「いつもの」長椅子に座りながら見守る竜人の若い女性の姿も)
ビュオオオオオオオオ・・・
チェルシー「珍妙にょ」クッ(力強くお空を見上げている)
村長「気になりますの?」ずずずず・・(慎ましくお茶を飲んでる)
チェルシー「あたちはまだちいちゃいから、ろくに外界(村の外の事)には出たことがないにょだけど、ユクモ地方に「真っ赤な」火竜が出没しゅるのは、おかちいことだと分かるにょだ」ぐっ・・(その右手には「はじめての新大陸もこれで安心★フィールドモンスターガイドブック~改訂版/ロックラック観光協会」なるものを握りしめている)
村長「まぁ。お勉強熱心なことで。でも、あの子達から村を襲う気配は感じません。ご安心を」ずずずず・・
チェルシー「よって、「しょんちょう」クエシュトも発令なし・・にょ?」
村長「♪」(にこにこしながら頷いている)
チェルシー「にゃるほど・・・・・・」クッ
ビュオオオオオオオオ・・・・
村長「UBUちゃん達はまだ川村さんのお宅に?」
チェルシー「しょうよ。赤ちゃんの目を治す為のお薬を、ロージーおねえちゃまが作り上げるまでお泊りしゅるって。だから今お家(あたちハウス)の中は、一人分「空き」が出た分、猫だらけなにょだ」しょこらじゅう、おちっこくしゃくてもぉ~
村長「治るといいですね・・バステトちゃんの目・・」ちら(空を見上げる)
チェルシー「もち、姫ねえちゃまが集めてきたしょじゃい(素材)で、おめめの病気が治るなら、カーブーおにいちゃまのおめめも治るかもちれないにょだ」
村長「・・・・・・・・。そうですね」にこ
チェルシー「姫ねえちゃまがいちゅも言ってるにょだ。この広い大陸世界は、まだまだあたち達のちらないことばかりだって・・・」ちら(空を見上げる)
ビュオオオオオオオオ・・・・
(二人の頭上、遥か空高く舞う二頭の親子火竜)
フラワー「こうして、火竜の親子は無事に故郷のアルコリスに帰りましたとさ・・おしまい」ぱすん・・(ベッドに腰掛けながら、手元の絵本をゆっくりと閉じる)
バステト「みゃあみゃあ」ぱちぱち(フワフワのラグ(白兎獣の毛を使用)の上にぺたんと腰を下ろし、お手をじょうずに叩く、モフモフ白毛の可愛い赤ちゃん。その瞳の枠内は以前よりも青白くなっており、光沢感のある大理石の様なつやを見せていることから、白内障の白泥化が進行していることを示唆している)
フラワー「おもしろかった?」(胸に抱える絵本の表紙には「リオのレウスのパパとぼく」と書かれている)
バステト「あんみゃ~♪」ぱんぱん(満面の笑みを浮かべてラグを叩くも、その視線は母親の方に向いていない)
フラワー「・・・・・・・。さぁ、ご飯の時間にしましょうか。一緒に下へ行って、まさ子ばあばからミルクを貰いましょうね」スッ・・(我が子を抱き上げる)
バステト「ほみゃ!ほみゃ!」ぱちくり(何やら天井を見上げて鳴いている)
フラワー「ん・・・」(両開きになっている開窓を見上げる)
ビュオオオオオオオオ・・・・
(ユクモの空を舞う、火竜の親子)
フラワー「あれは・・・リオレウス・・・珍しいわね・・」
バステト「みゅうみゅう?」きょろきょろ
フラワー「ええ・・・そうね。まるで今、読んだ絵本の火竜そっくり・・・こんな偶然ってあるものね」(我が娘を抱きながら空を見上げている)
BOGAAAAAAAAN!!
(隣の部屋から爆発音がする)
フラワー「なに!?」バッ
ドドドドドドドドドド!!
(階段を駆け上がり、こちらに向かってくる凄まじい足音)
UBU「なんの音!?大丈夫!?」ずでぇ~ん(転びながら部屋の前に現れる、おお!我らがあんまん女)
鉄平「フラワー!バステト!無事かぁ~!!」ずでぇ~ん(同じくそのオトモパパ)
フラワー「ええ・・私達は・・。ロージーの部屋じゃないかしら」よしよしよし(鼻を肉球で擦っているバステトをあやす)
バギャーーーーーーン!!
(隣の部屋のドアが豪快に開く音がする)
バステト「あ~~~~~ん」(その音で泣いた)
ドドドドドドドドドド!!
(明らかにこっちへ駆けて来る凄まじい足音)
ロージー「でけたでぇえええええええ!!!!」ザザーーーー(ドアの前で横滑りにブレーキしながら、UBU達を奥にすっ飛ばす。その頭はおさげ共々、一塊のアフロになっている)
フラワー「ロージー・・・出来たって・・?」お~よしよし
ロージー「目薬が完成したのよ!!」しゅうううう・・(アフロから煙が出てる)
バステト「みゅう」(泣き止み目をぱちくりさせる)
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
~渓流地区、非狩猟エリア....
ザアアアアアアアアア・・・・・
(植物群落が生い茂る断崖に四方を囲まれた、小さな原生林エリア内に「収まっている」浮岳龍。丘の上から流れ落ちてくる清らかな滝を頭に浴びている)
ヤマオモイ「ふぅ~~~~~~・・・」ザアアアアアアアア・・(真っ赤な目を細め、実に気持ちよさそうな顔をしている)
ヒュオオオオオオオ・・・・・・
ヤマオモイ「ん・・・・」ちら(姿勢は維持したまま、上を見上げる)
ビュオオオオオオオオ・・・・
(断崖上の空高く舞う火竜の親子)
ヤマオモイ「ほぉ・・。どうやらあちらさんも、ワシと同じ何かの意志によって引き寄せられてきたか・・」
~ヤマオモイ体内エリア....
ちゅんちゅん・・ちゅんちゅん・・
(小鳥さえずる、緑々しい大草原と美しい草花で覆われたエリアの中心には、天井(正確にはヤマオモイの粘膜)を貫く、巨大な大木が立っている。その御神木の根本で仰向けになって寝ているドボルヘルムを被ったユクモ装備のハンター)
カーブー「なんて気持ちがいいんだ・・・もう・・ここから動きたくない・・」(長い時間寝ていたのか、ヘルムには苔やキノコが生えている)
カサカサカサカサ・・
(頭の上を這ってくる、気品溢れる見るからにセレブレティーなマダムコオロギ)
カーブー「ん・・・このキリギリス亜目(剣弁亜目)特有のフェロモンは・・・セレストおばさんか」
セレストおばさん「ちょっと。あんた、いつまでここに居座るつもりなんだい?こんなに立派な髭(苔のこと)を生やしちゃって。大家さん(ヤマオモイのこと)と同化でもする気かい?」ケナケナケナ・・(と毛髪状の触角を動かす)
カーブー「ははははは。ここにいると気分がいいんです。直に出ていきますよ」
セレストおばさん「あたしゃ構わないけどね。主人を亡くしてから愚痴を聞いてくれる相手がいなかったから、ちょうどいいさ」ケナケナケナ
カーブー「ご主人はどうして?」
セレストおばさん「老衰だよ。真面目なコオロギでさ、学者になりたいって、若い頃から夢を抱いていてね。このエリアを発見した時は、そりゃ~もぉ大興奮だったさ。その大好きな環境で死ねたんだ。本望だったろうね」
カーブー「そうでしたか・・。学者というと、専門は?」
セレストおばさん「医療学さ。ほら、あんたも承知の通り、大家さんの体内は、外界には決してない特殊ガスで充満されているだろ?お人好しだった主人は、この癒やしのガスを外の世界でも使えないか研究していたのさ」
カーブー「分かります。このエリアに広がる空気を吸っているだけで、体が健やかになっていくのが実感出来ます。これと同じ成分を作り出すことが出来れば、万病に効くかもしれないでしょうね。だが、その半面、それを営利目的に独占しようとする連中がいるのもまた事実です。ヤマオモイが人目につかない場所を好むのは、当然のことですよ」
セレストおばさん「主人も同じことを言っていたよ。例え、実用化出来たところで、今度はそれを求めて戦争が起きるだろうってね。なにより大家さんを苦しめることになる。それを悟ってからは、研究をやめ、静かにここで隠居生活をしていたのさ」
カーブー「そうでしたか・・。それで、研究中に何か分かったんですか?」
セレストおばさん「ああ。あんたが寝ているこの大木なんだが、どうも太古の時代のものらしいんだよ」
カーブー「そんなにですか・・・」ほほぉ~
セレストおばさん「まだ大家さんが若かった頃に、間違って吸い込んでしまったものなんじゃないかって、主人はよく言ってたね」
カーブー「それが・・つまり、はさまったというか、刺さったというわけか・・」
セレストおばさん「やがてその「選ばれた」大木の根に、大家さんが体内で創りだした神龍苔が生え、その影響を受け、みるみるうちに大家さんの体に根を張り巡らし、今じゃすっかり体内の一部になっちまったんじゃないか、てのが主人のたてた仮説さ。大家さんが空気を食事にしてるのはあんたも知ってるだろ?」
カーブー「ええ。その吸い込んだ大気を特殊ガスに変えているのが、この世界樹なんですよね?」
セレストおばさん「そうさ。外の大気を大家さんの動力源に変え、そしてこのエリアに住まうあたし達や植物に栄養を与えてくれる環境を作り出してくれているのが、この世界樹なんだよ」
カーブー「ということは、ヤマオモイも元を辿れば、普通の浮峰龍だったというわけか・・。それが偶然、飲み込んだ大木と龍苔が化学反応を起こした事で奇跡の力を授かり、お腹に大自然を宿ったヤマオモイは、まさに空に浮かぶ大陸の一部となった・・・・なんだか感銘を受ける話だなぁ・・・」しみじみ
セレストおばさん「だからさ。大陸の元気の素を含んだ大家さんのスマイルは、その地域のありとあらゆる生き物に活力を与え、作物を豊かにさせ、その土地の食物連鎖を「正しい」方向に維持させることが出来るんだ」
カーブー「すごいなぁ・・・そんな偉大な力を持つ者の気持ちって、どんな感じなんだろう・・」
セレストおばさん「大家さんはまるでそんなこと意識しちゃいないさ。そんなこと考えるよりも、あんたは一刻も早く、その目を治すことだね」
カーブー「ウッス」(まるで装甲上に生えた苔が、歴戦を繰り広げてきたドボルヘルムのヒストリーを物語っているように見える)
セレストおばさん「・・・・・・・。もしかしたら・・・そうだよ!この兜だよ!!」
カーブー「なんすか急に?そんなに臭いっすか?」ぷう~(おならをかますヘルムの表情は、実にバカな顔して笑っている)
セレストおばさん「主人の仮説が本当なら、大家さんの龍苔は、土から抜かれ、一度は「死んだ」大木に命を与えたってことだろ!?だったらこの苔を兜に混ぜあわせてみたらどうだい!?」
カーブー「混ぜる・・・・一度、溶解して・・苔を混ぜ合わせて、鍛造し直す・・・・」
ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
(洞窟エリア(喉と思われる空洞)より、粋なビートをかましながら「イン」してくる大雷光虫)
ライ夢「よぉ~♪今、外に行って来たんだけどよ、爺さんの空の上を火竜の親子が飛んでんだ。なんかウケねぇ?」(メロメロのライ美の肩を抱いている)
カーブー「そうか!!」ガバッ(上半身を起こすと同時に、地面に飛び移るマダムコオロギ)
ライ夢「なんだぁ~?」
セレストおばさん「そうだよ!!目は復元出来ないかもしれないけど、苔の影響を受けたヘルムを被れば・・・ひょっとしたら・・ひょっとするかもよ!!」
カーブー「ありがとう、セレストおばさん!!村に大陸随一の鍛冶職人がいるんだ!!早速頼んでみるよ!!」(跳ね上がって鼓舞するマダムコオロギと状況が読めない雷光虫の一群)
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードは!?
8/1(出た!ジャンプと同じ月曜日!)0時更新 「ぶううううううう」の巻
をお送り致します♪ほいだらさ!次回も冷蔵庫にショルダータックルかましながら読もみようよ中から氷が「お宝」のようにボロボロ落ちてくるかも♪そしたらチャンスタイム到来!?
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「珍妙にょ」の巻
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