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「借りぐらしのアンコさん/PART1」

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コキ~ン♪コォ~ン♪コカァ~ン♪クウォ・ウォ・ウォ・ウォ~~ン・・
コキ~ン♪コォ~ン♪コカァ~ン♪クウォ・ウォ・ウォ・ウォ~~ン・・

(渓流山岳地帯の頂上に聳え立つ、鉄の城ならぬバベル中学の校舎。校内からはいつもの珍妙な銅鑼の音が学園エリアに反響している)


~三年B組(通称「デスクラス」)....
(おそらく鉄鉱石ベースであろう巨大な鉄板(畳4帖縦置き横並び程度)に「三年B組」と男らしい達筆な字(毛筆フォント)で記されている学級表札)

あたちのモンハン日記
熊田「でぇ~あるからしてぇ~、野生のキノコを食べる時は、まずは種類の確認をし、次に自分の「種族」が、果たしてそれを食べても平気なものか、改めて確認をすること。いいなぁ~」はぁ~~い(巨大な黒板を背景に大きめな教卓の前で授業を進める青熊獣)

ガイウス「・・・・・・・・・・・」(おそらく最後尾と思われる席に両腕を組みながら座っている頑強なベテラン書士隊員。何やら席ごと黒い影に覆われている)

カキカキカキカキ・・羽ペン
(ガイウスの目の前に見える白兎獣のまあるい背中。牙獣用の席に座り、猫背になりながら一生懸命、先生の言うことを「何か」に記している様子だ)

ガイウス「・・・・・・・・・・」そぉ~~~(それとなく机から身を乗り出し、前の机を覗き見しようとする)


ウルコフ「あ、すんません汗前、見えないっすか?」(でかい鼻に汗をかきながら振り向く、どこか「体育会系」の匂いのする白兎獣。肝心の机の上は高くて見えない)

ガイウス「いや・・。大丈夫だ」すっ・・(深く腰を下ろす)

コーネリアス「・・・・・・・」クスクス(隣の席で笑いながらダイアリーにすらすら羽ペンで記している)

ガイウス「ふぅ~~~~~~~~」

コーネリアス「ふふ」(横目で主人を見て微笑む)


自由参観も今日で三日目。今日の授業内容は「もしもフィールド内でお腹が空いたら」と題したもので、どうやら社会科の一種のようです。


コーネリアス「・・・・・・・・・・」ちら(顔を上げ、前を見る)

熊田「山菜が見当たらない場合、手っ取り早いのがハチミツなんだが、注意することがある。細谷。それが何か分かるかな?」あむ(教卓の上に置いてある玄米パンをかじる)


リカ「先生と同じ青熊獣に気をつけることです♪」あはははははは

熊田「正解だ。ハチミツに群がるハチは、常識の範囲で「普通」に気をつければいい。問題はそのハチミツを目指して頭から突っ込んでくる、我が同胞に注意することなんだ」ほほぉ~~

ブナハブラの真島「俺だったらそのアシラの目を自慢の「斬羽」で掻っ切ってやるぜ」(人間用の机の上に乗っている虹色の飛甲虫。その色から渓流地区の種だと思われる)

オオナナホシの七瀬「それで死骸に寄生させるわけ?だからあんた達ってフィールドの害虫って呼ばれるのよ。少しは益虫のあたし達を見習ったらぁ~?」(同じく人用の机の上に乗ってる巨大なてんとう虫。頭部に赤いリボンを付けていることから女子だということが分かる)

真島「うっせぇ!おめぇらだって、ナス農園の方々にとっては立派な害虫のくせして!せいぜいヘビィボウガンに改造されねぇように、いい子にしてるんだな」へん

七瀬「コラァ~!!真島公平~!!」あっはっはっはっはっ(教室のみんなが笑う中、古いタイプの少女漫画のヒロインみたく怒ってみせるナナホシ系女子)

人の子安藤「二人共、喧嘩はよせよ。書士隊の人達に「虫系の中学生はヤンキーが多い」って思われちゃうぞ」あっはっはっはっはっ(と笑いを誘う学ラン装備の中学生)

七瀬「安藤お前までぇ~~~~!!」ブブブブブsssガシッびっくり(安藤の顔面に飛びついた)

安藤「ぎゃああああああああああ」カリカリカリカリ(何やら顔面を手足でカリカリされている様子だ)

コーネリアス「はははは。また始まったな(しかし、その喧嘩もコミュニケーションがとれているからこその触れ合いか・・)」カキカキカキ・・


確かにここには三種共存が存在します。人、獣人、そして虫類をはじめとする多くのモンスター達が、同じ学び舎で学問に勤しんでいるからです。



~高原エリア....


あたちのモンハン日記
権堂「ラスト一周~!!気張っていけぇ~!!」


わぁ~わぁ~ひいこらひいこらDASH!
(広大な原っぱエリアでマラソンしている三年B組の生徒諸君。上半身だけ体操着を着たトンコとザンコが意地を張り合い先頭を競っている中、ブルマ装備のすあまはジャギィノスの背中に乗って「ずる」をしている。最後尾ではリカが息を切らしながらウルコフらに励まされている)

権堂「こらぁ~!!神美~~!!真里ノスから降りろぉ~!!」ぷんすか

コーネリアス「あははははは。元気ですね、彼女達は」カキカキカキ(マラソンを遠目に芝生の上に腰を下ろしながらダイアリーに記している)

ガイウス「うむ・・・」(仁王立ちで感慨深げにマラソンを静観している)


お~~~~~~い手
(ジャギィノスに跨ったすあまがこっちに向かって手を振っている)


コーネリアス「返してあげたらどうです?」ふりふり(猫手を振って返す)

ガイウス「・・・・・・・・・・・・」ちろちろ(それとなく手を振ってみせる)

コーネリアス「フフフ。頑張れ・・みんな」


子供嫌いのガイウス様も今回ばかりはそうも言ってられず、まるで生徒たちの父親のように授業を見学しています。父親と言っても、頑固親父ですけどね。


ガイウス「あっ」

コーネリアス「へ?」ちら


どしゃーーーーーーーんDASH!
(ゴール近くで肩を張り合うトンコとザンコがクラッシュし、次々とそれに巻き込まれて転んでいく生徒達。すあまは転んだジャギィノスの上からすっ飛ばされ、隣のエリアに「空中アウト」していく。その大惨事の上を飛行可能な虫達が上位を飾る結末)


コーネリアス「あ~あ・・やっちゃいましたね」ちら(それとなく主人の顔を伺う)

ガイウス「ぷっ・・・・何をしとるんだか・・。ガッハッハッハッハッハッ」

コーネリアス「・・・・・フフフ・・あははははははは」


学内の案内は校長先生の使命を受けた「バベル少女探偵団」のみんなが我々をエスコートしてくれています。本当にみんな良い子ばかりです(「古塔」ばりの校舎の屋上エリアでランチをする探偵団の面々と書士隊とその書記。孫のような獣人や少女に囲まれ、照れくさそうに携帯あんまんをかじっているガイウスと、それを横目に微笑んでいるコーネリアス)



UBU「ほんじゃ帰るよ、ばか」


登下校の通学路を補佐してくれるのはUBUさんです。日替わりで川村さんと交代しながら、雨の日もガイウス様と私を護衛してくれています。我々だけ守ってもらうのは生徒達に悪いから、と遠慮したのですが、どういうわけかUBUさんが頑なに護衛の姿勢を見せてくれていることから、どうやら我々の存在を他フィールドに拠点を置く反社会的勢力が嗅ぎつけたのではないかとガイウス様は推測されていました。その証拠にUBUさんと川村さんは、授業が終わるまで校内で待機してくれているのです。何か危険なことがあるのか?とガイウス様が聞いても、UBUさんは相変わらずおどけてみせるだけで、川村さんに至っては、その質問をするとすぐに寝る始末でして・・(小雨振る森の山道を青い番傘を広げるUBUの下を仲睦まじく取り合っている少女探偵団の面々。その後ろから赤い番傘を差して続くガイウスとコーネリアス)



ゲゲゲゲ・・ゾゾゾゾ・・・
(奇虫鳴く静寂な夜の中、集会浴場前の階段上から肩を並べて村の景観を眺めているUBUとガイウス)


ガイウス「UBUよ。もしも我々の存在がユクモに・・バベル中学に害を齎すようなら、はっきりとそう言ってくれ」

UBU「それを伝えたら出ていく?そんなの本意じゃないでしょ。安心して。ガイウスさんの研究は誰にも邪魔させない」

ガイウス「・・・・・・・・・・」ちら

UBU「と言っても、授業参観だけね♪」ちろっ(まるで蛇のような姦邪に長けた舌をちろっと出しておどけてみせる)

ガイウス「フッ・・・ハッハッハッハッハッ」



おそらくUBUさんにとっては、我々が闇雲に渓流地区を探索し、クルセイダーズのメンバーである知的生命体種モンスターを干渉するよりも、バベル中学で大人しく「授業参観」している方が都合がいいのでしょう。どちらにせよ、ガイウス様も私も、彼女の見えない誠意に対し、感謝をしているのは事実です(二人が立つ集会浴場の階段下にちょこんと座り、ダイアリーを記しているオールバックの茶アイルー)



コキ~ン♪コォ~ン♪コカァ~ン♪クウォ・ウォ・ウォ・ウォ~~ン・・
コキ~ン♪コォ~ン♪コカァ~ン♪クウォ・ウォ・ウォ・ウォ~~ン・・



こうして周囲の方の温情にも恵まれ、ようやく自由参観にも慣れてきた四日目の朝。三年B組の担任であるジュニャーナ先生がとても興味深い「新しいお友達」を連れてきたのです。



ジュニャーナ「はいはい、皆さぁ~ん、静かにしてくださぁ~い」(その外観とは裏腹に実に澄みきった「なんだか」ありがたい声の風牙竜)


しーーーーーーーーーーん・・・


ジュニャーナ「今日はぁ~、皆さんにぃ~、新しいお友達をご紹介しまぁ~す」え~~~~(どよめく生徒諸君)

すあま「なんや、転校生かいな」ざわざわざわざわ(今日のすあまの装備は子供用「セイラーシリーズ」)

$あたちのモンハン日記
トンコ「でも姿が見えないニャ」(すあまの隣に座ってる)

あたちのモンハン日記
ザンコ「まさか霞龍みたいな透明生物だったりなぁ~んて、ですの」あはははははは(ザンコがウケを取ったのを「気に入らない」目つきで睨む隣の席のトンコ)

コーネリアス「どんな転入生ですかね、ガイウス様」

ガイウス「う~ん・・・」(目の前の席がウルコフの為、全く前が見えない)

ジュニャーナ「はいはぁ~い。騒がない騒がない、ですよぉ~。新しいお友達は、既に皆さんの目の前にちゃんといます」え~~~どこぉ~~~?

コーネリアス「・・・・・・・あれは・・」チャッオペラグラス(双眼鏡で前を見ている)


ちょこん・・
(教卓に乗っている、小さい「ショッキングピンク」のアリ。なんだかもじもじしている)


ジュニャーナ「さ、自己紹介してください」にこり

??「はじめまして。「お嬢サスライアリ」のアンコと言います。今日から三年B組にお世話になります。皆さん、どうぞよろしくお願いします」へこり(ちっさい声で自己紹介をして一礼する)


なんと転入生は、アリの知的生命体種だったのです。






「あたちのモンハン日記」
~借りぐらしのアンコさん~







コキ~ン♪コォ~ン♪コカァ~ン♪クウォ・ウォ・ウォ・ウォ~~ン・・
コキ~ン♪コォ~ン♪コカァ~ン♪クウォ・ウォ・ウォ・ウォ~~ン・・



ジュニャーナ「じゃあ皆さん、気をつけて帰ってくださいねぇ~」先生~さよぉ~ならぁ~

ワイワイガヤガヤ

コーネリアス「ふぅ~。今日も無事に終わりましたね」さよ~ならぁ~(と、コーネリアス達に声をかけ教室を出て行く獣人女子とオオクワアゲハの女子)

ガイウス「・・・・・・・・・」じー(何かを見ている。その背後から挨拶をして出ていく真島と七瀬)

コーネリアス「どうしたんです?」

ガイウス「探ってこい」じー

コーネリアス「え・・」ちら


ワイワイガヤガヤ(教室に居残り、人間用の机を取り囲んで盛り上がっている少女探偵団の面々と、ジュニア用ガノスZシリーズ(鱗模様の暗緑色のウェットスーツを纏い、頭部はスポック船長みたいなヘアスタイルをした緑銀マスク(白目タイプ)をかぶった華奢な男子生徒。珍妙なのはその男子生徒が何やら水槽を抱えているということだ)


コーネリアス「サカナスキー君も一緒だ・・。何をしてるんだろう・・」

ガイウス「転入生と話をしているのだ。だから探ってこい」

コーネリアス「そんな・・いい年して人見知り、いえ、虫見知りですか?」

ガイウス「つべこべ言うとらんで早く言ってこい!」(とダダをこねるおじさん。その背後では挨拶をして教室を出て行くウルコフと真里ノス)

コーネリアス「しょうがないな・・」てくてくてく


すあま「なぁ~、アンコはん。お嬢サスライアリってなんなん?」(机に両腕で頬杖をつき、卓上の真ん中にいるありんこに話しかける)

アンコ「え~とですねぇ~・・なんて説明すればいいんだろ・・」(声がちっさい。アリだから)

ザンコ「流離うっていうくらいなんだから、やっぱりあてもなく歩き回ってなんぼの種類じゃないんですの?」なぁ~んてもぉ~

トンコ「こりゃ。適当言うニャ」むっむぅ

アンコ「ん~、でもぉ~、少し当たってるかもです

リカ「ねぇねぇ、アジソンのトーマス君なら何か知ってるんじゃない?」(隣にいるジュニア用ガノスZシリーズを着た男子生徒に話しかける)

サカナスキー「うん。トーマス、分かるかい?」(水槽の中に入っている青びかりした「鯵」に話しかける)

トーマス「ああ、知ってるとも」ブクブクブク(まあるい目を「ぎょっ」ってさせながらガテラルボイスで水中より答えるアジソン系男子)

すあま「お、さすがは博識で有名なアジソンやないか。教えてぇ~な」

トーマス「いいかい?オジョウサスライアリっていうのは、ハチ目、アリ科、グンタイアリ亜科、オジョウサスライアリ属に属する昆虫なんだ。渓流地区に多く生息する無翅昆虫で、極めて知性の高い社会性昆虫のひとつなんだよ」ブクブクブク

*無翅昆虫(むしこんちゅう):本質的に翅(はね)をもたず、原始的で、無変態な昆虫の総称。

すあま「そうなん?アンコはん」

アンコ「正解♪トーマス君って物知りなのね」パチパチ(触角で拍手をする)

トーマス「ありがとう。更に補足させてもらうと、オジョウサスライアリっていうのは、ゆうに一億は超える集団行動が特徴的で「どんな道」でも強引に行軍していくことで有名なんだ」ブクブクブク

すあま「そうなん?」

アンコ「ええ。さしずめ大家族ってところかしら♪

トンコ「でも一億は多すぎニャえー」(現実世界での軍隊アリのコロニー内で数十万から百万程度だと言われます)

リカ「強引に道を進むってどういうことぉ?」

アンコ「例えば行軍の途中に水たまりがあったしても、家族達が連結して橋を作ってくれるの♪

トンコ「幅の狭い川をありんごが密集して「蟻橋」を作っているのを見たことあるニャ」

リカ「その上を女王蟻が渡るのよね♪」

トーマス「普通のサスライアリは、雌アリ(女王アリ)、雄アリ、働きアリと3つの階級から構成されていて、更に働きアリは、働きアリの隊列を見守る「メジャー」、捕った獲物を運ぶ「サブメジャー」、獲物に噛み付いたり、押さえ込んだりする狩猟の役割を行う「メディア」、何匹も繋がり橋になったりする犠牲心の強い「マイナー」と4種類に別れているんだ」へぇ~~~

アンコ「私達、オジョウサスライアリの階級は変わっていて、「男爵」、「マーザーアリ」、「お嬢アリ」から成るの♪

ザンコ「男爵・・なんですの?それむぅ

トーマス「国王のことさ。普通のアリ科はハチと同じで、クイーンが産卵し、コロニーの長となるだろ?オジョウサスライアリはその逆で、世にも珍しい雄が国王(キング)の種類なんだよ」ブクブクブク

アンコ「通常のサスライアリは、雌が女王のみで雄アリと交配した後、捕食しちゃうんだけど、オジョウサスライアリは雄が「男爵」一匹のみで、成体となったお嬢アリと交配して、次々と幼虫を産ませていくの♪だからあたしのお父さんも男爵なのよ♪

トンコ「大家族の理由はそれだニャ」

ザンコ「それにしても雄一匹なんて、究極のハーレム状態ですわね。お下品なBBBさんならさぞ羨ましい世界でしょうに」あははははは

すあま「なんや食うたり食われたりと昆虫界は難儀やで」ふむぅ~

アンコ「普通はね。でも交配後も男爵は「紳士的」だから、優しくお嬢アリを気遣い、捕食するどころか、自身のお尻から出される極上の甘露を吸わせ、子育てに尽力するよう激励してくれるの。その愛情を受けたお嬢アリは、マーザーアリとして立派な母アリに成長していくのよ♪

リカ「・・・・・(なんでマーザーって発音するんだろう・・マザーでいいのに・・えー)」

トーマス「でもさ「お嬢期」は物凄い「ワガママ」で、群れの長である男爵の言うことも聞かず、自由奔放に行軍をするって聞いたけど・・君はそんな風に見えないね」

アンコ「ありがとう♪あたしはコロニー内で唯一の知的生命体種なの♪

すあま「一億分の一の確立かぁ・・。アンコはんとこうして話してること自体がどえらい奇跡っちゅうわけやな」なむぅ~祈(アンコに向かって拝む)

トーマス「確かにそうかもね。そもそもサスライアリ自体が、ひとつのコロニーに留まらない性質で、食物を求めて広大な地域を移動しては、他の種のアリが作ったコロニーを奪って「借りぐらし」をする習性なんだからね・・アンコさんからオジョウサスライアリの話を聞けるのはとても貴重な体験だよ」ブクブクブク

サカナスキー「借りぐらしってことは、この近くにコロニーを?」

アンコ「はい♪昨晩、「強奪」に成功したばかりなんですよぉ~」えっへん

リカ「・・・・・(他種族のことはあまり何も言えないけど、やっぱり少し怖いな・・えー)」

トーマス「通常のサスライアリならばコロニーの引っ越しの際、クイーンを護衛する無数の働きアリがその回りを囲いながら移動するんだけど、基本的にお嬢アリ達は男爵(父)をリスペクトしていないから、移動の際も男爵は独りで移動することが多いんだ」

アンコ「そうなんですぅ~♪だからお父さんったら、移動の最中、やたらと鳥やカエルといった外敵に捕食「されがち」で、ほんと困っちゃうんです」むすむかっ

トーマス「それが原因でコロニーごと絶滅してしまうケースもあるらしいよ」

リカ「・・・・・(ダメじゃん・・えー)」

アンコ「自由奔放な動きが許される「お嬢アリ」のあたしは、今朝方、散歩の途中で通学途中だったジュニャーナ先生に偶然遭遇したんです。あまり他の種族の知的生命体種と話をしたことがないって先生に言ったら、入学してみないかって誘われて、親の意見も聞かずに即入学を決意しちゃったってわけなんです♪」てへっ

サカナスキー「う~ん・・ということは家族にしてみれば「家出入学」というわけか」

トーマス「つまんないこと言うなよ、サカナスキー君。君だって、海で偶然出会った僕をホームステイさせてくれてるじゃないか。種を問わず共存する。それはみんなの願いでもあるだろう?」ごめんよ(と、照れくさそうに鯵に説法される少年)

アンコ「でもびっくりでした・・。本当にこうしていろんな種族が集まって勉強してるなんて・・感激です♪

リカ「わ、アンコさんって、オシャレな顔なのねぇ」ん~(虫眼鏡で見てる)

アンコ「??」ぱちくり(目は退化し、盲目ではあるが元々目があったと思われる部位に、アイシャドウを施したようなオシャレなピンクの斑点(舞踏会につけていく「淑女マスク」のような目模様)がついている)

トーマス「彼女達の特徴である、顔の模様はお嬢期に見られ、マーザー期(交配後)になると消えてしまうんだ」

すあま「ほんまや。めっちゃ「オサレ」やん♪ほな、胴上げしよか!!」なんでだよ手(と、突っ込むサカナスキー君)


??「オサレ?その程度で笑わせないでよね


サカナスキー「なんだ?今、やけに「ちっさい声」が聞こえたような・・」む~


??「ここよ。人型のチェリーボーイさん


サカナスキー「なっあせる」きょろきょろ

リカ「そこよ!」む~(虫眼鏡を覗きながらサカナスキーの肩の上を見る)


ぼへぇ~~~~ん
(肩に乗っているのは、ピンク色をした紙魚(シミ)であった。長い触角に白いリボンを付けている)


リカ「いやあああああああ!!気持ち悪ぃ~~~~~ガクブル」自分で見つけといて手(と、突っ込むサカナスキー君)

トンコ「なんだ、おまいは?」みゅうむぅ

??「ふん。相変わらず口の悪い獣人だこと。さぞ主人の素行の悪さに影響されているのね」よっと(サカナスキーの肩を飛び降り、アンコのいる机の上に着地する)

トンコ「にゃんだお前!UBUにゃんをバカにするニャ!!」バッDASH!(すかさず懐からベリオSネコ包丁を取り出す)

サカナスキー「待って、トンコさん。トーマス、見えるかい?」よいしょ(水槽を傾け、机の上を見せる)

トーマス「ああ。あれは衣魚、紙魚と書いて「シミ」と読む、繊維質の服や本なんかの紙を食害しちゃう昆虫で、人間社会では害虫として認識されている原始的な無変態昆虫だよ」

??「おだまり!!外に出れないくせして、偉そうにあたしを語らないでちょうだい!!

トーマス「!!!!」外に出れないくせして・・外に出れないくせして・・ガガーーーーンびっくり

サカナスキー「なんて口の悪いやつなんだ!」よしよし(水槽を撫でる。ショックで水面に浮いているアジソン)

??「あたしはオサレシミ科のシミッティ。そこのしみったれたアリの子に物申したいの」ちら

アンコさん「え・・?

シミッティ「あんたに挑戦状を叩きつけるわ!!あたしがその勝負で勝ったら、あんたはあたしの言うことを聞くの!!いいわね!?

アンコ「??」きょとん


コーネリアス「これは興味深い展開になってきたなぁ・・」カキカキカキ(机の間に身を伏せて記述している。その背後ではまだかまだかと貧乏ゆすりをして着席しているガイウスの姿も)


To Be Continued



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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードは!?

12/5(月)0時更新 「借りぐらしのアンコさん/PART2」

をお送り致します♪ほんだらばさ!次回も「うろうろ」しながら読も見ようぽけ~






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