~わんぱくスーパーゴッド念力ハウス「あたちんち(通称「あたちハウス」再建築完了済)」....
BBB「あれぇ・・俺のパンツが見当たらねぇ・・」あれぇ・・あれぇ・・?(家の中をTシャツ一枚でウロウロと徘徊している黒猫)
チェルシー「ねぇ、おじちゃま、まだにょか?」(玄関で待機している)
BBB「ちょっと待ってくれな・・・あれぇ・・・俺のパンツ・・」きょろきょろ
チェルシー「にゃんで猫がパンツを穿く必要があるにょか」ぷんすか
BBB「いやぁ・・寝る時なぁ・・穿いて寝るとあったかいんだよ・・・あれぇ・・どこだぁ・・」きょろきょろ
チェルシー「んもぉ~!お出かけには関係ないにょ!」ぷんすか
BBB「いやぁ・・ほらぁ・・大塚さんのところのヘルパーアイルーいるべ?介護担当の橋本さん」あれぇ・・
チェルシー「いちゅもヴォルネコシリーズを着てる?」
BBB「その橋本さんが最近、寝る時にお腹が冷えるっていうからよ、俺の穿いてるパンツを参考にしてもらえたらと思って・・・あれぇ・・・どこだぁ・・」きょろきょろ
チェルシー「ばかばかちい。ほら!見てばっかりいにゃいで、「物をひっくり返す」とか、アクチョンちなさい!!」んもぉ~
BBB「でもよぉ~、勝手に「物をひっくり返す」と、UBUが帰ってきた時、確実に怒られんべ?だからこうやって上からさぁ・・・あれぇ・・・ここにあったはずなんだけど・・・おかしいなぁ・・」きょろきょろ
チェルシー「おじちゃまのグズ!六本木もにゃにか言ってやるにょ!」(部屋の隅の天井から吊るされている、鳥かごの中の「インコ」に向かって同意を求める)
六本木「ソンナニアワテテ、ドコイク?」
チェルシー「公民館にょ♪」
六本木「ギョウショウニンガ、クルヒカ」
チェルシー「そうにょ♪行商人が「あちらこちら」で仕入れてきた「めずらしげ」な珍アイテムを月に一回、公民館でお披露目してくれる激アツDAYにょ♪」
六本木「オメアテハ、「エンボスメタルシール」カ?」
チェルシー「『ハンターギャザリング★大天使軍VS謎の魔界軍』の第二弾が出たにょだ!!もちろん天使軍の「キラキラ」は、前回に引き続き、我らがご当地アイドルハンターぬくめちゃんにょ♪今回はどんなかわいい衣装を着ているのか、今から楽ちみにょ~♪」にょ~ほっほっほっ
六本木「ナラ、イソゲ、チェルシー。ナクナルゾ」
チェルシー「でも、おじちゃまが・・こらぁ~!!早くするにょ!!」ブーーン(UBUのブーツのかたっぽを投げる)
BBB「あれぇ~・・ここにあったはずなんだけどなぁ・・」ばこぉ~ん(ブーツが頭に当たるも依然として部屋の中をウロウロしている黒猫)
チェルシー「ああん!早くちないと、売り切れちゃうにょ~」え~~~ん
BBB「でもよぉ~・・橋本さんにパンツを見せてやるって、約束しちまったんだよぉ・・っかしぃなぁ・・いつもこの辺にあるのになぁ・・あれぇ・・・」え~~~ん(まだ泣いているチェルシー)
六本木「キョウミセルノカ?」え~~~ん
BBB「夜な。うち(UBUの家=ここ)に来るんだよ。あつあつとろふわのジャンボピザ食いながら、自慢のパンツを見てもらおうと思ってよ。パンツっていうとびきりのチーズがなきゃ、せっかくのピザも台無しだろ?だからよ、あれぇ・・おかしいなぁ・・」え~~~ん
六本木「オイ、ビー。パンツハ、オレガ、サガシテヤル。ダカラ、ハヤクイケ」え~~~ん
BBB「マジか?六本木。ワリィな。夕方までには帰ってくるからよ」え~~~ん(鳥かごを開けてやる)
六本木「マカセロ。パンツモ、ピザモ、タノシミニシテロ」バサバサバサバサ(鳥かごから飛んで出てくる)
BBB「頼んだぜ、六本木。ほんじゃ、ちょっくら行ってくるわ」え~~~ん(泣いてるチェルシーの手を引っ張ってお出かけする)
ぱたん
六本木「サテ・・・・」
よぉ。俺の名は六本木。UBUの家に住んでやってる、鳥網>オウム目のインコだ。なに?俺はいつも片言で人間の言葉を「ものまね」してるだけの「お調子インコ野郎」だって?そりゃファックってもんだぜ、ブラザー。ファックだ。いいか?俺がこうして「頭の中」で、言語能力というプロセスを処理し、あんたらでも分かるような修飾語を形成してやってるのは、俺にれっきとしたインテリジェンスがある証拠だ。おまけに俺は、言葉や理知を持たない動物やモンスター達が、何を言ってるか理解出来るスキルも持っている。UBUのクソ野郎が、どうして俺を「頼れるサイドキック」として認めているか、これで理解してもらえたはずだ。そこでだ。今日は親愛なるお前たちに、普段は見せないクールな俺の姿を見てもらうと同時に、友人が失くしたという大切なパンツを探してみようじゃないか。なんだって?鳥目のお前にトレジャーハントが出来るのか?だって?だからヒト科はファックだってんだ。俺の能力を活かした情報網をなめるんじゃねぇ。鳥だって上手に歌うことが出来るんだぜ?And Your Bird Can Sing♪ってな。それじゃあ、ご陽気にクエスト解決と洒落込もうか!
「あたちのモンハン日記」
~ハードボイルド★バード探偵シリーズ~
六本木「フ~~~~」
・・・・・・・・・・・・・・
(部屋の中はゴミ箱や宝箱の中身がひっくり返され「アホみたい」に散らばっている。またUBUのハンター防具や狩猟道具と思われる品々もそこら中にこっ酷く散乱しており、『狩りに生きる』をはじめ、雑誌やら紙質のものも「すべて」引き裂かれ、くしゃくしゃになって床に転がっている)
六本木「ドコニモナイナ」う~む・・
みんなはあまり知らないと思うが、UBUのやつは「ああ見えて」几帳面でな。整理整頓をはじめ、部屋のクリンリネスには常日頃から気を配っているんだ。そんなUBUが今のこの部屋の状況を見たら確実にブチ切れるだろうが、問題はない。いざとなれば「物盗り説」をでっち上げ、カーブーに疑いの目を逸らすという筋書きさ。
六本木「ツギニ、アヤシイノハ・・」きょろきょろ
ひょっ(壺が並んでいる棚の上に飛び乗る六本木)
六本木「・・・・・・・・・」じーー(並んでいる色とりどりな壺を見ている)
どーーーーんどーーーーん
(次々と壺にタックルをかましていく六本木)
がしゃーーーーーん
がしゃーーーーーん
がしゃーーーーーん
(実に心地の良いテンポと間をもって割れていく壺たち。中から豆や木の実が豪快に散らばり混ざり合っていく。元通りに復元するのはかなりの根気が必要だろう)
六本木「ココニモ、ナイカ・・・」(棚の上から大惨事を見下ろしている)
ひゅ~~~~~~~~(ベランダより心地の良い風が入ってくる)
六本木「・・・・・・・・・・・・」
そうだ・・。確かビーの奴は、いつもベランダにパンツを干しているはずだ。おっちょこちょいのビーのことだ。おおかた、ベランダの手すりにパンツを置き忘れて、部屋の中だけを探していたに違いない。あっけないようだが、これで事件は解決だ。
バサバサバサバサ
(ベランダの手すりへと向かって飛んでいく六本木)
六本木「・・・・・・・・・・」きょろきょろ
ひゅ~~~~~~~~(手すりには何も掛かっておらず、また下にもパンツは見当たらない。にが虫が不思議そうに見上げている)
六本木「・・・・・・・・・・」
ちゅんちゅん ちゅちゅちゅん
六本木「ン・・・」ちら
ちゅんちゅん
(ベランダの隅で、小皿に入った水を飲んでいる一羽のスズメ)
六本木「ヨォ、ジャック」
ジャック「ちゅんちゅん」へこり
こいつは、鳥網>スズメ目のジャック・スパロウ(♂)だ。毎日のように、UBUの家のベランダにやってきては「一服」していく、イカしたスズメ野郎さ。ちなみに小皿の水は、UBUやチェルシーが毎日、用意しているんだぜ。日課とはいえ、ご苦労なこった。是非、空の旅に疲れた時は、「あたちハウスモーテル」を利用してくれよな。
六本木「ジャック、ココデ、パンツヲ、ミナカッタカ?」
ジャック「??」(鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔してる)
六本木「イツモココニ、ホシテアル、シロイ「ブリーフタイプ」ノ、パンツダ」
ジャック「★」ぽん
六本木「ココロアタリガ?」
ジャック「ちゅんちゅん。ちゅちゅんちゅん」(羽を広げて外を指している)
六本木「・・・・・ゴミステバ・・ソコデミタノカ?」
ジャック「ちゅん」へこり
六本木「アリガトウ。ヨイ、シュウマツヲ」
バサバサバサバサ
(ベランダから飛び立っていくジャック)
六本木「・・・・・・・・・・・」
妙だ・・村の共同ゴミ捨て場は、ここから少し距離がある。仮に風で飛ばされたしても、ベランダの下に落ちるはず・・・どうしてゴミ捨て場まで・・・・
六本木「!!」(鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔する)
分かったぞ!ダストシュートだ!この家はベランダにある通路から、上にある集会浴場に繋がっている。ダストシュートはその道中にあるのだが・・・俺の予想が間違っていなければ・・・
バサバサバサバサ!!
(集会浴場へ直通してるアーケード内の通路を飛んでいく六本木)
シュタッ(通路の壁に設置されているダストシュートの蓋の前に着地する)
こいつはUBUの家と集会浴場の為に設けられた「滑り台式」のダストシュートだ。投げ込まれたゴミは、一直線に村の外にあるゴミ捨て場まで転がり落ちていくって寸法だ。ちなみに、砂漠の艦隊のクソ共がユクモを占拠した時も、UBUの指示に従い、このダストシュートを通って、俺と陽子とパノは無事に村の外へ脱出することができたんだ。大変だったが、今となってはいい思い出さ。詳しくは『キンキュウタイセイ!レベルフォー!!の巻』を復習してくれよな。
六本木「ソンナコトヨリ・・」きょろり・・きょろり・・(鳥首をゆっくり回しながら、木床を慎重に探索する)
チラリぃ~~~ん
(床の上に「グレープ色」の毛を発見)
六本木「ボニー・・・」
そう。彼女は常日頃から、ビーがベランダにパンツを干すことに反対している。先日もジャブジャブに洗った「生乾きのパンツ」を、ビーが鼻歌交じりに干しているのを見て、「不潔!!臭い!!手すりが腐るからやめなよ!!今度見かけたら、容赦なく捨てるからね!!」と脅迫をしていた。そしてこの毛・・間違いなく、ボニーがビーのパンツを「いやいや」つまんで、このダストシュートに「見せしめ」として捨てたのだろう。まったく、女のヒステリーってのは、怒り時のモンスターより手がつけられない。さて、そうと決まれば、次に俺が行くべき場所とは・・
テケテケテケテケ・・
1.集会浴場
2.村長の家
3.大塚さんの家
4.ゴミ捨て場
おっと。テキストアドベンチャーじゃあなかった。これはゲームじゃない。早く友人の宝物を見つけてやらねばなるまいて。
バサバサバサバサバサバサバサ
(村を一望しながら優雅に空を舞う六本木)
六本木「・・・・・・・・・・」ちら
・・・・・・・・・・・・・・・・
(あたち農場の採掘場がある岩山の裏側、崖下の小さなエリア(村人は「農場秘境」と呼ぶ)にゴミ捨て場が見える)
バサバサバサバサバサバサバサ!!
(ゴミ捨て場目掛けて急降下していく六本木)
しゅとっトットットットッ・・
(着地の勢いを殺すように、ほっそい二本足で優雅に歩く六本木)
六本木「・・・・・・・・・・」きょろきょろ
もっさり・・・
(と、山積みになったゴミが置いてある)
一件、臭そうに見えるゴミ捨て場だが、ユクモではUBUの提案で、ゴミを焼却する期日の間に臭いがしないよう、ゴミの山に「消臭玉」をしこたまぶつけてあるんだ。この消臭・殺菌効果により、ハエなどの害虫をはじめ、山の中に棲息している小型モンスターもにおいにつられてゴミを漁りに来ることことはない。ちなみに焼却日は、月・水・土の3日で、土曜のみ、大型ゴミも認められている。ゴミを燃やすのは村人で、毎週担当が割り当てられているんだ。もちろん、村長さんも例外ではなく、登板が回ってくるのだが・・見せてやりたいぜ。あの真面目な村長さんが頭巾を被って、せっせとゴミを燃やしている姿をな。おっと。それと、大型ゴミを燃やす時は、大タル爆弾Gの使用許可が認められているんだが、その時は爆弾の使用に長けた村人を同行させる決まりになっている。ま、だいたいは、暇なクサッチーニが「指名」されることが多い。あれでも一応、上位ハンターだからな。最近ではもっぱら狩猟で爆弾を使うより、ゴミ捨て場で使うことの方が多いクサッチーニだが、どうせ彼女もいない独り身・・ゴミでも爆破して、日頃の鬱憤を晴らしているんだろう。とんだロンリーボマーだぜ。今時の若い子が、ゴミ捨て場でにやにやしながら爆弾を設置しているクサッチーニの顔を見たら、「マジキモイ、オワタ」と言うに違いないだろう。めげるな、クサッチーニ!
六本木「ヨカッタ。マダ、モヤサレテナイヨウダ」
ホッ(と、ゴミの山を見上げるインコ)
六本木「パンツ、パンツ・・・」きょろきょろ
ブブブブブブブ・・・(と、遠くから飛んできたのは、かなり「でっぷり」した銀蝿であった。全体的に金属的なグロスを呈しており、複眼は青く、片手に棍棒(釘バットタイプ)を持っているのが実に恐ろしげである)
六本木「ン・・アレハ・・」
しゅとっ(ゴミの頂上に颯爽と立つ銀蝿)
あいつはこのガベージダンプの主、ユクモノ銀蝿のボブだ。ボブはゴミ捨て場の「クリーンになった」生ゴミを独り占めする代わりに、外敵を寄せ付けないように毎日、警備しに現れる。ここのゴミ捨て場が、消臭玉によって清潔にされているのと同様に、このボブが「余所者」のハエを追い出してくれているから「治安」が保たれているのもまた事実だ。
きょろきょろ(と、棍棒を携え、威嚇するように周囲を警戒している、なんだか迫力を感じる銀蝿)
そうだ。あいつなら、パンツを見かけたかもしれない。聞いてみよう。
テケテケテケテケ・・
聞き込み>誰に?>ボブ
六本木「ヘイ、ボブ」
ボブ「ブッ?」きょろきょろ
六本木「シタダ」
ボブ「ブッ」じーーーー(少しヤバゲな青い複眼で下を見下ろしている)
ボブは知的生命体種ではないが、だからと言ってバカでもない。棍棒を常備しているのは、余所者をひっぱたく為だけではなく、捨てられた肉を叩く為でもあるんだ。そんなことからボブは「ハエ業界」では、「ブッチャーボブ」という異名で呼ばれているそうだ。
ブブブブブブブ・・・しゅとっ
(六本木の前に飛び降りてくる六脚類のボブの体は、二本足で立つと、胸にあたる第二節の大胸筋が鉄板のように熱い胸板であること、そして第三節が見事なまでの「シックスパック」であることがよく見て取れ、常日頃の厳しいトレーニングを想像させる)
六本木「ミハリ、ゴクロウサン」
ボブ「ブッ」こくり(口の周りに生えてる刺毛が、実に憎らしい)
六本木「サガシモノヲシテイルノダガ、チカラニナッテハクレマイカ?」
ボブ「ブッ」こくり(頷くと同時に、棍棒を握る手が少しだけ力む)
六本木「サイキン、ココデ、「シロイブリーフタイプ」ノ、パンツヲ、ミナカッタカ?」
ボブ「ブッ」こくり
六本木「ホントウカ?イマ、アルカ?」
ボブ「ブ~」ふりふり
六本木「・・・ナイノカ?」
ボブ「ブッ」こくり
六本木「ドコニイッタ?」
ボブ「ブッブッブッ。ケナケナケナ。カシャリコショリ」(と、奇抜な唇弁を小刻みに動かしながら何やら丁寧に説明している)
六本木「イヌ・・パンツヲ、クワエテ・・サッテイッタ・・・。ドコノイヌダ?「ノラ」カ?」
ボブ「ブッブ」ふりふり(さぁ、そこまでは知らねぇな)
六本木「ソウカ。キチョウナ、ショウゲンヲ、アリガトウ、ボブ」
ボブ「ブッブッブッ。アンマン、アンマン。カナケッショ」
六本木「ン・・コノマエ、UBUカラ、イタダイタ、アンマンガ、トテモウマカッタ。モウスコシ、カワノ、ジュウナンセイヲ、ツイキュウスレバ、モット、「ヨイアンマン」ニナルダロウ・・ワカッタ。ツタエテオコウ」
ボブ「ブッ」こくり
ザッザッザッザッザッ・・ばちぃ~んばちぃ~ん
(頷くと無造作に歩き出し、「ハエ用」のキッチン台に置かれた「腐った肉の欠片」を棍棒で叩き出すボブ)
六本木「フッ・・。ツクヅク、ニクメナイ、オトコゾヨ」
バサバサバサバサバサバサ!!
(ゼロモーションからゴミ捨て場よりテイクオフしていく六本木)
六本木「・・・・・・・」バサバサバサバサ
さて、困ったぜ・・。一概に犬といっても、飼い犬や野良の可能性もある。だが、共通していえるのは、ユクモ地方にとって犬は「稀」であるということだ。ペットとして飼っている村人がいるのだろうか・・ひとまず集会浴場にでも行って、情報収集してやろう。
バサバサバサバサバサバサ
(小窓から「イン」していくインコ)
六本木「・・・・・・・・・・・」(アイルー型の大だるまの頭の上にとまっている)
しーーーーーーーーーん
(集会浴場はまるで無人である)
しまった。今日は集会浴場の定休日だった。まったく都市の人気美容店じゃああるまいし、なんだって火曜日が休みなんだ。ただでさえ、ユクモでの狩猟ブームはとうの昔に去り、外部からハンターは訪れず、今となってはギルドガールと爺さん(ギルドマネージャー)の「憩いのロビー」に成り下がっているというのに・・。番台さんとドリンク屋に限っては、とっくにセミリタイヤ生活を楽しんでいる始末だ。そのせいでUBUのような無法者に「温泉の素、使い放題」と「ドリンク混ぜ放題」を許してしまっているのは言うまでもないがな・・。
六本木「ホカヲアタルカ・・」しょんげり
ずるずる・・ずるずる・・
(集会浴場の正面口より、ボロボロになった一匹の王族カナブンが、小枝を杖代わりに足を引きずりながら「イン」してくる)
六本木「カネコ・・!」
金子「ハァ・・ハァ・・」(げっそり青ざめた顔を見上げるカナブン。可哀想に、背中からは後翅がだらしなく出てしまっている)
こいつは王族カナブンの金子(♂)。知的生命体種ではないのだが、前に俺が捕食しようと捕らえた時、命乞いに「コガネムシ」のモノマネを披露して、見事、俺の沸き起こる食欲を笑いに変え、難を逃れたという逸話を持つ、非常に「頭のキレる」カナブンだ。以来、舎弟のようにかわいがっているのだが、この有様はどうしたというのだ?
ぼきぃ~んばたぁ~ん
(体を支える小枝が折れ、前のめりに豪快に倒れるカナブン)
金子「ハァ・・ハァ・・・・・・」(救いを求めるように白目を剥いたまま顔を上げる)
六本木「カネコ!!」
金子「・・・・・・・・・・・・」ガクン
六本木「カネコーーーーーーー!!」
この時、俺は悟った。今回の「パンツ探し事件」は、とんでもなく厄介な山だということを・・。そしてこの事件の最中に起きた、「いち王族カナブンの悲劇」を・・
カネコーーーーーーーー!!
カネコーーーーーー
ネコーーー・・
コーー・・
誰も知ることはないだろう・・
To Be Continuedひと読みしたならポチっとな
皆様の一票が励みになるのえす
次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードは!?
3/25(土)0時更新 「パンツとピザとイケてるインコ/後編」
をお送りいたします♪ほいだらさ!次回も鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔しながら読も見ようくるっぽー
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「パンツとピザとイケてるインコ/前編」
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