~水没林南部、クルセイダーズ拠点エリアより数キロ地点....
バシャバシャバシャバシャ・・!!
(水たまりの上を駆けていく「肉球型」のホイールを持った大きな車輪)
ガガガガガガガガガ・・・
(迷彩を施されたネコ式火竜車隊が、ミサイルの発射機を乗せた荷車を牽引しながら湿地帯にエリアインしてくる)
迷彩色のセルタスネコA「ふぁ~あ・・心地良い振動で眠くなっちまうぜ」ガガガガガガ・・(操縦席の木製ハンドルを「あの二本の指」で器用に制御しながら、ぴったり肩を寄せ合い「立ち乗り」している同じ迷彩色のセルタスネコに話しかける)
迷彩色のセルタスネコB「緊張感ねぇな。カレン将軍に見つかったら懲罰もんだぞ?」ふふぁ~(言いながら「あの棒字型の口」に咥えた葉巻をふかしてる)
迷彩色のセルタスネコA「ハン。かまやしねぇよ。ここにゃ~従軍しちゃいねぇんだ。あの人は機械より馬が好みだからな。機動力のある騎馬隊で自ら遊軍とは、大した女だよ」ガガガガガガガ
迷彩色のセルタスネコB「おいおい。だからこそ、どこに伏兵しているか分かったもんじゃないぞ?今の台詞、聞かれたら槍で一突き、イチコロだな」ふふぁ~~
迷彩色のセルタスネコA「鏖逐将星の名は伊達じゃねぇって?冗談。俺はもともと修羅尊威、オステルマン隊に加わりたくて入国したんだ。それがどうだ?やっとの思いで入隊出来たと思いきや、無産階級出身のじゃじゃ馬姫を支援しろだとよ。正直、やる気が出ねぇよ」ふぁ~~あ・・
迷彩色のセルタスネコB「だよなぁ~・・エリート部隊にはそれ相応の相手が必要なんだ。その証拠に司令官達は北で神殿の騎士団相手に奮闘してるってのによ、こっちはどうだ?田舎の自警団ごときに苦戦してやがる始末だ。それを見かねた司令官が援軍を出す気持ちも分からんではないぜ」ふふぁ~~
迷彩色のセルタスネコA「田舎モン同士の戦いに、文明の利器を見せてやれって言うんだろ?とっととモンスター共を爆死させて、本隊に帰ろうや」ガガガガガガガ
迷彩色のセルタスネコB「だな・・・・おい、見ろ!」
モワモワモワモワモワ・・・
(進路先の東西森林エリアから上がる煙)
迷彩色のセルタスネコA「派手にやってるようだな。ってぇことは、カレン将軍の予想通り、敵が迎撃に討って出てきやがったってことか・・」ガガガガガガガ
迷彩色のセルタスネコB「囮だろ?宰相より借りた兵器隊をみすみす見殺しにして、その間に俺達を進軍させようって魂胆だ。まったく恐ろしい女だよ、カレン・アレンは。ルックスはイケてるのになぁ・・」ふふぁ~~
迷彩色のセルタスネコA「俺達の目的は予定通り、敵拠点エリアに向かってミサイルをぶっ放すこと。逃げてきた敵を仕留めるのは、カレン将軍の仕事だ・・・ってよ、まさか、俺達も囮なんてことねぇよな?」ガガガガガガガ
迷彩色のセルタスネコB「バカ言えよ。いくら好戦的なカレン将軍とて、オステルマン司令官相手にそれは・・・・ん!?」チャッ(すかさず双眼鏡を取って覗く)
ドスーーン・・!ドスーーン・・!
(前方の森林地帯より轟く重たい突進音)
迷彩色のセルタスネコB「明らかにモンスターのそれだな・・・全軍!!止まれ!!」
迷彩色のセルタスネコA「足音はどう聞いても一頭だ。クルセイダーズか野生か知らねぇが、ニャトリオットで粉々にしてやるさ。全軍!!発射準備!!」バッ(火竜車より飛び降りる)
ドスーーーン!!ドスーーーン!!
迷彩色のセルタスネコA「森の中からモンスターが顔を出したら一斉に一射目を発射!!」ギュリギュリギュリギュリ・・(発射機横のハンドルを回し、発射角度を測る)
カカカカカカカ・・・
(俯瞰視点。ニャトリオット隊の発射機が一斉に角度をつけて前方の森林地帯を捉える)
迷彩色のセルタスネコA「さぁ・・早く可愛い顔を見せやがれ、バケモンが・・」スッ・・(ハンドル横の発射装置と思われる「まあるいボタン」にそっと肉球が触れる)
ドスーーーン・・・・・・・・
(森林奥より足音が止まる)
迷彩色のセルタスネコA「ハァ・・ハァ・・・(こっちの殺気に気づいた・・・知的生命体種か・・?)」
ウオン・・・ウオン・・・!!
(一部の木々が激しく揺れ動くのと同時に、何やら巨大な旋風音が聞こえてくる)
迷彩色のセルタスネコB「なんだ・・?」チャッ(双眼鏡を覗く)
ウオン・・!ウオン・・!ウオン!!ウオン!!
(森の中の「何か」が、明らかにその回転速度を速めている)
迷彩色のセルタスネコA「・・・・・・・・・・・・・」ごくり・・
ドオオオオオオオオン!!
(スパイク状の鉄球を尾先に付けた尾槌竜が、その凶器を向けながら森林より勢い良くすっ飛んでくる)
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
~ユクモあたちファーム....
ポール「尾槌竜の奇襲攻撃・・・考えただけでも恐ろしいな」ふ~~
BBB「そんで!?グランカッサはどうなった!?」ドキドキ(と、ドキドキノコを握りしめながら興奮している)
UBU「漢字を覚えたのはいいけど、出来れば平仮名も覚えて欲しいものね・・え~と・・」しゃりっ(っと、次の便箋をめくる)
パソコン「早く!!早く!!」
チェルシー「読むにょ!!」がじっ(UBUの腿、噛んだ)
UBU「あぎゃああああああああ!!!!」
ト、雄叫ビヲ、グランカッサガ、アゲテイタカハ、サテオキ・・劉珍ヨリ、迎撃命令ヲ受ケタ、グランカッサガ装備スルハ、世ニモ奇妙ナ、「ドボルハンマー」デアッタ
GOOOOOOOOO!!
(俯瞰視点。宙を見上げて驚愕するニャトリオット隊の真上から、スパイク状の鉄球と化した尾先を垂直に向け、急降下していく巨大なドボルベルク)
チェルシー「ドボルハンマー?」
BBB「雪左が作ったモンスター用の武具さ。確か、まさひこのトンファーと同じ金属を使っているんだよな?」
UBU「そっ。東方一と云われるブラックスミスが開発した、ユクモノスターライトをね♪」
ボガアアアアアアアン!!
(落下してきた尾槌竜の「鉄球」が、無数の火竜車とニャトリオット発射機を叩きつけると同時に激しい爆破が起こる)
ポール「爆破属性を伴った制振合金!?」ガガーーン
パソコン「ちょっと待って。その制振合金ってなんだい?」
UBU「合金そのものが振動を吸収してしまう合金よ。そんなあらゆる強度の振動をも吸収してしまう弾性率を誇る制振合金に、爆破属性を持つ素材を含有することに成功したの。まさ君のトンファー同様、ユクモノスターライトを武器として使用すれば・・・」
ドガアアアアアアン!!
(火の海の中、スパイク状の鉄球がミサイルの発射機を粉砕し、同時に大爆発を起こす)
ポール「完全な破壊兵器だ・・・」あっけらかん・・
UBU「ひょひょひょひょひょ!!ウケるでしょ!?」すりすり(噛まれた腿を撫でながらバカ笑いする)
チェルシー「どうちてユクモノスターライトなにょ?」
UBU「金属から発生する火花が、スターライト(星明かり)に見えることからだって。雪左らしいロマンチックな命名じゃない?」にっこりあんまんフェイス
グオーーーーーーーン!!
(硝煙をあげながら振りかざされる巨大なスパイクハンマー)
迷彩色のセルタスネコA「撤退だぁああああああああ!!!!」
ダシャアアアアアアアン!!
(エリアの地面を容赦なく穿つドボルハンマーを中心に、散り散りになって遁逃していくセルタスネコの群れ)
マクシミリア「全兵器の破壊を確認!!奇襲は大成功だ!!」(背甲の「コブ」の上に立ち、素早く首を左右に振りながら周囲の状況を確認している)
グランカッサ「ファ~~あ。なんだか熱いな・・」
ボオオオオオオオオオ・・・
(ミサイルの燃料が漏れた湿地帯の水溜りに広がる火の海の中、棘状の尾先をぶら下げた尾槌竜の高峻威風なシルエットが揺らいで見える)
BBB「さすが伯爵とグランカッサだぜ!!一瞬で蹴散らしちまうとはな!!」ぱぁ~ん(チェルシーとハイタッチをかます)
UBU「グランカッサの奏でるヘビーなバスドラと、そのビートを彩るベースサウンドのような爆破音・・・あ~~あたちも聴いてみたかったぁ~~ん♪」
ポール「狂信的なボマーみたいな発言はよしなさい」
UBU「ひひひひひひ」チロッ(と、「やっちゃいました」的な感じで舌を出しておどけてみせるあんまん女。横で嫌そうな顔して見てるパソコンの顔を素早くひっぱたく。もはや妖怪みたいである)
ポール「まったく・・・(それにしてもなんて連中なんだ・・。モンスター専用の武具を作り、戦場で実戦するとは・・・。今後はそれを生み出している工房からも目が離せないか・・)」ふぅ~~~~~
チェルシー「ポールおじちゃまも安心のため息なにょだ♪」すりすり(顔面をポールの太ももに擦りつける)
ポール「まぁね・・それで?戦いはひとまず終了したのか?」
UBU「みたい。手紙の続きには、敵の総大将・・カレン・アレンは、三部隊の兵器を捨て駒に、まさ君達が隙を見せるのを森の中でひっそり窺っていたみたい。かなり辛抱強いよ、敵の大将さんは」やれやれ(と、便箋を大事に封筒の中へしまう)
パソコン「まさひこ君達にビビってただけじゃないのぉ~!?」へぽっへぽっ(感化されながら弱々しいジャブをかます)
UBU「だからこそ警戒して、完璧な条件下で倒せる機会を探っていたのよ。仲間を見殺しにしてまで、森の奥から目を光らせ・・・ゲバゲバゲバゲバ~~~~ってね!!」ひゃあああああ(腰を抜かしてすっ倒れるパソコン。恐怖と呪い効果により一落ち確定)
BBB「なんにしても今回はうちの完全勝利だ。そのまま猫騎馬隊は森の中で一生ひっそりと暮らしてりゃいいんだ」がじっ(ドキドキノコをかじり、その後「お?当たりだ」という黒猫)
ポール「とりあえず、手紙は君たちにとって吉報だったみたいだな」なでなで(満面の笑みを浮かべて頷くチェルシーの頭を撫でてやる)
パソコン「うん・・・まさひこ君達もすごいけど、それに加わってるリーダーも・・・羨ましいなぁ・・・」(仰向けになったまま空を見上げながら呟く)
UBU「そうかな。あたちはみんなが心配でたまらないよ」
パソコン「・・・・・・・・・・」
ポール「・・・・・・(誰よりも戦場に行きたいのはUBUもまた同じ・・・果たしていつ動くのか・・・激しい抗争になることには違いないが・・水没林に残っていると思われるウーメイも心配だ・・・)」
BBB「よぉ。ここんところ純平とボニーの姿が見えねぇが、なんか命令したのけ?」がじがじ(ドキドキノコの柄の部分までしっかり食べる)
UBU「ん・・・・そう言えば、見ないね」(上を向いて明らかにごまかしている)
BBB「機密事項ってか?ま、お前のことだ。あの二人に依頼した内容はだいたい検討がつくぜ」よいしょっとな(と、立ち上がり、チェルシーと手をつなぐ)
UBU「あれ?どっか行くの?」
BBB「鉄平のところ。今の話し、聞かせてやらねぇとな」にっ
UBU「あ、じゃあ、あたちも行く~♪バステトを抱っこするんだ!」よっと
パソコン「よし!じゃあ僕は、今頃「アホみたいな顔して寝てる」デブを叩き起こして、村の周囲をパトロールしてくるよ!リーダーに負けてられないからね!!」コツン(UBUと拳を叩き合わせる)
ポール「なぁ、最後に質問なんだが・・・そのまさひこ君という・・恐暴竜?どうやって小さな便箋に字を書いたんだ?」
あはははははははは♪
(と、農場エリアを後にするUBU一行)
ポール「ま、それは報告しなくていいか・・・。お~い、待ってくれぇ~!」
ちゅんちゅん
(小鳥がさえずる中、橋の上でUBUに肘鉄を食らったパソコンが豪快に川に落ちるも、今日もユクモは平和である)
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事は!?
4/20(木)0時更新 たぶん「なぜなに★あたモンのおコ~ナ~」
をお送りいたします♪ほんじゃあ・・さっ!!次回もシンプルに読も見よう
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「まさひこからの手紙/PART4」
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