~Inside the cave of a continent....
とっとっとっとっとっ・・・
(広大なダンジョン内を「上手に」四肢を使って歩く炎王龍。その背中には高貴な紫色を基調としたパピメルシリーズを纏った(頭部「ファルメルテスタ」だけは身につけていない)、淡いブルーベリーパフェカラーをしたナチュラルボブの女性ハンターが「正座」をしながら乗っている)
パノ「・・・・・・・・・・」ゆっさゆっさぼけぇ~(少し揺れる背の上で、口を開け、間の抜けた表情をしている「たれまあるな目」をした、おっとり系?狩人女子)
ゼルベス「・・・・・・・・・・・」とっとっとっとっとっ
パノ「・・・・・・・・・・・・」ゆっさゆっさぼけぇ~
ゼルベス「・・・・・・・・・(なんか沈黙って気まずいな・・。だからって、ゼルベっちゃんから「気さく」に話しかけたりするのも、なんだか「炎王龍らしく」ないし・・困ったなぁ・・・)」とっとっとっとっとっ
パノ「・・・・・・・・・・・・」ゆっさゆっさぼけぇ~
ゼルベス「・・・・・・・・・(パノって、いっつも何考えてるか分からないんだもの・・。もしかして、ゼルベっちゃんの背中が臭いのかな!?でもでも!!お出かけする前に、ちゃんと湖にも入ってきたし!!でもぉ~!!)」どきどきどき
パノ「・・・・・・・・・・・・・」くんくんくん(ぼけっとしたまま鼻を「ひくつかせる」)
ゼルベス「!!!!(やっぱりだ!!ゼルベっちゃんの「背毛」が臭いから、怒ってるんだ!!でもでも!!どうしよう!?ゼルベっちゃん、尊厳失いかねない大ピィ~~ンチ!!)」ガガーーーーーン(一人青ざめる炎王龍)
パノ「キノコ」ぼそ
ゼルベス「!?(キノコ・・!?嘘でしょ!!不潔すぎて、背毛にキノコが生えたのかな!?でもでも!!自分じゃ見えなぁ~~~~~い!!)」どきどきどき
パノ「アオキノコです。あそこ」じーーーー
ゼルベス「・・・・・・・・・・・」ちら(恐る恐る辺りを見回す)
ぽへぇ~~~~~ん
(岩陰にこっそり生えているアオキノコ)
ゼルベス「・・・・・・・(良かった・・。ゼルベっちゃんのことじゃなかったみたい・・)」ほっ
パノ「食べなくても。お腹平気ですか?」
ゼルベス「・・・・ん・・ああ。大丈夫だ(またゼルベっちゃんったら!!人の優しさに対して尊大に振る舞って!!だから炎王龍って肩書が!!)」むきぃ~~~~
パノ「空いたら遠慮なく。お腹」
ゼルベス「ん・・・ああ・・。それより、よくアオキノコだと分かったな」
パノ「いるおかげです。天空の島に」ぼけぇ~
ゼルベス「豊かな自然環境に囲まれ、嗅覚が・・五感が研ぎ澄まされている証拠だろう(鋭い考察だぞ!ゼルベっちゃん♪博識なエルダードラゴンっぽい!)」
パノ「ほどじゃないです。皆様方ほど」ぼけぇ~
ゼルベス「・・・・・・・・(パノったら謙遜しちゃって。なんて返そう・・。「そんなことないよ」かな?それともここは炎王龍らしく、上から目線で「人間にしては、まぁまぁだな。パノよ。フオッフオッフオッ」かな・・)」
パノ「あ」
ゼルベス「え?」
ひらひらひらひらひらひら
(天井の隙間からから差す、青白い仄かな灯りが御光のようにダンジョン内を照らす中、一羽の美しいアゲハプリンセスが、紫色の鱗粉を軌跡に描きながら優雅に舞ってくる。)
ゼルベス「・・・・・・・(暗がりだから、余計に鱗粉がお星様みたいに見えて綺麗だなぁ・・)」うっとり
バルバラ「何も見当たりませんでしたわ」ひらひらひら・・ぴと(パノのまあるい頭の上に止まり、そのまま高貴な紫一色のビロード模様の「ファルメルテスタ」に擬態する)
パノ「です。ご苦労様」
バルバラ「お役に立てなくて申し訳ございません。ゼルベス様」
ゼルベス「・・・・・・・・(いいよ!そんなに謝る必要ないよ!!バルバラ頑張ってるの、いっつもゼルベっちゃん知ってるから!!心の底からありがとう!!って言いたい・・)」しょんげり
パノ「どうしましょうか。そしたら」きょろきょろ
ゼルベス「うむ・・」
実はね、最近、ゼルベっちゃんとパノとバルバラは、全大陸に散らばっているジェネシスオーパーツを探すっていう大事な大事なクエストを実行中なんだ!大陸中に散らばる超古代文明のレガシー(遺産)であるジェネシスオーパーツが、ギルドや暗黒商会をはじめとする巨大組織に悪用されてしまう前に発見して、破壊することが目的なんだぞ。なぁ~んて、これみんな、ゴッド山菜組合の頭領だったキャメロンおじいさんの受け売りなんだけど(*^^*)もちろん、クエストの依頼主もキャメロンおじいさんってわけさ。大変な作業だけど、ゼルベっちゃん、久しぶりに燃えてます!!なんて、いつも体の中は熱いけどね(;´Д`)
パノ「ゼルベス様?」
ゼルベス「えっ!?その・・なんでも・・・なんでもない・・・(んもぉ~・・パノったら、時々ゼルベっちゃんの心を見透かしてるんじゃないかって気がする)」ふ~~~~(デコに「炎王龍の冷や汗(精算アイテム)」をかく)
バルバラ「キャメロン様のお話では、この洞窟内の何処かに、ジェネシスオーパーツだと伝えられる灰水晶ががあると仰っていましたが・・」
ゼルベス「ああ・・・(それそれ!今回のターゲットは、超秘術の記憶が封印されているっていう灰水晶を探すことなんだ!!え?記憶が封印されているって、どういうことなんだって?疑うのも無理はない。なんでも古代人っていうのは、魔術めいた超科学の研究成果を現代みたいに書き記すんじゃあなくて、水晶に直接そのやり方を記録することが出来たっていうんだから、さすがの古龍も驚きさ)」やれやれ
パノ「聞いてます?記憶の呼び戻し方」
バルバラ「キャメロン様によれば、水晶に記録された投影の解除方法は、様々なやり方があるらしいですわ」
パノ「どんな?例えば」(下でゼルベスも興味津々な顔して見上げている)
バルバラ「暗号のような詠唱(チャント)を唱えたり、更に厳重な記録媒体だと、そういった暗号解読に加えて、呼び戻した記憶を誰かの脳裏に直接書き込むことで、投影を見ることが出来るオーパーツも存在すると言います」
パノ「アーカイブ。そう簡単にはさせない為ですね」ふむ~
ゼルベス「・・・・・・・(直接、脳に書き込むなんて・・そんな怖い表現、バルバラってば、どこで覚えてきたんだろう・・。パノと一緒に読んでるSF小説の影響だな)」んもぉ~
バルバラ「一体どのような秘術が封印されているのか・・気にはなりますが・・」
ゼルベス「我々の目的は、キャメロンに教えられたターゲットを破壊することだけだ。現代で制御出来ない超秘術は、持て余す火力の如し。すでに古塔や天廊はハンターの入植により、その叡智がホワイトギルドへ傾き、それ以外の遺跡はブラックギルドをはじめとする反体制派によって荒らされた。どちらにせよ、古代の超技術は兵器製造に利用されるというわけだ。余計な詮索は不要。触らぬ神に祟りなしだ(なんて・・ゼルベっちゃんも、ちょっと気になったりして・・)」
パノ「あとだったりして。盗まれた」
ゼルベス「いっ」(思わず心の声が出てしまう)
バルバラ「だとすればもうここには・・・・あら?」
ぽへぇ~~~~~~~~~~~ん
(地面より灰色の水晶の塊が「突き出ている」)
バルバラ「灰水晶の塊・・ではあれが・・・」
ゼルベス「だが・・・」
パノ「不自然過ぎですね。あからさまに」
ゼルベス「どうやらジェネシスオーパーツは、暗号に守られているだけじゃないようだな」
バルバラ「え・・・」
モゴモゴモゴモゴモゴ!!
(水晶が激しく揺れ動き、地面が盛り上がる)
ゼルベス「つまらない擬態はやめて、姿を見せろ(いいぞ。日常生活では縁のないカッコイイ台詞だぞ!ゼルベっちゃん♪)」
ドシャーーーーーーーン!!
ケショケショケショケショ・・・
バルバラ「大型の蠍・・」
パノ「灰晶蠍(かいしょうかつ)、アクラ・ジェビア(必殺技の名前を言う感じで大げさに発音する)甲殻種です。あれでも。暗黒団時代に「モンスター検定一級」を取得してます。これでも私」えっへん
ゼルベス「ふん。小賢しい(若い頃、セクメーアで見たことあるけど、そんな名前だったんだ・・。知らずにかじっちゃって、歯を痛めた覚えがあるや)」てへっ(これぞ名高い「炎王龍の照れ笑い」である。現代ならインスタ映え間違い無しだぞ!)
灰晶蠍「・・・・・・・・・・・・」カシャカシャカシャ・・(左右それぞれ横に並んだ二つの水色の「ちっさい目」でこちらを捉えている)
バルバラ「蜘蛛のような「つぶらな瞳」ですのね。地元のお方でしょうか・・」
パノ「野生ですね」
バルバラ「あのお方が、ジェネシスオーパーツの番人だということは、たいそう長生きをしてらっしゃることになりますが・・」
ゼルベス「それはないな。どう見ても普通種のそれだ」品がない
パノ「その希少な灰水晶を気に入ってしまったのかも。だとすれば」
ゼルベス「おっと。雑談してる場合じゃ~なさそうだぞ」
ザシューーーーーーーーーン!!
(両腕の鋏を地面へ突き刺す灰晶蠍)
バルバラ「威嚇行動?」
ふるふるふるふるふるふる・・
(まるで何かをチャージしているかのように尾先が震え出す灰晶蠍)
パノ「やる気ですよ。あいつなりに」むぅ~
FIIIIIIIIIIIIIIIIIIN!!
(尾先に付着した輝晶石から、紫色のクリスタル光線を発射する灰晶蠍)
パノ「おお~~~殺戮兵器ですね。まるで」感心
ゼルベス「それが小賢しいという」ブワッ(華麗なバックステップで難なく光線を回避する)
パノ「負けていないのでは?火力なら」
ゼルベス「言われなくても!!」
ブフォオオオオオオオオオ!!
(炎王龍十八番の火炎ブレスを灰晶蠍に浴びせるゼルベス。カッコイイぞ!)
モゴモゴモゴモゴモゴモゴモゴ
(本能的に「こりゃかなわん」と悟ったのか、慌てて地面に潜っていく灰晶蠍)
パノ「厄介ですよ。潜られると。出てきませんから。なかなか」
バルバラ「ジェネシスオーパーツを取り返せなくなってしまいますわ!!」
ゼルベス「ならば、そうさせないまで!!」ガブッ(尻尾を噛んだ)
ズボオオオオオオオオオオン!!
(尻尾を咥えあげ、地中より巨大な甲殻種を引っ張り上げる炎王龍。カッコイイぞ!)
ブーーーーーーーーン!!
ズシャアアアアアアアアン!!
(吐き捨てるように灰晶蠍を岩壁に向かって放り投げると、降参したかのように腹部を見せながら「ひっくり返る」)
バルバラ「勝負ありですわね」
パノ「お見事です。出番はなかったようで」カシャッ(炎王龍の「鬣の中に」隠していたAR-15型ボウガンをそっと元に戻す)
ひくひくひく・・ひくひくひく・・・
(ひっくり返ったまま「意味ありげに」痙攣している灰晶蠍)
パノ「むむ?」じーーーー
フィーーーーーーーーーーン!!
(尾先の輝晶石が、何かに反応したかのように光を放出し始め、徐々にその発光は強くなっていく)
パノ「・・・・・脱出です!!ゼルベス様!!」
ゼルベス「!?」
パノ「遠い所へ!!なるべく!!早く!!」
ブワッ!!
(言われるがままに両翼を大きく広げ、洞窟エリアを羽ばたいていく炎王龍)
バルバラ「パノ!!どういうことですか!?」ビュオオオオオオオ!!
パノ「結晶化したものなんです!!灰晶蠍の輝晶石は!!尾の分泌腺のひとつから分泌される体液が!!そしてそれは、他の分泌物が混ざると爆発反応をするんです!!」ビュオオオオオオオオ!!
ゼルベス「それほどの威力があるものなのか!?」ビュオオオオオオオオ!!
パノ「もしもですよ!?古代人が灰水晶を守る為、その中に揮発性及び引火性の高い助熱剤を混ぜていたとすれば!?」
ゼルベス「!!」
フィーーーーーーーーーーン!!
(本体が見えなくなるくらい発光する灰晶蠍の輝晶石)
カッ
ボガアアアアアアアアアン!!
ゼルベス「どうやらパノが正しかったようだ!!」ボガアアアアアアン!!(巨大な古代遺跡の中を飛ぶ炎王龍の背後より爆音が轟く)
ちら・・(飛翔しながら後方をゆっくり振り返る炎王龍)
フィーーーーーーーーーーン!!
(発光と共に追跡してくる紫光のビーム)
ゼルベス「!!」
バルバラ「危ない!!」フィーーーーーーン!!(眩い紫色の光に照らされ、同化して姿が見えなくなるビロード模様の紫蝶)
ゼルベス「クッ!!」
グオン!!
(急速に反転し、背中のパノとバルバラを庇うように両翼と四肢を広げる炎王龍)
パノ「ゼルベス様ぁあああああああああ!!!!!」
ゼルベス「畏れ多いぞ!!我は炎王龍ゼルベスなるぞぉおおおおおおおおおおお!!!!」
パキャーーーーーーン・・・・
(紫色の発光は、ゼルベスの全身に当たると同時に砕け散ってしまう)
ゼルベス「・・・・・・・・・・・・・・・・」キラキラキラキラキラ・・・(紫に煌めく粒子越しに、魂を抜かれてしまったかのような表情をして呆然としている炎王龍)
パノ「ゼルベス様!!ゼルベス様!!」
ゼルベス「・・・・・・・・・・・・・・・」ちら
ショオオオオオオオオ・・・・・
(掌に赤紫色のオーラが立ち込めている)
ゼルベス「・・・・・・・・・・・・・」ショオオオオオオオ・・
パノ「ゼルベス様ぁ~~~~~」グンッ
(鬣をおもいっきし引っ張り上げる)
ゼルベス「ぎゃあああああああああああああ!!!!」(鼻がひん剥かんばかりに顔面が縦に引き裂けそうになる)
パノ「ご無事ですか!?」
ゼルベス「・・・・・・・ああ・・。脱出するぞ!!」
ズゴオオオオオオオオン・・!!
(爆破の衝撃により、神殿内の両端にある大きい石柱が次々と「ドミノ形式」に倒れだす中、出口に向かって一直線に飛んでいく炎王龍。また同時に、神殿内の地面も地割れと共に崩落していく)
ゼルベス「UBUやBBBが見たら、さぞ興奮しそうなアトラクションだな」ドゴオオオオオオン!!
パノ「出口です!!」
ビュオオオオオオオオオオオオ!!
(広大なオレンジ色の乾燥地帯の空中に飛び出した炎王龍の下では、残丘上に建つ世界遺産規模の巨大神殿が、地盤となっている丘諸共、みるみるうちに崩れ去っていくのが見える)
バルバラ「間一髪でしたわね」
ゼルベス「・・・・・・・・・・・・・・」バッサバッサ・・バッサバッサ・・
パノ「ゼルベス様?」
ゼルベス「・・・・・・・・・・・・・・」バッサバッサ・・バッサバッサ・・
パノ「・・・・・・・・・・」グン(容赦なく鬣をおもいっきり引っ張り上げる)
ゼルベス「ぎゃあああああああああああ」(顔面が縦に引き裂けそうになる)
パノ「変ですよ。さっきから」ふぁっふぁっ(鬣を優しくグルーミングしてやる)
ゼルベス「いや・・・・そうだな・・・そうかもしれん」バッサバッサ・・バッサバッサ・・
パノ「??」
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
ゼルベス「ターゲットの破壊を確認。任務終了だ。帰還するぞ、天空の島に」
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・
(残丘と共に崩落していく謎の古代神殿越しに、空中より離脱していく炎王龍の小さな後ろ姿。その背中の上ではパノが振り返り、こちらに向かって手を振っている)
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
9/3(日)0時更新 「御伽噺じゃな」の巻
をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回も好きな人の前髪引っ張り上げながら読も見ようよ
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「だから炎王龍って肩書が!!」の巻
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